167 あの、春の日
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あれ、おれ何か勘違いしてるかな?
[真顔で言われると、先走ったかと不安になって、シーシャ>>61の方へと目を向ける。
俯きつつも頷かれたら、小さく微笑みかけて――でも、やはりうまく笑顔を作ることができなくて]
(68) 2014/03/09(Sun) 23時半頃
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なんか馬鹿みたいだな、私。 本当はここに来るの、躊躇ったのよね。 結構自分にいっぱいいっぱいで。 ―――でも、来てよかった。
[ 視線はお冷の氷。 独り言のような本音を誰かに向けるわけでもなく ただただ吐き出す。 ]
私、いろいろ間違えてたなぁ 不幸せなんかじゃ、なかった。
[ みんなのおかげでね。と加えて笑みが溢れた。** ]
(+19) 2014/03/09(Sun) 23時半頃
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[エルゴットは今どんな顔をしているだろう。
これ>>58以上の言葉は、きっと今の自分に紡ぎ出すことはできないだろうから……。 俯いて下唇を噛みしめて、泣きそうになるのを必死に堪えていたら、次々と援軍>>63>>64が入ってきて、思わず顔を上げる。
どこか救いを求めるような顔で、彼らの言葉を静かに聞き遂げて]
(69) 2014/03/09(Sun) 23時半頃
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[少し長めに夢を見ていたようだ。
ぱちくりと瞬いて目を覚ます。 きょろりと周囲を見渡して、 一瞬、これが現実なのかわからなくなった。
昔の夢なんてみた日には、涙が止まらなくなるのも珍しくはない。
けれど、みんながいる。 これは幸せな夢なんかじゃなくて、本当に。
嬉しくてにへら、と、崩れた顔で笑った。]
(+20) 2014/03/09(Sun) 23時半頃
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ー 回想 ―
[青い空に手を伸ばしてた、あのころは
記録が伸びていくことが嬉しかった、 おいしいごはんが食べられることが嬉しかった、 仲の良い友だちがいて、楽しい先輩がいて、 ただそれだけでよかった。
マドカにはそれ以上はいらなかった。]
(+21) 2014/03/09(Sun) 23時半頃
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[記録を残すことにこだわっていなかったから、 選手として生きることはできなかった。 頭悪いなりに勉強して、みんなといっしょに大学に行って、 陸上サークルには入ったけど棒高跳びの設備はなかった。
それでも陸上がしたくて、 そのためにサークルの付き合いも頑張った。 お酒を覚えた、メイクも始めた、 連れて行かれた合コンで出会った男の子に 告白されて付き合ったけど、キスもしないうちに別れた。]
(+22) 2014/03/09(Sun) 23時半頃
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[そのうち就職して、 どんくさいながらもコピーとお茶汲みを覚えて、 毎日パソコン叩いて、笑顔でランチして、
それから、それから……]
(+23) 2014/03/09(Sun) 23時半頃
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[フィリップが言葉を紡ぐ。>>58 八つ当たりに大きな声を出した自分を責めることもなく、ただ必要だと繰り返して。]
………貴方達の気持ちなん、て知らな…
[言い掛けて、感情に身体が震えて、エルゴットはグラスを落とす。 ガシャン、とそれは床で砕け、押し黙る。
彼の手が伸ばされれば、びくりとして、また雫が零れ堕ち。]
(70) 2014/03/09(Sun) 23時半頃
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[重ねられるルーカスの言葉。>>63 必要とされないわけがない、と涙混じりの声が聞こえて。
諦めないで欲しいと、訴える。
続いて、いつのまにか戻ってきていたハルカは>>64、 見返りと求めろ、と言う。]
…ハンスト…
[考えもしなかったことに、ぽそりと呟いて。 いつのまにか皆の視線に取り囲まれていることに心臓が跳ねた。]
(71) 2014/03/09(Sun) 23時半頃
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[恋とはどんなものかしら。
あの春の日、青い空に問いかけた、 その答えはいまだに、見つからないまま。
見た目は大人になった。 でも心はまだオトナになれなくて、 心だけ、あの日に置きざりにしたまま。]
(+24) 2014/03/09(Sun) 23時半頃
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…、…、……っ
[ガタガタと恐怖で身体が震えだす。 掛けられた言葉と綯交ぜの感情に、大粒の涙がいくつも溢れて、手で顔を覆うようにして慟哭した。]
(72) 2014/03/09(Sun) 23時半頃
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― 現在 ―
[そこまで思いを馳せたところで、ふと我に返る。 聞こえてきた声>>+19に、ぴょこんと肩揺らして頷いた]
私も……私も、です!
みなさんのおかげで、幸せです!
[声を出してから、振り返る。 大人っぽすぎて近寄り難くて苦手だったはずの ジリヤの姿にびっくりして、目を丸くした。]
(+25) 2014/03/10(Mon) 00時頃
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[彼女のルームメイトは何処に行ってしまったのだろうか。 こんな時、あの人ならばきっと気の利いた言葉を掛けて、励ます事が出来たのかもしれない。
2年間、自分は同じ部室に居たというのに、何にも知らなくて。 あの絵を、どんな気持ちで描いていたのか――全く察する事なんか、出来ていなかったのだ。]
……。
……。
ご、ごめんなさい。 俺…何にも…エリーさんの事…解っていなくて。 む、無責任な事かもしれませんが……そ、それでも、俺は先輩の絵が、好きで。
――…、な、泣かないで、なんて、言えないですけれど… 俺や…皆は、…エリーさんと……出会えて良かった、って。思っています。
(73) 2014/03/10(Mon) 00時頃
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そうか。
……今じゃなくても、泣きたい時に泣ければ良い。 ただ、一人で泣くな。
[ジェレミー>>+15に頷くように告げる。
あの頃は、傍に誰かがいてくれた。 陸上部を辞めると決めた時、話を聞いてくれたのは確かフィリップだった。 話を聞いてくれる友人と、陸上の代わりになる物があったから、怪我をしたことも、そこまで腐らずに済んだのだ。
あの頃のように支えてくれる友人は貴重だったのだと、今なら分かる。]
(+26) 2014/03/10(Mon) 00時頃
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[エルゴットの頭をぽんぽんと撫でながら、ジェレミーにメイクをねだるキャサリン>>+13を見た。
あの時。 夢の中、耳元で聞こえた気がした声は気のせいだったのだろうか。 それは確かめることはしない。]
(+27) 2014/03/10(Mon) 00時頃
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[聞こえたくしゃみ>>+14に、個室の入り口を見る。]
おかえり。
[戻ってきたマユミへ声を掛けたが、その視線は自分の顔よりも下に向けられている。 眼鏡を確かめようとしている目的は知らないまま、嫌われたかと思い、視線を外して息を吐いた。]
(+28) 2014/03/10(Mon) 00時頃
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[シーシャとハルカが戻って来た時、青年は会釈は舌が声は掛けられなかった。 それよりも目の前のエルゴットの方に意識が向いていて。 自分の後に紡がれるハルカの言葉。ハンストは青年も思いもつかなかった事で。]
…っ…。
[>>72エルゴットが震えて泣きだすのを見て目を伏せる。 どうしたら良いのか分からない。 滲んだ青灰はそのままに、その場に佇んでいた。]
(74) 2014/03/10(Mon) 00時頃
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涙には、自浄作用がある。 泣いてすっきりするなら、いくらでも泣けばいいと思うが、生憎そんな爽やかな涙ではなさそうだ。
[懸命に励ます男性陣に、励ます方は完全に任せ、ハルカはあくまでも冷静だった。 いっそ酒で潰してしまうべきか、と考えて首を横に振る]
きっと。 人生は、君が思うほど悪いものではないし、 人間は、君が思うほど怖いものではない。
[震えるエルゴットの肩に、触れることはしない]
強くなれとは言わない。 もっとしぶとくなれ、エルゴット。
(75) 2014/03/10(Mon) 00時頃
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