217 【突発誰歓】幸福の壷【十二支騒動記】
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[何かを言いながら、目に触れる己の手に、彼の手が触れる。 紡がれし言葉に目を何度か瞬くが、其以外に反応を示さず。
――其の話を、もっと早くにして貰えれば。 ああ、でももう何もかもが遅い。遅かった……――。]
……いや
[何か聞こえたかという辰に、少しだけ己を取り戻しかけた男は、己の気のせいだろうと首を振った>>121。 だが、何時かは皆に公言してしまうかもしれぬ。 己が……――。――其の先の思考は停止した。]
(122) 2015/02/16(Mon) 23時半頃
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……しょろ。ありがと。
[嗚呼。いつも側にいてくれた午の彼。 それが普通で。それが日常で。 まさかそれが、針の筵となろうとは。 目の前の彼はきっと、今の私をわかっていない。]
どうしよう。
[思わず漏れた言葉、その視線は低く彷徨う。 知られては力を失ってしまう。少しでも。離れたくない。]
(123) 2015/02/17(Tue) 00時頃
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いつでもいい。 言いたくなったら言ってくれ。 待ってる。
[ふふ、と微笑む。悩む姿は珍しい気がしたから。]
どんなことになっても、私はお主の味方だ。
(124) 2015/02/17(Tue) 00時頃
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[言えたらどれだけいいだろう。 眠りについたら、次には目覚められるのだろうか。 酉の彼女は、起こしてくれるのだろうか、その彼女は眠りについてしまった。]
……
[目の辺りが熱くなる。味方だと言ってくれる彼が一番怖い。 彼の気持ちを裏切っているような気がして。心が辛い。 いっそ、皆で仲良く一気に眠りにつけたらどれだけ楽だろう。]
(125) 2015/02/17(Tue) 00時頃
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[巳の言葉に小さく笑うは、どちらの自分か>>122。 巳の背中をぽんと一押し、傍を離れ。また少し輪から離れて小さく一息。 皆に向こうて喋りたる、蒼き焔は小さく仄かに揺らめきて。]
さてさて、ほんにどうしようね。 呪と、出ている所に気を送るのが良いのか、否か。 ちとね、ゆりの負担が大きい様に思える。 それにまだ、初子羅と黍炉を疑いとうないからね。
だから私は、私の思う所に気を向ける。誰が所為にもしない。 私は己が責任で動かせてもらうよ。
[ほわりと響く戌の声。ちらと天を仰ぎ見て、胸に気持ちを留め置く。 次に見たるは亥か丑か、それとも――――――。**]
(126) 2015/02/17(Tue) 00時半頃
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―――どーして、ししし、しょろさ、は……沙耶さ……んのこと、見ようと して、るの?もも、もんぺさ、呪いがあるって。
べに、べにはさんの言葉に、確か、意見を変えて。さっきも様子、変だったし。
ぼくは、ぼくは……
[誰か、悪い気に当てられるなら。それは、午ではないのかと口を挟むのは。]
―――…そっか。しょこ、こらには、僕が
[子は何と言ったっけ。午を視たと言わなかったか。 その結果がするりと受け入れられなくて。 だから、疑って、その結果を聞いたのに。
……ふるふると首を振るのだ。亥は。]
(127) 2015/02/17(Tue) 00時半頃
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[待ってくれているのであれば。全てが終わったら。 終わったら?終わるの?
思考の渦は亥の声でとまる。 見られる?見られ
やだ。 我儘は声にならず。]
(128) 2015/02/17(Tue) 00時半頃
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黍炉は、ジョージに、沙耶を視るつもりはないぞ?と。
2015/02/17(Tue) 00時半頃
黍炉は、私が探すのは呪い憑きだ。沙耶は、そうさな。個人的には視たい。なんてな。
2015/02/17(Tue) 00時半頃
タルトは、黍炉の言葉に耳を傾けて
2015/02/17(Tue) 00時半頃
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[辰に背中を押され>>126、側を離れられればその後を視線のみで追うが、其だけ。]
[それよりも、今は誰に気を送るかである。]
[子と丑と。 どちらかを眠らせれば卯が視るだろう。 ならばどちらを眠らせるべきか。 午の様子はおかしく見える。ならば嘘を吐いているのは……――。]
[ずきり]
[一瞬の頭痛の後、思考が歪む。 ――どちらへ送るかなど、決まっているではないか。*]
(129) 2015/02/17(Tue) 00時半頃
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龍さ…。
[泣き出しそうな顔をして、辰の言葉>>126に小さく唾をのみ込む。]
はい。 私も…。自分の。
[ぐっと胸を押さえながら隣にある間に合わせの寝間を見つめて。]
皆…すぐに助けるからね…。
[思考は常に、真似する方に。 そして周囲を見渡して新しく視る先を選別して**]
(130) 2015/02/17(Tue) 00時半頃
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レティーシャは、黍炉の言葉にもう、と泣きそうな表情で笑う。
2015/02/17(Tue) 00時半頃
タルトは、少し前に聞こえた戌の遠吠えを思い出して人知れず笑いを零した。
2015/02/17(Tue) 01時頃
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[壷が割れた事で変化が起きたというのなら、悪いものが飛んだのなら。そう、己を疑っていたのは亥。 知らぬうちに、神様を眠らせてしまったのではと後悔は困惑は消えないもの。
だから。視えるという子に頼んだ。 その先の結果がするりと受け入れられないのなら。やっぱり子の言うことは反対で。
呪いなんて無いんではないかと、亥は思う。>>127]
……え? みみみ、見られたくないのか聞くのは、視るのと何が……
[違いが分からず、眼鏡がずれる。]
(131) 2015/02/17(Tue) 01時頃
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[ふう、とひとつ息を吐く。 今日気を送る先はもう決めている。 子が亥も呪い憑きだといっていたか。]
(ほう…)
[そうか。まさかそこに憑いているとはな。 子が言うならば本当なのだろう。 さて。如何したものか。 亥に送ってゆりに視させ、己の足場を固めるか?————否。]
私は…自分の視たものを信じるよ。
[誰にともなく呟いて、そっと瞼を閉じる。]*
(132) 2015/02/17(Tue) 01時頃
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黍炉は、ジョージに、野暮だなァ、次郎。と。
2015/02/17(Tue) 01時頃
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[亥は、丑の姿を視界に入れたときにはっと気付いた。
そうして。 撫でてくれる手のない頭に自分で触れる。]
ぼぼ、ぼくは 自分が安心す ことばかりで、もんぺちゃ、
[もんぺさん、だと叱られたのだっけ。]
もんぺさ、みたく、感謝はしても、やっぱりぼくは、ごめんなさいって……
(133) 2015/02/17(Tue) 01時頃
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ジョージは、黍炉の言葉はやっぱりわからなくて、亥鼻がまんまるくなる。
2015/02/17(Tue) 01時頃
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[ぼんやりとした中で、タロの皆を励ます声が聴こえて、自然と口元が緩む。]
…ありがとう、タロ。私たち、諦めないよ…!
[そう彼に向けて、小さく呟いて。 すると、龍さんと目があっただろうか。私は元気という様に、ニコッと微笑んで見せた。]
(134) 2015/02/17(Tue) 01時頃
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[じっと、辺りを観察する。 何か僅かな違和感を、見落とす事無く拾えるように。
>>99子はああいってくれたけれど、子の力が本物なれば、子に牙が向かない可能性は幾許か。 牙から守る力が有ればよかったのに。
幾ら何を欲したところで、何の力も無い。 せめて、目障りだと、そう思われる事が出来たなら、 誰かの身代わりになれるのに。
本当は、最初に自分をと名乗り出ようとしたのは、己だった。 だって、何の役にも立たないもの。 けれど、戌が身代わりになった、 ならば己も誰かの盾に――…]
(135) 2015/02/17(Tue) 01時頃
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[亥の言葉に、落ち着きが無くなる未。 不意をつかれたせいか、顔を真っ赤にして声にならない声を。]
ごめん、しょろ、私の気使って。。。
[午の彼の背中に顔を埋めようと。 なんかもう、すんごい恥ずかしい。いじわる。]
(136) 2015/02/17(Tue) 01時頃
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