91 時計館の魔女 ―始―
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―2階廊下→ヴェスの部屋― [扉が開く気配に>>163顔をあげた。]
あ……、フローラ。
[少し、戸惑うように視線を揺らしてから]
部屋に入っても?
[確認をしてから、恐る恐るというように中に入っただろう。 部屋に入れば、泣き腫らしたような顔で、座り込む ヴェスの姿が見えたか。]
ヴェス……、
(165) 2012/05/24(Thu) 00時半頃
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[どう声をかけていいのか分からず、ただ名を呼んだ。 彼の状態がどうしてかなんて、良く分かっていて……
言葉が出なかった。 ちらりと、フローラを見る。]
ヴェスの、こと。 色々してくれたのは、フローラだよな。
有難う。
[礼を言う立場でもないが、自然と口に出ていた。]
(166) 2012/05/24(Thu) 00時半頃
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ああ。絵は大切――子供のようなもの。
自分の命よりも、たいせ つ
だよォ!!!!!!!
[急な速度で顔をミッシェルの眼前へと近づけた。 そして口を大きく開け――また、笑う]
(167) 2012/05/24(Thu) 00時半頃
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ヤニクさん、 ……、どう、ぞ。
[ドアを開けて、彼を中に入れれば、再びヴェスパタインのそばにしゃがみ込んで]
夜の間、に。 ……ここが、あかなかった、ことは。 ご存知、です、か?
[いつも以上に途切れ途切れに]
……朝に、なって。 心配で、部屋を、あけてみた、ら。 こう、なって、いて、
[再び彼の手を包むようにしながら]
(168) 2012/05/24(Thu) 00時半頃
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ヤニクは、エリアスに淡く微笑めば、2人の会話を静かに聞いていただろう**
2012/05/24(Thu) 00時半頃
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いえ、私は。
……こうしている以外、なにも、できなくって、
[自分は無力だ、と。 表面上の傷の手当をすることは出来ても、心までは何も出来ない。 傷を舐め合う事はできるけれど
それを、お互い望んでなんか、いないから]
(169) 2012/05/24(Thu) 00時半頃
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あぁ、……夜は、すまない知らなかった。 朝、ここにきて扉に触れた時、開けなかったのは知っている。
[ヘクターの身体がまだ、 部屋の前にあった時のことを思い出し、そう告げた。]
……術が、かけてあった。
(170) 2012/05/24(Thu) 00時半頃
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…、じゃあ、本当に、夜が空けるまで、
[手に、力を込める。 人狼が行動に移すのは、夜。 夜を越えれば、ひとまずは安心なはず。 …それを見越して、術を、]
ヘクターさん。
[ひとつの名を、呟いて]
……どう、すれば。 いい、のか。
だれが、だれが、、ヘクターさんを、
[ぎゅ、と、唇を噛み締める]
(171) 2012/05/24(Thu) 00時半頃
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なにも、なんてことはない。
[フローラは何もできないと言う。 少し、彼女はヴェスと似たところがあるような気がして 微笑めば、そうはっきりと言う。
傷を舐め合うのを望んでいないのは、 分かったが告げずにはいられなかった。]
ただ、近くに、傍に、いるだけで安らぐモノもあるからな。
(172) 2012/05/24(Thu) 00時半頃
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エリアスは、ヤニクのほうは見ないまま。
2012/05/24(Thu) 00時半頃
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[彼女が、ヴェスの手を包み込むのを見ながら、
罪悪感からか、疼く痛みに、胸を押さえた**]
(173) 2012/05/24(Thu) 00時半頃
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ヤニクは、ヘクターと、呼ぶ声が、さらに胸の奥をちくりと刺した**
2012/05/24(Thu) 00時半頃
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[ 大きな笑い声を立てるダーラ>>167 に、...は言ってみた。]
では、また絵を描かれては? 謁見の間で、12枚の絵を完成させたでしょう? それも一晩で。
ここの風景画はどうでしょうか。 ……庭園は? 森のほうでも、湖のほうでも。とてもきれいな景色ですよ。
(174) 2012/05/24(Thu) 00時半頃
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近くに、いる、だけで、
[それだけで、いいのならば。 いくらだって、傍に居られるけれど]
…、
[それで、わずかでも、役に立つというのなら。 包むこの手を、離したりしない、そう思いながら]
(175) 2012/05/24(Thu) 00時半頃
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病人 エリアスは、メモを貼った。
2012/05/24(Thu) 00時半頃
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[ ...はさらに言葉を重ねる。]
わたし、ダーラさんの絵を見たいので……。
(176) 2012/05/24(Thu) 00時半頃
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俺の絵が見たい?
[男は首をもたげる。 ミッシェルの眼前から顔を離し、まじまじとその顔を見た]
なら、俺に協力してよ。 俺が今描きたいのはただひとつ――
(177) 2012/05/24(Thu) 01時頃
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病人 エリアスは、メモを貼った。
2012/05/24(Thu) 01時頃
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狼に血肉を食われるニンゲンサマの絵なんだよおおお!!!!
[それは眼前の人間に生贄になれということか。 それとも眼前の人間の正体を感づいてなのか。
――そのどちらでもなく、ただの欲望。 ただの目的。
男には何の考えもなく、 ただ餌を求めて泳ぐ魚のように、
それは本能]
(178) 2012/05/24(Thu) 01時頃
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……まあ、いいさ。
“絵を見たい。”
それは報酬ってことで、いいね?
商売人に、リクエストを言うって事、
ど う い う こ と か
[それは、あまりに一方的な]
わかってる、ねぇ?
[取引]
(179) 2012/05/24(Thu) 01時頃
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けけ、 け
けはははははは!!!!
ひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ
[奇声とも取れる笑い声をあげながら、男は扉から離れる。 お辞儀をし、後ろを向き、そして再び場を離れ去って行く]
きゃははははははは
[廊下に声がこだまする**]
(180) 2012/05/24(Thu) 01時頃
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女主人 ダーラは、メモを貼った。
2012/05/24(Thu) 01時頃
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― 朝、自室にて ―
[ぼうやりと表層まで浮かんだ意識は、腹部の痛みによって強引に起こされた。
傍にいた仲間――ミッシェルが、付きっきりの看病をしてくれていたらしい。 血の気を失った顔を見るたびに彼女の表情が曇るのが悲しくて、自分の弱さを悔やんだ。
身体についた血液を拭い終えれば、体力のすべてを使い果たして眠りについて。
それは、深く深く、ヤニクが尋ねてきた事にも気付かないほどに。]
(181) 2012/05/24(Thu) 05時頃
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― 深い意識の奥底で ―
[ ああん、ああん、と、泣き叫ぶ子供の声がする ]
(182) 2012/05/24(Thu) 05時半頃
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[黒い修道服に身を包んだ乙女は、教会の前に捨てられた赤子を拾った。 おくるみの刺繍にあった名前は、 ―――― 。 赤子にはその名を付けられて、教会付きの孤児院で育てられる事になる。]
[おそらくは、だが。 人を売り買いする闇市場よりは、そこは楽園のような場所なのだろう。 贅沢は一切出来ないけれど、優しい修道女と沢山の同じ境遇の兄弟たちがいた。]
(183) 2012/05/24(Thu) 05時半頃
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[その修道女は、決して神を信じてはいなかった。]
(184) 2012/05/24(Thu) 05時半頃
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[けれど、子供たちを愛していた。
育てる子供に向ける視線は、どこまでも自愛に満ちて。 捨てられた子供たちの境遇を労わり、どこまでも家族として接した。
それは、彼女が自分と同じ境遇の彼らにも、幸せである権利があると、伝えるように。]
(185) 2012/05/24(Thu) 05時半頃
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『ツェリ先生、今までお世話になりました。』
[一人で働ける年齢に達した一人の子供。 遠くへと旅立つ汽車に乗り、彼の見つけた小さな働き先、雇用主の元へと付き添う途中。]
『今まで、沢山迷惑かけちゃったけど。これ、俺からの感謝の気持ち。』
[ミニバラの造花の付いた髪飾りを差し出して、13年の時を共にした修道女へ、彼は照れくさそうな笑みを向ける。]
(186) 2012/05/24(Thu) 05時半頃
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[10年以上かけて育てた食料を、漸く私は口にした。
一つの街で多くを食べれば怪しまれてしまうから、遠くへと旅立つよう仕向けたその子供を。
涙を流し、何故、と表情を歪ませる相手の急所へと噛み付いて。
その味は、蕩けるような美味。 少年らしく少し筋張った手足の筋肉も、質素な生活であまり脂肪を付けていない内臓も、ひゅうと最期に変な音を立てた喉笛も、ころりと口の中で弄び歯を立て弾けた眼球も。
長い月日の想いごと、骨をしゃぶって味わいつくした。]
(187) 2012/05/24(Thu) 05時半頃
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[信頼、友情、愛情。
共存できない相手の全てを、苦しすぎて息も出来ないほどの胸の痛みを伴い、肉体も想いも存在も何もかもを飲み込むことこそが、共に生きる事だと信じて。]
(188) 2012/05/24(Thu) 05時半頃
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[遠くに仕事を見つけた彼は、
ミニバラの髪飾りをくれた彼は、
ずっとここにいて、もう、居ない。]
(189) 2012/05/24(Thu) 05時半頃
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[痛みが熱に変わり、小さくうなされる合間。
寝言は紅い囁きに**]
(190) 2012/05/24(Thu) 06時頃
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[ソフィアとクラリッサ、どうやら二人の会話は節目を迎えたようだった。 クラリッサの"願い"を聞き>>161、ソフィアはどう応えただろうか。
イアンはその様子を見ながら、手帳を開き、小さな紙片を切り取る。 そこに手帳備え付けのペンで文字を書く。 書かれた文字は『後で話がある』とだけ。
手帳を胸ポケットにしまい、紙片を手にし、イアンは大広間に出て行った]
(191) 2012/05/24(Thu) 07時頃
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―大広間―
[背後からクラリッサに歩み寄り、青い蝶が留った肩に手を置く。 クラリッサはどう反応しただろうか。 だが、イアンは反応を待たず……]
やあ、二人ともおはよう。 今日は顔色も良さそうだね。
[挨拶しながら紙片をクラリッサの手に押しこんだだろう。 クラリッサの肩から手を引き、二人の表情が良く見える位置の椅子に座っただろう。 >>159を勧められたなら]
美味しそうなケーキだね。 食後に2を頂くとするよ。
[と応えただろう]
(192) 2012/05/24(Thu) 07時頃
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[椅子に座り、二人の表情を観察する。 イアンの登場に二人はどの様な貌をしていただろうか。 そして、これから話す内容でどう変貌するだろう]
楽しそうに話をしていたみたいで悪いんだけど、 二人にも伝えておかなければいけないことなんだ。
[少し声のトーンを落とし……]
昨夜、ヘクターが"人狼"に殺されたみたいなんだ。 何故ヘクターが襲われたのか、"人狼"が誰なのかはわからない。 でも……魔女の"ゲーム"が続く以上は何時襲われてもおかしくはないと思う。
[ソフィアが"聲"を聞けるとは露ほども知らないと言う感じで、 人狼以外は"誰も"が死ぬ可能性があると告げた]
(193) 2012/05/24(Thu) 07時頃
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記者 イアンは、メモを貼った。
2012/05/24(Thu) 07時半頃
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―朝・自室―
[頬と、痛めた拳に触れる少女の手は暖かかった。
――『賢者ってのは、すきってヤツも解るのか?』 軽口として問うたのは、恐らく彼女のこと、だ。 そして、悪魔の遺したことばは、彼女にも届いている。
誰だ、と尋ねてくる気迫は、内包する想いこそ違えど、自分と同じ決意あってのもの、]
――…、それは――
[告げようと唇に音を乗せる前に、>>163エリアスの呼び掛けが外に投げられたことに気付いて黙す。]
(194) 2012/05/24(Thu) 08時半頃
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