43 朱隠し
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門下生 一平太は、メモを貼った。
2011/02/15(Tue) 00時半頃
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寒いの、は。 慣れてます、から。
[ とはいえ寒さで上手く言葉が紡げない。 鍋の下に点く火に、目を奪われて。 見つめられている事に気付いて恥ずかしそうに俯いた。]
……じゃあ、お言葉に、甘えます。 いつか、お返ししますね。ありがとうございます。
(117) 2011/02/15(Tue) 00時半頃
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[ 礼を言うと、再び定吉を見た。 どう言おうかしばらく逡巡した後。]
定吉さんは……
(118) 2011/02/15(Tue) 00時半頃
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[すぐそばに昨日目の前の男と話していた男を見つけた]
あなたは、この方と昨日話してらした…
[名前が分からず、口ごもる]
(119) 2011/02/15(Tue) 00時半頃
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アヤカシに連れて行かれて、帰って来られたって、本当ですか?
(120) 2011/02/15(Tue) 00時半頃
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へえ、自分には使えないものなのか。面白いな、それ。
俺は嫌がらない相手でも連れ帰ることがある。 アヤカシは気まぐれだし面白い方を優先するのは当たり前だろう?
[朧が側に近づいている事に気づくが、今はアヤカシを見破る鏡より連れ戻せるという一平太の話が気になるようだ]
(121) 2011/02/15(Tue) 00時半頃
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[鍋蓋の穴から、白い湯気が漏れ出し。そろそろ頃合かな、と蓋を取って飴湯を湯のみに注ぐ]
はは、じゃあ出世払いでええで。 火傷せんように、気ぃつけて飲みなあ。
[両手でしっかり持った湯のみを、春松へと差し出した。>>120]
………、春坊、…知ってたんかあ。
(122) 2011/02/15(Tue) 00時半頃
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あ……。
[再度、一平太に会釈をし]
見矢・朧という。
[そして藤之助を振り返り]
藤之助。 お前に、聞きたいことがあるのだが。
(123) 2011/02/15(Tue) 00時半頃
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手妻師 華月斎は、メモを貼った。
2011/02/15(Tue) 00時半頃
落胤 明之進は、メモを貼った。
2011/02/15(Tue) 01時頃
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[聞きたいことがあるという朧の言葉を聞き>>123]
私は柳生一平太と申します。 この方に御用があるとは存じませんでした。申し訳ないです。
それでは、私はここで失礼します。
[その場を離れた]
(124) 2011/02/15(Tue) 01時頃
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門下生 一平太は、メモを貼った。
2011/02/15(Tue) 01時頃
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[ゆるりと視線を朧の方へ、昨夜と同じ柔らかい表情になると]
俺に答えることのできるもの、なら何でも。
[少しだけ寂しそうにそう答える]
(125) 2011/02/15(Tue) 01時頃
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はわ……。 ありがとう、ございます。
[ 湯気に目をしばたかせて、両手の指をしっかり湯呑につける。 熱さに一瞬ぎゅっと目をつぶった。
そうして。 目を開けると、湯呑を見たままこくんと首を縦に振る。 定吉の顔が見られない。]
噂、は。 お店にいるとよく耳に入りますから。
(126) 2011/02/15(Tue) 01時頃
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浪人 慶三郎は、メモを貼った。
2011/02/15(Tue) 01時頃
門下生 一平太は、メモを貼った。
2011/02/15(Tue) 01時頃
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そこ、座りい。
[ぽん、と春松の肩を叩いて、屋台の傍らの腰掛に座るよう勧めた。春松が座れば、自分もその横に座る>>126]
…俺もおしゃべりやからねえ。そら広まっとるか。 多分、春坊の期待しとる話にはならんと思うけど、俺の知ってる事話そか。
[神隠しにあった春松の兄。彼が帰ってこれる具体的な方法は知らないから、そんな言い方になった]
(127) 2011/02/15(Tue) 01時頃
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いや。 此方こそ、話の途中に……すまない。
[去ってゆく一平太の背を見送り、改めて藤之助へ向き直る]
……藤之助、お前は……。
[何故、そんな寂しげな表情を浮かべるのか。
お前は、アヤカシなのか? 問おうとするも、声が出ない]
………藤……。
[歩み寄り、抱き寄せようと両手を伸ばす。 すべてが間違いであったと……藤之助はやはり人であると、祈るように……]
(128) 2011/02/15(Tue) 01時頃
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[去ってゆく一平太の背を見送ると伸ばされる手を見て瞳を閉じる。
まるで抱きしめられるのを待ち望むよう。
しかし、その体に触れることは叶わない]
朧はもう知っているのだろう?
[体の中を腕がすり抜けてゆく感触に肌を粟立たせながらも瞳は閉じたまま]
(129) 2011/02/15(Tue) 01時頃
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[ 促されるまま腰掛ける。]
……どんなことでも構いません。 手掛かりが、欲しいんです。にいさんを、連れ戻す。
[ すがるように定吉を見つめた。**]
(130) 2011/02/15(Tue) 01時半頃
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[腕は、するりとすり抜けた。 そのままバランスを失い、藤之助の身体を通り抜けて、雪の上に膝をつく。
否定しようのない事実が、突きつけられた]
……此のことを、知っているのか。
[膝をつき、背を向けたままで、懐から鏡を取り出す。 やはりそこには、藤之助の姿]
あぁ……。 此を見て、確かに一度は激昂した。
しかし冷静さを取り戻すにつれ、こんなものが、一体何の役に立つのかと……何故、己の愛した者を信じられないのかと……。
(131) 2011/02/15(Tue) 01時半頃
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─ 自宅 ─
[>>47 祖母が呼んでいたのは、自分に手紙が来ていたからであった。手渡された其れを持って自室へと戻って来る。]
見事に手紙が入れ違ったな……。もう数日でも後にすれば良かった。
[つい昨日、手紙を出したばかりである兄様からの手紙だった。 そう頻繁にやり取りしている訳ではないので、こんな事は珍しい。何用だろうと手紙を開いて目を通して。]
……婚礼。
[それは、兄が嫁取りをしたとの報告の手紙であった。]
(132) 2011/02/15(Tue) 01時半頃
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― 石段 ― [手に持った下駄をからからと鳴らし。 素足でようやっとそこまで辿り着けば、腰を下ろす。 取り出だしたるは一枚の手ぬぐい。 布の端噛んで、手で裂いたまではよかったものの。] はて。 [下駄の眼に通そうとするも、思うようにいかない。]
(133) 2011/02/15(Tue) 01時半頃
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成る程……。兄様も、いずれ店の主となる以上そろそろ嫁を貰うべき歳であるものな。 もう祝言も済んで……妻は良い人だから一度会わせたい、と。 その為に手紙を下さったのか。 有り難い事だな……それに、目出度い。
[そう、口にしながら。 自身の両の手は、手紙を引き裂いていた。]
(134) 2011/02/15(Tue) 01時半頃
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[びりり、びりりと手紙を細かく破いてしまった所で、ハッと我に返った。]
あ……? な、にをしているのだ。俺は。
[破れた白い紙が散っている座敷を見回して愕然とする。 自分は、何をしている?]
…………!
[薄暗い座敷の様が、自分の陰鬱な心を表しているかのように感じられて。 堪らず部屋を出た明之進は、羽織るものや杖を取ると家から外へと。]
(135) 2011/02/15(Tue) 01時半頃
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丁稚 春松は、メモを貼った。
2011/02/15(Tue) 01時半頃
飴師 定吉は、メモを貼った。
2011/02/15(Tue) 01時半頃
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[立ち上がり、鏡を足下に緒とし、踏みつける。 ぱりんと、小さな音がした]
そうだ。 直接この目で、この手で確かめずにどうすると。
そして私は、この手で藤之助を抱きしめ、詫びたかった……! 一瞬でもお前をアヤカシだなどと思ってしまい、すまなかったと……!
(136) 2011/02/15(Tue) 01時半頃
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落胤 明之進は、メモを貼った。
2011/02/15(Tue) 01時半頃
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[ゆるりと瞳を開くと其処には鏡、手を伸ばして鏡へ触れる――前に落として割られてしまう]
朧はアヤカシを探していたのだろう? 何故喜ばないのだ、望みが叶ったのに。
(137) 2011/02/15(Tue) 01時半頃
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浪人 慶三郎は、メモを貼った。
2011/02/15(Tue) 01時半頃
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あぁ、探していたよ。 昨日、お前と話をするまではな!
この世にある意味を見出せず、消えてしまいたいと願っていた私ならば、この状況をさぞ喜んだことだろう!
あぁ、私自身驚いているよ! まさかその思いを、アヤカシの言葉で覆すことになろうとはな!
[絞り出すような声は、僅かに震え]
この世に在る意義を見つけたと、これからは、藤之助と共に歩みたいと! 私は昨夜、本気でそう思っていた……!
(138) 2011/02/15(Tue) 01時半頃
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[朧達の元から離れ、無我夢中で歩いていた]
あの目…あれは…
[明らかに自分を玩具にしたような獲物を見つけた獣のような目だった。
連れていかれる…!!
そう思った時、言いようのない恐怖が一平太を襲った]
あんな…あんな思いを…させては…いけない
[自分が連れていかれない限り、ただ一人しか連れ戻せないとしても…その使命を果たそう…
そう胸に*誓った*]
(139) 2011/02/15(Tue) 01時半頃
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昨日の私の話は、貴様の目にはさぞや滑稽に見えたろうな! 目の前にアヤカシが居るとも知らず、さんざ身の上を語った上に、消えてしまいたいだなどと!
何故……! 何故あの時、アヤカシだと言わなかった……!!
[掴みかかろうとするも、当然その腕はすり抜けて。 更に虚しさがつのるのみ]
(140) 2011/02/15(Tue) 01時半頃
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[参拝して陰鬱とした心を払い落としたいと思い、神社に向かう。 比較的緩やかで、明之進一人でも登れる石段のある寺の方へ回り道をしていると、その石段に腰掛けている男の姿が目に入り。]
……どうかなされましたか。
[何やら手こずっている様子に見えて、松葉杖と右足を交互に動かして近づきながら声をかけた。]
(141) 2011/02/15(Tue) 01時半頃
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門下生 一平太は、メモを貼った。
2011/02/15(Tue) 02時頃
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つまり、俺に会う事無く死にたいと思いながら生きていく方が良かったと、朧は思うということか。
[またも腕がすり抜ける、その不快感に眉をしかめ]
何故?アヤカシかと問われなかったからにほかないだろう。
(142) 2011/02/15(Tue) 02時頃
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[掛けられた声に、顔を上げ] なに、鼻緒が切れただけだ。 [それだけ告げ、再び視線を戻す。]
(143) 2011/02/15(Tue) 02時頃
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そ、それは……!
[言葉に詰まる。 藤之助の存在に、生きる希望を見いだしたというのは事実。 しかしそれは、人である藤之助と歩む道で]
何故、貴様はアヤカシなのだ……! 私は何故、貴様などを好いてしまったのだ……!
(144) 2011/02/15(Tue) 02時頃
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何故……何故そんなに、涼しい顔でいられる……!
[己の愚かさと、藤之助の態度に、苛立ちがつのる。 愛おしいと思う心は憎しみに]
(145) 2011/02/15(Tue) 02時頃
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俺がアヤカシでなければ、とうの昔に朽ち果てていただろう。この村で会うことも無くな。
[朧の言い草に腹が立ってきた、あまりに身勝手でとても人間らしい。 そう思うと冷静に返す事ができるのもこのアヤカシの悪い所だろう]
勝手に勘違いして勝手に惚れた挙句に誹られるいわれなど俺には無い。
(146) 2011/02/15(Tue) 02時頃
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