275 突然キャラソンを歌い出す村
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─ 回想/一週間前、満開の桜 ─
[櫻子が名前を名乗ると、樹上を見上げていた異国の青年は、面にはっきりとした喜色を浮かべた>>78。 彼の瞳は輝きを増したように思える。藍色に混じる金色が春の日差しを反射して、さながら宝石のようにキラキラと輝いてみえた>>79。]
おぉう……精霊というのは、 はじめて言われたかもしれませんね
[彼のお国柄というやつなのか。それでも幽霊とかお化けとか言われるよりもなんだか持ち上げられているようで、照れくささがあった。]
はー。王子様なんです?
[気恥ずかしさを逃すように座ったまま 首を大きく横に傾けて、肩に耳をつける。 ぱたぱたと前後に足が揺らされた。]
(@27) 2018/03/26(Mon) 23時半頃
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[会話の合間、穏やかな陽射しに溶け込むように 柔らかなBGMが流れる]
[はらはらと風に薄紅の花びらが舞い散る]
(@28) 2018/03/26(Mon) 23時半頃
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[王子様というならこんな風に上にいるのは失礼にあたらないだろうか。少し考える間に折り目正しく気品を感じさせる所作で彼は膝をついた。]
花嫁──、を お探しなの、です?
[さくら。音を唇で紡いで、ぱちくりと瞬いた。 佐倉。連なる音は容易に子孫の顔を思い起させる。]
お、おぉ…… お国柄でしょうか情熱的ですね
どうでしょう、か
(@29) 2018/03/26(Mon) 23時半頃
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うーん……
[歓迎するように両手を広げられて、口元には笑みを浮かべたままながらも、八の字に眉が下がった。ぷらぷらと足を揺らす。]
さくらの名前に心当たりはあります、が。
……
[困ったように、にへー。と眉尻を下げたまま 樹上の娘はそこで相好を崩した。]
(@30) 2018/03/26(Mon) 23時半頃
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[ざあっと風が吹いて木々に開いた桜花が大きく揺れた]
よいしょ、っと
[軽い掛け声とともに、青い着物裾を手で押さえて ひょいと飛び降りた。黒髪が背に靡く。]
(@31) 2018/03/26(Mon) 23時半頃
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[そのまましたっと雪駄で小器用に地面に着地する。 転げるようなことはなかった。この時は。]
[BGMが止まる。]
えっへっへ。着地成功です
[異国情緒あふれる褐色肌の青年の瞳を覗き見てから 大和撫子はへら。としまりのない笑みを浮かべた。]
(@32) 2018/03/26(Mon) 23時半頃
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そうですねえ。この町の観光案内ぐらいでしたら、 いくらもしてさしあげられそうなのですけれど
[後ろ手に手を組み、上半身だけ前に出して距離を詰める。にー。っと笑って、こてんと首を傾げた。]
────。
[笑った顔のまま、ヤニクのラピスラズリの瞳の前に白い手を翳す。]
(@33) 2018/03/26(Mon) 23時半頃
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[そうして視界を塞いでから、ぐぐっと膝に力を溜め ひょんっと、櫻子は一歩前に飛んだ。
── そのまま目の前にいる青年の体をすり抜ける。
衝撃はないが風が抜けたような 幾ばくかの涼しさがあったかもしれない。]
(@34) 2018/03/26(Mon) 23時半頃
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……
[と、と、と、とん。三歩ほどヤニクの背中側に抜けてから、ぴょんっと彼の背中を振り返る。口では言わないまでも、バラした方がいいだろうという判断はあった。 自分は『お嫁さん』には向かないだろう。 だってほら。やっぱり── 触れなかったし。]
南の国、あったかそうなの、いいですねえ すこーし私には、遠いところではありますが
えへへ。
──運命の花嫁さん、喜んでくれるといいですねえ
この辺たしかにいますしね、近くに。 さくらちゃん。
(@35) 2018/03/26(Mon) 23時半頃
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[意図的に自分はそうではないですよ。と告げるようにした。 よほど頭に花がいっぱいでない限り人ではないとバレただろうけれど、その方がよいと思う。きっと、自分は彼の探し人ではないだろうし。]
あっ あれですね。恋バナ大好きですからね私 応援しちゃいますよ、なんでしたら
[ぐっと右手で握りこぶしを作って、花嫁を探しにきた青年には、 ──当事者ではない身の上として、エールを送っておくことにした。]
(@36) 2018/03/26(Mon) 23時半頃
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ああーでも。
[応援してから、はたと気づく。 『さくら』の周りの事情について。]
…… ちょっぴり恋に障害はつきもの。 というやつかもしれません、ね?
[笑みを張り付けたまま、そっと頬に自分の手を添えた。
目を覚ましていないあの子には、保護者に従者に手厚い守りがついているはずだった。よって、接触は阻まれるかもしれない。 もっとも、そのときはまさか、彼が従者とガチの決闘をすることになるとは思っていなかったわけではあるけれど*も*。]
(@37) 2018/03/26(Mon) 23時半頃
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― 二年教室 / 昼休み後の授業 ―
[この時間、くらり先生は自クラスで世界史を教えていた。粛々と。]
――この通り、アナーニ事件やバビロン捕囚で知られるフィリップ四世は、その整った顔立ちから「端麗王」と称されました。 この人は生涯下半身に服を身に着けた事が無いと言われていて――……
[教科書を片手に口頭で説明しながら、ポイント毎に単語を黒板に書き付けていく。]
……
…
(211) 2018/03/27(Tue) 00時頃
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[暗転、そしてスポットライトは教壇へ]
♪ 生徒の馬鹿を止めるべき立場と言え 武士(おとこ)と王子(おとこ)の馬鹿を叱るほど無粋じゃない。
ここは中間試験に出すけれど この後の死合に関係ありはしない
ならば吼え立て少年たちよ くらりタイム(せかいし)中の狼藉も 今は不問に処しましょう
(212) 2018/03/27(Tue) 00時頃
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[暗転、スポットライトはまた移る]
…
……
――この残念なイケメンがテンプル騎士団を一斉に逮捕逮捕したのが1307年10月13日の金曜日ですね。 『13日の金曜日』で有名なホッケーマスクの怪人映画ですが、ホッケーマスクを被り始めるのはPart3からで――…
(213) 2018/03/27(Tue) 00時頃
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クラリッサは、粛々と授業を進めている。
2018/03/27(Tue) 00時頃
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[そう、幽霊は人間をすり抜ける。
そのような事実が頭でわかっていても、 しかして咄嗟にぶつかる!と人間に似た脳が誤作動を起こして、ちょっぴり脳裏を走馬燈が駆け抜けてしまうくらいは、許していただきたいと思うのだ────…]
(@38) 2018/03/27(Tue) 00時頃
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ヒューは、粛々と授業を受けている。*
2018/03/27(Tue) 00時頃
負傷兵 ヒューは、メモを貼った。
2018/03/27(Tue) 00時頃
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ふん。
君の属する社会がどんなものか興味はないけど、君がさっぱりわからないものが、ここに来てようやく一週間の俺にわかるだろうってんなら、笑えるな。 自分の無能を認めてるようなもんじゃないか。
それで、どの口で手伝おうって?
[>>210両手を上げる姿はいっそ滑稽にも見える。 そんなポーズを取らなくとも、つまらないいざこざを起こす気はない。 下げな、と手のひらを下に向け、二、三度上下する。]
俺も、この学園に危害を加えるつもりはない。むしろ守る方だろうな。 君もそうだというのは、信じよう。学園に危害を与えようって言うなら、こんなところで手を組む算段なんて立ててる場合じゃないだろうからな。
(214) 2018/03/27(Tue) 00時頃
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――さて、君は賭けには勝ったが、だからといってどうして俺が君と組まなきゃならない? メリットが見えない交渉はごめんだ。
[暗に、見せてみろと。 手の内を明かしてばかりで力が見えなければ、1+0で2にはならない。]
(215) 2018/03/27(Tue) 00時頃
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─ 雨の日、早朝/桜の木の下 ─
[ダイビングアタックをかます形になってしまった相手は、不幸なことに此方の姿が見えてしまったらしい。 昨日の王族を名乗る彼に負けず劣らず整った顔が蒼白になっている様が見えた。ごめんなさいごめんなさい不可抗力でございます──!と叫ぶ余裕は落下時にはなかった。>>206]
いたあっ ……
[どっ と肩のあたりにのっかるように、落ちてきた幽霊はタイムトラベラーを名乗る青年に『衝突』した。]
(@39) 2018/03/27(Tue) 00時頃
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[衝突の結果、胸を押しつけるような いささかはしたない恰好で上に乗る格好になった。]
あ、あわわわ ごごごごごめんなさ
[完全にクッションにしてしまった事に動揺しつつも、わたわたと目を回している青年の胸に手をついて体を起こし、]
え、 ……ええっ!?
[完全に接触に成功している自分の手にぎょっとして手を引いた。分散していた『重さ』が青年の腹のあたりに乗っている膝に集中して若干身体が沈んだ。 相手にとっては大変いい迷惑だったかもしれない。]
(@40) 2018/03/27(Tue) 00時頃
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>>215
ちっ、嫌みなヤツだ。良い性格してるよ。
[ため息をつく。もっともな指摘だと思う。 自分の愚かさがよく分かる。機械のように振る舞ってきたツケだ。不愉快な言い方だが、しかし――]
だが、アンタの言うとおりだな。俺もどうかしてた。
[それで俺もようやく、目を覚ました]
あいにくな、俺が生業としているのは荒事ばかりさ。 残念ながら調査だのなんだのは門外漢だ。素人に毛が生えたくらいか。だから――アンタに今ここでメリットを提示することは出来ない。 やっぱり、しばらく俺ひとりで漁らせてもらうぜ。
もう一度、協力を持ちかけるさ。 『メリット』が得られたらな。
[背を向けて手を振り、階段を降りる**]
(216) 2018/03/27(Tue) 00時頃
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─早朝/桜の木の下─ あわわわ えええ どう えええ でも女の子にいたずらはだめですよ 悪用してますねその顔
[>>206 思わずうわ言にいい返しながら気絶している青年の肩をゆする。というか触れるってなんでですかなんでですか。いえ、結論は出ているのですが、理性が追いつきません。]
ええ、ええ? まさか佐倉家の隠し子? 隠し子ですか? あの子にこんな大きな親戚のお兄さんがいやでもタイムトラベラーを名乗っていらっしゃってそれはそれでちょっとかっとびすぎてはありませんかとは思うのですがしかし私がこうして触れるということは紛れもなく佐倉の家の方で、ええええ
[手を口元に添えたり頬にあてたり、空中でくるくる回したりなどしてから、]
…
[そっ……っと頬っぺたを指でつついた。 しかし、青年は気絶している。]
(@41) 2018/03/27(Tue) 00時半頃
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えっ…… 触れてます……
[謎の確認作業を挟んでから頬っぺたから指を離して、ショックを受けたように口元を手で覆う。]
というか、このままってわけに いきません ね? 名無しの佐倉さんが お風邪を召されてしまいますね?
[ひとしきり混乱してようやく頭が冷静になってきた。ええと。と頭を回して、ひとまず腕を持ち上げる。 流石に成人男性を運ぶのはつらいものがあるけれど、こうしてしまった責任があるような気はする。]
(@42) 2018/03/27(Tue) 00時半頃
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看板娘 櫻子は、メモを貼った。
2018/03/27(Tue) 00時半頃
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―教室(スポットライトの中)―
>>212
担任殿!
[間奏の合間に朧が挙手をする。名前を呼ばれる前に起立し]
刀を返しては…
[言葉を遮るように暗転。少しの後、教室に照明が灯り。 またも間奏のボリュームが上がる…]
(217) 2018/03/27(Tue) 00時半頃
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―時は進み、放課後―
>>205
[すっくと立ち上がり、ゆうゆうと歌い上げる。]
♪〜 時は来た いざ決闘の時 俺は負けない 主の為 その生意気な面 目にものを見せてやろう 悪の芽は摘むことが使命
時は来た いざ決戦の地へ(くり返し)
[教室を出て、屋上へと歩みを進める。]
(218) 2018/03/27(Tue) 00時半頃
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懐刀 朧は、メモを貼った。
2018/03/27(Tue) 01時頃
懐刀 朧は、メモを貼った。
2018/03/27(Tue) 01時頃
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[ヤニクは中間試験に出る箇所を優しく包み込むように蛍光ペンでマーカーした。>>212]
(219) 2018/03/27(Tue) 01時頃
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―時は進み、放課後―
[授業が終わり、二人の男(おのこ)が席を立つ。 ――時は来た いざ決闘の時。 >>218]
♪〜
時は来た いざ決闘の時(ハモリ) ――ワタシは勝つ 天運ゆえ ――恐れは無い 精霊の目を信じ ――勝者が常に善となる
時は来た いざ決戦の地へ(くり返し)(ハモリ)
[廊下へ出て、訳知り顔の生徒たちに見守られる。]
(220) 2018/03/27(Tue) 01時半頃
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時は来た いざ決戦の地へ……
(221) 2018/03/27(Tue) 01時半頃
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時は来た いざ決戦の地へ……
(222) 2018/03/27(Tue) 01時半頃
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[屋上へ続く階段を左右に別れて 並び立ち歩きながら、
ドアノブに二人で手をかけた。 ]
(223) 2018/03/27(Tue) 01時半頃
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[――ドアが開く!
決戦の地屋上から赤い夕日が差し込んだ!
つづく!**]
(224) 2018/03/27(Tue) 01時半頃
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