184 【肩書遵守】Lunatic Nights in Heathling
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ヨーランダに2人が投票した。
フランシスカに1人が投票した。
ヨアヒムに8人が投票した。
ヨアヒムは村人の手により処刑された。
時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
ペラジーが無残な姿で発見された。
現在の生存者は、ラルフ、ヨーランダ、フランシスカ、メアリー、ネイサン、ミッシェル、ユリシーズ、ヘクター、ドナルドの9名。
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─ 昨日 : ソル・デ・メディアノチェ テント周辺 ─
[流れるような黒髪を揺らし、踊り手が現れれば 先ずは簡単に自己紹介をしただろう。 そして少しの沈黙の後、唯一聞きたかった言葉を放つ。]
フランシスカ、さん。 この街は。あなたにとって。正しく見えますか。
[この騒ぎが仮に猟奇殺人だったとして。 犯人が見つかればそれで良い。 しかし、見つからなければどうなるだろう。
「それ」は、また押し付けられるのではないか。 「こちら側」の秩序を守る為に。 全ては「あちら側」に。若しくは「流れ者」に。
物心ついた頃からこの街しか知らず 当たり前のように隔離されてゆく世界の中で メアリーは、何が正しいのか分からないでいる。**]
(0) 2014/07/11(Fri) 02時半頃
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なんてこった……。
[雇い主の死体>>195を見下ろし、ドナルドは顔を青くする。 両親のいないドナルドにとって、ヨアヒムは後ろ楯であった。「あちら側」出身のチンピラだった自分が、ここまでなれたのは誰のお陰か。 後ろ楯が無くなった喪失感を頭を振って追い出し、震えた声で]
このことは、しばらく秘匿しろ。大混乱になる。 カジノの運営は、通常通りに続けろ。
[黒服に指示を出す。これからヨアヒムの後任を巡って、組織に内部抗争が起こるだろう。次のボスとやらにドナルドは興味はなかったが、それが決まるまでこのカジノの秩序は守らねばなるまい]
それから、草の根を分けても探し出せ。 あの道化師だ。生死は問わねえ。
[黒服たちは頷き、一斉に街中へ散っていった]
(1) 2014/07/11(Fri) 07時半頃
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――殺してやる。
[ぶるぶると体が震えていた。それは、怒り。 眼帯を押さえながら、ゆらりと立ち上がる。 そのまま弔い合戦をするべく、街中へ繰り出した**]
(2) 2014/07/11(Fri) 07時半頃
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[さっとスカートを直しユリシーズに向き直る]
なんだかよくわらなかったわ。 一日幽閉されて質問されて、翌朝になったら「貴方は間違いなく人間です」だって。 なんでも一日一人しか出来ないらしいから、今から教会に行っても大人気で当分先になるかもね。
[ヒースリングにも確か大きな教会があったように思うが、仕組みが同じならば今頃きっと大賑わいだろう]
案外教会が人狼を牛耳っているのかもね… ん?
(3) 2014/07/11(Fri) 11時頃
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[広場の片隅、メディアノチェのテントの方から団員の者が手招きをしている。 どうやら私にようがあるようだ]
ごめんなさい、呼ばれちゃったのでいってくるわ。 よかったらまたお話し聞かせてくださいね。
["それじゃ"といって別れ際にウインク一つ。 フランシスカにとってはいつもの挨拶だ]
(4) 2014/07/11(Fri) 11時頃
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――ソル・デ・メディアノチェ テント――
ごめんなさい、私にお客さんなんだって? 待たせたでしょう?どうぞそこにかけて。
[テントの片隅を片づけて可愛らしいお客人を迎える。 なんだか少し見覚えがある。広場で見かけたのだろうか? ともあれ自分の事は少なくとも知っているらしかった]
――貴女、ここの人? だとしたら悪いのだけど、この街はある種異様ね。 あの大きなフェンスと自警団… おおよそ貧民街を隔離しているのでしょう?
(5) 2014/07/11(Fri) 11時半頃
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街の人は人狼人狼って騒いでいるけど、私は信じていないわ。 その例の遺体も見てないし。 こんな大きな街ほど猟奇殺人ってのは起こりやすいわ。 そんな大問題、果たして"向こうの人"に出来るかしら?
[じいっと見据えるようにメアリーの瞳を見つめる。 ばっさりと言い切るフランシスカの言葉に、躊躇いや不安の色が混じる。 きっと今までこんな目にあった事がないのだろう]
私が言えたことじゃないけど、流れ者か、そうでなきゃ"こちら側"の人の方が怪しいわ。 今日も時期に日が暮れる… 貴女可愛らしくって狙われちゃいそうだから、送っていくわ。
[すっと立ち上がると、メアリーへも促し、薄らと暗くなってきた街を女二人で歩く。 なるべく大通りを通ったが、こうなると誰もかしこも怪しく見えて、気丈には振る舞ったが内心不安であった]
それじゃあメアリー、気をつけてね。おやすみなさい。
(6) 2014/07/11(Fri) 11時半頃
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[茜と藍が入り混じる空。 本来ならこれからが自分の時間だというのにとてもそんな気分にはなれない。 ひとまずはテントへ戻ろうか。 何処かへ出かけるか、眠ってしまうかはまた戻ってから考えればいい**]
(7) 2014/07/11(Fri) 11時半頃
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ー路地ー [意識がゆっくりと浮上して行く。 目を開ければ、そこにはーーー >>2:185>>2:186無残にも解体された私が足元に転がっていた。
自分の体を見る。 格好はいつもの服装に白いフード。 違うのは小さな鞄がない事だろうか。]
(目の前にあるのに、ね。)
[一瞬で意識が刈り取られたのは、幸いだったか。 ふぅ…と小さく息を付く。]
(+0) 2014/07/11(Fri) 12時半頃
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[軽く地を蹴れば、その分、浮く]
おぉー…。
[幽霊っぽい。 謎の感動。 さぁ、これからどうしよう。]
(どのように終わるのか、な。この騒動は。)
[終わりを知りたい。 ぱさりと被っていたフードを下ろして緋亜麻色の髪を揺らし、ヒースリングを彷徨い歩いていった**]
(+1) 2014/07/11(Fri) 12時半頃
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――あれから――
[逃げ出すなんてさ、簡単なのさ。人狼騒ぎに沸き立つ中で、長旅着古しのぼろを鞄から引き出して、髪かき乱し路地紛れ。 鞄は捨ててさ、目立つ派手好き道化衣装は、腹の奥側たくし込む。 ついでに昔馴染みのパン屋の隅から、焼けた小麦の塊を、ちょいと失敬すればいい。 あとは少ぅし、背中を丸めて、自警団の前をちょろりとさ。 仕事増やされいきり立つ見張りに、フェンスの向こうに叩っこまれて、はい、おしまい。
盗っ人猛々しいとはこのことか。ネイサンはひとりほくそ笑む。 カジノに真っ向商談振った、一介の道化師探すのに、メイクも落とした、フェンス向こうの、ぼろの男を見つける奴は、さてどれくらいいるだろね。]
(8) 2014/07/11(Fri) 13時頃
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[奴らはパンを取り返したりはしないのさ。 フェンス向こうの奴らはさ、こんな街にはいやしないんだ。 居もしないとこからパンを取り上げたら、取った奴らがパン泥棒に、早変わりってぇ、寸法だからね。
ネイサンはフェンス際の隅に身体を縮めて、仲間意識の強い内輪の、お帰りの声を待っている**]
(9) 2014/07/11(Fri) 13時頃
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―― 昨夜 ――
[狩りを終えれば瞬時に人型へと戻り、 月明かりの下、衣類を脱ぎ捨てた場所に戻る。
拾おうとして、指先を染める赤が目に入り、]
いやだ……、汚れちゃう。
[厭わしげな表情で、両の手をこすり合わせ、 少しでも付着した血を拭おうと試みる。 先ほど薙ぎ払ったペラジーの鞄が目に入れば、 娘の言葉が脳裏を過った。>>2:127]
(10) 2014/07/11(Fri) 13時頃
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そうよね、 人を殺して、平気で食堂にいるなんて……。 [ドナルドもミッシェルもあの場にいた。 あの言葉を聞いたとき、何か感じた気がする。 胸を刺す痛みのような感覚を。 でも、今はもう思い出せない。 奇妙に平坦な表情のまま、路地裏に滑り込み服を纏う。 それから居住区へと歩を進めた。]
ふふ。
[その足取りは軽やかに、 口元には笑みを浮かべて。]
(11) 2014/07/11(Fri) 13時頃
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―― 居住区 ――
[居住区に着いた頃には深夜も廻り、 辺りは静まり返っていた。 ミッシェルは、墓地近くの鬱蒼とした木立に踏み入って、 井戸水で簡単に身体を浄める。
そのまま木の根元に横たわり目を閉じる。 間もなく朝を迎えるだろう。 そうすればあの娘の死が顕わにされ、住民の恐怖と疑心を一層駆り立てるだろう。]
ふふ。
[再び楽しそうに笑う。]
壊れちゃえばいいのよ、この街も。
[フェンス境の光と闇。 その歪さにも軋みにも、今まで深い関心を寄せずにいたが、いちどバランスが崩れれば、ほら、きっと脆い。]
(12) 2014/07/11(Fri) 13時頃
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[調えられたまやかしの世界が崩壊していくことを想像するのは、とても愉快なことのように思える。 そんな朧な意識の下、甘美な血の残り香に包まれるうち、心地よい眠りが訪れた。**]
(13) 2014/07/11(Fri) 13時頃
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「この街はある種異様ね。」
[踊り手の形良い唇からこぼれる言葉>>5は 鋭い響きを持ってメアリーの心に刺さる。
それは、欲しかった言葉だけれど。 外の人から、聞きたかった言葉だけれど。 改めて言葉にされると、やはり動揺が先に立つ。]
「果たして“向こうの人”に出来るかしら?」
[続くその言葉>>6に、どくりと大きく心臓が跳ねた。 そう。あちら側は隔離されている。 大きなフェンスと、自警団の手によって。 普通に考えるならば、当然こちら側が怪しい。
コクリと小さく喉を鳴らし、踊り手の瞳を見つめ返す。 戸惑い不安に彩られたその奥で、必死に何かを掴もうと。]
(14) 2014/07/11(Fri) 13時半頃
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[送っていくわと促されれば 素直に頷き、半歩下がって隣を歩く。 なるべく大通りを通ってくれるのは、心遣いか警戒か。
聞きたい事は他にもあった。 けれど、それはまだ彼女の中で消化されていない。 代わりに公演の事を口にする。 意識して、なるべく楽しそうな声音を作り 早い時間に行われるのなら、一度ゆっくり観に行きたいと。
そうして自宅が見えてくれば 足を止め、踊り手に丁寧なお辞儀をして。]
送ってくださって、ありがとうございました。 あの。どうか、どうかお気をつけて。
[「何に」気をつけるのかは言えなかった。 ただ無事を祈ることしか出来なくて。 藍混じる空の下、遠くなる後姿をそっと見送った。**]
(15) 2014/07/11(Fri) 13時半頃
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―― ヒースリング・広場 ――
[男が毎朝ここに来て最初にすることは、噴水の水の出に異常がないかを確認することだ。 稀に吸い込み口に木の葉が詰まったり、雨の日の後は水が濁ったりする。 そういう異常があれば取り除き、そうでなくとも月に一度は水を抜いてブラシで隅々までしっかりと磨き上げる。 この場所はヒースリングの美しさを象徴する場所の一つだ。ゆえに、手は抜けない。 もっとも男がこと仕事に関して手を抜いたことなど一度としてなかったのだが。]
……って、いかんな。つい癖で……。
[男の手にいつもの箒と移動式屑籠はない。今日は休みなのだ。]
(16) 2014/07/11(Fri) 15時頃
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[既に街には旅の娘が殺されたという噂が流れていた。 また"人狼"だと。可哀想なことだと。 眉を顰めて噂話の集団から早々に離れた男は、それが先日道案内をした白いフードの娘であることに気づかなかった。]
………… [気を取り直して男はメアリーの姿を探し、白い花をいくつか買い求める。 控えめな花束を拵えてもらえたならば、その足で墓地へと向か った。 祖母の墓参りだ。
居住区から静謐な森を抜ける。 その途中、悪戯な風が木の葉を吹き上げて男の頬に叩き付けた。 湿り気を帯びた葉が頬に張り付き、男は手でそれを払いながら、風が吹いてきた方向を見た。 あんなところに井戸があったのか、それを囲むように木々があり、そして。]
(17) 2014/07/11(Fri) 15時頃
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――ミッシェル!?
[男は、そこに横たわる金髪の主>>13を認めて駆け寄った。 肩を掴んで、彼女の名前を必死で呼んだ。**]
(18) 2014/07/11(Fri) 15時頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2014/07/11(Fri) 15時頃
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― 夜:商業区 ―
[『会いたい、会わないといけないと思っているなら』
掃除夫の声が耳の中に幾度と無く木霊する。 彼女は夕暮れの道を、何かに取り憑かれたかのように歩き続けた。会いたい人の居場所は分からない。何処に向かっているのかは分からない。ただ心と、声無き声だけが彼女を導く。
時は、夜半に差し掛かろうとしていた。 高いフェンスと建物に挟まれた暗い路地裏で、歩みをふと止めた。]
(19) 2014/07/11(Fri) 21時頃
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[静寂を切り裂いて、「助けて」と叫ぶ女の声がした。>>2:174 それを追う獣の唸り声が聞こえた。 息が詰まる。墓守はか細い恐怖の声を上げる。]
………いる……っ、
[「いる。」
もう一つ先の路地に。 血の臭いに歓喜する獣が。]
(20) 2014/07/11(Fri) 21時頃
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[とさりと倒れこむ音。 その数瞬後に悲鳴は途切れ、誰もいない路地に元の静寂が訪れた。
まるで何事もなかったかのように穏やかな月の夜。しかし、彼女の耳には届く。 がつがつと肉を喰らう顎の音が。艶めかしくさえある、女狼の吐息が。]
ぃ、ぃやっ………!
[本能的な恐怖に膝が震える。 逃げなければと本能が叫ぶ――けれど、足は、動かない]
(21) 2014/07/11(Fri) 21時頃
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― 夜半:墓地 ―
[彼女にとって不幸中の幸いだったのは、女狼が狩りに夢中になっていたことだったのだろう。 どうにかフェンスを辿り歩き、森を越え、墓地へと帰り着き、乱れた髪を乱す間もなく寝台へと倒れこんだ。
恐怖に目を潤ませながら、泥のように重い身体を投げ出す。 けれどいくら時が過ぎても、完全に意識を飛ばすことはできなかった。
今宵はなんて騒がしい夜なのだろう。 ひそかに墓を訪れる者の気配を感じながら、彼女は窓から差し込む月の光を見ていた。]
(22) 2014/07/11(Fri) 21時頃
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― 夜明け前 ―
[結局眠れぬまま夜は過ぎ、東の空が白む頃、彼女はのそりと身を起こした。 身支度を整えて外に出る。
箒を持って、ぼんやりと墓石の前に佇んでいた。*]
(23) 2014/07/11(Fri) 21時頃
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[ベンチに座り、噴水を見ていた。 小さな手の中には桃色のボール。 母がくれたそれを、無意識に弄ぶ。]
『メアリー。』
[名を呼ばれて振り向けば、佇む祖母の姿。 少女は立ち上がり、祖母に向かって駆ける。]
おばあさま、おかえりなさい。
[抱きついた拍子に、こぼれ落ちるボール。 それはフェンスの方へと転がってゆき。]
かあ、さま。
[追いかけて、手を伸ばす。 高くそびえる、フェンスの向こう側へ。
その指先に触れたのは、あたたかな体温だった。*]
(24) 2014/07/11(Fri) 21時頃
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