159 せかいのおわるひに。
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デメテルに1人が投票した。
エルゴットに8人が投票した。
エルゴットは村人の手により処刑された。
時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
犠牲者はいないようだ。殺戮の手は及ばなかったのだろうか?
降霊会
こっくりさん、こっくりさん……
秘密の儀式で、墓場の霊魂がかえってきた。今日に限り、生者も姿の見えぬ死者も屋根を共にし、議論するだろう。
現在の生存者は、デメテル、トレイル、キャサリン、錠、ススム、フランク、芙蓉、モニカの8名。
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― 一ヶ月前 ―
『もう一度、あの舞台にたってみないか?』
[所属していた事務所から連絡が来たのは年の瀬だっただろうか。
学業優先という名目で引退させられてからずっと、あの世界から縁のない生活をしていた。 芸能界での自分の足跡は、あの人は今的な番組ですらお呼びが掛からない、程度でしかなかった。
実力はなかったのだろう。 少なくても人目に引く事はなく、共演者が自分の邪魔だという一言で、出番を失う程度の取るに足らない存在だった。 僅かに貰った評価としては連続TVドラマが映画化した時の監督から貰った「一流の端役」。それも出演者全員に一言、みたいな関連冊子のインタビュー記事であったものだった。
どんな世界に飛び込んでも目立たず、光らず、それでいて直すところや悪いところを指摘された事など全く無い。 NGを出した事はないし、与えられた役割は全てこなしていた。それだけだった。]
(+0) 2014/01/21(Tue) 00時頃
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は、はい!
[待ちわびていたものが来た。そう思えば、声が震えるのがわかる。手も震えていたかもしれない。
どんな時でもそつなくこなす自分に役者としての才はなかったのかも知れないが、良くも悪くも目立っていた出演者から疎まれる才能は得ていたらしい。
荒削りな実力を見込まれていた子、天才子役としてスターダムに伸し上がっていく子、年長の共演者に可愛がられる術をもっていた子からは、子供らしい理不尽な振る舞い、我侭の的に晒された。 子供は子供らしくという物差しで人を見る人間、悉く厭われた。それ以外は無関心でしかなかった。
ただこなす子。 そんな役者は必要とされていなかった。結局、事務所からも浮いたまま、気付けば首になっていた。]
(+1) 2014/01/21(Tue) 00時頃
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[学校に舞台を変えてもあまり状況は変わることはなかった。芸能界とは違い露骨に排他される事はなかったが、そこの世界に迎え入れられる事はなかった。
真面目に勉強をしていただけだった。 子供の頃から特に学ばなくても、勉強はできた。結果が出ていた。その事も当時疎まれていた一因だったかも知れない。
自分のやり方が間違っていたのかと思い立ったのはかなり月日が経ってからだった。 周囲に受け入れられる人間、学校内でポジションを得る人間を観察し、書物などを参考にし、見よう見まねで演じてみた。]
(+2) 2014/01/21(Tue) 00時頃
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またひとつ、命が消えた。
そして、芙蓉[[who]]にも死の気配は忍び寄る。
(#0) 2014/01/21(Tue) 00時頃
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[演じた。
劇的に変化したとは言えなかったが、明らかに変わった。周囲が。自分が。
そこで気付いた。
あの時、もっと早く気付いていれば良かったのではないかと。 努力とは、こうすべきだったのではないかと。 台本を読むだけでなく、予習復習をするのではなく、周りから肯定される存在を演じるべきではなかったのかと。
遅まきながらの行動は、学校を飛び出して、劇団に潜り込むことだった。 深夜バイトで金を稼ぎながら、役者として演者としてもう一度、そう願って動き出した日々。
辞めた時は気づきもしなかったが、 間違いなく、 自分はあの世界に憧れを持っていたのだ。
その結果が、やっと届いたかも知れなかった。それはまだ、始まったばかりではあったけれども。*]
(+3) 2014/01/21(Tue) 00時頃
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[缶なら缶のまま食べることは出来る。だが、料理にはならない。ここには料理を食べにきた。摂取ではなくて食事である。
食べるだけなら、家のナップザックに入っているような防災用具栄養食品のブロックを探した方がよいと思う。見かけた店員にコレ使ってくださいと缶を出そうとして―先に呼び止められた。]
>>2:120はい、どうしました? …女の子ですか?
誰だろう、先輩かな、違う高校の子かな…。 でも、どの道少なくとも今日は学生っぽいおんなのこ、僕は見て無いです。ごめんなさい。
[男性に呼び止められ先に応対する。 自分の身なりを察するに学生なのかもしれないと思う。 女の子の特徴を聞いたものの、像と一致しなかった。]
(0) 2014/01/21(Tue) 00時頃
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― 学校 ―
[お待たせ、という声が聞こえて、顔を上げる>>2:121]
……うん。
[差し出されたコップを受け取って、水を飲む。 ゆっくりと飲んでいたから、常なら少し長すぎると感じた沈黙も、 適度に埋めることができた。
デメテルは、あの人の――死体を見たはずで、でも、 落ち着いているように見えていた]
………え? なんで? そりゃあ、あの物語は燃やしちゃえー、って、考えてたけどさぁ。
[やがて告げられた言葉に、きょとんとしたままゆっくりと問いを投げていた]
(1) 2014/01/21(Tue) 00時半頃
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あの、僕の妹でして……見掛けたら学校に探しに行ったって伝えて下さりませんか
[フランクが呼び止めたのはごく普通の少年の声に聞こえる>>0だからちゃんと彼に自分でお願いを口にした]
か、身体……? えっと、ぶよぶよでもフランクさんはフランクさんですよ
[お腹を見たこともあるわけがなく、触ったこともない。なんとも微妙なフォローをしてしまったり]
(2) 2014/01/21(Tue) 00時半頃
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うん……。
[そりゃあ驚くよね。当たり前だよ。 ここで「うん燃やそう」なんて返事が返ってきたら、むしろそっちの方がびっくりだ]
キャサリンが見つけた人ね、……死んでた。
[マフラーで口元を隠したまま、私は淡々とそう伝える]
亡骸っていうのかな、そのままにしとくのも、なんだか悪い気がして。 でも、埋めてあげることなんてできないしさ。 だったらいっそ、燃やしちゃったらどうかなって。 キャサリンの原稿も一緒に、この学校丸ごとさ。
[さっきは延焼が気になったけど、よく考えたら別に密集した住宅に火をつけるわけじゃない。 広い運動場に囲まれた学校は、延焼する可能性は低いんじゃないかと思う]
(3) 2014/01/21(Tue) 00時半頃
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……
[それから。この人間が密集する空間に来て思ったことを伝えようとフランクの手を引っ張る 今じゃなくてもいいのかもしれない、けれどもう遅くなってからでは遅い こちらに意識を向けてくれたようなら出来るだけ身体を寄せてから小さな声で伝える]
フランクさん……もし、刃物を持った人とかがいたら、こっちに向かってきたら
その時は僕を置いて逃げて下さいね?
[男に自分を見捨てることを願った青年の唇は緩やかに上弦の月を描く]
ね、お願いします
[きっと殺されて終わる、それは家族が妹だけになった瞬間から分かっている だからそんなお荷物にしかならない身体の自分といるせいで彼まで巻き添えになるなんてそんなのは絶対に駄目。 それに死体なんて見られたくない、彼のいない場所で独り死ぬ最期で構わないんだ]
(4) 2014/01/21(Tue) 00時半頃
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[商店街の入り口。 少し前の其処と、違う風景が広がっている。
転がったガラス片を踏めば、ジャリ、とした感触。 ただ、其処には死体が転がっていることなどなく。]
あ、ああ。いけない。 一人にしてきてしまったわね。 ヒロインなら、誰かに見つけて貰わないと。 嘆いて貰わないとだったのに。
ごめんね、アイリス。
[思い出して、笑う。]
(5) 2014/01/21(Tue) 00時半頃
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そうか。ありがとな。
[呼び止めた若者の返事からデメテルの所在を知る事は出来なかった>>0 トレイルが彼に声を掛ける様子>>2にも頷いて]
無茶言ってると思うけど、俺からも頼む。 覚えてたらでいいから。
[自分の物語を続けてくれと、軽く頭を下げた]
(6) 2014/01/21(Tue) 00時半頃
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おう、ぷよぷよフランクに改名しとくよ。
[盲目のトレイルに外見で笑いを取るのは難しかったかと 苦笑して、じゃあ改名だと笑い声を上げたが。 続いた密かな声>>4に眉を顰めた]
あほ。
[返したのは一言。 繋いだ手を一瞬放して、頭をぐしゃぐしゃに乱してやった]
見放すなら、杖なんぞ探すか。
[かなりぐしゃぐしゃにしたところで満足して。 一度優しく撫でた後、もう一度手を握り返す]
(7) 2014/01/21(Tue) 00時半頃
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最初を知ってんだから、最後までいてもいいだろ。
[デメテルが見つかったなら、それは別の話だが。 自分の知らない所で書きかけの物語が終わるなんて許さない。 そう言いたげに手に力を込めて]
じゃ高校に行くとしようか。
[果たして会話の途中で店員と話は出来たか。 よければ甘味を貰えればとお願いしたが、 店の様子を見れば断られても仕方ないだろう。
どちらにせよ再び店を後にして、高校へと足は向かう**]
(8) 2014/01/21(Tue) 01時頃
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>>2そうでしたか。 >>6わかりました、なら、伝えておきます。
[覚えている必要のある事は少ないゆえ、覚えるのは容易だ。二人の特徴を言えばこちらもある程度は説明がつくはずだろう。]
(9) 2014/01/21(Tue) 01時頃
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[芙蓉の店に向かう途中、楽器屋を覗く。 物は壊されていたが、商品自体は無事だった。
転がっていたハーモニカを手を取り、吹いてみる。
楽器に携わっているが、音楽センスはない。 上手くはない演奏。 短い曲を演奏し終え、鞄にそれを入れる。]
進くんに持って行ってあげようかしら。
[くす、と笑ってギターを見やるが。 やめておいた。]
(10) 2014/01/21(Tue) 01時頃
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あう
[その眉の動きはわからないけれど、短い言葉を乗せた声の色から伝わる感情。やはり頷いてはくれなくて ぐしゃぐしゃにされながら>>7おろおろと慌てる、直すのは難しいのに]
……でも、きっと僕は、誰かに
[ぼそぼそと続ける声は優しく撫でられれば消えていってしまう 納得は出来なく不安を抱えたまま、握られた手に返す力は少し弱かった]
(11) 2014/01/21(Tue) 01時頃
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[店に着いたとき、二人連れはいただろうか。
進の姿を見かければ、微笑んで、手を挙げる。]
やあ。 お待たせ。待った?
[まるで、デートの待ち合わせのような言葉を選ぶ。]
(12) 2014/01/21(Tue) 01時頃
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……フランクさん
[それを聞くと>>8ぎゅっと胸が締め付けられた。もし何もなく終われるなら自分だってそのほうがいいに決まっている 妹とフランクと一緒に最後を迎えたい]
はい、行きましょう
[話が出来たようなら自分からも店員にお願いしますと頭を下げた、勿論無理強いはしないけれど 店を出たなら再びデメテルの通っていた高校へと向かう]
(13) 2014/01/21(Tue) 01時頃
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学校かぁ… マイギター持ってくるなら行ってもいいし。
[盗み聞く気は無かったが、二人の話しを聞こえてしまっている。>>4刺されるとかどうのとか濃い話をしているようだ。少し視線を向けてしまったかもしれない。一人はフランクと呼ばれていたのでわかるだろうか。]
(14) 2014/01/21(Tue) 01時頃
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やっぱり……。
[ふと、コップを持ったまま膝の辺りに置いた手に目をやる。>>3 この手で袖を引っ張ったジャンパーの持ち主がもう――と思う辺り、 よっぽどその在処が気になるようだ。未だに]
なるほど、………いいよ。
[再び顔を上げて、デメテルに微笑みかけてみせる]
悪くないと思うし、何より、好きなことをやる……って話だったもんねぇ。 応援するよ。
うまくいったら校舎のまわりでフォークダンスでも踊ってみる?
[口調は淡々としたものだったが、 デメテルと校舎と、ゆるく往復する視線には、隠すつもりもない期待感が滲んでいた**]
(15) 2014/01/21(Tue) 01時頃
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[その後かどうか。店員に缶詰を渡しそびれたかもと思っていると、モニカが入ってくる。]
>>12――いや、僕も今来たところだよ。
[その言葉を出した時の逡巡した後の返答が、彼の経験を物語っているかもしれない。]
(16) 2014/01/21(Tue) 01時頃
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[去り際>>12女性の声が聞こえた。話かけはしないが 彼女は誰かを待たせていたのだろうか、それは大切な人だろうか。きっと誰だって最期は大切な人といたい]
……
[けれど僕が大切に思う人の内の一人は]
(17) 2014/01/21(Tue) 01時頃
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あ、でも、こんな広い校舎を全部燃やすのって大変だよ。灯油とかどれくらいいるの?
[こんな大変そうなことをデメテルひとりにやらせるわけにもいかない。
倒れない範囲で頑張ろうと、心に決めた**]
(18) 2014/01/21(Tue) 01時頃
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[色々なアルバイトしてきた。 そこは田舎でもなく都会でもない町だった。
郊外に近くかといっても都会ではない立地のせいか、学業に専念させたいらしい立派な学校がそこにはあった。
ワックス掛けで訪れた時、まだ職員室に残っていた男寡の教師が同じく残っていた生徒から煙たがられ、五月蝿がられていた。 本当に嫌われているようではなかったように見えた。
年末の道路工事で掘り返したのか、舗装すらコンクリートを流し込んだだけの視覚障害者誘導用ブロックなどのない道があった。
街路樹の植え替え作業を行っている時、白い杖を前方に翳しつつ、盲導犬を連れた青年が日課の散歩なのか、連日同じ時間に同じ道を歩いていた。 目の見えない人間は、目の見える人間が思っているよりも見えているように思えた。]
(+4) 2014/01/21(Tue) 01時頃
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[
ーー“知ってしまえば”一緒になどいてくれなくなるのでしょう**]
(19) 2014/01/21(Tue) 01時頃
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