80 わんことにゃんこのおうち
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ん!すごい、絵だ!
[自分が描くものとはまるで違う。]
わー、うまい。うまいね。 えと、ん?
[名前がわかんない、と見上げながら。 膝の上に乗った。すっぽり収まるここが、居心地がよくてごろごろと喉が鳴った。]
(+30) 2012/03/11(Sun) 00時半頃
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ネルは、ズリエルの耳元でこしょこしょ囁いた。おなまえ、きいていい?
2012/03/11(Sun) 00時半頃
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― 零れ落ちる記憶 ―
[色褪せた薄茶色の映像。これは夢だ、と猫は思う。 ふわり、揺らした尻尾が溶け消えて、自宅の扉を開いた]
ただいまー 母さん、今日は具合どう?
え?ああ…髪? うん、切っちゃった。 似合うでしょ
…そうだけど、ね 毎日手入れするのも面倒になって来てたし、凄くさっぱりした
ふふ 似合わない髪でも伸ばしておくものだよね 凄く長いのに傷んでないからって、ね。 割高で買ってくれたんだよ? 見て! そのお金でこんなに。今日はご馳走作るから――
やだ どうしたの?
(+31) 2012/03/11(Sun) 00時半頃
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母さん そんなんじゃないの 切りたくなっただけだってば
可愛い格好してたって、私なんかじゃだめ じゃない? だからほら こっちの方がモテたりして―― 女の子に、だけど
ああ そういえばね さっぱりついでに 仕事、変えたんだ 帰るの遅くなっちゃう代わりに ちょっとだけどお給金良くなるから 栄養あるもの食べて お薬もちゃんと飲もう?
ねえ そんな顔しないでよ
そりゃあ 同じ歳の女の子達みたいには暮らせないけど 頑丈で健康に育ててくれたから こうして母さんを支えられるのよ
それ、すごく しあわせ なんだからね――
(+32) 2012/03/11(Sun) 00時半頃
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[うにゅ、と身動ぎして、薄い瞼が震える。 もぞもぞ四肢を伸ばして、目を開いた]
………――
[開いた瞼の下、虹彩の色は]
(+33) 2012/03/11(Sun) 01時頃
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[濃い茶色の瞳が瞬いた。 最初に熱を出して昏睡状態に陥ってからずっとかかっていた霞が、少しだけ晴れて]
ここは…
[掠れた声で囁いて、体を起こす。 緩慢に周囲を見回した]
(+34) 2012/03/11(Sun) 01時頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2012/03/11(Sun) 01時頃
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すごい。ネル、これすき。
[はわーっと、膝の上ではしゃいでいる。 猫の目でもわかる、その絵の出来栄えになんだか嬉しくなって。]
ずりえる。 ずりえる、おぼえた。
ネル、ズリエル好き。
[スリスリと、抱きついて頬ずりしている。 少しだけ寂しそうだったり、いつもと違うことなんて 猫には気づかないふり。]
(+35) 2012/03/11(Sun) 01時頃
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