313 【完全RP村】朝焼けの穹に、さあ一杯。
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夜更けに響いた破滅の音に起こされ、不安に駆られた乗客たちは集会所へと集まった。単純な直接通信の機能しか果たさなくなった携帯を携えて。
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おはよう。熾火の子供達。 希望の朝はまだだけれど、マナとなり、パンとなる日輪の朝がきたよ。
さあ、戦をよそう。 吾と汝とわかちあい、育み、創り、愛して生きよう。
(0) 2022/08/04(Thu) 02時頃
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宇宙を彷徨うBarは数多(あまた)ある。
貴方の目の前にあるBarもそんなうちの一軒だ。
廃車となった宇宙列車の車体の内装を改造した店は、そこそこ穴場感がある。
(蒸気機関を模した機関車部分は「映え」ると誰かが話していた覚えも貴方はあるかもしれない)
貴方はここまで来た乗り物から降りると、ふぅと息を吐いて入店した。
at Randomに流れる宇宙ラジオの音に耳を傾け、一杯。
嗚呼。染み渡る味。魂を癒やす味だ。
さあどんな時を過ごそうか──。
(#0) 2022/08/04(Thu) 02時半頃
そう思っていた貴方。
だが今回の来店では普段と違う出来事が起こった。
どうやら、蒸気機関を模した機関車部分、つまり宇宙をゆく為の機関部の調子が悪いらしい。
店の車窓から近くに見える近場の星。
眼下に見えるその星へと一度着陸し機関部の修理を行う事となる。
大きな星ではなく「小さな星」だ。
知的生命体の兆候も無い。まあこんなハプニングも時には良いだろう。
(#1) 2022/08/04(Thu) 02時半頃
どうやら、降りた星は夜明けにはまだ少しだけ遠いらしい。
朝焼けももう暫く後だろう。
まだ暗く、宇宙を彷徨うこのBarの光だけが辺りの光源だ。
この星の夜空を、車窓から見上げる。
遠く、薄明るくなりつつあるように見えるのは、まだ目の錯覚か。
夜明けや朝焼けというのは宇宙を征く際には見られない。
こうやって、どこかの星に降り立ってこそ見れる光景だ。
(#2) 2022/08/04(Thu) 02時半頃
宇宙ラジオに耳を傾け車窓を眺め。
貴方が思う事はそう変わりない。
さあどんな時を過ごそうか──。
(#3) 2022/08/04(Thu) 02時半頃
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あかいめだまの さそり ひろげた鷲の つばさ あをいめだまの 小いぬ、 ひかりのへびの とぐろ。
オリオンは高く うたひ つゆとしもとを おとす、 アンドロメダの くもは さかなのくちの かたち。
大ぐまのあしを きたに 五つのばした ところ。 小熊のひたいの うへは そらのめぐりの めあて。
『星めぐりの歌』
(1) 2022/08/04(Thu) 03時頃
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「蛇?」
[まだ開店前のことである。 白狐の姿を認めるのとほとんど同時に、 店員──もしかしたら、マスターかもしれない ──は、狐の胸元に視線を向けた。 狐が頷いて腕を解くと、淡い光が溢れ出した。 胸元には、蛍よりも細やかな光の粒子、 その集合体が、長いとぐろを巻いていた。]
はい。
[一抱えほどもある光の蛇は 頭をもたげて店内を覗っていたが、 やがて音もなく這い出すと、狐の腕を離れた。 その蛇は地を這わなかった。 その蛇は壁を伝わなかった。 その蛇は中空を泳ぎだした。 店内はあるはずの重力を、蛇は全く気にしない。]
(2) 2022/08/04(Thu) 03時半頃
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[店員が再び尋ねる。]
「これはどこで?」
広大な星空で。 赤い目玉のさそりが見つめ、 広げた鷲のつばさの先に。 この二つが交わる場所に、 光の蛇はおられます。
[蛇は無数の星屑でできていた。 青や赤や白や黄や、 名も無き色合いの光を朧にくゆらせ、 店内を探検するように、ゆっくりと泳いでいる。]
(3) 2022/08/04(Thu) 03時半頃
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[透けている。蛇の体越しに、 向こう側の内装が見えた。]
「中身が居ないな。殻だけだ」
はい。かの方に譲っていただきました。 こちらのお召し物は、最早小さすぎるそうで。
[蛇が泳ぐ度に、光の亡骸が尾を引き、 淡雪のように舞い落ちて、消える。 軌跡を描きながら店内を泳ぐ蛇を、 店員は視線で追った。 狐は追わない。伏した視線は、 数歩先の床に向けているようでありながら その実、焦点が合っておらず、 どこか遠くを見据えている。 恭しく伏せられた狐の視線は、 姿を表した時から一度も動いていなかった。]
(4) 2022/08/04(Thu) 03時半頃
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「見事だ。星屑がよく散っている。 お客様の目を楽しませてくれるだろう」
はい。
[蛇の尾が、頬を撫でながら通り過ぎると、 白い毛並みが星光を受け、七色に照らされた。 狐の口元は柔和に微笑んでいた。]
(5) 2022/08/04(Thu) 03時半頃
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[ところで、と店員が話題を変える。 蛇の話は終わった。]
「機関の調子がおかしい。当面はここに足止めだ。 辺りにはこの星の生き物もいるから、 有事の際は、お客様を送ってくれ」
はい。
[狐は頷くと、テーブルを清め始めた。 店が開くまで、あと少し。]
(6) 2022/08/04(Thu) 03時半頃
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[やがて客がやって来れば、 狐は穏やかな笑みで迎えるだろう。]
いらっしゃいませ。 ご注文はいかがなさいますか。
[数多の星々から辿り着いた客へ、 恭しく合掌して。]**
(7) 2022/08/04(Thu) 03時半頃
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[どこかレトロさを漂わせるキャラベル船が、2枚の帆をピンと張り宇宙《うみ》を行く。 外見こそ大昔に使われた木造の船だが、実際は歴とした宇宙艇だ。 荷を乗せたその船は、船内で行われる操舵に従って小さな星へと降りていく。 卸先である宇宙列車を目指した結果であった]
ちわぁーっす! 納品に来ましたー!
[いつものように宇宙列車に横付けして、荷を抱えてカウンターがある中央の車体へと入って行く。 荷はそのままカウンターへと置かれた]
彗星醸造のブランデーが1ケースと、ウェヌススパイスが1カートン。 チェックよろしくです。
[納品されたのは、以前ここに持ち込んで商談したもの。 彗星の煌めきを採取して醸造し、採取した彗星に乗せて宇宙を巡らせ熟成させたブランデー。 単体では酸っぱ辛いが、果物につけると不思議に美味しい調味料のウェヌススパイス。 スパイスに至ってはカクテルでも使えないかと現在試行錯誤されているらしい]
(8) 2022/08/04(Thu) 21時半頃
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[納品のチェックをしてもらい、代金を受け取って、領収書のやり取りをして一段落]
毎度でしたー。
…ってことでカクテルくーださい!
[仕事は終わり!の勢いでカウンターに座り、早速彗星醸造のブランデーで作られるカクテルを頼んだ。 持ち込み商談の時に作ってもらった、グラスの中で彗星が流れるカクテル。 ティムは大層気に入り、ブランデーを納品する度に飲んでいくのだ]
(9) 2022/08/04(Thu) 21時半頃
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それにしても星に降りてるなんて、何かあったの?
[ねぇねぇ、とホールにいるイナリに声をかけた*]
(10) 2022/08/04(Thu) 21時半頃
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[賑やかな青年がやってきた途端、>>8 蛇が驚いて星屑を散らし、カウンターの影に隠れた。 狐は蛇には全く意を返さぬまま 恭しく合掌して出迎える。]
ティム様。いつもありがとうございます。
[彗星醸造のブランデーは、 自分が飲みたいから>>9卸してるんじゃないか──と、 眼鏡をかけた同僚に聞いたこともあったかもしれない。 彼がそのまま飲んでいくことは予想していたから ブランデーをサーブしたのは ティムがカウンターに座ったのと同時。]
(11) 2022/08/04(Thu) 22時半頃
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お待たせいたしました。
[ちっとも待たせぬままに言う。 慣れてきたらしい星屑の蛇がカウンターから顔を出し、 客人をじっと見つめた。 それから、カクテルグラスに近づいて 夜空のようなブランデーの上で、 二度、三度身をくねらせる。 星屑の瞬きがさらさらと落ちてカクテルの輝きが増した。 蛇なりのサービスらしい。]
(12) 2022/08/04(Thu) 22時半頃
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[ころん。宇宙Barの車体の傍に、赤い球が転がっている]
[それは果実のようにも、卵のようにも見えた]
[誰かの宇宙船にくっついていたのか? それとも自ら宇宙を漂っていたのか? 如何なる手段でここに辿り着いたかは定かでないが、ともかく活動可能な環境であることを察すると、球はぐらぐらと揺れながら膨張していった]
[やがて殻が割れるようにして、中からヒトめいたものが姿を現す]
モイィ……。
[あくびとも、鳴き声ともつかない声を出すと、目を擦りながら周囲を見回した]
(13) 2022/08/04(Thu) 22時半頃
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モイ。……れっしゃ。
[記憶を手繰るように、目の前の物体の名を声に出してみる。 鳳凰の実は宇宙の長旅にも耐えられるほど頑丈だが、記憶の方はそうもいかないようだ。 しばし首を傾げて考えた後、モイは目の前の車体へと足を踏み入れるのだった*]
(14) 2022/08/04(Thu) 22時半頃
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[ティムからの問いに>>10、狐は穏やかに答えた。]
機関部分の調子が悪いようで。 ティム様の船には異常はありませんか?
[そんな世間話をしただろうか。 そのまま彼の冒険談が聞けるならば 興味深く聞いていただろう。 もっとも、つまみも無しに聞きこむわけにもいかないから 相槌の合間に、こんな提案をした。]
折角ですし、いただいたウェヌススパイスで 何かお出ししましょうか。 ちょうど、トゥバン産の黄金リンゴが入荷したんです。
[あのスパイスは果物に合う。 急ぎの用事があるならば。 あるいは、辺りを探索したい様子なら 無理には勧めないけれど。]**
(15) 2022/08/04(Thu) 22時半頃
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鳳凰の実 モイは、メモを貼った。
2022/08/04(Thu) 23時頃
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― 中央車体 ―
[足を踏み入れたのはまんなかの車体。 何か一番いい香りがしていたから、かもしれない。 客の青年と白狐の顔を交互に見た後、カウンターに近付いていく。 顎と両手をカウンターの上に乗せると、狐の方をじっと見た]
……黄金リンゴ。
[丁度聞こえてきた言葉を拾って、目を輝かせる。 目覚めて最初に口に入れるものとしては、悪くない響きだ]
あたしもそれ、ください。
[可能ならウェヌススパイスも一緒に、とお願いして、しばし運ばれてくるのを待った*]
(16) 2022/08/04(Thu) 23時頃
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[仕事の間は星屑の蛇>>11に気付けず終い。 隠れたカウンターの影では荷を扱う音が響いていただろう。 その音も隠れ続ける理由になっていたかもしれない]
へへへ、ありがとー。
[然して経たずカウンターに出されたカクテル>>12に手を伸ばしかけた時、出てきた蛇にアーモンド形の瞳を瞬かせた]
わっ、すご!
[星屑が煌めく透き通った姿もさることながら、その身をくねらせ瞬く光をカクテルに落とす様子に感嘆が零れる。 カクテルの中に現れた数多の星。 その中を彗星が尾を棚引かせて流れていた]
うわぁ、綺麗だなぁ。 君もありがとねー。
[カクテルを上から覗き込んで楽しんだ後、満面の笑みで星屑の蛇にもお礼を言った。 撫でてみたいなぁ、と指先を蛇に向ける]
(17) 2022/08/04(Thu) 23時半頃
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[もしイナリの疑問>>11を直接ぶつけられたなら、隠すでもない肯定を無邪気な笑みと共に元気に返しただろうことは置いといて。 こちらの疑問への返答>>15にティムは目を円くする]
ありゃ、そうだったんだ。 俺の船は問題ないよ、メンテも昨日してもらったし。
早いとこ直ると良いねぇ。 あ、何か部品とか修理に必要な物があるなら積荷に無いか探してみるよ。 今日の船ならそこそこ積んであるし。
[船には納品物以外にも買取物品もある。 そういうものの中に必要な物があれば、と思い伝えておく。 勿論代金は頂きます]
(18) 2022/08/04(Thu) 23時半頃
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