217 【突発誰歓】幸福の壷【十二支騒動記】
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[午を外れた視線はこの場を移う様に、右へ左へ皆の方をゆらゆらと。]
しかしね、もんぺを眠らせた。ならば、次は次郎かな? 何事も等しく。正も誤も、祝も呪も。 黍炉の視た先を眠らせたのなら、等しく初子羅の視た先も眠らせねば。
[彷徨う瞳に宿りし蒼き焔は、静かに燃ゆる。吃る亥の声が聞こえたか>>69。]
水音、はて?そんなもの、聞こえたかい? きっと初子羅か猿彦が水道を締め損ねたのだろう。
若しくは、泡となって消えたのだろうよ。
(77) 2015/02/18(Wed) 00時頃
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[呪だと判じたその時、己の内にいる黒い物に気付く。 なれど気付くのが遅く、己の意思を保つ前に呑まれてしまう。]
『――嗚呼、忌々しい……!!』
[金色だった目は赤に変わり、男の口から紡がれるは別の声。]
『光を呼び寄せるわ、支配下に置けぬわ、視られるわ 挙げ句の果てに“絆”とやらで後を追うだと?! ふざけるな!!』
[鬱陶しい煩わしい疎ましい妬ましい厭らしい忌々しい憎らしい 己の知っている呪詛にも近い言葉の限りを尽くす。]
(78) 2015/02/18(Wed) 00時頃
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モスキートは、黍炉の方へと、視線をゆらり。(促し)
2015/02/18(Wed) 00時頃
モスキートは、黍炉の瞳を覗き込む。(さっき失敗した)
2015/02/18(Wed) 00時頃
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[自分の事だけを考えるのではなく、皆のこと、いつもの事を考えなければ。だから両手を握り締めて。 1度、卯を見遣った。]
本当のことを言ったけど、やっぱり僕には――変だなって思うん、だ……
[顔を上げて。午を見て。ひぃと声を上げて俯く。]
だから、……悪い気が、3つとか、4つとか、辰のお爺の言う通りなら――あと、一人なんじゃ、ないのかなって……
[その一人は、午なのか。それとも。ちらり、寅の触れた巳を見て。]
(79) 2015/02/18(Wed) 00時頃
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モスキートは、タルトの事をふと思う。あまり姿が見えないね。(促し)
2015/02/18(Wed) 00時頃
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[さらり、頭を撫でられる感触は、懐かしいもの。 心地よいもの。 初めて代がわりの挨拶をしたとき、大好きな角砂糖をもらい、撫でてもらった手の温もり。
ぽろり。
瞳から一粒落ちた雫は、畳に吸い込まれて消えた。 ずいぶん遠くに来てしまった。 泣いているのは、午の心。]
(80) 2015/02/18(Wed) 00時頃
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[座敷に戻ると、南方の声から紡がれる聞いたことのない声>>78 怖い…! 火剋金。頭に浮かんで思わず怯みそうになる。
それでも踏みとどまって、子の…今は申の恰好をした子の手を握りしめて、か細い、けれども芯のある声を張る。]
私…、何度でも言います。
南方さんの気には…。
呪が混じっています。
(81) 2015/02/18(Wed) 00時半頃
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[いつの間にか金色から朱に染まってしまっている双眸から目はそらさずに。 南方には、申は子の説得が叶わなかったと。 目の前の「ショコラ」を眠らせてしまおう、と思わせるように。
“嫌な気を消し去りたい”“ショコラは守りたい”
これがおいらにできる精いっぱい。*]
(82) 2015/02/18(Wed) 00時半頃
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もんぺちゃんの気は悪いものでした。
[と、再度辰と午に告げて、 ――巳に関しては、聡い彼のこと、 もう識っているだろう、と告げずにおいた]
……さやちゃんの眠り方は。
[亥の言葉に目を細める白兎。 午の背で、眠りについた未の様子は、 ……おかしかっただろうか。否、]
黍炉さんは、どうして南方さんを視たのですか?
(83) 2015/02/18(Wed) 00時半頃
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[突如発した螢惑の言葉には、びくりと身体を震わせた。怖い。怖い。何なのだあれは。螢惑はどうした。どうしてしまったんだ。]
螢惑、
[けれど続いて口から小さく小さく零れ落ちたのは]
ソコニ居タノカ、我ガ主…
[そんな言葉だった。]
(84) 2015/02/18(Wed) 00時半頃
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[静かに尋ねれば、彼から答えは聞けただろうか。
――それから、亥の声を聞く。>>79]
本当の事……。 そうですね、辰のじじさまのおっしゃるとおりならば
[残りは、と紡ごうとしたところで、申が戻ってきただろうか。 ――巳の声が変わる。 真っ赤に染まった蛇の目に、射すくめられそうになる]
(85) 2015/02/18(Wed) 00時半頃
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宝飾交易 黍炉は、メモを貼った。
2015/02/18(Wed) 00時半頃
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[兎はただただ、真っ黒な鏡のような目で そのひとを映し出している。
周りのひとはどう反応していただろうか。 (子のこの――否、申のこの言葉に目を見開くも、 「何故」と問うことは、憚られた。)
また、巳は――否、「それ」は、どれほどの罵詈雑言を 並べ立てていただろう。
兎は、ただ、耳を澄ませてそれを聞く。 どこかほっとしていた。
――その声が巳のものではなかったから。]
(86) 2015/02/18(Wed) 00時半頃
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[もんぺは、温かい空気の中でふわふわ漂っていた。途切れ途切れの意識の中。 微かに聴こえてくる、音。音――――]
…何処から聴こえるんだろ?
[一つじゃなさそう。一つ?二つ?…いっぱいだ。]
(+9) 2015/02/18(Wed) 00時半頃
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[ 「いじわる」 「悪いものでした。」 「…つらい」 「手が」 「このままで…」 「辛すぎる」
「「清浄」だったよ」 「ありがとう」
「よくないよ」 「わからない」 「どうして」
「約束したんだ」
「自分と同じ、」 「こわい。」 「どうだろうね」]
(+10) 2015/02/18(Wed) 00時半頃
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[「もう、やめにしたい」 「可笑しいね」 「潰してしまうか、」 「優しいからのう」 「取り付いていたのは」
「忌々しい……!!」 「本当のことを」
「もう、やめにしたい」 「眠り方が」
「俺は変、か」 「欺いてみせるか」「聞こえなんだ。」]
(+11) 2015/02/18(Wed) 00時半頃
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いいたいことは、それで最後ですか。
[南方の袖を握る。]
(87) 2015/02/18(Wed) 00時半頃
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[ 「助けてあげるから。」 「こわい。」
「みんなが幸せに溢れていないと…」
「しあわせになる、と。いいのに。」
「助けて――…」]
(+12) 2015/02/18(Wed) 00時半頃
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[聞こえてくる、たくさんの音――――――――――――声。皆の声。]
(皆…苦しんる…!待って、手が届かない!
私の声、聞こえないの?もお〜〜!
みんな〜〜〜っ…!!)
[もんぺの声は、まどろみの闇に溶けていった*]
(+13) 2015/02/18(Wed) 00時半頃
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ナゼ螢惑を視たか?
[耳に入ってきた女人の声に反応する。]
櫻の疑念を解いてやりたかった。 二人が争っているのを見るのは辛かった。
[それ以外に理由が必要か?私にはもう、分からぬ。]
ダッテコイツニハ
[視ることなんてできないんだから。]
(88) 2015/02/18(Wed) 00時半頃
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[周りを見渡せば卯がいただろうか>>85。 その姿を見ればそちらへ向かい、距離が近くなればその首へと手を伸ばそうと]
『 お 前 の せ い で ! ! 』
[触れることが叶ったならば、首を絞めようとする。 しかし、巳の意識が邪魔するせいで絞めきれぬ。]
『――っ!! 邪魔するなぁ!!』
[嗚呼、邪魔だ邪魔だ邪魔だ。何もかもが邪魔だ。]
(89) 2015/02/18(Wed) 00時半頃
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[手を伸ばせない。 歯がゆい。
届けられぬ声と、 受け止めきれぬ声に、 僅かににじむ焦燥。
ちらちらと暗闇に舞い降りる禍つ赤の色彩に、 目の前にいたならば、頭を引っぱたいて叱り飛ばしてくれように、と 閉ざした瞼の下できっと睨みつける。]
(+14) 2015/02/18(Wed) 00時半頃
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泡……水を張ったお盆は、あったけ、ど
[空耳だったと? 他に、言おうとして。巳の声にびくりとした。 戻ってきた子の、繰り返す言葉。
何か、剣呑な気配。]
(90) 2015/02/18(Wed) 00時半頃
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[怒り向けるは悪しき気に飲まれたからではない。
ただただ、心配させて、と。
安堵ゆえに叱らせてくれ、と 願い。]
(+15) 2015/02/18(Wed) 00時半頃
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[午の言葉に、そうですか、と頷く。]
( ……心根は もとのひとの まま、なれど
捻じ曲げられてしまった、ような)
[そんな感覚を覚えるのは何故なのだろう]
こいつには……?
[そう問いかけたところで、亥の言葉を聞いただろうか。*]
(91) 2015/02/18(Wed) 00時半頃
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[……冷たい。 のに。頬の一部分>>21、だけ。仄かに温かい。]
[会いたいな。]
[久しく会っていないような感覚にさえ陥る。 気が遠くなるような感覚。]
(+16) 2015/02/18(Wed) 00時半頃
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[疲弊しきった誰かの声に、寄り添うすべない我が身を厭う。
傍にあれば、もっと慰めようがあったのか。 それでも、それでも。 守ろうと足掻いて、災禍他へと注がれぬよう願ったことは 間違いではないと。
きっと胸を張って、今は眠りの縁で時の過ぐるを待つ。**]
(+17) 2015/02/18(Wed) 00時半頃
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[巳の言葉にも朱色の瞳にも、猛き感情は生まれ出ず>>78。 己が心は、波を忘れたが如く穏やかに。]
…螢惑を、助ける方が先のようだね。
ふふ、お前は誰なのだろうね。 呪にも意思があるとは、面白い。
[喚くように言の葉を散らす巳の姿。 その手が卯の首に掛ろうとも、心を殺した辰は動かぬ>>89。]
(92) 2015/02/18(Wed) 00時半頃
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[抜かしかけた、腰。 亥は後ろに下がり、その場から駆け出した。]
か、かみさまっ!
[助けを求めるには、すがるには。どうしても彼の方しか居ない気がして。]
(93) 2015/02/18(Wed) 00時半頃
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[蟒蛇。]
[荒れ狂う姿>>89が脳裏を掠め。]
[嗚呼、なるほど。]
[だから。だから、呪いをかけたんだね。 皆、皆、夢の中なら、一緒だから。悪も、善も、神も、畜生も。あなたのこと、もう少し。早く。理解してあげたかったな。]
(+18) 2015/02/18(Wed) 00時半頃
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―奥へ―
[神様! かみさま! 胸を抑えて走る。止まれず壁にぶつかって、額を打った。]
…―――ねぇ、ねぇ。 神様を起こす方法、教えて貰った通りに僕は、してるよ……?
でも、でも、喧嘩なんて そういうのは嫌だよ。
[あんな風に。金色が赤に変わって。怒って。]
僕も邪魔を、もしかして……してる?
(94) 2015/02/18(Wed) 00時半頃
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『言いたいこと? 其だけだと?!』
[嗚呼、やはりこの小娘は気に入らぬ。 伸ばす手に呪の気を集める。]
『道連れにしてやる!! 邪魔した貴様を!! 巳の手で!!』
[僅かな時間があればよい。 この距離ならば、確実に呪える。そう嘲笑う。]
(95) 2015/02/18(Wed) 00時半頃
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[――骨ばった掌が白い頸に伸ばされる。 引いた袖は手の拘束をとくためのものにあらず。
ぎゅう、と絞められる痛みに表情をゆがめた。 それでそれから赤い目を真っ黒な目で見つめた。
苦しい。 苦しい。
――ああ、これは]
(96) 2015/02/18(Wed) 00時半頃
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