25 花祭 ― 夢と現の狭間で ―
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あぁ、そうだな。 そなたの歌も、合わせてみたい。 [願いには是と頷いて、雛を伴い部屋を出る。]
(7) 2010/08/05(Thu) 01時頃
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[雛をそばにつけたまま出た廊下には、昨夜の相手の法師と、怪我をして醜態を晒していた花か。 朝の弦楽の見事な調べは、彼だったように見えたけど。]
おや、法泉さま。 その子を、召されましたか? [多いに誤解があるとは気づかぬ。]
(18) 2010/08/05(Thu) 01時半頃
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あぁ。 庭にて池を眺めていたら、枝で啼いていた雛鳥がこの手へ降りてきたのでね。
[にこりと笑みを浮かべつつ言うは、問いを肯定する言葉か。]
高嶺殿…か。あぁ、似ているとはよく言われる。
[血縁だとまでは、ここで語る必要はなかろう。]
(29) 2010/08/05(Thu) 01時半頃
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[祝福の言葉には、やや恥ずかしげに頷いて。]
それはいけない。見分けがつかなくなるのはまずい。
あの方は代々続いた立派な花主。 わたしのような花上がりのあばずれに間違われては迷惑でしょう。 [やや戯れめいた調子で、肩を竦めて苦笑い。]
あぁ、この後…ちょうどこの祭りで久々に逢えた古い仲の舞手と、一席交えるところなのですが。
[よろしければ起こし下さいと告げ、辞すべくゆるりと頭を下げた。]
(46) 2010/08/05(Thu) 02時頃
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[困ったように見上げる雛鳥に、少々かしこまった顔で身を屈め。]
本来ならば、花はおとなしく主の傍に控え、気ままに余所見をして囀るような行儀の悪い真似はしてはならないが…
今は祭りの席でもあるし、そのくらいなら大目に見ます。
作法はこれからしっかり覚えていけばいい。 きちんと覚えてくれるまでは、外へ連れてはいけないけれど。
(48) 2010/08/05(Thu) 02時頃
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では、行こうか。
[小柄な雛鳥を伴って廊下を行く姿は、すぐに下男達の噂の種となるだろう。 舞台へと姿を現したところ、用意ができているというのに舞手がまだ来ていないと。 不思議そうに首を傾げている。]
(65) 2010/08/05(Thu) 02時半頃
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おや、おぼろ。 [先程噂されていた同じ顔の相手に、柔らかく笑いながら軽く会釈をする。]
イアンに久しぶりに逢えたのでね。共に舞楽を一席と。 …何処かで取り込んでいるのか、まだこちらには来ていないのだけど。
(70) 2010/08/05(Thu) 03時頃
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どうした? 夜の戯れが過ぎた日以外は、遅れるような奴ではなかっただろうに。
[お戯れが過ぎたのは、当然こちらの方なのではあるが、そんな風に昔のように軽口を叩きつつ迎え入れる。]
曲目は…何を演ろうか?
(73) 2010/08/05(Thu) 03時頃
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えぇ、傍に置くことにしようかと。
[雛鳥のことを問われれば、わずかにはにかみながら頷く。]
良い子でね。 才覚もあるけれど、なにより話していて心地が良い。
(79) 2010/08/05(Thu) 03時頃
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[二人の会話の間から、やはりイアンは摘まれる気はないのだと知る。 かつての主を知る身には、やはり二人の絆の深さを感じられて。
切なくは思うけれども、そのように思われるチャールズ殿を少し羨む。]
(88) 2010/08/05(Thu) 03時半頃
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して、体調不良の看病?
[何方だろうと小首をかしげつつ。]
そうだな、調と拍子がある程度わかればあとは即興で…
[雛鳥へと片手を差し出し、琵琶を受け取る。 幾度か爪弾き、調を整えた。]
(89) 2010/08/05(Thu) 03時半頃
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…おや、天満月のご子息ですか。 あとで見舞いにでも…
[やや気がかりに思いつつも、言われた調にあわせて少し音色を紡ぐ。
包帯を解いて舞台へ立つ姿をゆるり眺めて]
随分見ないうちに、男っぷりが上がったのではないか? [ふふ、とからかう様に一声。]
(93) 2010/08/05(Thu) 04時頃
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[やがてイアンが太刀抜き舞えば、音色はそれと切り結ぶがごとく。 時に鋭く、時に緩やかに、息の合うのはかつてと同じ。
音色と舞とのやりとりは、褥の上でもあるまいに、 深く強く絡みあい、ひとつになりともに昇り詰めるが如く…**]
(98) 2010/08/05(Thu) 04時頃
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[楽音奏でる四弦は武者追う虎の如くに撥ね、競り合い切り結ぶ。 舞台の上と下に離れているのに、その太刀筋は一歩遅れれば首を刎ねられてしまうが如き緊張感。
口許に浮かぶ笑みはあでやかな花の艶ではなく、獰猛な一匹の獣のような凄みを帯びて。 今にも武者に喰らいつこうと…]
……ッ!!
[ビィン!と高く乱れた音。 耐え切れぬ弦の一本が、たまらず切れて大きく跳ねた。
左手、白い指に鮮やかな朱が滲む。]
(119) 2010/08/05(Thu) 09時頃
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[両目を見開き愕然とした表情は、その太刀にて致命傷を負ったかのように。 駆け寄り傷付いた手へ口付ける雛鳥に気づいて、漸く我に返る。]
…いや、この程度…たいしたことはないよ。 [気がつけば息も上がり、背にびっしりと汗をかいていた。 納刀する舞手の笑顔には、ただ苦笑いを返すのみ。]
(123) 2010/08/05(Thu) 09時半頃
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[いつかほんとうに、こんな瞬間が来るような予感がして。 感じた目眩に、ふるりと頭を振る。]
(125) 2010/08/05(Thu) 09時半頃
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すまないね。
[心配そうな顔をする雛鳥を、撥を置いてそっと撫で、 手当ての道具を持ってくるよう使いに出す。
笑いながら舞台を降りる旧友へと同じように笑みを返して。]
その垣根が出来てしまうから、声を掛けるのを躊躇ったんだがなぁ。 こうしている間だけでも、昔どおりに出来てよかった。 わたしに気を使って接待のごとくに舞われてはかなわん。
(129) 2010/08/05(Thu) 10時頃
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いや、わたしがお前でも…やはり止めに入っていたろうよ。
まだ演れる、とは思ったけれど、 花に身を案じさせるようでは、花主は務まらぬ。
[花も主も新米どうし。互いに一人前になれればよいと思うた。]
(131) 2010/08/05(Thu) 10時頃
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[裂いた指の手当てをさせつつ、時折傷に沁みる薬に押し殺したような悲鳴をあげるなどしながら。]
教えて欲しい…とは、何か? [きょとんと問い返した。]
(137) 2010/08/05(Thu) 10時頃
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ランタン職人 ヴェスパタインは、小僧 カルヴィンが頬寄せるさまをいとしげに。されど紅を拭った指を舐めるには気づかず。
2010/08/05(Thu) 10時頃
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何を聞くかと思えば…
[一瞬虚を突かれたような表情は、次の瞬間には呆れ顔に変わる。]
なんだろうね、あまり意識せずにやっているのだけれど…
相手をよく見、知ろうとすること。 そうすれば興味や、打った時よく響くあたりが見えてくる。 そこを意図的に取られぬくらいにくすぐり、
だが満足はさせず足らぬ程度にしておくこと…くらいだろうかね?
して、落としたい…とは? [ニヤリとからかうような目を向けて。 だが腑に落ちぬは…死した主に操を立てて居るはずなのに。]
(140) 2010/08/05(Thu) 10時半頃
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わざとらしければすぐにバレる。満足させればあとは飽きるだけ。 道理であろう?
[何を講釈しているのやら。 彼と情を交わしておらぬのは、直接肌を合わせるよりも芸にて触れ合う時の方がよほどそそられ惹かれるからだというのは、さておき。]
…ほう、天満月の。体調を崩していると言ったな。 宴席でも隅におるし、あまり楽しめていないのではと気にはかけていたのだけど…。
惚れ込まれて執心されたら、どうするつもりだ? 行く気はあるのか? 冷やかしに惚れ込んで、毎夜枕をびしょ濡れするようになってしまったらどう責任を取るつもりなのやら。 [むぅとこちらも眉間に皺寄せて。]
あと、色目は使わぬつもりだが…向こうが勝手に惚れる分には保証外だ。
(144) 2010/08/05(Thu) 11時頃
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それもそうか… [この子には勝てぬと思えば、と。そこには合点がいったよう。]
…おや、しらとりの。 [思わず呼びかけた名は、かつて居た同じ舞を舞う者の名。
高嶺がはさみを入れた花。家まで持ち帰るかは、未だ判らぬ。]
(149) 2010/08/05(Thu) 11時頃
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[かつてしらとりと呼んだ方は、最期まで染まらぬ高潔な人だった。 高嶺の目に留まったこの花は、染まるを選ぶか染まらぬを選ぶか。
値踏みするようにしばし見つめて。]
彼に用ならば、わたしは下がるが? 傷の心配をされてしまったし、弦も張り替えねばならぬ。
(155) 2010/08/05(Thu) 11時半頃
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あぁ、そういえば…途中で出ていってしまったか。 せっかく面白いことをやっていたというのに。
[おぼろが去っていったらしき、襖の向こうをちらり見る。]
あぁ、調子に乗りすぎて弦が…な。 琵琶自体は業物ではなく凡庸な品だ。こうなることもたまにある。 [不吉だ、とは言えなかった。]
(160) 2010/08/05(Thu) 12時頃
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まぁ、あれが機嫌を害するのも判らなくはない。 同じ顔が今でも若ぶって花の真似事をしているのではね。
[気難しく苦労人に育ってしまったであろう同じ顔の相手を評して苦笑い。]
ん、また折を見て。 [言葉短く、再演の約束。下がっていく花たちを折々見送って。 宴の席が開くまで、しばしどうしようかと迷ってみたり。]
(179) 2010/08/05(Thu) 12時半頃
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あぁ、そうしてもらえると有り難い。 わたしは暫く、霞のごとくそよ風にでも乗っていよう。
[琵琶を抱いた雛鳥を送り出し、己もふらりと気ままに邸を歩きまわる。]
(182) 2010/08/05(Thu) 12時半頃
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…過去に囚われて生きるものを現世へ引きずり出せるかと思うたが…
[無理をした指先。包帯に朱が滲むを眺める。]
奴の心の欠片はやはり、あの方とともに行ってしまったのだろうな。 [ひとりごち、ふと薄く開いた襖を覗けば…。]
おや、猫は心地の良い膝を見つけたか。 [若桜が豪傑が如き研師に寄り添って昼寝する姿に、微笑ましげに目を細めた。 それぞれ納まるところは納まっていくのか。 目録にあった名の中、夜光のみは未だ行き先を知らぬ。 彼は以前も売れ残ったのではなかったろうか。]
(195) 2010/08/05(Thu) 13時半頃
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あの子が…やはりあの方の跡目なら…… [過ぎったは寵争った古い記憶。 花の祭りのあの宵に…
彼の履く高底のぽっくりの、鼻緒に切れ目を入れたのは、己に入れ上げた男の仕業。 そのような手を使ってまで、勝とうとは思っておらなんだ。
いくら己が穢れようとも手段を選ばず上を目指すようになったは、おそらくはそれを知ってから。 そのようなことで手にした地位を容易に手放してしまえば、無惨に散ったあの花が浮かばれぬ。 負けることが許されなくなったのは、おそらくはそこから。]
(197) 2010/08/05(Thu) 13時半頃
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…それならなおのこと、情けをかけてはあの方に申し訳が立たぬ、か。
[一度は考えたことを、結局己の中だけで引き下げた。 若き夜光が真実を知れば、更に己を憎み蔑むだろうし。
憎まれても、構わないとは思うけれども。]
(198) 2010/08/05(Thu) 13時半頃
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[からりと下駄の音ころがして。窓辺にて庭を眺める花を見る。
幾度か顔を合わせた感じでは、よく躾られた真面目な子。 高嶺が目に適うも道理。 見所がありそうだと感じた者のうちの一人だ。]
(202) 2010/08/05(Thu) 14時頃
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…迷うて、おるのか?
[その表情から、どうやら朧に会えて居ないことを察して。
あの頃のしらとりも、そんな顔をすることが多かったような気がする。]
(207) 2010/08/05(Thu) 14時半頃
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そうか…。 [共に並んで庭を見やる。]
巡り合わせというのもあるのかもしれんな。 幾ら追って探しても出会えぬ時はきっと、時は満ちていないのであろう。
[月満ちねば会えぬと知って、月見て待ったあの日のように。]
その時が来れば、出会うべきものにすんなり会えるのかもしれん。 わたしと雛鳥が逢うたも、ほんの偶然だ。
いまだ満ちておらぬは時なのか、人なのかは、判らぬがな。
(214) 2010/08/05(Thu) 15時頃
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そうだな、満月。 [いまだ昇らぬ月を望みて、空を見る。]
幼い頃は、満月の日が楽しみでならなくてね。 …その日だけは、たいせつな人と逢えるから……
[浮かぶ感慨は、懐かしさだけではない。]
何を選ぶとしても、後悔だけはせぬように…な。
[穢れた道を選んだ己と、穢れるを良しとせなんだあの高潔なしらとりと。 どちらの道を選ぶも、彼次第だとは思うけれども。
己の成してきたことが、胸の閊えにならねば良い。 それだけを若き鵠の横顔に願う。
からころと、下駄の音はふらり風に吹かれてゆくがごとく離れた。]
(220) 2010/08/05(Thu) 15時頃
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[呼び止められて、留まる下駄の音。]
…そう、ですか。
[見返りて、ただ淡く笑むのみ。
ほんとうは、気づいていた。 かの人の寄せる思いに。
されどあの頃の未熟で弱い己には、花同士の淡い思いなど、行く道の妨げにしかならないと。 そう思って見返ることもなく、気がつけば彼とも遠く離れて…。
本当はそれも芸の肥やしとなることに、気づかせてくれたのはイアンだったけれど。
からりと下駄を響かせて、やがて部屋へ戻れば小鳥が枝へと帰るのを待つ。*]
(229) 2010/08/05(Thu) 16時頃
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[傍らに雛鳥を侍らせて、薄闇暮れ行く窓の外を眺める。 そのさまはまるで出会いの時に雛鳥が称した如く、 月よりの迎え待つ姫君のようにみえて、心配させてしまうだろうか。]
案ぜずとも…月へは帰りませんよ? [その眼差しに薄く微笑んで。]
昔語りのなよたけ姫を求めた数多の男たちは、みな難題を真に受けて、 富と力にモノを言わせて、姫を得んとし断られ…。 …誰も、その心には触れようとはせなんだ。
[雛鳥を胸元へと小さく手招きながら。]
地上に心通う誰かがいたならば、きっと姫は月へは帰らなかった。
…かりょう。 [適うならばこの腕の中にそっと納めて。] そなたが共に在るのなら、わたしは…
(343) 2010/08/06(Fri) 00時頃
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[その先を紡ごうとして、呼びに来た下男に水を差される。 小さくため息混じりに肩を竦めて、整える身支度は漆黒に叢雲の霞月。
二人手を取って、宴席へ…]
(344) 2010/08/06(Fri) 00時頃
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そう、月は…満ちゆく。
[広間の窓辺、佇む儚げな影をちらりと見遣って。
だが、今はまだその先は何も紡がぬ。]
(353) 2010/08/06(Fri) 00時頃
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おや、その方が艶やかだ。 確か…夜光といいましたか。
[イアンと天満月と夜光の彼と。じゃれあう様子を微笑ましげに。]
(358) 2010/08/06(Fri) 00時半頃
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[窓の外、僅かに見えるは望月の。
幾度も望み、幾度となく裏切られ…、 それでも月が満ちることを、待ち続けて…ここまできた。]
(362) 2010/08/06(Fri) 00時半頃
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…そのくらい厚かましくなければ、勤まらんよ。 [軽口には軽口で返せるほどに、今はまだ宴席も和やかだった。 ]
(371) 2010/08/06(Fri) 00時半頃
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…イアン、お前……・
[舞台の上朗々と響く声と、足元に転がされたぼんれすはむとやらにされかけの男と。
一瞬状況が飲み込めず、面食らった顔で旧友を見上げる。]
じん…ろう……? [その名に思わず、身を竦めた。]
(391) 2010/08/06(Fri) 01時頃
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[くぐもった悲鳴と、飛び散る鮮血。]
かりょう、お前がみるべきでは… [咄嗟に腕の中に庇って目元を隠す。]
(397) 2010/08/06(Fri) 01時半頃
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…判らねば、疑わしきものを選んで端から……
[口に載せるだけで、その罪深さに顔は曇る。 腕の中で震える幼子を、この子だけでも守らねば。
殺されても…喰われても困る。 思わずその華奢な身を、ぎゅうと力込めて抱きしめた。]
(415) 2010/08/06(Fri) 01時半頃
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…おぼ、ろ……?
[顔色の悪さに気づいて、声をかける己の頬も蒼白か。]
月待ち続けて、漸く逢えたというのに…このような。 [声はやはり、震えていた。]
(427) 2010/08/06(Fri) 02時頃
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[この状況で、 かつての月の下の隠れ鬼のように、その手を取って逃げることなど。
今の己にも、そして彼にも、守るべきものが出来てしまっていたのなら。
雛鳥は促してくれるけれども、それでも…やはりあの時よりも酷く遠い。]
(440) 2010/08/06(Fri) 02時頃
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[ほんの一瞬だけ、旧友に向ける眼差しは哀れみ。 されど、耳元に囁かれる声に切なげに目を伏せて。]
……っ…、
なぁおぼろ…、先の約束。 このようなときに言うのも場違いだが、時間があれば。
[一度言い淀んだ言葉を、なんとかかける。 いつか満る月の下でと、そう思ってここまで来たのだから。]
(453) 2010/08/06(Fri) 02時半頃
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…かりょう?
[出て行く姿に手を差し伸べようとするも、追えず。 良く出来た子過ぎて、たまに辛くなる。
やはり危うげな様子の同じ顔の相手が傾ぐなら、いつか熱を出した日のように手を差し伸べてしまうか。]
夜風にでも当たれば落ち着くか? それともまさか…月の光の下では辛い?
[朧を見つめる目は不安げ。]
(475) 2010/08/06(Fri) 03時頃
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…えぇ、あとで必ず。
[いつか約束したように、この月の下で伝えたいことが山ほど逢ったような気がするけれど、
人狼病。そして身を引いた雛鳥。 どれもが気がかりで悩ましい。]
(476) 2010/08/06(Fri) 03時頃
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…どうなされた?
[虎鉄と明之進。名簿に名のない…だが見覚えのある二つの花。 そのどちらも萎れて散りそうに儚く。]
下がって休みなさい。 あなたがたは… ”こんなところに、いるべきではない。” [周りには、ただ気遣っただけに聞こえる言葉。]
(486) 2010/08/06(Fri) 03時頃
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[同じように彼らを気遣う朧へ目をやれば、視線が重なる。 毅然と平静を装おうとしたけれど、やはり彼には気取られてしまうか。]
(487) 2010/08/06(Fri) 03時頃
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[気遣う言葉に、薄笑浮かべて緩く首を振り、]
あの子、わざわざ気を回してくれたんですよ。 わたしとそなたが、そういう仲なのではないかと察して。
共に育ったあの頃のように、月見て話せれば良いと思っていたのだけど、 これでは、無理ですね。 [向ける笑みは艶帯びたものではなく、寂しがり屋の子供のよう。]
月が満ちれば、逢えると信じてた。 離れても、そなたは高嶺の当主になるのだから、 いつか必ず…花の祭りの席で逢えると。
[幾度も祭りに通い詰め、祭りに供されるような年の盛りを過ぎてからは、違う形で来れるようにと。 そうしたのは、この日を待っていたからで。]
窓の格子の内からずっと、満ちゆく月を眺めて暮らしてきたものだ。
(500) 2010/08/06(Fri) 03時半頃
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随分顔を合わせぬうちに、わたしは染まり変わり果て…そなたを幻滅させてしまったでしょう?
[自嘲めいた苦笑い。 それでもそなたの立派な姿を見られてよかったと、その言葉は呑み込んで。]
戻ります。雛鳥がまだそこらで迷っているかも知れぬし。 そなたも…無理はなさらず。
[子虎は高嶺が元の花達に、白拍子は刷衛にとお願いして。 名残惜しげに一度似た顔を眺め、下駄を鳴らして部屋を出て行く。]
(510) 2010/08/06(Fri) 04時頃
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ランタン職人 ヴェスパタインは、懐刀 朧に「ならば後ほど、庭の朱塗りの太鼓橋にて」と小さく託けて去る。*
2010/08/06(Fri) 04時頃
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─ 自室にて ─ [部屋に戻りても、結局一睡もできず。 月がいやに明るいせいか、それとも籠から逃げた小鳥が気がかりか。
弦張り変えた琵琶を膝に、片手だけで戯れに爪弾く。 包帯まいた指先は、そっと唇を撫ぜて。]
みなもへと そまりしゆびを のばしても うつりしつきも とりもつかめず
…やはりわたしは、幸せになるためには、少し穢れすぎたのかもしれぬ。 これが、報いであるならば。
[月見れば胸の奥がただ痛む。 やはり居てはおられず、下駄の音は庭へ…]
(535) 2010/08/06(Fri) 10時頃
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[廊下をちらりと見れば、イアンと共に居る秋色の… その意外な取り合わせにしばし首をかしげつつ、庭へと響く下駄の音。]
立ち別れ いなばの山の 峰に生ふる まつとし聞かば 今帰り来む
[遠くへ旅立つものが、残されたものへと詠んだ歌ではあるけれど、 逃げ出した迷い猫が帰ってくるようにと願う呪文でもあって。
籠から逃げてしまった鳥に効くかは判らずとも、心配そうに枝を眺める。]
(539) 2010/08/06(Fri) 10時半頃
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お前が勝手に誤解して、去っただけでしょうに。
彼の朧月の方は、血を分け共に生まれたわたしの半身。 しばらくぶりに再開した兄弟の情、ただのそれだけ。
[互いに年経て変わり、今は守るべきものを持つ身同士。 もうあの頃には戻れず、戻らぬ。]
あの方と遠い昔を共に重ねた月日は…お前には重いだろうか? されど、それよりも長い時を、これからお前と重ねていきたいと…
(546) 2010/08/06(Fri) 10時半頃
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…出ていらっしゃい。 出てこれぬなら、潜む獣として… [帯に収めた懐剣に手を添え、枝踏む音にそちらを睨む。 己を庇おうと出る子の健気さに、胸が痛い。]
(547) 2010/08/06(Fri) 11時頃
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[こぼれ落ちた涙へ伸ばす指先は、朱滲む白の包帯姿。]
枷などでは、無いよ。 寧ろ…伴にいてくれなければ、わたしは月の向こうへ連れ去られてしまう…。
[雛鳥をそっと手元へ引き寄せながら。]
夜光、そなたはそこで何を? [出てきた姿に未だ警戒を解かず。
庭に隠れていたことならば、雛鳥も同じであろうに。 月の瞳が曇るのは、恋に狂うている故か。]
(557) 2010/08/06(Fri) 11時頃
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…闇に潜んで、人には言えぬことでも?
[縋る愛しい子を守るように袖に包んで、髪を解いた夜咲く花を見る。 解けてうねる髪は、無数の蛇のようにも見えた。]
(563) 2010/08/06(Fri) 11時半頃
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…あぁ。そうだな、戻ろう。
[雛鳥の手を引いて帰り際ちらりと見返り、夜光る蛍を射抜く視線は酷く鋭く。 何か在れば容赦はせぬと投げる氷の刃のような。
下駄の音はただ踵を返す。]
(567) 2010/08/06(Fri) 11時半頃
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[手へと落とされる口づけに、身を屈めそっと抱き寄せて。
他人のそら似で通してきた、高嶺の家に伝わる秘密の断片を、うっかり漏らしてしまった事と、それを雛鳥だけでなく、恐らく夜光にも聞かれていたと、この時には気付いておらなんだ。]
(572) 2010/08/06(Fri) 12時頃
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あぁ、今宵はわたしの腕の中でお眠り。 [額へと淡く口付けて、小さな手を引き自室へ帰る。]
(580) 2010/08/06(Fri) 12時頃
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[法師へと去り際に会釈して… 問う幼子へ声を潜める。]
あぁ…夜光。 同じ名を持つ昔の花に、わたしはかつてひどい事をした。
彼がその花の養い子なら、恨んでいるかもしれぬな。
…綺麗事だけでは、ここまで生きては来れなかった。 [ぽつりと、そう弱々しく零し、南端の角部屋へ。]
(604) 2010/08/06(Fri) 13時半頃
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お前には、そんな思いをさせぬよう… わたしが後ろ盾として、確りせねばならぬな。
(605) 2010/08/06(Fri) 13時半頃
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…ならば、おいで。
[寝台の端へと腰掛けて、雛鳥を膝へと手招く。 けれども今は何かをこらえるように、そっと撫でる以外は…]
(615) 2010/08/06(Fri) 13時半頃
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[膝で眠る子の無垢な顔。ねだるときの艷めく顔。 育ち盛りの雛鳥は様々な顔を見せてくれて、一度足りとも気が抜けぬ。
服ごしに感じる体温と、規則正しい寝息に誘われて、 いつしか己も、つかの間の夢の中へと…]
(622) 2010/08/06(Fri) 14時頃
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[浅い眠りを共にたゆたい、ずっと傍にと言う雛が、あまりに可愛くいじらしく。]
わたしが生きているうちは、お前を殺させも喰わせもせぬ。 けれど…
お前の方が歳若く、いつかわたしは先立つだろう。 …そうなればお前がその先どうなるか…考えるだけでも恐ろしくてならぬのだ。
(629) 2010/08/06(Fri) 14時半頃
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[膝に居る雛鳥をそっと撫でながら、夜半に目覚めて窓より見上げる月は…丸い。]
(644) 2010/08/06(Fri) 15時頃
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[身を起こそうと思ったけれど、袖を握るは小さな手。
震えるように伸ばされた、包帯をまいた白い手は、金糸の髪をサラリと撫でて。 結局今は、何もせず…。]
(651) 2010/08/06(Fri) 15時半頃
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[あの太鼓橋は、この部屋からのみよく見える。 そこに見えるは焦がれ続けた望月か。]
済まぬ、かりょう。
[衣を一枚するりと脱いで、窓には厚くすだれを下ろし、 下駄を履かずに素足のままで、庭へと…]
(670) 2010/08/06(Fri) 16時頃
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…おぼろ…?
[ひっそりとかける声は、月の光に照らされて、その名の霞が如きに淡く。]
幾つの月を待ち望んだか、もはや忘れてしまいました。 [その笑みは、媚を含まぬあの頃の。]
(683) 2010/08/06(Fri) 16時半頃
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まるで、夢のよう。 [振り返る彼の瞳に、己の目も自然とうるむ。]
ええ、夢ですね。 …いつかそなたに摘まれる事を、夢見た頃もありました。
[きっともう、その頃には戻れない。v]
(689) 2010/08/06(Fri) 17時頃
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…おぼろ。
たとえ、許されぬ思いであろうとも、 これは夢。一夜限りの夢ならば…天も許してくれるでしょう。
わたしも、ずっと叶う日を…
[白いその手を、そっと伸ばし、同じ顔したその頬へと。]
(767) 2010/08/06(Fri) 23時頃
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[頬流る 涙の川に 顔寄せて 憂いすべては 拭えなくとも
薄紅の唇そっと寄せ、ちろりと零れる雫を舐める。]
(770) 2010/08/06(Fri) 23時頃
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[通って来た道が変えた強い手に絡め取られ、 その胸元へ身を寄せる。
触れ合えば衣越しに伝わる鼓動は早拍子。 震えていると気取られてしまうか。 ]
(778) 2010/08/06(Fri) 23時半頃
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ああ、漸く… [囁く声は、艶帯びて。]
(779) 2010/08/06(Fri) 23時半頃
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…えぇ、わたしも…そなたとゆめを。
[見つめるその姿は、記憶のものよりずっと凛々しくて。 たとえ一度きりでもいい、そなたと共に在った証を。
濡れた瞳でそっと見つめ、零す吐息の温度も同じ。]
(783) 2010/08/07(Sat) 00時頃
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[触れ合う唇の温度だけで、溶け合いそうになってしまう。]
うん、隠れて…
こんどは、みつからないように。
[二人手をとりあって、奥座敷へと。]
(788) 2010/08/07(Sat) 00時頃
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…おぼ、…ろ…… [絡み合う、長い髪。 絡め合う、僅かに違う色の肌。
切なげに、求めて鳴いて 届く肌へと爪立て喘ぐ。]
…下さい、ませ…。 [長く花を勤めた身体は濡れて、 切なげに艶帯びた声にて、そっとそれをねだった。]
(802) 2010/08/07(Sat) 00時半頃
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[嗚呼、背の月下美人はあでやかに咲く。]
(812) 2010/08/07(Sat) 01時頃
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あぁ、おぼろ…こんなにも。
[入れ替わり、違う形で重ねれば、お互いはまた深く融け合う。 元々一つであったものが、何故分かたれなければならなかったか。
それは、己の胸の内にだけ、そっとしまいこまれた秘密。 されども、このひとときだけは、それすらも忘れさせて欲しいと求めた。]
(821) 2010/08/07(Sat) 01時頃
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