270 食人村忌譚
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[>>99問の答えは、ススムが欲したものとは少し違った]
でも、集められた皆 ここにきてから誰も、名乗り出てくれないよ。 どうして? 名乗り出てくれないなら、 僕ら……誰を殺して食べればいい?
[皆、一様に愛理の死に驚き その後弔いの準備を進めている。 同じ様子にしか見えない皆の中で、 誰を殺して食べればいいのかと、言葉を付け加えて問い返した]
罪を裁くために 殺された愛理と、殺した人の為に 食べなくちゃならないのは、わかってるよ。
それで、誰が殺したの……?
[リツは知っているだろうか。答えを求める眼差しを向ける*]
(113) 2017/11/26(Sun) 00時頃
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[いつだったか、知識も学もない娘は、 先生、と手を上げて彼に問うたことがある。
「子は、親と同じ才がありますか。 同じ立場に成り得ますか」と。
その問いは巫女である母、 それから、父であればと夢見る男の職を 見比べた、子供なりの素朴な疑問だった。
私も、あのような立派な人間になれたら、と 唯々夢見ていた、あの頃。]
(114) 2017/11/26(Sun) 00時頃
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[その時の彼の答えがどうであれ、 それが否であったということは、 今の自分がよぅく知っているのだけれど。
我に返る。血の球が割れて、指に血が滴っていた。 案外深く切ってしまったらしい。
止まっていた足を動かして、私は水場へと駆けていく。*]
(115) 2017/11/26(Sun) 00時頃
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―炊事場外・水場―
あー、もう。
[赤く濡れていた指先が綺麗になる。 代わりに、冷たい水が沁みた。 幼い頃―料理を始めた頃以来だった。 こんな間抜けな真似をするのは。
当然だ。愛理があんな姿で殺されて、 それを行った者が、私たちの中にいるというのだから。 傷口を舐める。慣れ親しんだ、鉄の味がした。]
(116) 2017/11/26(Sun) 00時頃
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ごめんなさい、大した怪我じゃないよ。
[やってきた男―時折夢見る姿に、目を少し見開いて、 安心させるように、怪我をした左手を振って見せる。
存外深かったらしい傷口から、再び血が滲んだなら、 その傷の程度が彼にも分かっただろうか。 押し付けられた緑の塊>>89には、痛みに顔を顰めて、 けれど、抵抗するようなことはしなかった。]
ありがと。 これなら、明日には治っちゃうかも。
[軽口めいたことを言って、笑って見せる。
暫し流れた沈黙。少し上にある彼の顔を見上げた。]
(117) 2017/11/26(Sun) 00時頃
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いやぁ、僕が不向きだというのは、その通りだから仕方ないよ。 けどたしかに、なんで集められたのか、いまひとつ分からない人選だよね。
まぁ、僕や櫻子は、もしかしたら…… ……いや、やめよう。
[>>107もしかしたら、兄が言伝に来た村人に食って掛かっていたように、これを口実に処分するつもりでは……とも思ったが。 それを口にすることは、こうして世話を焼いてくれる人たちに、申し訳ないような気がした。]
なりふり構わない、かぁ。 まぁ何らかの根拠がある、とは思いたいけど、下手人扱いっていうのは気分がいいもんじゃないよね。
(118) 2017/11/26(Sun) 00時頃
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……ミナカタさん、あのね。 私が今から言うこと、信じてくれる?疑わない?
[答えを、彼の思惑を推し量るように、 その表情を、伺う。*]
(119) 2017/11/26(Sun) 00時頃
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[いつだったか、まだ学生だった頃の容に問いかけられた事がある。]
子は親と同じ才があるかと問われたならば否と答えましょう。 親と子が似るのは血のせいだけではありません。 生活や習慣、向けられる感情など環境に寄るものが大きいのです。
貴女には貴女の良さがあるでしょう。 それを誇ればいい。
私は、娘よりも貴女の方が好ましい。
[そこに愛や恋は勿論なく。 同士のような存在だと思っているが故に湧く親近感が好ましく思わせる。 この時のこの答えを彼女がどう感じたのかは知らない。 知らないが、未だに距離を開けられている事を考えれば。 きっと望む答えではなかったのだろう*]
(120) 2017/11/26(Sun) 00時頃
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へぇ、へえ そんなもんが切れるなら、たいしたもんだ
[源蔵の姿に囁かれる噂は知っている。 丞はそれに対して興味がない。相手が源蔵でなくとも、前世がどうとか、食べる理由だとか。この村に生まれた人間として信じていないわけではないが、ただ興味がないだけだ]
でもな、 さっきも言ったけどよ 振るうやつが切りたいもんを切れりゃいい
[切れると思えば切れる。 疑いを持ったり、対面するものの存在から目を逸らせば、刃の鋭利さなんて関係ない。そうすれば絶対に切れないだろう]
(121) 2017/11/26(Sun) 00時頃
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[調理場を覗いてみる。 そこにいたのはゆりだけだっただろうか。]
ゆり、どうした。
[不可解な表情をしたのが目に入った。 理由が分からず疑問の視線を投げかける。]
君は巫女だろう、この村を支える大事な存在。 なのに何故君がここにいるんだ?
君は我々を裁く裁定者なのか?
[誰が誰を殺したのか話し合い、決める為に必要なのは裁定する者。 彼女がその為に呼ばれたのならば納得がいく。 何故なら巫女はこの村の中心なのだから*]
(122) 2017/11/26(Sun) 00時頃
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[などと、話しながらの囲炉裏端。>>108 こんな時でも、肉はやはり旨そうだ。]
はははっ、それは残念。 しまったなぁ、あと10年早ければ、まだ僕も多少は動けたってのに。
[一番の盛りの時期、不自由な脚を圧して、杖をついて女のところへ通ったこともありはした。 だがその頃は、若い女ばかりを好み、エツコに対しては性的な興味を向けることはなかった。 いま思い出すと、青臭くて勿体ないことをした気がする。]
へぇ、つみれとはまた。 こんな時になんだけど、ご馳走だねぇ。
やあそんな急ぐものじゃないし、けどそうだね、手が空いてる時にでも、ひとつお願いしても構わないかな。
[せっかくの申し出だ、急かすことはしないが、有難く受けておくことにしよう。]
(123) 2017/11/26(Sun) 00時半頃
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は、 はは 鬼、とはまた 俺の見目にぴったりだと思わねぇか?
[愛理を運んだ時のまま、ぞんざいに羽織った着物の前身を赤く汚して、骨ばった指で少し薄くなった頭をかく。 その姿はまさに鬼だろう。 目尻も鼻も、こけた頬も、研いだように尖っている。こんな場所で響かせる笑い声だって、あるいは似つかわしいかもしれない]
そこまで褒められちゃあ仕方がねぇ
あんた、ちゃんと刃物は持ってるかい 持ってないならいい
ひとつ、 研いでやるよ
[肌身離さず持つ小刀を見せる。 短い刀身に似合わぬ刃ぶりは、人体を腑分けすることを学んだ村人ならば、的確に使えるだろう。道具は、道具としていつか振るわれるかもしれない]
(124) 2017/11/26(Sun) 00時半頃
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錠は、囲炉裏端で、肉の串をくるくると回している**
2017/11/26(Sun) 00時半頃
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誰だろうなぁ…
[ススムからの問い>>113 呟いてそこに居る面々を見回す]
正直な所、さっぱり分からん
[お手上げだという風に首を振る]
そもそも分かっているならこんな風に集められる事も無かっただろう この中に居るのか、居ないのか
[顔見知りばかりの空間。まあ、村人は全員顔見知りのようなものなのだが この中に犯人がいるとは思いたくなかった**]
(125) 2017/11/26(Sun) 00時半頃
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錠は、イルマもいるなら、今日は本当にご馳走が出そうだと、ちょっと思った**
2017/11/26(Sun) 00時半頃
抜荷 錠は、メモを貼った。
2017/11/26(Sun) 00時半頃
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[源蔵の返事がどうあれ、今は刃研ぎをしたい気分だった。 手を合わせて、愛理を食べて、そして―――そう、疑われているのだったか。 殺したいという気持ちはないが、殺されるつもりもない。 綺麗に食べないのならば、殺されるのは可哀想だ。
促されるまま、血濡れ、薄汚れた手を洗おうと外に出る。 会話の締めくくり、思い出したように残した言葉は、]
多分、俺ぁよ 最後は俺が研いだ刃で終わりてぇんだよ
[生きた時か(それは、殺されるということか) 死んだ後、―――つまりは、村の日常か。 どちらかしかないのならば、叶いそうな願いではあった**]
(126) 2017/11/26(Sun) 00時半頃
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エツコは、鬼丞に話の続きを促した。
2017/11/26(Sun) 00時半頃
エツコは、源蔵に話の続きを促した。
2017/11/26(Sun) 00時半頃
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− 炊事場外・水場 −
[俺を見る目がいつも弁当を差し出す時より 丸く見えたのはこんな時だからだろう>>117 もしかしたら殺されるかも、なんて思っているか どうかは尋ねる事もせず、傷口をじっと見つめて]
大した怪我じゃない、って言って 泣き付いてきた奴は多いんだよ。
[戯言は聞かない、とばかりに傷に簡易の軟膏を押し付る。 痛みに歪む表情に、耐えたご褒美とばかりに 頭を撫でようかと手を伸ばしかけた]
(127) 2017/11/26(Sun) 00時半頃
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容ちゃんの手が台無しになったら、 旨い飯にあり付けなくなるからな。
[軽口に軽口で返したが、すぐに途切れて 生まれる沈黙に、何か言うべきかと 思考する頭に真剣な声>>119が届く]
……ん?どうした。
容ちゃん、今まで俺に嘘とか言ったことないだろ? 仮病を使ったこともないし。 疑わない?って念押しするってことは大事なことだろ。 そんな大事な事、疑えって言われても疑わないぞ。
[お前がおねしょしてる時から知ってる、と 安心させるような軽口と共に。 極力追及するような口調は避けて、彼女を見つめた*]
(128) 2017/11/26(Sun) 00時半頃
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鬼丞は、源蔵の手に馴染む刃物の大きさを思った**
2017/11/26(Sun) 00時半頃
イスルギは、ゆりの返答をじっと待つ**
2017/11/26(Sun) 00時半頃
真剣師 鬼丞は、メモを貼った。
2017/11/26(Sun) 00時半頃
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―囲炉裏場―
……そうですね、やめましょう お弔いの場にもふさわしくないと思いますし
[錠の言いたいこと>>118は察して、打ち切った 人ではないが、家畜をその運命へと導いてきたのは、 他ならぬ、江津子自身だ 囲炉裏を囲う会話>>123の中では、 それは、本当に残念ですね、とくつくつ笑って返していく]
ゆり様の、お手製のつみれ鍋です ありがたく頂戴するといたしましょう
[腱と軟骨の申し出には、さらばとこくりと頷いた 焦げ目がついた肉の串を、幾度かひっくり返していく]
(129) 2017/11/26(Sun) 00時半頃
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錠さん 先ほどのお話の件ですが
[ぱちり ぱちり と暖を受けながら、 やがて、また、ぽつりと口にした]
私たちは、下手人扱いというだけでなく、 下手人を裁く立場でもあります 錠さんは、その当人と対面した時、相手を裁くことができますか
[十代の頃から足を患った彼に、 命を絶つ経験が備わっているのかどうか 言葉にしたのは、そうした心配が半分で]
私は、錠さんが仮にそうであるなら、 遠慮なく、裁かせていただきますよ
[微笑みを浮かべたまま、けれどはっきりと明言した 万が一、万が一への決意の表明だったのか いや、この言葉すらも、覚悟をうながす 『配慮』の一端だったのかもしれないけれど*]
(130) 2017/11/26(Sun) 00時半頃
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おねしょなんかしてないよ!
[揶揄う言葉>>128に頬を膨らませる。 子供の頃、良く晴れた日に時折干されていた布団の話は 今は関係ない。また別の話だ。
とはいえ、それもすぐに真剣な表情へと戻って。 私は口を開いた。]
……私、昨日の夜、江津子おばさんに 料理を届けようとして、家まで行っ、て、 その時、おばさんは、家にいたみたいなんだけど、
[あの音を思い出して、声が震えた。 割烹着の裾を握りしめて、息を吐く。]
(131) 2017/11/26(Sun) 00時半頃
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ん、私も好きだったよ。 うん…でもみんなで食べるんだから またすぐ産まれ変わってくるよ! [問いかけ>>110に応える途中にスンスン鼻を反応させて肉の焼ける匂いを感じ取ると、案の定お腹は鳴ってしまう。]
……今の聞いてないことにしてね? 今焼いてるのかな?私達も食べに行こっか?
[>>107肉が焼ける匂いはどれも同じ、彼女の解体はもう終わったのだろうか、櫻子に手を差し出して食べに行こう?と彼女を誘う。犯人探しだとか、そんなことよりもいつものように、彼女を弔ってあげないと。 今は他は考えないようにして彼女が手を取れば匂いにつられて向かおうか**]
(132) 2017/11/26(Sun) 01時頃
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愛理の家の方から、妙な音がしたの。 何かを殴ったりするような、変な音。
何の音か、その時は分からなかったけど、 もしかしたら、その時、……愛理が。
[殺されてたのかもしれない、と、 吐き出すように呟いて、 堰を切ったように、言葉が溢れる。]
(133) 2017/11/26(Sun) 01時頃
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私、怖くなって逃げたから、その後は知らない。
でも、その時、おばさんは家にいたの。 灯りもついてたし、誰かが動く音もした。 おばさんだけは絶対に下手人じゃないの。 私も違うの。
……信じて、お願い。
[目頭が熱くなる。泣いたところで、叫んだところで 何かが変わるわけじゃない。
だから、泣くことだけはせずに、 縋るように、ミナカタの着物の裾を掴んで、 その顔を見上げた。*]
(134) 2017/11/26(Sun) 01時頃
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琴弾き 志乃は、メモを貼った。
2017/11/26(Sun) 01時頃
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―リツと― [>>125同じように見渡した面々は 其々に話をしているが]
……必ずいる、って確信はないよね 疑わしい人、というだけで。
それにしたって 巫女様や錠さん櫻子さん…… どうして彼女等まで呼ばれたんだろう 何処に疑う要素があったんだろう。
[居るのか、居ないのか。 リツの言葉に、呼ばれた皆の呼ばれた理由を 改めて考え込んでしまう。 弔いの準備がで来るまでは、 リツの傍ら暫く集会所の様子を黙って眺めている**]
(135) 2017/11/26(Sun) 01時頃
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PPP イルマは、メモを貼った。
2017/11/26(Sun) 01時頃
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[>>121ぞんざいな物言いは、 本心からそう思ってのことだろう。]
俺の渾身の口説き文句だぜ おざなりにあしらいやがって、金輪際聞かせてやらん
[そのあしらいにふさわしい軽口で幕をおろさんと口にする。 宿世後世。生きる前と死した後。 そこに業の続かぬことを――と愛理の躯にも、 憑かれた顔をした母親の右手の平>>0:153にも思いこそすれ、己自身の断ち切るを願うは少し異なる。]
(136) 2017/11/26(Sun) 01時頃
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[鬼が誉め言葉になるか、と 眼鏡の奥で一二度、瞬きを重ね その間にも網膜に移るは>>124まさしく幽鬼じみた姿。 切らるるべく肉もない、骨ばかりの目立つ、食いでのなさそうなそれ。 笑う顔に、少しく抱いた驚きがあれども、]
―― ……口説かれてくれるたぁ おにも優しい 遠慮はしないぜ、後払いもなしだ…… これを
[「頼めるか」との言葉とともに、 差し出されるのは子供の手に収まるほどの短刀。 古いそれはもっぱら紙を断つのに使われていた。 袂から出されたばかりの刀は男の体温がのっていて、 けれどすぐに冷え、 >>126受け取られる手の、血濡れた掌にのる。]
(137) 2017/11/26(Sun) 01時頃
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……父さん。
[少なくとも、この場では会いたくない人と出会った。 私は父が下手人だとは考えられなかった。 考えたくなかった。>>122 巫女として平等に容疑者達を疑うことが求められる。 しかし、私は父相手に冷静でいることができない]
裁定者、ですか。
私はそのつもりでこの場に立っておりますが。 翁が実際に、何をお考えになって 私をここに呼んだのかはわかりません。
考えたくはないことですが、 巫女である私自身を本気で疑っているとしたら……
(138) 2017/11/26(Sun) 01時頃
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それは、私がまだ巫女として未熟なのでしょう。
[感情を排し、淡々と巫女として、言葉を紡いでゆく]
私は死者の声に耳を傾け、 裁定者として、巫女として この場に立つだけです。
しかし――……
[巫女の仮面が、一瞬、外れかける。 そっと背伸びをして、 石動だけに聞こえる声でつぶやいた]
(139) 2017/11/26(Sun) 01時頃
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ごめんなさい。父さん。 私には、あなたを疑えません。
もしも私が巫女の任を心半ばにして全うできず 私があなたよりも先に死したとき、そのときは。
[口元に薄らと笑みが浮かぶ]
(140) 2017/11/26(Sun) 01時頃
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どうか、母の時のように私を食らってくださいね。*
(141) 2017/11/26(Sun) 01時頃
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そりゃおねしょに効く薬を調合してやったからな。
[膨らんだ頬が可愛らしい>>131 少し緊張が緩んだろうかと思ったが、どうやら この程度では収まらない内容のようだ。
彼女に釣られ、表情は真剣なものへ移り変わる]
……。
[堰を切った様に語り出される 彼女の知る事件の一端>>131>>133>>134 この胸が抱えるには重すぎる内容だ。
着物の裾を掴んで見上げる顔に 涙こそ浮かんではいないが、辛そうに見えて。
俺は彼女の背に手を回し、強く抱きしめた]
(142) 2017/11/26(Sun) 01時頃
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