7 百合心中
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牧人 リンダは、メモを貼った。
2010/03/31(Wed) 02時半頃
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[音が上手く紡げないせいもあるのだろうか。 目の前の相手の頷き一つとっても 其処から感情を計る感覚が澄まされているかのよう。]
ぅ
[微笑と共に相槌 天井を見上げながら名乗る姿に そうっと近づいて、並び、見上げる]
…
[死の行き着く先――。 何があるのだろう、と目を凝らすも 上手く見えては来ず。]
(+12) 2010/03/31(Wed) 02時半頃
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[女性の顔を確りみようと ちらり横顔を窺った。可笑しい。 霧がかかったように、細部を知る事が叶わない。]
……ぅ?
[首を傾ぎ、目を凝らす。 凝らす。凝らす。 されど、解る事は、無い。 せめて名乗ろうと口をもごつかせ]
ぇ ぅ ぁ ぃぃ ん ぁ
[伝えようと必死になるも 上手くは行かず]
…ぅ
[残念そうな音を発した]
(+13) 2010/03/31(Wed) 02時半頃
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[気落ちしていると、掛かる声。 良いの。 その一言に、じ、と相手を見つめ]
ん…
[緩く頷き、 短い謝罪のように、苦笑した 同じようにそらを見上げ]
……
[何か。何か。何か。 せめて名だけでも伝えられる方法は無いだろうかと 考えながらも、メアリーを気にして居る。]
(+19) 2010/03/31(Wed) 03時半頃
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牧人 リンダは、『何かを話したくなったかも』という言葉の続きを待ち侘びるような気配。
2010/03/31(Wed) 03時半頃
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[白く砕けて死んだ――。 告げるメアリーの声に一瞬顔を伏せた。 まるで其れを避けるように。]
ぅ
[ただ、と区切り眸を閉じ 息を吐き出す気配に、頷いた。 メアリーは今、どんな気持ちなのだろう。 思い巡らせればそれは少し、恐怖を生んで。]
……?
[傾ぐ首、笑みに 此方も首を傾ぎ、笑みを返す。 顔にひとつの疑問を貼り付けて。]
(+20) 2010/03/31(Wed) 03時半頃
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[疑問への答えはメアリーの口から続く。 緩く頷いて そらに 僅か震える指先で]
『リ……ン……ダ……』
[とゆっくり象った。 伝わって欲しい。メアリーに。 同じ言葉が理解出来るかも解らないけれど 伝われ、伝われ、伝われ、と 何度も願い、もう一度、象る。]
『な……ま……え…… リ……ン……ダ……』
[指先に僅かな紅い光の軌跡が描かれた。 眸を見開いて、驚きの表情。 びく、と指先を引っ込めて、メアリーへ視線を向けた。]
(+21) 2010/03/31(Wed) 03時半頃
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牧人 リンダは、過去を隠す罪人のようにもう一方の掌で指先を握った。
2010/03/31(Wed) 03時半頃
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[奇異な者を見る目で見られては居ないだろうか。 最悪逃げられたりしないだろうか。 独りになるのは怖かったから、メアリーをそっと窺う。 きょとりと瞬く様子に恐怖が滲むも]
?
[知ってる?との声に小首を傾ぐ 自分の名前の意味を知り、停止。]
『しらなかった』
[恥ずかしそうに微笑しながら 微笑むメアリーへと返す]
(+22) 2010/03/31(Wed) 04時頃
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牧人 リンダは、メアリーの笑みを見て恐怖が安堵へと変わる。
2010/03/31(Wed) 04時頃
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…
[恥ずかしそうに微笑していた眸は 少しの間を置いて、何かを問いたげに じ、とメアリーに向けられる。]
(+23) 2010/03/31(Wed) 04時頃
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牧人 リンダは、メモを貼った。
2010/03/31(Wed) 04時半頃
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[問いたげな眸の先、 メアリーは天井を見上げ、言葉を繋いだ。 頷きながら其れを聴くと]
…
[押し黙る。 他の誰でも無い。 大切な人の、笑顔が浮かんだ。 思い浮かべるだけで、ただ、笑う事が出来た。]
ん
[大きく、けれど確かに。 ゆっくりと頷いた。]
(+24) 2010/03/31(Wed) 04時半頃
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『あなたは?』
[指先に紅が灯り、宙に軌跡を残す。 問い掛けは其処に暫く残り、 メアリーが返す頃合には消えてしまうだろう。]
(+25) 2010/03/31(Wed) 04時半頃
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[メアリーへ向けた笑みは僅かに陰る。 其れは彼女の笑みに無かった濁りが見えたから。 続く言葉を聞くと笑みは消え、 きゅ、と紅の残る指先を握った。]
……
[手の届かない場所――。 天井を見上げる。 何も、見えない。 メアリーには其処に何かが見えて居たのだろうか。 私は、天井を見上げていたメアリーをふと、思い出した。]
(+26) 2010/03/31(Wed) 05時半頃
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[ごめんなさい。 そう象ろうとした指先は握ったままだった。 謝罪するのも、違う。 何も象れないままで居ると]
ん
[手助け、と繋ぐメアリーの声。 ぱち、ぱち、とゆっくり瞬いて、その顔を見る。 先程までよりも霧が微かに晴れている気がした。]
(+27) 2010/03/31(Wed) 05時半頃
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牧人 リンダは、段々と晴れていく霧の向こう、彼女の表情をだいぶ把握出来るようになってきた。
2010/03/31(Wed) 05時半頃
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[そしてメアリーが浮き上がらせた泡。 少し驚いて、彼女へ視線を向ける。 彼女も私の指先を見て、こんな気持ちだったのだろうか。 そう思えば其れは然程、怖くは無かった。]
『ありがとう』
[指先が自然と象ったのはそんな、文字。 もっと、もっと。 メアリーの逢えない人について聴いてみたかったけれど。 それ以上に、私は浮かぶ泡へと魅せられていた。]
(+28) 2010/03/31(Wed) 05時半頃
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[泡の向こう側は、記憶の残滓。 愛しい人と、私の姿。]
ぅ、 ぇぁ
[声が漏れてしまう。 赤を纏う指先が泡に触れようと伸びた。 メアリーは止めようとしたろうか。 そうで無かったにせよ、 きっと光景に手で触れる事は、叶わない。]
ぅ―――。
[自分でも厭になる程、弱く、寂しい声が漏れた。]
(+29) 2010/03/31(Wed) 06時頃
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[『私』がイリスを抱いている。 冷たく、動かなくなったイリスへ語りかけながら。 イリス。イリス。イリス―――。 私の大事な、大好きな、イリス。]
…
[眸を細め、光景を見守る。 触れる事の叶わない、指先を握って。]
[『私』は只、壁に凭れ。 一回り小さなイリスを撫ぜ、幸せそうに笑う。 本当に、幸せそうに――。]
(+30) 2010/03/31(Wed) 06時頃
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[やがて『私』がイリスへ口接けた。 深く、甘い、永遠の接点。 離れない、離れたくない、証。
どれほどそうしていたのか。 暫くの時を経て、『私』はイリスからそっと身体を離す。 何事かをイリスの耳元で囁いて
刀を手に、喫茶店を出て行ってしまった――。]
(+31) 2010/03/31(Wed) 06時頃
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[泡は『私』の背を追った。 荒れた街を進み、やがてコンビニエンスストアへ。
刀を強く握り、鋭い視線が店内を探る。 飲料の棚の前に若い男女が一組。
『私』に気付き、手の中の煌きを見ると 男性は女性を護るようにして、一歩前へ。
『私』は無表情のまま何か、言葉を発しながら――。 二人を、斬殺した。]
(+32) 2010/03/31(Wed) 06時頃
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[男女の表情は、酷いものだった。 男性は恨みをありありと浮かべ、 女性は怯えをありありと。
『私』は最後まで無表情だった。 音は聴こえない。 悲鳴も、罵声も、何もかも。 只、終わったのだという事を、流れ出る紅で知る。]
(+33) 2010/03/31(Wed) 06時頃
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[『私』は棚から二本の飲料を手に取った。 そのまま紅の上を歩き、スナック菓子を二つ。 そしてまた少し歩き、パスタを二つ。
矢張り、レジには見向きもせず、店を出る。 崩れた白華の合間を縫うように、 足はやや、速く。
再び戻るは、喫茶店、眠りの森。]
(+34) 2010/03/31(Wed) 06時頃
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[変わらぬ姿でイリスは眠る。 『私』はふんわりと笑んだ。
右手に刀を。 左手に食料の袋を持ちながら。
数歩イリスへ近づく姿には、紅がそこかしこ。 イリスは、驚きも、心配も、しない。
只、眠るだけ。 『私』は只、笑うだけ。]
(+35) 2010/03/31(Wed) 06時頃
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牧人 リンダは、時間の概念を無視した泡の先に、魅入っている。
2010/03/31(Wed) 06時頃
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[袋からパスタを取り出し、ラップを外す。 喫茶店の奥からフォークを持ち出し、 パスタを絡ませるとイリスへ差し出した。]
『あーん』
[そんな声が聴こえてきそうな程に 『私』は無垢に、笑って居た。 イリスは当然、口を開かない。]
[小首を傾ぐ、『私』。]
(+36) 2010/03/31(Wed) 06時頃
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[絡ませたパスタを、口に含んだ。 一度軽く、ほぐして口移しで与える心算だろうか。 思った通り、『私』はそんな行動に出た。]
…
[イリスへ深く、口接けて。 崩れた糸を、舌伝いに絡ませる。 深く、深く、深く。
されど、一方的な押し付けは ぼちゃり、イリスの唇から零れ落ち、衣服を汚した。]
(+37) 2010/03/31(Wed) 06時半頃
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[唇を離し、見下ろす『私』。 何事かを呟きながら、ぼとぼと、ぼとぼと、と。 零したのは残りのパスタでは無く、 眸から溢れる雫だった。]
ぅ……
[拒絶するように首を左右に振るも 泡の向こうの光景は止まらない。
『私』はイリスの衣服に落ちた汚れを 一心不乱に拭き取っていく。]
(+38) 2010/03/31(Wed) 06時半頃
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|
[泡の向こうは虹色に包まれて、 二人を遮ったかと思えば、 次の瞬間には違う光景を映し出していた。]
?
[其れは時間的に、暫く後の事だろうか。 向こうの景色は喫茶店では無くなっていた。 ゲームセンターの、あの場所。
立ち入り禁止の階段で、イリスを抱き 座り込む『私』の姿。
表情からは笑みが消えていた。 虚ろな眸が、イリスの髪を撫ぜ続けている。]
(+39) 2010/03/31(Wed) 06時半頃
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[二人を初めて結んだ場所。 二人が初めて素直になった場所。 二人が初めて心を共有した場所。
其れが今は只、無機質に 冷たく二人の傍に佇んでいる。
やがて『私』はイリスの胸に手を寄せた。 優しく、探るような愛撫をし 耳元で何かを囁きながら微笑する。
イリスは、ぴくりともしない。]
(+40) 2010/03/31(Wed) 06時半頃
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|
[髪を一房、手に取って『私』の唇に絡ませる。 同じ様に、イリスへ『私』の髪を絡ませて。
二人が纏うのは互いの、ベール。 熱を帯びる筈の行為は 冷たい唇によって『私』を微かに震わせる。
けれど止める事無く、 互いの髪を食んだまま深く甘い口接けを。]
(+41) 2010/03/31(Wed) 06時半頃
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|
[『私』の唇が、指先が、眸が。 イリスの芯を求めて彷徨うも、 イリスの唇は、指先は、眸は。 『私』の芯を求めて彷徨う事は無かった。]
[やがて行為はあっけない幕切れ。 『私』の涙で、静かに閉じられた。]
(+42) 2010/03/31(Wed) 06時半頃
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|
[再びの虹色。 次の光景は、街中だった。 何処かへ向かい、イリスをおぶって歩く『私』。 右手には刀。
ふらふらと危ない足取りは やがて向こう側に海を臨む レストラン、ロンドへと―――。
そう。 二人、ささやかにでも食事をする心算だった場所。]
(+43) 2010/03/31(Wed) 06時半頃
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|
[ロンドまて後、数十メートル。 ふらふら、ふらふら。
『私』とイリスは、共に進む。 只、食事がしたいだけ。
海を見ながら他愛も無い話をして。
「美味しいね」 「あんまりかも?」 「ううん、どうだろう。」 「少し頂戴?」 「少しずつ、少しずつ」
そんな食事を、したいだけ。]
(+44) 2010/03/31(Wed) 06時半頃
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『綺麗だね』 「うん、少し遊んでいく?」
[海を見ながらそう、誘いたかった。
そんな小さな、願い事。 『私』とイリスはロンドへは辿り着けなかった。
血だらけの『私』を見つけ、何事かを叫び、 発砲する誰かの銃口によって―――。]
(+45) 2010/03/31(Wed) 07時頃
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[地へ崩れ落ちる『私』とイリス。 衝撃で、身体が離れてしまう。
震える手を伸ばしても イリスへは届かない。
あと数センチ。 たった其れだけの距離なのに。
届かない永遠は、 やがて虹色に飲まれ、 泡の奥へと消えゆく、if―――*]
(+46) 2010/03/31(Wed) 07時頃
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牧人 リンダは、泡が魅せる光景に顔を伏せて、肩を小さく*震わせている*
2010/03/31(Wed) 07時頃
牧人 リンダは、メモを貼った。
2010/03/31(Wed) 07時頃
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[弾ける泡を茫然と見遣る。 どれくらいの間、無くなった空間を見つめていたろう。 唐突に名を呼ばれ、びく、と大きく震えた。]
…
[ゆっくりとメアリーへ視線を向ける。 無機質にも感じられる問い掛けに(>>@14) すぐには返答できず、黙り込んだ。]
―――ぅ
[漸く発した音は 伏せた顔が漏らす、小さな弱音。 幾度も繰り返せば、望む『if』が見られるだろうか。]
(+115) 2010/04/01(Thu) 07時半頃
|
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[もう一度―――。 欲望は指先に伝い、紅を象ろうとする。 幾度も繰り返し見る、幻。 その先に二人の永遠が在る筈。 きっと壊れていく世界では無い、幻。]
『もう』
[願いを指先に乗せ、 現実から逃れようとした瞬間だった。 にゃあ、と鳴き声を発する感触が、足に触れる。]
(+116) 2010/04/01(Thu) 07時半頃
|
|
[触れる感触の正体は、一匹の黒猫。 恐らくは泣くと同時に銜えた物を落としたのだろう。 封筒が其処には一つ、落ちていた。]
……?
[緩く、首を傾ぐ。 黒猫は此方を見上げている。 ぶつかる、視線。]
[音の無いまま、見詰め合う一人と、一匹。]
(+117) 2010/04/01(Thu) 07時半頃
|
|
[どれくらいの間、対峙したろうか。 一向に眸を逸らさず、動かない黒猫。 眉を寄せ、そっと屈み込む。]
ぅ? ……ぇ ぁ
[語りかける言葉は歪。 黒猫の頭を撫ぜようと右手の指先が伸びる。 左手は手紙を拾い上げ、]
……
[表、裏、とまじまじ、見つめる。]
(+118) 2010/04/01(Thu) 08時頃
|
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[どうやら宛名も差出人も記述されて居ない様子。 どうしたものかと もう一度黒猫へ視線を向けると、 相変わらず、此方をじっと窺っている。]
……ん
[自分宛、なのだろうか。 なんだか二つの小さな眸がそう訴えているように見えて。 何故自分宛に、と思いながらも かさり、封筒を開き]
[紙を取り出し、広げてみる。]
(+119) 2010/04/01(Thu) 08時頃
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|
[見つめ。 視線は上から下へゆるやかに。
紙を持つ指先に僅か、力が篭り。]
(+120) 2010/04/01(Thu) 08時頃
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[やがて口許に浮かぶ、微笑] [細めた眸の端に涙が滲み]
[ぽろぽろ] [零れ出したかと思えば]
[下唇を噛んで俯いて] [掌がきゅうっと封筒を抱きしめる]
(+121) 2010/04/01(Thu) 08時頃
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ひ――――っ ぅ っぅ ぅぅぅ…
[漏れる嗚咽]
ぅぅぁ
[其れはまるで幼子のように]
ぁぁぁぁぁぁぁぁ
[歪な声は 抑制されるもの無く溢れるばかり]
(+122) 2010/04/01(Thu) 08時頃
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|
ぁぃぁぃ…
[縺れる唇]
ぁぃぁぃ!
[何度繰り返しても]
ぁぃぁぃ!!!
[絡みつく音は]
逢いたい――――!!!
[やがて強い思いと共に 確かな足取りの、音へと変わる。]
(+123) 2010/04/01(Thu) 08時頃
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|
[は、は、は――っ。 言葉の後に続く、荒い呼吸。 胸元と、口を押さえる。
黒猫は弾かれるように駆け出して行く。]
あ
[大きく眸を見開いて、 その後を追って駆け出した。]
(+124) 2010/04/01(Thu) 08時頃
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[駆けながらも、 顔だけを後方のメアリーへ向けて]
ありがとう!
[名残惜しそうな表情が 大きな声で、残して言った言葉。 ずうっと引っ掛かっていた、彼女の言葉に対して(>>@12)。 黒猫を追う姿は、やがて聖堂へと至るだろうか。]
(+125) 2010/04/01(Thu) 08時半頃
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