25 花祭 ― 夢と現の狭間で ―
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[歌の途切れた小鳥を見やれば、 紅染まる唇を、月に寄せて微笑むよう。
地獄が池に咲く蓮は、 血飛沫染まる赤芙蓉
獣に憐れは抱かずとても、 うたわぬ小鳥の、あわれなる。]
―――……、
[業火のかいなに抱かれて、 鳥籠はただ燃え上がる]
(@13) 2010/08/09(Mon) 17時頃
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───。
[頬に映る炎の色は少しだけ血の光にも似て。 蝶と鳥と。空をゆく者たちを余所に、ただそこにある。 炎は空を舐めるように燃え上がる。
きらきらと、空に舞い上がる光はとても美しかった]
───時か。
[ごく微かな呟きは爆ぜる木材の音に消えて 男は静かに目を瞑った。 願いが叶わない事は知っている。逝かなくては]
(+64) 2010/08/09(Mon) 17時頃
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本屋 ベネットは、執事見習い ロビンの言葉にただ小さく笑うのみ
2010/08/09(Mon) 17時頃
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もう少し あと少し
紅い、あかい
ひが消えたなら
[囁くように言葉を紡ぐ]
ひとはひと けものはけもの 彼岸のむこうへ、ゆかなくては
(+65) 2010/08/09(Mon) 17時頃
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執事見習い ロビンは、本屋 ベネットを流し見遣り瞳を細めた。
2010/08/09(Mon) 17時頃
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───。 何だ、お前来るのか?
[目を細める冬の花の言葉。 首を傾げた。ちらりと横の姿を見て]
あちらへ行けばよいだろう。
[人の一人も食えていない花が何を言うのかと 意地悪く獣は笑う]
(+66) 2010/08/09(Mon) 17時半頃
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……いけませんか
[首を傾ぐ]
いけるでしょうか
[見上げ]
喰らう事こそ出来なかったけれど 私は、人に非ず 貴方さまは、どちらへ?
(+67) 2010/08/09(Mon) 17時半頃
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其処で即答できないということは、 迷っているに他ならんだろうが。 お前のような根性の座っとらん奴を連れていくのはお断わりだ。
[軽く肩を竦め、手は行ってしまえとばかりひらひらと揺れる。 乾のほうへと追い立てるように]
それに、私の行く先はお前の気にする事ではない。
[いつかと同じような言葉を一つ]
(+68) 2010/08/09(Mon) 17時半頃
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咲き逝く道が見えぬ故 迷いもするでしょう
この手繋いだ方が連れて行ってくださると謂うけれど
[揺れる手見遣り、唇を尖らせた。 子供の仕草 主と繋いだ片手は、そのまま]
……どこまでゆけるでしょう どこまでゆくのでしょう
気にせずとも 気にかかったので
(+69) 2010/08/09(Mon) 18時頃
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己の望むように選べばよい。
[それは間違っていることだろうかと、 問いかけるように首を傾げる。 口を尖らせた様を見て、ただ男は笑った]
ゆきつくとこまでゆけばいい。 どこまでもゆきたいと願えばどこまでもゆける。
気にかかるとは随分大きく出るようになったな。 ではこう答えよう。気になどかけるな。 人の心配をする前にまず己の心配をしろ。 それに、お前がまず気に欠けるべきは主だろうに。
(+70) 2010/08/09(Mon) 18時頃
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望みはひとつ 願いはひとつ 死んで……新たに望むのも可笑しな話ですね、本郷さま?
[己を皮肉るような口調 笑う相手に、眉を下げる]
矢張り、意地の悪いひと ひとときでも脳裏交わったお二人のこと 気にすらかけるなと謂うならば 心に留めて置きましょう 私が消えてなくなるまで。 それに 主さまを心配する必要は無いんですよ。 だって今はボクが主さまを満たしてるんだから。
(+71) 2010/08/09(Mon) 18時半頃
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若者 テッドは、メモを貼った。
2010/08/09(Mon) 18時半頃
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白鷺……―――
[柔く笑む人の名を呼ぶ。]
胡蝶の名も白鷺に捧げるで。
[舐めるような焔の中で、その身を抱き寄せた。 暫し触れ合う唇と唇。それは契約のように。]
さて、もう暫し 現世の行く末を見よやないか。
[獣と謂われた2人の会話を後で聴きながら、現世を見る。 迷うロビンとは真反対に、 片翼と片翼、結んで双翼となった者 ――苔色の眸は、先を惑うことはない。
どこまでも、蒼穹を飛ぼう。
呼ばれるなら、花ともなろう。 ]
(+72) 2010/08/09(Mon) 18時半頃
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[狭間のこえのする、 現世のこえもまた――己呼ぶ声、主呼ぶ声]
[この燃え盛る業の火の消えれば、 夢とうつつのまじわりも 夏の宵の幻 ゆくべき道の別たれる。
ひとはひと けものはけもの
現世にあらざる者もまた常世へ、と]
天の火とても、 私の逝く道は焼けませぬゆえ
―――未練が増えるのは、困ります。
[呼ぶ声を見やれば、 熱風に煽られて、黒髪は乱れ、爆ぜる火の粉は瞳に映る]
(@14) 2010/08/09(Mon) 19時頃
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落胤 明之進は、メモを貼った。
2010/08/09(Mon) 19時頃
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…、――
[新しい名を呼ばれ、 何処かくすぐったそうにした。]
…――ありがとう…胡蝶 …
[捧げられた名を、 抱きしめるように繰り返す。 焔を背にし、触れ合う唇に結ばれる契約。 長い睫を震わせる。]
ああ。 そう、だな。 …彼らは、生きて――
[子を宿した子も、 目隠しの花も、誰も彼も。 口を挟まぬが、狼の会話は歌うようで、哀しく、うつくしい。]
(+73) 2010/08/09(Mon) 19時頃
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[やがて、糸はまた違う場所へと結ばれる。
月の名が朧に浮かんだのは二つの魂が添う場所で。 共に逝くことを選んだ重なる二つを見守る貌は 染み付いた憂いの色が消えることのない朧のもの。]
(+74) 2010/08/09(Mon) 19時半頃
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― 奥座敷 ―
[そこにあったのは血染めの遺体。 人であった容にただ、黙祷し、
わが子同様の刀「織姫」を掴み、元道を帰る。
火の手はすぐにその部屋も包む。]
――…これは、いかん
[狼を探すにも、火の回りが早い。 仕方なく、火のない方面に駆けるが、気になるのは、他の者たちの安否…。]
(100) 2010/08/09(Mon) 20時頃
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[長い睫毛が震えるを見る。 心振るわすように胡蝶は肩を揺らした。 浮かぶ表情は微笑。] 礼を謂うんは、わての方やよ。
[悲しみも愛しみも、入り乱れて。 哀しくも、美しい、物語の行く末を、二羽は並んで見詰める。
と、糸が新たに結ぶを感じるか。 白鷺も共に感じるなら、貌見合わせて。 視線向ける先に、憂い帯びた主はあるやなしや。
――主が求めるのなら、花にもなろう。
糸を手繰り寄せるように、重なる二つを見守る人の元へ。]
朧様……―――
[声をかけたは、鵠か華月か、両方か。]
(+75) 2010/08/09(Mon) 20時頃
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霞の事は気にかけてやれば良い。 あれには花もいる。 あれ等も…良きほうへ向かえるよう、必要なら手を引いてやるがいい。
[男は告げる。 それから焼けてゆく館を見る]
お前達は花主が殺したも同じ。 だから、死後ぐらいは好きに望み――――自由に。
(+76) 2010/08/09(Mon) 20時頃
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落胤 明之進は、ふと、そこにある存在に気づく
2010/08/09(Mon) 20時頃
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[憂うまま、重なる二つを見守るその姿、 ――何を想うのだろう、言葉も無く見つめる。]
(@15) 2010/08/09(Mon) 20時半頃
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[走ることができずに歩いて逃げる。ゆっくりとだがどうしようもない。先ほどのことを思い出してぎり、と唇をかむ 助けられた。夜光を殺した、獣に。]
……今は忘れよう。逃げるのが先……
(101) 2010/08/09(Mon) 20時半頃
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とりあえず、みんな逃げてくれればよいが…。
[狼の子であるためなのか、元々の体質なのか、強靭な身体を持つ男は、そのまま、煙や火の中も多少のものであれば掻い潜っていく。
火に囲まれたものがいないか、確認しながら屋外を目指す。]
(102) 2010/08/09(Mon) 20時半頃
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記者 イアンは、メモを貼った。
2010/08/09(Mon) 20時半頃
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― 炎上する屋敷 ― [後ろに邦夜の足音を聞きながら駆けた。 火に包まれ崩れる柱、落ちる天井、懸命に避けて。 息を吸うたびに、喉が熱い。何も纏わぬ肩が熱い]
虎鉄!アケノシン!!刷衛!
[最後の名はアケノシンの主でセシルも上げていた名だが、 青年にはそれが誰かわらず。 屋敷の者とすれ違うたび、セシルに確認をとる]
(103) 2010/08/09(Mon) 20時半頃
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…――霞さま かりょう
鳥もけものなら 彼らは同じところへ ゆくでしょうか [呟き、視線は二人へ]
自由に……なら、花主辞めた貴方さまは?
死した後の魂は何処へ逝くか 追いかけてみたいと思えども――
(+77) 2010/08/09(Mon) 20時半頃
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記者 イアンは、時折邦夜を振り返りはぐれていないかを確認する。
2010/08/09(Mon) 20時半頃
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[現世に気を留めることはこの二つだけなのか、 燃える屋敷で逃げる他の者達の行く末までを すべて見ようとも思わずに。
何か、繋がるものを感じる。 それが花達と繋ぐ糸だとは知らず、結ばれる先を見て。 名を呼ぶ二つの姿に浮かぶのは憂い混じる微笑み。]
―――…鵠、 ―――…華月、
[呼ぶのは、花の名前。]
(+78) 2010/08/09(Mon) 20時半頃
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[重なる二つを見守る姿に、 双花のその人を呼ぶ声に憂いに微笑みが混ざるを見れば、 ひとつ頭をさげて――]
……花のうてなにて、 お会い致しましょう。
[恨み言の一つでも 言うべき相手は既に彼岸の身 燃える鳥籠を――花と月を一度振り返れば、
業火の中に歩み去る]
(@16) 2010/08/09(Mon) 20時半頃
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……朧様
[――かける声は重なる。
名を呼ばれ、 並ぶ双翼は共に憂う朧月を見た。 高嶺の、朧の、花として。]
(+79) 2010/08/09(Mon) 20時半頃
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[逃げいく人々の影が見える、 軋む家屋、燃え爆ぜる音――いずこかでまた梁の落ちる。
焔の中で、煤にも穢れず、 白き衣をたなびかせ、
逃げる人々を見送るように、佇む。 その薄れゆく姿を目に留める者はあろうか]
(@17) 2010/08/09(Mon) 21時頃
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[主を呼ぶ声は重なった。 憂う微笑みの主を前にして、躊躇うように華月は言葉を紡ぐ。]
ロビンは、霞月夜様は 欲しいもの全部手にいれよった謂いました。 朧様は、朧様の願いは、叶うとりますか?
[聴いてどうすると云うのか。 もしかすれば、傷を抉るような言葉なのかもしれない。
それでも、尋ねた訳は……―――。]
(+80) 2010/08/09(Mon) 21時頃
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[不意に名が出ればそちらへ意識を向けるけれど]
……
[主の手を握ったまま、口を開かない。 視線は紅く染まる屋敷へ]
(+81) 2010/08/09(Mon) 21時頃
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[現世に在った頃見た儚き姿が此方に頭を下げる。 現世の者と気に留めていなかった姿が不思議と、 近い場所に在るように感じられれば察するのは早く]
……熱いぞ…?
[引き止めるでもなく、それを感じぬことも判っている。 冗談の類のひとつのつもりなのだろう。 黒檀は、現世よりもはっきりと見える花の姿を見つめ]
――…想う場所で…逝けるよう、
[彼岸へと。業火へと入る花を見送り]
……悔いなく…、な…
(+82) 2010/08/09(Mon) 21時頃
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明はどこだ?虎鉄という少年は? 明!
[ふと入った通信で明がいないことを知り、明を探しはじめる。
いや、でも、探しながら、どこか、 明はもう、この世のものではないこと、感じていることも確か。]
(104) 2010/08/09(Mon) 21時頃
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― 炎上する屋敷 ―
くそー!!幻聴!! 虎鉄とアケノシンと刷衛を 探してこい!!
[邦夜が走れないことに気付くが 二人は抱えられなくて。 まさか、アケノシンと虎鉄が 既にこの世のモノではないことを知らない青年は もう一人、増えたらせめて邦夜の手が引けるのにと]
(105) 2010/08/09(Mon) 21時頃
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