112 燐火硝子に人狼の影.
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シーシャは読書家 ケイトに投票した。
メアリーは読書家 ケイトに投票した。
ケイトは放蕩者 ホレーショーに投票した。
ホレーショーは花売り メアリーに投票した。
ルーカスは放蕩者 ホレーショーに投票した。
ホレーショーは村人の手により処刑された。
時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
メアリーが無残な姿で発見された。
村人達は自らの過ちに気付いた。
人狼達は最後の食事を済ませると、新たな犠牲者を求めて無人の村を立ち去っていった。
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[酌み交わす相手を喰らおうと思わなかった。 誰かが獣を殺さねば、犠牲者はまた増える。 なれど獣は己も、同胞も選べはしない]
――…よかった。
[ホレーショ―の言葉に安堵したように目許を和ませる]
ふ、……待たせて済まなかったな。 それで――…、 そうだな、まずはその本の話でも聞かせて貰おうか。
[男は遠慮なく彼の部屋に入り、対面に座る。 談笑しながら酌み交わす酒の味は心地よいもの。 けれど、それも長くは続かない。 夜が更けれる頃には自警団員の足音が酒宴の終いを告げる**]
(0) helmut 2013/02/08(Fri) 01時半頃
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いいや。 俺が勝手に待っただけさ。 むしろ、
[先ずは、と用意された酒に手を伸ばし ルーカスのグラスへと注いだ。 飲めよと手で示し、]
物事は最低限の準備をして 期待して待つぐらいが好きなんだ、俺は
[ルーカスとのひと時を楽しんだ。 酒の色は本の話から始まる色と混じり まるで色硝子のように煌びやかな時間を演出した。 しかし、最後には自警団の訪れに "俺が人狼だ"などと嘘をついて連行されていくのだろう]
(1) じゅりるり 2013/02/08(Fri) 02時頃
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[間際に男はルーカスへ向けて微笑んだ。 それは強がりだったかもしれないし、 ひょっとすると本心から笑ったのかもしれない。 ただ短い言葉を、]
やっぱ生き方っつうのは そう簡単には変えられねえよな
人間も獣もそれは一緒さ だからまあ、なんつうか
[恥ずかしそうに]
ありがとな
[言い残し、*消えていく*]
(2) じゅりるり 2013/02/08(Fri) 02時頃
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待ってくれる相手が居るというのは なかなか嬉しいものだね。
[ホレーショ―も通っていたあの酒場でも 誰かと飲む機会はほとんどなく ひとりでありながらひとりではないかのような 独特の酒場の雰囲気を味わっていた男には 待つ相手も待たれる相手も無かった]
その期待にかなう準備が出来たかは怪しいけど ――もう少しちゃんとした肴を用意すべきだったな。
[シーシャにでも頼めばあるいはと思えど その時は其処まで気が回らず 用意できたのはささやかな肴のみ]
(3) helmut 2013/02/08(Fri) 02時半頃
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[グラスに注がれた葡萄酒が波打つのを眺め ホレーショーから瓶を受け取り彼のグラスに酒を注ぐ。 示された杯を軽く持ち上げて]
頂こうか。
[乾杯の言葉のかわりそう紡ぎグラスの縁に口付ける。 アルコールがくちびるについた痕に沁みた。 微かに柳眉を寄せるが、何でもないという風に頸を振るう。 本の話を聞けば、少しばかり難しい顔をした]
――『俺の芸術は、既に完成しているんだ。』、か。
[印象に残るその台詞をなぞり]
作り手が完成したと思ってしまえば それ以上のものを作り出す事は叶わないだろうに。
[芸術家は現状で満足するのか、と問いたげな響きで 男はその時感じた事を言葉にする]
(4) helmut 2013/02/08(Fri) 02時半頃
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[本の話が終わる頃にはグラスは空いて 瓶に残る葡萄酒をまた注ぐ]
この町に来る前は何処に居たのか聞いても良いかい?
[ホレーショ―の過去を知りたいと思うのか 彼がこの町に来る前の事を訊こうとした。 どうしてこの町に来たのか。 この町に留まった理由は、と。 とりとめなく、紡がれる質問]
(5) helmut 2013/02/08(Fri) 02時半頃
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[葡萄酒が空となり夜の気配が色濃くなる。 自警団の足音が徐々に近づくを感じた]
――…また、か。
[対面に座る男との時間を邪魔されたと感じたのか やや不満の色が滲む声音。 どうすべきか悩む間に、ホレーショ―が口を開く]
な、に、を……
[人狼である男には彼の嘘は直ぐに知れる。 どうして、と揺れる翡翠は訴えかけるように ホレーショ―の双眸を見詰めた]
(6) helmut 2013/02/08(Fri) 03時頃
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[彼の微笑みが翡翠に映り込む。 途惑い、泣きそうに歪む顔]
なんで……
[人間も獣も。 彼はもう全て知っているのかもしれない。 察しながら迎え入れてくれたのであれば]
―― ホレーショ― っ!
[恥ずかしそうに残された言葉に 思わず名を呼び、離れ行く彼へと手を伸ばす。 消えゆこうとするその背に呼び続ける名。 残された男の顔は迷い子の其れと重なる**]
(7) helmut 2013/02/08(Fri) 03時頃
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[メアリーの瞳が、己のものと重なる>>4:61。 彼女の言が聞けるまでの時間は、短くて、長くも思われた。 そう、漸く伝えられた願い、は。]
………メアリー、
[好き、と。――死にたくない、と>>4:62。]
メアリー。
あァ、ずっと一緒だ。 一緒に、生きてくれ。絶対。
[飛び込んできたその人を、両腕で強く抱き留めた。 男の顔は、少女の頭髪に僅かに埋まる。 ――あぁ、甘くて優しい花の香りがした気がした。]
(8) sakanoka 2013/02/08(Fri) 22時頃
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(もう、ひとりぼっちじゃ、ない)
[――――…そう、思っていた。]
(9) sakanoka 2013/02/08(Fri) 22時頃
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[どの位メアリーを抱き留めていたことか。 男はその腕をそっと解き、扉の方へと向き直る。]
じゃ、行こうかね、メアリー。 ………オレにはまだ、やんなきゃならないコトがある。
[彼女を喰らいかねない獣たちを、この手で殺すために。]
(10) sakanoka 2013/02/08(Fri) 22時頃
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[そうっと扉を開ければ、どの位近くにか、かの少女の姿は見えた>>4:53。 あかい鉄錆の花の香りが、ふわりとより濃く廊下に伝う。]
よ、あんた、か。ケイトちゃん。
“―――…いいや、ミドル”
[自分の直ぐ後ろにメアリーが居ると思っていた男は。 彼女を庇う形で――庇っている心算で――少女の人狼に詰め寄る。さらに詰め寄る。]
協力させられるかって話、あったよな。 ………悪ぃ。ちと、できねェかもしれねェ。
[「少女が」協力できない、という言葉のようでいて。 正確には、「獣たちが」できないだろう、という男の思考。]
(11) sakanoka 2013/02/08(Fri) 22時半頃
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……………………あァ。悪ぃ、な。
[短くごちながら、ミドルの首許に伸ばす両腕が、男の答え。 そのまま、一思いに――と行くはず、だった。]
……………ッ、
[時が、悪かった。 月夜には、牙痕がじくりと痛みを帯びる。 その痛みが、苦しさが、腕の動きを鈍くする。**]
(12) sakanoka 2013/02/08(Fri) 22時半頃
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[所在なく落ちる手。 ぎゅ、と拳を握り締めるのは後悔ゆえの動作。 くちびる噛み締めればあの夜の傷が疼き じわり滲む味気ない赤が舌先に触れる]
礼を言われるような事など 私は、していない――…
[礼を言うべきは己の方だった。 ホレーショ―への言葉がぽつと静寂に紛れる]
(13) helmut 2013/02/08(Fri) 22時半頃
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[狼の耳に、男の囁き>>8は聞こえたか。 聞こえていたとしても、まだその真意を捉えてはおらず。
扉が開き、少女を庇うように立つシーシャ>>11は、 赤き声のみでの、獣としての名を紡いだ。 その上で、「説得」が失敗に終わった事を告げる違和感に、 わずかに眉を潜め。
どこか焦りを帯びたようにこちらへと詰め寄る足に、 獣としての本能が警告を鳴らした。]
そうですか。 それは残念です。
[どの選択肢も選ばないならば、 こちらが少女に用意する結末はひとつで。
謝罪は不要と声を返すより先に、首へと伸ばされる、腕>>12。]
(14) 緋灯 2013/02/08(Fri) 23時頃
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[本質は完全には重ならずとも、 同じ声を共にする者として、気を赦していたからか。 回避は遅れ、男の爪先が首の皮膚へと。]
――――っ
[瞬時、僅かにぶれ、鈍ったその動きに。 逃れるように床を蹴って、跳ぶように距離を取った。
ちり、と爪が掠めた首筋に痛みが走る。 喉元を狙うように、赤い筋ができていた。]
どういうつもりですか?
[問いかけるも、その声は警戒を多分に含み。]
(15) 緋灯 2013/02/08(Fri) 23時頃
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あなたもあたしの邪魔をするんですね。
[眼鏡の奥の瞳は鋭く、細く。 わずかに前傾姿勢を取りつつ、隠していた牙を顕に。
少女の姿をした人狼は、少し前まで 「サリス」と親しみを込めて呼んでいた相手を、 すでに「敵」として認識していた。]
(16) 緋灯 2013/02/08(Fri) 23時頃
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[漸く望みは口にした。 適わない事は、絶対に口にしないと。そう、思っていたけれど。 彼の言葉に自然、望みが零れ出して。 けれどもやはり、予感は止まない。 ―――終わりが近いと思った事を。 その事までを、告げる事は選ばない。]
…うん。一緒に、生きて。ずっと、――ずっとよ。
[返す言葉と共に、彼へと身を寄せれば、抱き込まれ>>8。 深く、安堵する。 こんなに穏やかな気持ちになれたのは、何時以来の事だろう。 口にするのは偽りであれど本当の願い。
幸せだ。私は、幸せ。……幸せ、だった。]
(17) mizutama 2013/02/08(Fri) 23時頃
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[――だからもう、私は十分だと。 私の分も、彼がこの先幸せになれば良いと。そう思う。]
(18) mizutama 2013/02/08(Fri) 23時頃
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[どの位そうしていただろうか。 彼の腕がそっと解かれた事を、少し、名残惜しいと思った。 行こう、と告げる彼>>10に。一言だけ、言葉を返す。]
……うん。
[何処へ行くの、とは聞かなかった。 きっと、彼の主たる赤い牙の元へと行くのだろう。 …危ない事はして欲しくないけれど、 それをしなければ夢見る事すら適わない。 扉向こうに彼女の姿>>14が見えれば。 彼女もまた、人外の存在である事に気付き驚くけれども。 それでも彼の様子がおかしな事>>12に気付けば、 傍まで駆け寄ろうとしただろう。]
(19) mizutama 2013/02/08(Fri) 23時頃
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[残念、と告げる少女>>14の続ける言葉を待たず、男は腕を伸ばしたが――苛む苦痛によって、彼女の息の根を止め損ねた。 爪痕だけが、細い首に刻まれる>>15。 まるで、獣が引っ掻いた傷のように。]
は。 言わねェでも、解ン、だろ。
[彼女の返した答え>>16は、正解。 響くあかいこえに、ぼんやりと意識囚われながら。 男は痛む肩を堪え、少し開いた距離で、遂に牙を露わにした娘を睨みつける。]
(20) sakanoka 2013/02/09(Sat) 00時頃
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[その願いの裏に、メアリー>>17が秘めた予感にまでは気づかずに。 ただその言葉の通りの未来だけを、心に抱く。 あぁ、彼女が抱く、その心>>18にさえも気づかずに――。
傍まで近づいてくる足音>>19に、振り向かず、短く声を返す。]
……下がってろ、メアリー。
(21) sakanoka 2013/02/09(Sat) 00時頃
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[ホレーショ―と酌み交わした名残。 彼の使っていたグラスの縁を指の腹でかるく撫でる]
――…は。
[己が生きる事を最優先に考えながら それでも彼の手を掴めなかった事を悔いている。 ただのきまぐれ。 知りたいという欲が満たされずにいたからか。 自問して、出した答えは――]
……嗚呼、わかった。
[ホレーショ―という名の遊び相手を 自警団に奪われたと感じたから。 それより他にないのだと獣は思い込む]
(22) helmut 2013/02/09(Sat) 00時頃
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ええ、そうですね。
[少女を庇うように立ち、こちらを睨みつける男>>20。 正面からぶつける目は、獣のものへと変化していた。
牙は太く、爪は長く鋭く。 髪と同じ色の体毛が表皮を薄く覆い、 獣の耳が髪の隙間から現れる。]
――――る、
[邪魔だとばかりに眼鏡を床へと払い落とし。 完全なる獣へと変わる手前の姿で、 威嚇の意を込めて、獣は低く喉を鳴らした。]
(23) 緋灯 2013/02/09(Sat) 00時頃
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[名を呼ばれれば>>21言われるがままに足を止め。 けれども彼から見えない筈の表情は曇ったままに。]
…でも、シーシャさん、苦しそう。 ……お願い、
[無理はしないでと。もどかしさを抑えた様な声音で告げる。 そして、視線をそのまま上げれば。 彼を挟む様な形で相対する事になった、 もはや、獣である事>>23を隠そうとしない彼女を、見据えた。]
(24) mizutama 2013/02/09(Sat) 00時頃
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―――――…は、
[ずきりと、じくりと痛む肩。微かな息苦しさ。 人狼のすがたかたちに変わりつつある娘>>23の前、男の分が悪いことはもう自覚していた。 それでも下がることは無く、それでも――左肩を抑えていた。手はどちらも、ミドルへとは伸びない。]
は、ざまァねェ、わ……。 宣戦布告、した、トコで、こんなン、じゃ……死にに行く、ような。
[かたり、軽い金属が床に落ちる音。 その喉が鳴るのが聞こえる。 ――それは未だ、威嚇の意を籠めた声。]
(25) sakanoka 2013/02/09(Sat) 00時頃
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………メアリー、
あァ。解ってるさ、メアリー。
[聞こえてくる少女の声>>24に、また短く告げて。 ここで漸く、背後を振り返る。影帯びて見せる顔の、その瞳に、目配せするように視線を。]
逃げろ。 一旦、一緒に、逃げる、ぞ。
[右腕を、ぐっ、とメアリーの腕を掴むべく伸ばし。 そのまま廊下の向こうへと駆け出した。 ――駆けた先の居室、もうひとりの獣が居ることなど知らず。]
(26) sakanoka 2013/02/09(Sat) 00時半頃
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