25 花祭 ― 夢と現の狭間で ―
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邦夜様は護る。命懸けても。
[小さく呟いたのは霞月夜にも届いたか。 相手は何でもするといわれた人。悩み揺れる視線を去るまで向けた]
そう。いや、いいんだ。 もし明之進を見かけたら、探してたと伝えてくれる?
[虎鉄の反応は惑ったことで薄れてしまって。 だから深く考えずそうと頼んだ**]
(194) 2010/08/07(Sat) 16時半頃
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…―――― そうか
[手を話せば、 まとめていただけの髪は するりとほどけた。]
…そう、変わるはずも ない な
(+55) 2010/08/07(Sat) 16時半頃
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[噂はひとときで千里を走る。 ロビンが人喰いの獣だと。 法師がそれを、命と引き換えに滅したと。
そのロビンと情を通じ交わった花が喰われず生きている。 群衆は、無知にして愚かしい。 誰がその行為が、畜生の如く人に子を孕ませる技などとは知らぬ事。
ならば、その…疑いの先は?]
(195) 2010/08/07(Sat) 16時半頃
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変わりたかった?
[僅かに、首を傾ぐ。 レンズ無くとも、瞳は焦点を定めて]
(+56) 2010/08/07(Sat) 16時半頃
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懐刀 朧は、メモを貼った。
2010/08/07(Sat) 16時半頃
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― 本邸・廊下 ―
―――…。
[人狼病の話を聞くと、頭がツキと痛む。 まるでそれ以上その話題に触れるなと言わんばかり。 そして聞こえた気がした鈴の音に視線を外していたが、夜光の声に感情が乗れば、其方へ琥珀を戻した。]
これじゃ、何をどう信じていいのかわかんねえな…。
[霞の話を聞き終えて、静かにそんな感想を漏らした。 去り際の言葉には、どういう顔をしていいものかわからず、思わず変な顔になる。 涼やかな音と共に去る背中を見送ると、夜光に向き直って。]
……大丈夫か?
[常と違う雰囲気を感じたか、虎鉄は一言声を掛けた。]
(@17) 2010/08/07(Sat) 16時半頃
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ん。わかった。
[明之進を見かけたらとの声にはそう言って。 ズボンのポケットに手を突っ込むと、じゃあなと歩き始めた。 ふと、すれ違い様に小さく虎鉄は呟く。]
―――大事ならば手放す無かれ。
[それは陽のような声ではなく、冷たく哀しい、虚ろな声。 今その表情にあるのは、無だけ。]
去りし日は戻らず。 消す事もまた、叶わず。
[声の途切れには、ざぁ、と風が吹いて庭の樹が大きくざわめいた。 樹の声が止む時には其処に虎鉄の姿は無く。 風に遊ばれた木の葉が一片、くるくると*舞い落つのみ。*]
(@18) 2010/08/07(Sat) 16時半頃
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……―――
…己は、己であろうと。
[一度だけ視線を合わせる。 それから、誰かを探すようにさまよう]
(+57) 2010/08/07(Sat) 16時半頃
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若者 テッドは、メモを貼った。
2010/08/07(Sat) 17時頃
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― 自室 ― [表座敷での去り際>>170霞の言葉には 人狼病の元の原因が不明な突発的なものだったことから 血の繋がりが確かに病を約束するものでもなく 病を約束しないものでもないことを口にして。
獣同士の契りについては「その可能性はあるが…」 と、口にしながらも、いまいちピンときていない様子で
>>171で髪を取りだす邦夜には、発作時間前には又 と、約束していたことを果たせるよう口にする]
[そして一人、今は自室で寝台に潜るが ……寝つけず、まんじりとただ横になっていた]
(196) 2010/08/07(Sat) 17時頃
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― 回想・深夜大広間より ― [去る天満月の一瞬の仕草には一度眼を留めて、 けれども何も言わずにその姿を見送り]
―――…あれは、何を拾っていた…?
[共に帰る本郷へと呟くのは先程の天満月の仕草。 何か拾っているようにも見えた。 けれどもそれが何かまではわからない、と。
管理センター達の者達からの伝達が届くのは 本郷と別れようと思った折にだった。
ロビン、あまりに己と似ていて傍に置けなかった花の名。 それから乾の名に驚いたように眼を大きくさせた高嶺は その後続く鵠の名に顔色を失くすと、 駆けるように足早に来た道を戻っていき]
(197) 2010/08/07(Sat) 17時頃
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さすらい人 ヤニクは、門下生 一平太に話の続きを促した。
2010/08/07(Sat) 17時頃
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― 回想・刷衛に呼ばれ仏間へ ―
―――っ 鵠…!
……くぐい…!!
[常に無い焦燥の声音で呼ぶ主の声に、 応える鳥の名の花の声は無く]
[りん、と]
[>>164華月は連れぬまま一人呼ばれる仏間に行けば、 渡されるのは鵠の残した最期の言葉と、
小さな鈴の音だけ。]
(198) 2010/08/07(Sat) 17時頃
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さすらい人 ヤニクは、記者 イアンに話の続きを促した。
2010/08/07(Sat) 17時頃
懐刀 朧は、己が花を討った刷衛を以前と同じ気軽さで見ることは、もうないだろう。
2010/08/07(Sat) 17時頃
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死してなお? 己とは存外にあやふやなものだよ。 ……死者の先輩として言っておくけど。
[硬質な声音。 冬の蕾は咲かぬまま、一夜先に此処にあり]
ふたつ心生まれれば 身はひとつ 引き裂かれ
望み叶わず、破れ散る
[散った花が詠う]
(+58) 2010/08/07(Sat) 17時頃
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― 自室 ― [ただ、まんじりとしていた青年が飛び起きる]
………っ また……幻聴?
[辺りを見渡す。ここは自室。人の姿があるはずない。 覆った耳を覆いの上から掻き毟り。 覆いからはみ出た部分に爪が引っかかり血が滲む
青年は頭から掛布を被ると強く掛布を握って] [血塗れた己があの人に逢うことは出来ない。 それに、早くも無辜の者が二人死んだ今……]
(199) 2010/08/07(Sat) 17時頃
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手妻師 華月斎は、メモを貼った。
2010/08/07(Sat) 17時頃
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― 高嶺の部屋 ― [>>162急いで部屋に戻ったから、起きたばかりの華月に 顔を見せた時には顔色まで取り繕うことができず]
―――…華月、
[呼ぶ、花の名は一つ。 もう一つは…]
……鵠が、
[平静を繕えきれぬ声で伝える事実に苔色は見開かれ、 しかしそれも一瞬のことだった。 常のままであろうとする姿はしかし何時もよりも少し、 姿勢がよすぎることには気付けていないのだろう。]
(200) 2010/08/07(Sat) 17時頃
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記者 イアンは、メモを貼った。
2010/08/07(Sat) 17時頃
若者 テッドは、メモを貼った。
2010/08/07(Sat) 17時半頃
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[かげつ、と。呼ぼうとした名前の、顔が隠れる。 見えなくなった花は今どのような貌になっているのか。 触れようと、伸ばされた手が届かず下ろされ 強く握られる―――…何時かの、 鵠の手のように白くなるほどに。]
――…私の花は…
鵠と、華月…二つの双花だ。 それは今も…、此の先も変わること無く。
[震える声に黒檀が白く握られた手へと落ちる。
ちり…
鈴がみどりに揺れ涼やかな音を鳴らすことはもうない。 華月からの願いに小さく頷き鈴を渡そうとするが、 上がる顔の―――…華の、笑みに。 憂いの黒檀はみるみると、苦しげなものへと変わり]
(201) 2010/08/07(Sat) 17時半頃
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― 仏間 ― >>193
ほお、ロビンが枕にか。 では、まんまる…ヨアヒムはどうだったか?
[問い返す。 いや、もちろん、ヨアヒムはまだ、死んではいないのだが、所在はセンターのもの以外はわからないだろう。]
(202) 2010/08/07(Sat) 17時半頃
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[鈴を置いた、華月の手を緩く握る。 二つの手の中で鈴はくぐもった音を鳴らし]
……他に…、望むものがあれば…
[与えれるものがあるならば与えようと。 そう、呟いた後に握る手に少し力が篭められ]
……だから……、
――…主の前でまで、隠そうとするな…
[そう告げる黒檀は、 憂いと哀を目の前の花にはもう隠さず。]
……私に隠すな……、華月…
(203) 2010/08/07(Sat) 17時半頃
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――――っ、……
[眉を寄せた。 紫苑色がつり上がる。]
ふたり、 いたのか。 ひとつの、からだに。
…そんなことが……
(+59) 2010/08/07(Sat) 17時半頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2010/08/07(Sat) 17時半頃
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[そして、どのような答えが出たかはさておき。]
いや、疑うようなことを言ってすまない、霞さん。 今までの経験で、
そのようなことを伝えてくる者が実は狼だった事実もあるのだ。 人狼病同士は話が通づる。 彼らにしてみれば、誰が狼だったかなど、わかって当然だしな。
[そういって、また話は頼むと霞月夜を送り出す。]
(204) 2010/08/07(Sat) 17時半頃
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― 自室 ― [敷布を指が白くなるまで握り締めて。 何事かを呟き続ける。 耳を掻き毟る時覆いがずれて、覗く左の赤い赤い瞳]
…………っ ……心なぞなければ…
[最初から、壊れるぐらいなら、なければ] [けれど、痛い、苦しい…だからまだある] [荒い息を一つ吐いて、寝台に身体を沈める 瞳の奥、軽い音、丁度本郷の扇の音のようながするのを 青年はただ、ただ、なすすべもなく聞いていた。]
(205) 2010/08/07(Sat) 17時半頃
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― 仏間 ― >>198
[それから訪れたのは、高嶺。 華月が一緒でないことには眉を顰めたが…白鳥の遺言と鈴を託す。]
高嶺さん…
[できれば話をしようとしたが、彼は取り乱し、そして、気もそぞろに去っていく。
考えなくても、深刻なことだ。
話はまたと考え、その姿を見送った。*]
(206) 2010/08/07(Sat) 17時半頃
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記者 イアンは、その身体が寝台で大きく震えた
2010/08/07(Sat) 17時半頃
さすらい人 ヤニクは、庭の隅の木によりかかってぼーっと考え事をしている。
2010/08/07(Sat) 17時半頃
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[―――声。
それから、 常世ではない鈴の音。
白い鳥は独り堕ちる。 混乱と混沌の中 独り]
――――… …朧さま
……―――華月 かげつ、 …っ
[手を伸ばしても、隔たりは彼方だ。 りん、と鈴が啼いて 俯いた顔を髪が隠す。]
(+60) 2010/08/07(Sat) 17時半頃
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否 ひとつ、身に 二つこころは いれられぬ
駒鳥は落ち、花が咲いた 其れが私
[花が謂う]
ボクを殺したのは、噂だよ。 多芸は多才じゃない それなのに あの時は、未だ花は選ばれていなかった それなのに
[臥せっていたあの日 微かな期待打ち砕かれて、冬の蕾は行き場をなくしたと]
(+61) 2010/08/07(Sat) 17時半頃
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[ぽつり。 首を振って、傍らの主に身を寄せる]
……いまは、二人でひとり 寂しさは此処に 淋しさは此処に 埋めてくれるのは、主さま それから 新たな私が、現世に。
[冷たい色の瞳は、ゆっくりと閉じる。 応接の間に、 手を伸ばせば鍵盤が触れる それでも、生者に音は届かない]
(+62) 2010/08/07(Sat) 18時頃
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懐刀 朧は、始末屋 ズリエルからの話には、2、3言くらいならその時話せたのかもしれず。
2010/08/07(Sat) 18時頃
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― 食堂 ―
ったく、揃いも揃ってなんだっつーんだよ。 俺みたいな花はセルフサービスでどうぞってか。
[虎鉄はぶすっとした顔で食堂に居た。 机に置かれた饅頭をつまみながら、此方を見もしない屋敷の者に向けてぼやいている。 兄弟子と食事をした時もそうだったなと思い返して、ふと手を止めた。]
………、華月。
[兄弟子の耳にも恐らくもう届いているだろう。 三人の死者の事…その中の一人が、双花である鵠だという事。 虎鉄は少しばかり渋い顔をして、食んだままの饅頭をもぐと齧って残りも口の中へと押し込んだ。]
(@19) 2010/08/07(Sat) 18時頃
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[奏でる音は、哀愁綴る物語**]
(+63) 2010/08/07(Sat) 18時頃
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説法師 法泉は、執事見習い ロビンを諫める様に頭を撫でる
2010/08/07(Sat) 18時頃
落胤 明之進は、メモを貼った。
2010/08/07(Sat) 18時頃
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[諌められれば、やがて洋琴の音はぷつり途切れる]
……主さま。
[困ったように見上げて**]
(+64) 2010/08/07(Sat) 18時頃
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――大広間・舞台――
留まることを、願う……?
[彷徨う声を聞く、それは彼岸よりの声、 そして哀愁の音色、鍵盤の音。 黄泉花はふわり、その気配を引きずり。
見るべき者がおらずとも、 音もなく、壇上に立つ]
(@20) 2010/08/07(Sat) 18時頃
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[神楽鈴がしゃん――と、鳴る。
春の色を身に纏い。 黄泉花は壇上に在る。
穢れた舞台は、此度の舞に相応しく]
[神楽鈴が しゃん――と鳴る。 万華の艶う春の花、鳥が囀り、胡蝶の舞う。 萌葱の緒紐の掠めれば、青々と緑は茂れる
しゃん――と鳴る。 余韻の消えれば――、
その静寂は嵐の前の静けさ。]
(@21) 2010/08/07(Sat) 18時頃
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[山の風が吹き乱れる。
ひらり、指先がおちれば、鳥の翼は風に打たれ、 はらり、掌がかえれば、胡蝶の翅は風に破れる。 ゆれおちる、白き衣は万華の吹雪。
黄泉花は双眸が紅を濃くして微笑う。 宵の嵐に花も散れよ、と舞い狂う。
山風に 桜吹きまき 乱れなむ 花のまぎれに 君とまるべく
―――うたわぬうたは胸の裡]
(@22) 2010/08/07(Sat) 18時頃
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…、……?
[その折、また何処かで微かに鈴の音が啼いた気がして。]
――――…鵠?
[鈴の音を纏っていた白鳥の名を呟いてみるも、その者は既に現世に居らず。 しかし辺りを見回せども、其処に啼くような鈴は見当たらず首を傾ぐばかり。]
やっぱ俺、どっか悪いのかな…。
[机に片手で頬杖をついて、唸るように琥珀を伏せた。]
(@23) 2010/08/07(Sat) 18時頃
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