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わたしに できることは くるしまずに いかせてあげること。
[いつか紡いだ言葉を繰り返す]
こんなときなのに、不謹慎だけど どうか、わらってください。
[わらえない。うまくわらえないよ。]
(21) 2010/07/09(Fri) 02時半頃
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オスカーも…… アイリスも……
[揺れる瞳を、瞑った]
皆――みんな、
[願いはちっぽけかもしれないけれど]
ただ、しあわせになってほしかった。
[それが喩え偽善だろうと]
(22) 2010/07/09(Fri) 03時頃
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病気なんて、なければ
みんな、わらって
しあわせに、くらして
……
私も、ちゃんと、恋を、したかった。
(23) 2010/07/09(Fri) 03時頃
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[もう叶わない願い。
死んでしまった人々は、戻らない。
それでも夢見ることは、罪だろうか。
最期だとしても、―――どうか、みんな、*えがおで*]
(24) 2010/07/09(Fri) 03時頃
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店番 ソフィアは、メモを貼った。
2010/07/09(Fri) 03時頃
墓堀 ギリアンは、メモを貼った。
2010/07/09(Fri) 05時半頃
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―墓地―
[ラルフを納めた棺を担いで、墓地に戻る。 途中、オスカーが死んでいたことも聞いて、ああ、と項垂れた。]
すばん……あの時、よう聴こえんでな。
[その少年が何か話しかけたのだと、最初気づけず、そのままになってしまった。
多分、聴こえない右耳のほうにいたのだろうか。ともかく……]
悪いごどしただ…。
[冥福を祈った。]
(25) 2010/07/09(Fri) 06時頃
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[オスカーの墓は既に掘られていて、その墓石を用意する。 ラルフはそのお別れが済めば、土中に入れた。 そして、いつものように、土をかけていく。]
(ああ、ここ数日、とても、はたらいでるだ。) (おでが忙しい日なんで、ごないほうがええだっだにな。)
[と、そんな時、足先がじぃん…とした。 いつもと違う感じ、小さな小さな
違和感]
(26) 2010/07/09(Fri) 06時頃
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墓堀 ギリアンは、左目をかすかに見開かせた。
2010/07/09(Fri) 06時頃
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――……そうがぁ。
[でも、気にするわけでもなく……。 むしろ男は全く気にせず、ラルフの墓石もたてた。]
こででいい。 こげに立派に作ったど。
おまが神に愛されてないなら、
なんでおでがここまで頑張るだで?
[ラルフの墓にはそう言って、見守ってたグロリアとコリーンに礼をする。]
さで……遅い朝飯でもぐうがな?
(27) 2010/07/09(Fri) 06時頃
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[と、そんなことを呟いてる時に、既にまた訃報が届くだろう。 もう村は、本当に終わりを迎えはじめている。]
――……ああ、水だけでも飲むべ。
[井戸に行って、がこんがこんと井戸水を汲む。 それを頭からざばーっどかぶって、またがこんがこんと汲む。]
――……暑いだなぁ。
[今度はごくごく飲んでから、ふうっと息をついた。]
今日も忙しいべ。
[そして、男は死者を迎えに出向き、墓穴を掘り続ける。**]
(28) 2010/07/09(Fri) 06時頃
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墓堀 ギリアンは、メモを貼った。
2010/07/09(Fri) 06時頃
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ん?ペラジー、どうしただ? 手伝うんだが?
[途中、ピッパと同じように手伝うという感じのペラジーには、ああ、ありがどう、と告げて…。]
できる分だけでええだが。 もう病気がらはみんな逃げられね。
――……残りの時間、好きなごどをするのが一番いいだと思うだよ。
(29) 2010/07/09(Fri) 06時半頃
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[それはピッパがいればそちらにも視線を向けて……。]
あんだらのように綺麗なモンが死ぬのは本当に悲しいだな。
[そして、コリーンを想って死んだ男のことを思い出す。 ああ、多分、たくさんの、悔いもあっだだろう。 戦争で死ぬよりは、
それでも傍でつましい生活をしてたほうがよかったかも、だとか。]
――……
[また黙って墓を掘り始める。 今の死者の分が終わってもやめない。
それは、悲しい村の結末のために。 いや、確かにそこにあった証を、
刻むために……。]
(30) 2010/07/09(Fri) 06時半頃
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墓堀 ギリアンは、メモを貼った。
2010/07/09(Fri) 08時頃
墓堀 ギリアンは、メモを貼った。
2010/07/09(Fri) 08時頃
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『だいじょうぶ?』
[ふとかけられた声に驚いて振り向くと、幼い頃の自分が不思議なものを見るような顔で自分を見あげていた]
『あたし、アイリス。 お姉ちゃんは?』
………アイリス。
『えー、お姉ちゃんもアイリスっていうの?同じだねー!』
[わあい、と無邪気に喜ぶ自分が、はにかむ。 エプロンドレスに飛びついて、抱きついて]
(+4) 2010/07/09(Fri) 10時頃
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『ねえ、これだあれ?』
[幼い頃の自分が不思議そうに指さしたのは、地面に倒れた自分とそれを抱いて守るように横になる兄と、冷たい目をしたソフィア]
………
[驚愕の表情になって思わず幼い自分を抱き寄せ、無理矢理顔を背けさせる。 まるで彼女を守る母親のように]
『お姉ちゃん?』
……お姉ちゃんのお友達と、お姉ちゃんの大好きな人だよ。
(+5) 2010/07/09(Fri) 10時頃
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『ふうーん』
[あまりよくわからない風の相槌に思わず苦笑した。 そのうちソフィアが静かに去り、二つの遺体だけが残されて。 ようやく小さな自分を手放し、倒れる二人に近づいた]
……触れねーわな。 …馬鹿兄貴。しくじりやがって…
[知らず自分の胸倉をぎゅっと掴む。 幼い自分がその傍で同じように蹲り、二人にひょいひょいと触れた]
『あれ?どうして触れないの?』
[ふふっと笑って頭を撫でた]
(+6) 2010/07/09(Fri) 10時頃
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『ねえ、お姉ちゃんの好きな人って、どんなひと?』
うーん。 …きっと、アイリスと同じひとだよ。
『えー!?じゃあお父さんとお兄ちゃんとお母さん? やだー!お姉ちゃん、お父さんとお兄ちゃんとお母さんとらないでね!』
[さっきは同じだと喜んだのに。今度は顔をしかめて嫌がった自分が、一瞬理解出来なかったけど。 口を尖らせて項垂れたのを見た時、じわりと胸に広がる感覚で理解した]
『あたしの本当のお父さん、もうおうち戻ってこないんだって。 だからお父さんとお兄ちゃんとお母さんが、本当のお父さんみたいに戻ってこないの、やだもん』
(+7) 2010/07/09(Fri) 10時頃
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[自分が葬られていくのを、主人が気丈に振舞うのを、静かに見守る。]
…違うよ、ギリアン。 それはギリアンが優しいから、でしょ?
それとも、ギリアンが…神様だったのかな? [くすくすと鼻先をくすぐるような、そよ風。]
(+8) 2010/07/09(Fri) 10時頃
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……大丈夫。とらないよ。
『ほんと?ほんとに?』
ほんと。約束する。
[ね、と小指を差し出した。 屈託なく指切をして喜ぶ幼い自分をみているのが切なかった]
ねえ、アイリス。 お兄ちゃん、優しい?
『うん、あんまりおしゃべりしてくれないけどやさしいよ。 こないだあたしんちの前の木に登って降りられなくなって、怖くて泣いてたら、お兄ちゃんが来て助けてくれたよ』
(+9) 2010/07/09(Fri) 10時頃
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『あとね、村の子にいじめられてたら、お兄ちゃんが来ておっぱらってくれたし、それからね、おやついっぱい分けてくれるの! こないだお父さんに怒られた時、あたしが悪いのにお兄ちゃんがごめんなさいって言ったからお父さんが許してくれたし あ』
[次々と兄のエピソードを披露してくれる自分を微笑ましく見つめていたら、突然振り向いて立ち上がって満面の笑顔を見せた。 何かと思って見つめ駆けていく先を見ると、二人の中年の男女が立って手を振っているのを目にした]
『お父さん!お母さん!』
(+10) 2010/07/09(Fri) 10時頃
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『さ、もういくよ』
『うん。お姉ちゃんばいばい!』
[父と母は幼い頃の自分にとっての姿で。 まっしぐらに自分めがけて走ってきた娘が愛しくてたまらないという様子で、父が抱き上げ彼女に告げた。 母はその様子を微笑ましく見守り、そして視線をこちらへ向けて優しく]
『あなたはお兄ちゃんと一緒にゆっくりいらっしゃい』
[と言って、二人の後を追うように消えていった]
(+11) 2010/07/09(Fri) 10時半頃
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母さん。
[3人が消え、自分と兄の亡骸が残る広場の一角に、ただぽつりと一人残された]
……そうするよ。
[涙が頬を伝う気がした*]
(+12) 2010/07/09(Fri) 10時半頃
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受付 アイリスは、メモを貼った。
2010/07/09(Fri) 10時半頃
掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2010/07/09(Fri) 10時半頃
受付 アイリスは、メモを貼った。
2010/07/09(Fri) 11時半頃
受付 アイリスは、メモを貼った。
2010/07/09(Fri) 11時半頃
奏者 セシルは、メモを貼った。
2010/07/09(Fri) 12時頃
薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2010/07/09(Fri) 12時頃
受付 アイリスは、メモを貼った。
2010/07/09(Fri) 12時半頃
薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2010/07/09(Fri) 12時半頃
掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2010/07/09(Fri) 13時頃
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― 工房 ―
[屈んで、床の感触を確かめようと触れてみた。けれど埃に塗れた床は何の感触も返さず、男の手は深く足元に沈み込んだ]
……奇妙なものだ。
[最後に作業を終えた時のままに、工房はあちらこちらに道具や材料が転がっている。 使い込まれ、大切にされた道具。 けれどもう、その慣れた感触を味わうことは出来ない]
――。
[手のひらを摺り抜けるのは、未練か。 どこか透明感のある表情をして、男は一通り工房を見て回った]
(+13) 2010/07/09(Fri) 13時半頃
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――墓場――
[ラルフを収めた棺がギリアンによって墓場へ着き、埋葬の手続きにはいるのを静かに見守る。 最期のお別れの時に、末の妹であるメアリーの死をそっと報告して、その冥福を祈る。]
ほんと、立派ね。
ラドルフさんのためにグロリアさん、ギリアンさんと――。 残された人々に……、見送ってもらえて……。
[そして、ギリアンが左眼を微かに見開かせるのを、見て――。 予感、だろうか、不安にざわめく、心――。]
(31) 2010/07/09(Fri) 13時半頃
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残りの時間は好きな、事を……。
[残された時間は、確かに僅かかも知れない。 グロリアの悔いを残さないとの言葉と、ギリアンの言葉を深く噛み締めて――**]
(32) 2010/07/09(Fri) 13時半頃
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……
[何かが聞こえたように、男は顔を上げた。途切れてしまったと思っていた繋がりから、声が聞こえてきたようで]
――そうか。 兄貴も逝ったか。
[兄が死んだという言葉。何を聞かされたのか、男の唇が歪んだ]
しようがない兄貴だ。
[言って、髪の毛を掻き上げる。 何者にも触れられやしないというのに、己に対する動作は自然に通る]
(+14) 2010/07/09(Fri) 13時半頃
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――。
[最後に何を言われたのか、瞑目して撫でるように頬から斜めに払った]
何のしがらみもない。 肉も、生命も、信仰すらも。
[工房をぐるりと見回す。鬱蒼とした慣れた息遣い。 例えこの姿になっても何かを感じ取れるようで]
――これは未練じゃない。 そんなものでは、ありえない。
例えもう――こいつらが僕を必要としていないとしても。 なら――
[忌々しげに顔を抑え、表情を顰めた。込み上げる感情を抑えて、細かに震える。男は暫く、独りでそうしていた**]
(+15) 2010/07/09(Fri) 14時頃
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[どれだけ泣いても、もう頭を撫でてくれる手はない。 宥めてくれる声もない。
小さく、細く。 息を吐いてゆっくりと顔をあげ窓に目を向ければ、まだ月が空を照らしているのが見えた。]
…はやく、ちゃんと眠らせてあげたいけど。 私一人じゃ運んであげられないから、ごめん。 朝まで一緒に待ってて、ね。
[そう、語りかけ。セシルの背を軽くぽん、として。]
(33) 2010/07/09(Fri) 14時半頃
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ん、しょ…
[いつまでもこうしてる訳にもいかないけれど、こんなところに横たわらせるのも可哀想で。 正面から抱き留める体勢でセシルを移動させると、いつも仮眠に使っているクッションを引っ張って。 それを背に当てさせ、もたれかかるように座らせた。]
これなら、痛くないよね。
[死んでしまったら、そもそも何も感じないのだろうけれど。 セシルの顔を覗いて、さらりとした髪を撫でた。 いつも彼が自分にしてくれたように。]
(34) 2010/07/09(Fri) 14時半頃
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バカだね、セシ兄。
オルガンの傍で死ねたらいいって言ってたくせに。 結局、私のわがまま聞いて、こんなところで死んじゃって。
本当にバカで、お人好しで、甘くって…
最後まで、優しいん、だから。
[泣きそうな、けれどもう泣くことはないだろう笑顔で、そう呟いて。]
さっき言ったこと、訂正する。
私は生きてるから、死んだ後なんて、わかんないけど。
きっと私、死んでもセシ兄のこと、大好きだ。 私が私で、ある限り。
貴方のことを、愛してる。
(35) 2010/07/09(Fri) 14時半頃
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ごめんね。 これが、最後のわがまま、だから。
応えてくれないのわかってるけど、ずっと、想うことだけは、許してね。
[顔を覗いたまま、そう言って微笑むと、冷たくなった頬を撫で。
立ち上がると、掌に乗るくらいの大きさの木片を持って彼の隣に座り、何かを彫り始めた。]
(36) 2010/07/09(Fri) 15時頃
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[やがて、空が白み始め、日の光が差し込む頃。 手の中の木片は、小さな小さな、オルガンの形を成していて。]
…これじゃ弾くことは出来ないし、時間なかったから本当に形を真似ただけ、だけど。
これくらいしか、私に出来ること、ないから。
[そう言うと、そっとセシルの手の上にそれを乗せて。]
ごめんね。 こんなことしか、できなくて。
もう一度、弾かせて、あげたかった。
[目を伏せて、そう謝った。]
(37) 2010/07/09(Fri) 15時頃
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…ギリさんに、また、お願いしに行かなくちゃ。
[立ち上がり、そう呟いて。 ふと、セシルが格好に不服そうにしていたことを思いだし。 けれどまさか着替えさせることも出来ないしどうしようか、と悩んで。]
セシ兄、いつも白い服、だったし。 このままより、こっちの方がまだ良いよね。
[そう言って、白いシーツで包むように覆った。]
(38) 2010/07/09(Fri) 15時頃
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