197 獣ノ國
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[幕は唐突に降りる。
テーブルに奏でられるは豪華なオーケストラではない。不規則で決まられた音階も何もない、か細い音>>163
注意深く目の前に腰掛ける人を見る。 零れる吐息は自慢げに自身を誇っていた時の彼とは異なり、酷く頼りない。
眉が上がった。けれど相手の唇から台詞は紡がれない。 一輪の薔薇の代わりに売られた美女は、もういない。]
[瞳を見開かせる。まだ飲みかけのアイスティーが小さく揺れる。前のめりに見上げる。
浮かべられた表情。 あの場所での約束は、果たされることは無い。
怖いから遠ざける。そう彼は言った。 そして、獣より遙かに遅く脆いであろう足で逃げようとする。]
(177) 2014/10/03(Fri) 23時頃
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――これも演技なのかな?
[急ぎ足で男から離れようと駆ける足を眺める。方角は公園の方か。]
確かに僕は熊じゃあない。 追いかけたところで負う傷も、ない。 ――何故なら僕がその狼なのだから。
[立ち上がった男はグラスをそのままに、テラスに置き去りにする。 そして鼻を鳴らす。そして両手のひらをパンパンと軽く数度叩いた。]
結構、結構。 素晴らしい演技じゃあないか。
こんなにも身体を張って再現してくれるんだから、役者は大したものだね!
[パチパチパチ。観客は役者のいない舞台にて拍手を。 けれどやがては飽きたのか男はため息。ゆっくりと背筋を這う衝動に身震いを起こす。]
(178) 2014/10/03(Fri) 23時頃
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――…狼でも殺されそうだ!
[好奇心。そのままに悪戯を仕掛けたつもりが思わず本気にさせてしまった。 役者の裏側をそっと覗いてみたいと、そんな魂胆からからかったつもりが、これでは自分の首を絞めただけだ。
このままでは本気で自分の命も危ういかもしれない。]
――ッ、
[急いで足を、つま先を、差し出す。 美女と野獣を演じるつもりなど男には毛頭なかった。 獣が美女を追いかけた理由は、きっとこんな性根の腐ったものではなかった筈。
そう思えど無意識に足は駆け出す。 向かう先は公園側。 その後ろ姿を追ってどうするのだ。
浮かび上がった言葉を掻き消すように足を赴かせた先で透けるような長髪>>168を視界に収めたような気がした。 その勢いで足が縺れて無様に男はつんのめる。 転ばなかったのはきっと不幸中の幸いだろう。]
(180) 2014/10/03(Fri) 23時頃
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――…君、獣?
[立ち止まった勢いで男はそのまま少女に問いかける。
もし、男の声に彼女が足を止めることがあったのならば男はきっと、昨日本屋で知り合った少女と同一人物であることに気付くのだろう。
そして再度公園側へと視線を向けた頃にはきっと女役の姿を肉眼では収めきれず、こちらに向かおうとする少年少女>>153>>172の存在を見咎めればフードを被り直す。
そして男は笑みを浮かべるのだ。]
(181) 2014/10/03(Fri) 23時頃
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――…Please don't leave me.
[なんて、小さく小さく呟きながら。]
(183) 2014/10/03(Fri) 23時頃
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―回想・ずっと前の本屋にて―
[男に聞き覚えの無かったその作品も、本屋で賄いを立てる青年は流石と言うべきか>>202
すらすらと少女に話しかけている様子を男は眺めていた。
自分の番が回ると男は青年と少しの会話を交わした。]
冗談だよ。別に首輪に繋がれている訳でもあるまいし、君がいつもここにいるとは限らないから。 責めるつもりはないさ。
――価値を決めるのは、僕さ。
[唇の端を上げただけの笑みには男も抜けるように鼻を鳴らす。
「分からなくもないよ」と同調するように頷きつつも、男の瞳に映る好奇心は抑え切れていなかっただろう。]
(209) 2014/10/04(Sat) 00時半頃
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[喩えられ方には、はにかみ笑いをひとつ。]
そうだね、そうしよう。 見つけてくれたのなら、君が手でも引いて…フラフラしないように見守っててくれたらいいさ。
[「じゃあね」と去り際に片手をひらりと舞わせる。 少女はどのような反応を見せただろう。 男はそれ以降振り返ることはなく、やがては少女と共に蔵書の館から姿を消したのだった。]*
(211) 2014/10/04(Sat) 00時半頃
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―公園付近・商店街―
[唐突に「獣か?」なんて問うたものだから戸惑わせたかもしれない>>181 少女は男の声を耳にしたのかしなかったのか。どちらにせよ男は小さく唸る。
そして、公園付近に視線を逸らした奥に1組の男女。 その片割れ>>188が目を大きくさせ男に手を振るものだから、男もつられてニコニコと軽く手のひらを振る。
服装が悪目立ちなんて思われているとも知らずに。
もう1人、彼女の隣に佇む青年は昨日郵便屋の小鳥と共に過ごしていた際に瞳を交えた青年>>230
彼らにどのような関係があるのかは男の知らぬところ。 だが、喫茶店に赴くことから仲が良いのだろうと推察した男は、手のひらを振る。
そうして喫茶店に向かおうとする2人を見送ろうとして、]
――コート、置き土産のつもり?
[端末片手に男は笑みを零した。]
(231) 2014/10/04(Sat) 02時頃
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―公園付近・商店街→カフェテラス―
[結局少女>>168の足を止めることが出来たのか出来なかったのか>>181>>231
端末の画面を眺めつつ、“おつかい”を全うするために傍に少女がいたのなら、断り席を外しただろう。 そこで別れることになったのか、共に向かうことになったのか、待たせることになったのかは、相手の反応次第。
手早くカフェテラスに向かえば、遠目からでも目立つ白いコート>>226が見つかる。腿辺りに染みが目立つそれはきっと彼が身に纏っていたものに違いないだろう>>100
片腕にそっと抱き込めば無遠慮に胸ポケットを弄る。すると硬い紙面が見つかり、綴られた名前と連絡先をデニムに突っ込むと端末を再び手にしながら、公園付近の商店街へと戻った。]
――さて、彼女に向ける御伽噺は何にしようかな。
[なんて笑みを浮かべながら。]
(253) 2014/10/04(Sat) 03時半頃
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―少し前・商店街―
[唐突な質問>>181に男よりも華奢な肩>>258が揺れる様を見る。
獣としても中途半端な自分が、ただの直感で尋ねた、なんてその理由も男には説明も不可能であり、問われたところで何も言えやしない。
頭に花畑が咲いている男、として通報でもされたら…なんて馬鹿げた考えが頭に一瞬過るものの、振り返りこちらを見つめる少女が、昨日本屋にてオススメの本について話しながら共に帰路についた少女だったと気付く。]
――獣だったら?
[問いかけを鸚鵡のように口にする。 男の答えは元より決まってはいた。
それは彼女が続けて男に向けた言葉>>259と風によりはためいたケープから覗いた人あらざるその翼により、強いものへと変わり]
僕はヤニク。獣なのに獣の声も聞けない…、中途半端な――未完成の獣だよ。
[本の頁が捲られる時のように、緩やかに男は時を遡らせる。]
(271) 2014/10/04(Sat) 12時頃
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―回想・本屋―
[本屋に務める青年との仲を称されれば>>260、男は肯定も否定もしなかっただろう。]
まあね。本は嫌いじゃあないから、こうして彼と話すこともよくあって気付いたらこうなってたのさ。
[なんて曖昧な言葉で、微かに笑いを交えて呟いた少女にも向き直り]
君とも、そうなれるといいな。 だから教えておくれよ。
[そうして彼女が購入した本について問いを重ねたのだったか。]
(272) 2014/10/04(Sat) 12時頃
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―現在・公園近くの商店街―
[男の言葉>>271に彼女はどのように答えたのだったか。 小鳥のように男の背を追う少女に男の歩幅も普段よりは狭いものとなる。
少しの距離。先程訪れたカフェの ――テラスにその上着はあり、回収を終えれば小首を傾げる少女が一人>>261
なんて説明しようか、と男が思案するのは一瞬のこと。]
――この人、知ってるかい?
[何処か怯えた様子の少女に男は幾分か柔らかい声色で問いかける。 先の青年のように逃げられることは望んでいない。
――自身の突然変異についての手がかりが得られるかもしれなかったから。]
(273) 2014/10/04(Sat) 12時頃
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――獣人に興味があるようだった。でも、特に危害を加えようとしているようにも見えなかった。
連絡先、メモでもしておくかい? 何かの役に立つかもしれない。
[機械へと紙面に綴られた連絡先を打ち込み終われば、傍らの少女にも提案してみる。
そして少し頭を傾けつつ、思い浮かんだ案を口走った。]
それとも、このコート。君が彼に届けてみる? 話のきっかけにはなるかもしれないだろう?
僕はどちらでも構わないんだけど。
――代わりに君が獣だというのなら、少し獣について教えて欲しいんだ。
(274) 2014/10/04(Sat) 12時頃
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―少し前・商店街―
[少女の透き通った輪郭に浮かび上がる感情>>286に男は口を噤む。
問いかけには小さく頷き、男は自身の頭上を指差す。]
――…猫かと思ってたんだけど、狼なんだ。 さっきからかって犬歯を見せたら怖がらせてしまったよ。
[飄々と男は言いのけたつもりではあった。だが刹那、眉を下げる。苦笑。そんな表現が似合う笑みをきっと彼女に向けたのは男の無意識。
「信じてもいいのですか?」抑えられた声色での問いかけに男は沈黙を守る。曖昧に笑みを浮かべて相手の反応を待つ。
嘴から奏でられる囀りを耳にすれば、狼は]
――そう。よろしく、カリュクス。
[それだけ告げて共にカフェへと歩を進めただろう。]
(292) 2014/10/04(Sat) 14時頃
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―そして現在・公園近くの商店街―
[役者の存在を知らないという少女>>288には、そうかと一言。
身を乗り出して尋ねられれば、男は穏やかな口振りで彼女に告げる。]
――結構ね。目撃条件や、そう。知人が獣かもしれないなんて話も出てる。
[「少し待ってね」一言断りながら男は端末を弄る。そして情報を元に彼女へと問いかけた。]
鳶色の瞳を持った獣と、透けるような肌に水色のシャツ、敬語を使っている獣。 またシェパードの獣。
――彼らは君の知り合い?
君のことを知人かもしれないと言っている人もいるようだけど、特別危害を加えようとしている人は今のところ見つからない。
[ゆっくりと静かに抑えた声で少女にだけ聞こえるように狼は囁く。]
(293) 2014/10/04(Sat) 14時頃
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…これは差し支えがなければ。
君たちは、君はどうして獣になっていたんだい?
[随分と踏み込んだ話題であることは男も自覚していた。 それゆえに少しでも相手が躊躇う素振りを見せればそれ以上は言及することはせずに、白いコートを頷く彼女の腕に抱かせるようにして渡そうとする。
それが彼女の母親を思わせる色であることなど、男は知らずに>>291]
なら、君にお願いしようかな。
カリュクス、君は自分を飛べないカナリアだと言うけれど、美しい囀りを奏でるための舌がある。
それに、たとえ君が空を飛べなかったとしても、足がある。
空を望むのなら、足を使って高いところを眺めることも出来る。
(295) 2014/10/04(Sat) 14時頃
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――だから、行っておいで。
[「彼には僕からも連絡しておくよ」そう付け足して男は、確かに役者が消えた方角である公園奥を指差す。
そして、分かったことがあったら連絡して。 そう告げて男自身の連絡先も彼女へと渡せば、受け取って貰えただろうか。]
(296) 2014/10/04(Sat) 14時頃
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―現在・公園近くの商店街―
[傍らに小鳥は足を止めたままであったか。 忘れ物を届けに旅立ってしまっていたか。 男は端末を取り出せば指をスライドさせ、文字を紡ぐ。
手紙を電波に乗せる先は、三人。]
(309) 2014/10/04(Sat) 14時半頃
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―――――――――――――― 差出人: 宛先:ジャニス ―――――――――――――― Bonjour 20xx年 10月2日 ―――――――――――――― さっきは素敵なお芝居をありがとう そういえば自己紹介を忘れていたよ
ベルに因んでビーストかガストンとでも呼んでくれても構わないんだよ?
忘れ物の白いコートは可愛い小鳥に届けてもらうことにしたよ 薄い紫がかった髪に赤い薔薇色の瞳の女の子
君の忘れ物片手に訪れるだろうね かわいい彼女のために君が何処にいるか、教えてくれないかな ――――――――――――――
(310) 2014/10/04(Sat) 14時半頃
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―――――――――――――― 差出人:チェシャ猫 宛先:アリス ―――――――――――――― やあ 20xx年 10月2日 ―――――――――――――― こんにちは、アリス ウサギ穴は見つかったかい? 御伽噺を紡ぐには少し早い時間だけれど、せっかくだ 君に話してしまおうか
さっきは綺麗な鳥と出会ったよ 幸せの青い鳥とは違うけれど声の綺麗な金糸雀に、臆病なベル どうだい? 心揺らぐ人物達だろう? 彼女達とどんなお話をしたのかについては、また会った時にでも
君は素敵な夢を見ることは出来たのかい? 隣に腰を下ろす彼は帽子屋かな、それともウサギ? お茶会、楽しんでね ――――――――――――――
(312) 2014/10/04(Sat) 14時半頃
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―――――――――――――― 差出人:ヤニク 宛先:トレイル ―――――――――――――― おはよう 20xx年 10月2日 ―――――――――――――― 花籠はどう?進んでる? 手土産のケーキ屋はそばにあるっちゃあ、あるんだけれど、君とケーキを囲って食べた記憶はあまりないね
たまにはいつもの日常から抜け出してみるかい? それとも、普段通りツマミでもお土産にお邪魔させてもらおうかな リクエストがあるならどうぞ ――――――――――――――
(313) 2014/10/04(Sat) 14時半頃
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[もう一人、手紙を綴ろうとして男は彼女の連絡先を知らないことに気付く。]
――まあ、メールじゃあ鳥の形は作れないし…。 雑貨屋にでも行こうかな。
[小さく呟きつつ雑貨屋はどの辺りだったか。 視線を泳がせた先、秀でた聴覚が拾ったのは何処か硬い足音>>304 鳶色の瞳と、目が合う。]
――…鳶色?
[先程コミュニティにて話題になっていた瞳と同じ…その色に男は食い入るように眺めて]
オスカー、だっけ?
[無意識に差し出した一歩を彼へと寄せ、距離を埋めるようにして鳶色の瞳を持った隣人に声をかけた。
彼の反応はどのようなものだっただろう。 どちらにせよ、赤いフードに隠された獣耳は不自然な盛り上がりを布に作り出し、時折揺れていたのだろうけれど。]
(316) 2014/10/04(Sat) 15時頃
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[嘴を控えてしまった小鳥>>334に男は労わるような眼差しを向ける。
端末に視線を落とていれば、男の指に向けられていた柘榴色の瞳がこちらを向く。
思わず男も端末から、目線を外せば彼女の視線に応えるべく見下ろした。]
そうだね。君が『視た』通り、肉食の狼さ。 君のような小鳥なんて、すぐに食べちゃう、そんな獣さ。
[人間と、獣。どちらともつかない中途半端な存在。 会話を交えることが出来るのだと聞いた。
男の頭上にも二つの耳がある。 きっと、彼ら達のような獣人だと言える耳が。
耳がある。口もある。目もある。 なのに男の耳は何の音も拾わない。 口は何も紡げない。目は、見えているのに。
――世界を、映しているのに。]
(342) 2014/10/04(Sat) 16時半頃
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[だからこそ、初めて『視た』その存在に男は、自身すらも分からない程柔らかく笑みを浮かべる。
胸に穏やかに流れる熱の理由を、男は知らなかった。ただ大事そうに一度手のひらを握り締めた。
首を傾げる小鳥>>338の囀りに耳を震わせる。]
――それもそうだ。人にはそれぞれ理由があるのかもしれない。
…僕は気付いたら“なっていた”のだけれど
“相応しい”と納得してしまったかな。
[彼女の唇からは結局その答えを知ることはなかった。 だが男は同じように差し出された彼女の連絡先をしまい込む。
そして胸に白を抱き込む少女にひらりと片手を泳がせる。 彼女の姿が見えなくなってしまうまで見送っていただろう。*]**
(343) 2014/10/04(Sat) 16時半頃
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―回想・カフェ前にて―
[少女>>338を見送りつつ、何処からか感じた視線の先にへと男は向けたのだったか>>316
何気ない問いかけに感情を露わにする青年>>346に、男は少しばかり瞬きをする。 それも頷きと共に肯定され、自身の存在を問われれば、勝手に唇は動き始めたのだが。]
僕かい? 最近チェシャ猫だとか黒山羊だとかクロだとか言われていてね。僕自身も分からないのだけど。…ヤニクとでも呼んでおくれ。
人違いでないのなら、君のこと何回か見たことあるよ。 アパートで暮らしてるだろう?
[相手の問いかけにオマケの山を一つも二つも乗せて返せば、彼はどのような表情を浮かばせただろう。
一歩。男と彼が距離を詰める度。 隠すことなく剥き出しの鹿角が視界に入り、男は目元を緩める青年とは裏腹に、驚く様子を見せた。]
――…君、案外大胆だね。
[普段饒舌である男が吐息と共に漏らした言葉は、そんなものだった。]
(347) 2014/10/04(Sat) 17時半頃
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[噂のシェパードと勘違い>>346されていることなど、男は知らず。 本日2度目の獣人との遭遇に無意識に男の獣耳は小さく動いていた。
デニムに潜んだ携帯が着信>>328を鳴らしていたけれど、気付くことなく]
(351) 2014/10/04(Sat) 17時半頃
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―回想・カフェ前―
[鹿の彼と言葉を交える瞬間まで、金糸雀の行き先を見守っていただろ う。
その後、何か>>361が耳を掠めたような気がした男は、刹那視線を公園の方へと向ける。
その先、遠目に見えたのは淡い藤色の髪。何かを告げているようだが男には気付けず、首を傾げつつも口端を緩めて応えようとしたのだった。
鹿角を視界に入れるまではきっと。]*
(372) 2014/10/04(Sat) 22時頃
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―現在・カフェ前―
愛らしいだろう?
[眇められた瞳の鋭さ>>366に男がたじろぐ様子は無い。
しかしそれも身に覚えのない言葉を吐かれれば、少し一度二度睫毛を震わせる。
だが大方自分を狼と恐れてのことだろうと予測を立てた男は、「分かってるよ」なんて唇を尖らせる黒鹿に口角を上げて答えた。
そんな他愛のないやり取りも隠すことなく伸びる鹿角を認めれば、小さく唸り出す。]
――…買うという選択肢は無かったのかい、君。
[口元は緩めたままのつもりであったが、些かぎこちなくなっていたかもしれない。
男の変化に目の前にいる獣が気付くかどうかはともかくとして、片手を顎にあてる。 考えています、というように。]
(373) 2014/10/04(Sat) 22時頃
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同じアパートに住んでいるのなら、お下がりでよかったらあげようか?
[顎を捉えていた指先を彼へと向けて提案。
隣人かもしれないけれど、こんなにも言葉を交わしたのはきっと今日が初めてだろう。
だからこの提案に、今も訝しそうにこちらをみやる彼が乗るとは男には分からなかったけれど、唇に悪戯な弧を描かせる。]
赤ずきんを、譲るよ。 それで会いに来ておくれ。 葡萄酒とケーキを持って。
[僅かにフードをズラせば、犬とはよく似ているけれども、男の髪と同じ獣耳が彼の視界にも入れることが出来ただろうか。]
僕は狼だよ。 別にとって食おうとは思わない。
聞きたいことがあるんだ。
[ダメかな?首を傾げて狼男は太陽の下、尋ねてみる。]
(374) 2014/10/04(Sat) 22時頃
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ヤニクは、クラリッサは花屋に行けたのだろうか。
2014/10/04(Sat) 22時頃
ヤニクは、マユミはどんなケーキを頼んだのだろうか。
2014/10/04(Sat) 22時頃
ヤニクは、シメオン(名前も知らぬ彼)の髪色が眩しい。
2014/10/04(Sat) 22時頃
ヤニクは、オスカーの反応を見守っている。
2014/10/04(Sat) 22時頃
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[愛想笑いに隠された打算的な考え>>379など男には分からない。
けれど“愛嬌がある”なんてそれこそ世辞だと感じた男は、片方の口端だけを上げてみせる。]
そうかい? …君はピッタリだね。 こんなに長く伸びてしまうと歩く時に視界が遮られてしまいそうだけど、邪魔じゃあないかい?
[問いかけを増やしつつも、ゆるりと首を振りつつ告げられた彼の食生活には絶句を。
男が投げた案>>374は今後永劫に撤回されることは無くなるのはここだけの話。
それも男の正体が変われば彼の纏う空気がコロリと変わったように男には映った。
だからこそ男は不思議そうに問いかける。]
君のその態度は癖なのかい? ――どうして狼を目にして笑っていられるんだか、僕には分からないね。
[せっかくの綺麗な雄鹿を、柔らかそうな頬を緩め、形の良い笑みを浮かべる鳶色を。 狼は、ただ突き動かす自身の好奇心のままに会話の種を彼へと投げた。]
(380) 2014/10/04(Sat) 23時半頃
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