94 眠る村
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[まもれたかな]
…ああ。
[その言葉に頷いて]
[下がり続けた先、カウンターの足元、 置かれたランタンの油缶を手に取った――]
(0) sin 2012/06/19(Tue) 23時半頃
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[腕の中で弛緩する彼女が青い焔に包まれるのと 男が油を被るのはどちらが先だったろう]
…すまないな
[落とした油缶。とくとくと足元を流れ続け。 異臭に気づきブローリンが顔を上げるならばそう言って]
まもりたいものは… まもられたいこころは――…
[繋いだままの手を握り締め。 微かに笑う男の手が
カウンターに置かれたマッチを擦った]
(2) sin 2012/06/20(Wed) 00時頃
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[青い焔に混じり立つ赤炎が、抱く女ごと男の身を*焼いた*]
(4) sin 2012/06/20(Wed) 00時頃
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粉ひき ケヴィンは、メモを貼った。
sin 2012/06/20(Wed) 00時頃
粉ひき ケヴィンは、メモを貼った。
sin 2012/06/20(Wed) 00時頃
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[身を焼く炎。 苦悶に耐え結んだ唇が酸素を求めれば喉から苦痛が流れ込む。 耐え難い痛みに男の膝が床に崩れ落ちる]
…
[不意に、男の顔が中空を向く。 まるでそこに見えぬ何かが在るように]
すまない
[もはや声は声にならず、赤黒くひび割れた唇がかたちづくる言葉]
(10) sin 2012/06/20(Wed) 16時半頃
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[やおら、瞼も焼け溶けた男の瞳が細まる]
[手をさらに強く握り込む。 皮膚も肉も混ざり崩れ、刺す痛みばかりがあっても]
――――…ああ。
[燃え盛る炎の中、 しずかにしずかに、浮かべた笑みは*満ち足りたもの*]
(11) sin 2012/06/20(Wed) 16時半頃
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粉ひき ケヴィンは、メモを貼った。
sin 2012/06/20(Wed) 17時半頃
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[呼ばれる名に>>12] [ゆらりと陽炎。男のかたちが浮かび上がる]
…
[恋人の泣きそうな顔に微か眉尻を下げ それでも笑んだ男は恋人の体をそっと受け止める。 肩口に埋まる頭をあやすように撫で、頬を寄せた]
病める時も、 健やかなる時も
おまえの傍にいたいと、願う
愛しているんだ。ローズ。
[耳元へたいせつに届ける言葉。 人狼越しでなく、彼女にだけ伝えたいと――]
(25) sin 2012/06/20(Wed) 20時頃
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…――――。
[女が落とした言の葉が波紋のように>>27 笑んだ男の顔にじんわりとあたたかなものを呼ぶ]
" あいしてる "
[言葉なく、見詰める眼差しがそう言って 彼女の髪に今も留まる羽飾りも、留まらぬ方の頬も。 愛しいおんなを両手で包めば、長く長く口付けを落とした*]
(29) sin 2012/06/20(Wed) 22時頃
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[とさりと、背にした二人分の灰がまだ熱い。 抓られた頬、痛みは甘く。胸が少しだけ痛い>>36]
すまない…
[敷かれた体、上体を起こして涙濡れた目元を舐める。 塩辛さは、魂の味だろうか。ぼんやりとそんなことを考えながら]
…、全部
聞かせて、ほしい。
[顔をくすぐる女の髪に目を細め、 男の固い指先が熱いおんなの唇をなぞる]
(37) sin 2012/06/21(Thu) 01時頃
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[頬を撫で髪をかけた耳のかたちを確かめる。 乳房の上辺を触れ降りる指先は女の視界から失せ、 男に跨る腿裏を、森で触れた腰骨のくぼみを撫でさする]
[あの夜、彼女を抱いた激しさはなく
どこに触れればその身が戦慄くのか。 どこに触れれば吐息が毀れるのか。 ひとつも漏らさぬよう、女の体を視線が這う。
全部、聞きたいと言ったその言葉のままに、 眼前に揺れるたわわな乳房。その先が色づいても。
――恋人のしなやかな体が淫らな曲線を描くまで、 ――その厚い唇が吐息に染まり強請るまで、
*まだ触れない*]
(38) sin 2012/06/21(Thu) 01時頃
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ケヴィンは、麺がのびてまうのでいい加減もぐもぐ
sin 2012/06/21(Thu) 22時頃
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[男の劣情をかたどった言葉>>37 紡ぎ返される言葉は、こころね素直ないつもの恋人のもの>>45 情欲を煽ろうとした指先は止まる]
――――…
[ちくり ちくりと刺す胸の痛みは。 きっと彼女が感じた痛みより、ずっと軽くて]
(49) sin 2012/06/22(Fri) 01時頃
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[ ああ、――なんだ
詰まる女の拳が、とん、と男の胸を打つ力も軽いもの。 さらりと触れ来る肌は絹のよう。 情欲に汗ばんだあの夜よりもずっと滑らかにこころ擽る。
全然、違うじゃないか。
本当は、余裕なんてちっともなくて。 割り切れず、乱れたこころ。 もてあましても投げ捨てないから、うそが下手で。
どうしてわからなかったのか。 どうして、こんなにも簡単で こんなにも素直なことが判らなかったんだろう ]
(50) sin 2012/06/22(Fri) 01時頃
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[今も色々ともてあましてるらしき指先に。 かちあう男の目は、やわらかに恋人を見詰める]
…、…
[言いよどむ声に、言葉重ねないのは まなざしと裏腹、焦れるように熱を持つ男の性]
っ 、 …は、
[こくりと生唾を飲んだ喉仏。 おんなの重みに反れる喉元、 薄らと開いた唇から細く漏れた吐息は長く]
(51) sin 2012/06/22(Fri) 01時頃
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[酸素求めるように、伸ばした男の手のひら。 切なく寄せた眉根は、 触れる女の背のすべらかさと見上げる甘さに解けて]
…、
かわいい
[ぽつりと毀れた言葉こそ*真*]
(52) sin 2012/06/22(Fri) 01時頃
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[寄り添い貸す腕に彼女の頭の重み。 確かめ合うよう絡めた指が離れてしまう夜はもう来ない。
いつまでもそうしていたい心押しとどめて、 着せる衣服のボタンをひとつひとつ留めて、 隠れる彼女の襟元に名残惜しげに鼻先を寄せた。
やがて身を起こすべく差し出した男の手は、 御伽噺の王子様にはほど遠い無骨なもの。 けれど、乗せられた手指、たいせつに受け取り。
その薬指へと添えた唇が変わらぬ心を*誓う*]
(53) sin 2012/06/22(Fri) 03時頃
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ケヴィンは、シメオンにΣ
sin 2012/06/22(Fri) 21時頃
ケヴィンは、ローズマリーのおっぱいを …………。 頭をぶんぶん振った
sin 2012/06/22(Fri) 21時頃
ケヴィンは、ローズマリーの視線に、横を向いた。 「…………平気だ」
sin 2012/06/22(Fri) 21時半頃
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[行かなきゃと彼女が向かう先へ>>61 男は頷きひとつで共に行く。
ひとりひとり、探し当てる姿に声をかける様子。 その眉が下がるなら、労わる指が上向きになぞる。 その足が止まるなら、与える温もりが心冷やさぬようにと。
それでもきっと。 そんなことをせずとも。 彼女は最後まで自分の足で歩み続けるのだろう。
男は自ら何も言葉にせずに。 人々と別れを告げる恋人の傍に寄り添う]
(64) sin 2012/06/22(Fri) 23時半頃
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[――風が渡る。
霧の晴れた村の
青々と茂る草地を揺らし、 丘の上の木に咲く花を揺らし
幾人かの頬をもう、撫でずに ]
(65) sin 2012/06/22(Fri) 23時半頃
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[どこにも居ないその人を探すことはしなかった。
きらきらと陽を弾くあの川べりに、立ち寄ることはもう無い。 使い手のいない釣竿は、納屋の隅で静に朽ちていくのだろう。
" ………… "
そっとそっと、心の声さえ漏らさず呼ぶかたち。 それさえも、もう呼ばわることはなく。
残したものは、ヒビ深く。心の底にたゆたうこの痛みだけ]
(66) sin 2012/06/22(Fri) 23時半頃
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