296 ゴールイン・フライデー
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[ドアを明ける前にもう一度、おかしな所はないかと確認をする。
見られていた気がする。多分偶然、多分錯覚、だとしても。 偶然も重なれば必然だ。
ドアベルの音を鳴らして店に入り、いつものように案内されるまま席に着く。 道中、店内を見回すのはもはや癖になっちまった。 案内されたテーブルで、出来るなら店内を見られる椅子に腰掛けて まず頼むのは、旬も後半のシュパーゲル。バジルとバターにレモンも添えて。]
後はカプレーゼときのこのアヒージョ、ワインは白で銘柄は任せるよ。
[メインの一皿はサルティン・ボッカ。可能ならチーズも添えてもらおう。 他はまた、様子を見ながら考えればいい。 あの人が今日何を食べるのか、また、同じ物だと嬉しいなんて 偶然も重なれば必然、なんて、都合のいい事ばかり考えていた。
俺がもし、後から来たならば、あの人と同じものを頼むだろうと想像できてしまうから。**]
(117) 2019/05/21(Tue) 01時半頃
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[そろそろいけるんじゃね、と、木曜日の午後は杖を置き去りに出勤した。 夜勤明けはなんだかんだで昼過ぎまで仕事になるから、時間によってはそのままタヴェルナへ向かうことになる。 杖を携えていること自体が、なにやら心持ちを弱音にするようで、いい加減うんざりしていた。
が。 案の定といえば案の定、同僚と後輩に揃って怒られた。]
大丈夫だって… …えー。
[どこかから持ち出してきた杖を押し付けられて、何にも言えなくなる。 …どうやら読まれていたようだ。 ちくしょう。]
(118) 2019/05/21(Tue) 07時半頃
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[平和な夜中が過ぎる。 夜勤とはいえ順番に仮眠は取るのが常だが、どうせ何かあっても出動させてもらえないので一晩中起きてるつもりでいた。 しかし時間になったら仮眠室に押し込まれ、覚醒したままの意識を簡易ベッドに連れ込むことにする。
転寝に、嫌な、夢を見た。
軋むベッド、肌の上に落ちる水滴。 重なる吐息が耳に五月蠅い。 見上げた姿は仄暗い照明を背負っていて、顔なんか少しもわからなかったが。 解ってしまった。 解ってしまって、諦めと同時に、嫌になった。
どうして人の心はこんなにも、思い通りにいかないのか。 己の、心なのに。]
(119) 2019/05/21(Tue) 07時半頃
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[どんよりとした気持ちで仮眠から覚め、くっきり反芻できてしまう夢に傷むこめかみを揉む。 多分俺は、この想いを消化することもできずに抱えて逝くのだろう。 抱えて歩くには、重すぎた。
おっさんにゃちぃと胃もたれすんのよ。
自虐的に思うが、腹の内にわだかまったそれは、何食わぬ顔で底い居座り続ける。
初めて、タヴェルナに行きたくないと思った。 同時に、無性に彼に会いたくて仕方なかった。
これが例えば、彼が事故で亡き人になる夢だったら良かったと思う。 夢は夢だ。 絶望を仮想体験して、絶望に追いつかれる前に振り切ることもできたろう。 けれど、無意識ですら、彼を脳内に住まわせた俺が夢想するのは……。 違うだろう、そうじゃないだろう、って言い聞かせたって、もう遅い。]
(120) 2019/05/21(Tue) 07時半頃
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[夜勤明け、だらだらしていたらあっという間に午後だった。 一度家に帰って眠るべきなのはわかっていたが、眠るのが……そう。怖かった。 あの転寝の夢の、続きを見そうで。 そのくらい、己が浅ましい感情を抱えているのを、突き付けられてしまったので。
訪れるのは、随分早い時間になるだろう。 寝不足の頭にウイスキーを何杯か叩き込んで。
君の姿を、夢陽炎のように、琥珀色のさざめき越しに、眺めるのだ。 ……眺め、たいのだ。]
(121) 2019/05/21(Tue) 07時半頃
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