151 雪に沈む村
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―回想>>2:154>>2:155―
ぐっ…!わ、笑うなよ…!忘れろっつったろ!
[アリスがニヤニヤ笑って茶化す その向こうにステンドグラスが見えると、有翼族をあまり見ないという旅人に多少勘違いされたことを思い出し、年概も無く顔が熱くなる 落ち着いた頃に、彼女が翼を眼を細めて眺める様子には気付いたが、意図を詮索するようなことはしなかった]
……はいはい。ご随意に。
[アリスからの"命令"には、会釈をして答える 彼女の、言葉は高飛車だが素直な口ぶりには、好感を感じてもいた]
(71) momiakina 2013/12/04(Wed) 00時半頃
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―――ヒッキシッ…!
[老龍はくしゃみを一つ。]
……ぐぅ…ふしゅ―――……
[そしてまた夢にまどろむ。]
(72) housenka 2013/12/04(Wed) 00時半頃
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[――翌朝。
出たときよりも深い雪をさくさくと踏みながら、大きな石炭の袋たちと他のこまごまとしたものを背負い、村への道を急ぐ。
たった一日とはいえ、工房のことも心配であったし、何より――早く帰りたかった。]
(73) sainos 2013/12/04(Wed) 00時半頃
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──雪に沈む村──
[ぱちん、ぱちん。 暖炉の火が揺らめく。乾いた薪が爆ぜる。ぱちん。
仄暗い部屋に、黒いキャソックをきた男が一人、立っている。 暖炉の炎以外に光源は無く、揺らめく炎に合わせて落ちた影もゆらゆらと形を変える。 男は、暖炉近くの壁に据え付けられた大き目の鏡に向かい合っていた。 整えられた灰色の髪に、暗灰色の瞳。少し老いの見える顔立ち。 同じ姿を映す筈の鏡。しかし、男が向かい合っているのは──年若い青年。全くの、別人の姿。]
……探し物は、見つかりましたか?
無造作に伸びた紅い髪。金色の瞳。物憂げに此方を見るその人に、男は静かに語りかける。鏡の中の彼が、薄い唇をそうと動かした。
『──まだ。』
[応える声に、男は哀しげに微笑んだ。指先で鏡の表面を撫でる。触れる事は叶わないけれど。]
(74) roki 2013/12/04(Wed) 00時半頃
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[工房のドアは半分ちかく雪に隠れていただろうか。 ドアを開けて中に入ろうとしたところで、手紙があることに気づき。]
――…ん?
[読み進め、読み進め、読み終わるとそれを丁寧に畳む。 持って帰ってきたばかりの石炭を一掴み、炉に投げ込むと、ぱちり、と炎がはぜた。]
しばらく炎を見つめていたが、ゆるゆると買ってきたものの荷解きにかかる。 そんなウォーレンを、炎は照らしていた。]
(75) sainos 2013/12/04(Wed) 00時半頃
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諦める気は、無い?
[炎に照らされ壁一杯に伸びた男の影は、ひとのカタチをしていない。それは、巨大な何かを模している。ひとではない、なにか。 鏡の向こうの男が再び口を開く。]
『どれほど掛かろうと俺は諦るつもりはない。──チャールズ、…チャル。お前を死なせたり、するものか。』
────ルド、私は。
[ぱちん。今一度、炎が爆ぜる。 瞬きの瞬間に、向かい合わせの幻想は消えていた。 鏡の前にはキャソックの男が、一人、哀しげな笑みを唇に刷いて立ち尽くしていた。]
(76) roki 2013/12/04(Wed) 00時半頃
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―老人との別れから一夜明け―
[荷物を担ぎ、村の入り口に佇む、トニーの姿。 頭には、養父の形見である毛皮の帽子。 その最愛の妻の髪飾りも、忘れずにポケットに入れてある。
しばしの別れを惜しむように、村を眺めながら、カルヴィンの言葉を思い出していた。]
『なあ。トニー。また、この村に帰ってきてくれる?』>>5:71
――…帰って来るに決まってんじゃん。 だってさ、オレ、みんなのおかげで旅に出られるんだから。
[荷物の中には、ピエールから餞別だと持たされた菓子。 着ている服はクシャミのお下がり。 羽織っているマントはバーナバスから、履いているブーツはドナルドとウォーレンからの贈り物。 何から何までもらい物だ。 チャールズが持たせてくれた路銀もある。 トニー一人の力ではきっと、旅には出られなかった。]
(77) malco 2013/12/04(Wed) 00時半頃
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──雪に沈む村・時計塔──
[互いに心臓を捧げた。この胸の内で脈打つのは、相手の心臓。 共に戦って、共に死ぬための契約。 けれど、生き延びた。生き延びてしまった。 与えられた悠久の刻に、人間は戸惑いはするものの。朽ちる迄共に在れるのならば、怖くは無かった。 けれど、人間の心臓は、龍の冷たい血を温めてしまった。 脚を失い、緩やかに老いていく半身。いずれ肉の器を棄て、同じ魂で転生する自分とは違う。人間である彼の魂は一度きりだ。そして何より、肉体と共にいずれ彼のたったひとつの心臓も、朽ちてしまう。
耐えられなかった。 温もりを知ってしまった龍は、いつかくる半身の死を、共に悠久を歩めぬ事実を、受け止める事が出来なかった。 だから、龍は探す。 共に歩む道を。術を。]
──ひとを、龍にする方法なんて。 …ある筈が無いのになあ。
[幻想が消えた鏡を見詰め、チャールズはひとりごちた。 その瞳には、穏やかな哀しみが滲む。 共に在りたいが為に、決別を選んだ半身を。恨んだ事もあったけれど──]
(78) roki 2013/12/04(Wed) 00時半頃
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>>51 に…にさんびゃくねん?!ハハハ、お前さんのそーゆうよくわかんねえ冗談好きだぜ!まあバーナバスのじいさんにも冬の始めに言ったが、寿命なんざ自分で決めるもんじゃねえからよ、もしかしたら生きるかもしんねえもんな!そしたら俺の子孫らもよろしく頼んでおくぜ!!
[ケラケラと笑い、スープを口に運ぶ。ガサツな笑い方のわりに食事の音は静かだ。一度に口に入れる量だって控えめで。 このような作法だっておそらくピエール自身も意識せず身に染み付いてしまっていることなのだ。
とそこで神妙な面持ち>>52で問われたのでこちらも真顔で返すことにした。]
(79) mofmaame 2013/12/04(Wed) 00時半頃
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オレ、金ないから、土産は買って帰れないけど、その代わり、旅の話、みんなにたくさん聞かせるんだ。 もらった物のお礼に。 それくらいしなきゃ、罰当たるぜ。
[その顔はいつもの悪戯っぽい笑み。 しかしどこか真剣な表情で、その気持ちに嘘はなかった。]
(80) malco 2013/12/04(Wed) 00時半頃
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ばかだな、きみは。 俺は、二人で居れれば、それで良かったのに。
[一千年も居れば、充分じゃあないか。どうせ飽き飽きする癖に。 ふん、と鼻を鳴らして皮肉をひとつ。語りかける口調は、かつて騎士であった頃の彼のもので。 小言を言うたび鼻白んだ半身を思い出し、口許が緩んだ。 もう一度指先で鏡を撫で、落とす声は酷く穏やかに。]
ルド。君に見せたいものが、沢山あるんだ。
君の言った通り、翼人てのはお人好しが多い。彼と君はきっと気が合うよ。 そうだ、凄く美味いスープを出す店があるから、行って三人で酒でも呑もう。いや、あそこの店主はきっと混ざりたがるから、いっそ貸し切ったほうがいいかもな。
それから、龍の子供と、人間の子供が一緒に遊んでる。親友なんだ。契約なんて無しに、だよ。凄い事だろ。 あと、村の通りにいたサンザシの妖精の少女、覚えてるかい?あんなに小さかったのに、今や立派な木になって、ますます美しくなった。
そうそう、君から貰ったナイフ。まだ現役なんだ、驚いた?三百年だよ、大した骨董品だ。腕のいいブラックスミスが居てね、彼に任せれば安心なんだ。
(81) roki 2013/12/04(Wed) 00時半頃
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さて!行くか。
[そう言って、少々大げさにマントを翻し、方向を変えると、堂々とした足取りで、村を後にした。
足元で光る赤い石はガーネット。 その意味は大切な人との再会の約束。>>4:13 そのことをトニーは知らないが、春にはきっと、一回り大きく、たくましくなった姿を見せることだろう。
トニーの大切な人。 村の住民達と、親友カルヴィンに。]**
(82) malco 2013/12/04(Wed) 00時半頃
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―春―
[何故だろうか。 ふと、あの時>>71の事を思い出して、顔が綻ぶ そしてそれを遮るように、群れのリーダーが見えてきたぞ!と声を上げる。前方に見知った形の尾根が見えた
視線を下に移せば、白い姿が手を振っている>>4:+6 空色のドレスに、長く伸びた白色の髪。まるで彼女自身が空のようだ 一年前よりも変わった雰囲気に、いけるだろうかと思いながら頭を下に向けて、ぐんぐんと高度を下げる 身体に括り点けた土産を解いて、地面すれすれに差し掛かった瞬間地面に落とす そして、低空で飛行しながら、上げられた彼女の腕めがけ―――]
――――っただいま! 寂しかったか?
[アリスの腕をしっかりと掴み、大空へと舞い上がる 巻き込んだ菜の花の花びらが、はらはらと落ちていった 雪に沈む村の、短い春が始まった]
(83) momiakina 2013/12/04(Wed) 00時半頃
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それから、アイリス。君が惚れ込んでた、翼人の彼女。曽孫の曽孫?ちょっとはっきりしないけど、その娘がそっくりなんだ、アイリスに。あの子が選んでくれる紅茶は、俺の故郷のによく似てて質が良いんだ。
…そう言えば、君によく似た龍の男が居る。赤い髪も、消えない種火も。──もしかして知り合いじゃないかって、気がしてる。
ああ、龍と言えば、君が前話してた、伝説の龍。「不死の静嵐」、だっけ。お伽話の中の存在だって、笑っていたね。居るよ。普通に。スープ飲んでるよ。吃驚だよ。 存在するもんなら会ってみたいっていってたろ?
──そうだ、大切な…ひとの、子どもも、抱っこ出来た。 こんな事言ったら本当のお父上に申し訳無いんだけど、もう自分の娘みたいで可愛くて。あの子の結婚式には俺、泣くんだろうなあ。神父だけど。泣く、多分。
(84) roki 2013/12/04(Wed) 00時半頃
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[それから。ああ、それから。 置いていかれた時間を、埋めるように言葉が溢れた。 返る声は無いけれど。それでも彼に見せたいものが、大切なものが、この村に数えきれない程に。] 随分、村人も増えたよ。もっと寒々しい村だったのに、今は賑やかになった。それに、俺にも────家族が。一緒に居てくれる家族が出来たんだ。 ココアが好きで、くしゃみばかりしてて。撫でると喉を鳴らして、…とてもやさしい、いいこなんだ。今はちょっと、冬眠してるけれど。 きっと、君も気に入る。だから、
[何度も繰り返した祈り。長い長い刻の流れの中に、取り残されるような恐怖。帰ってきて。独りは嫌だ、帰ってきて。帰ってきて。 そればかりを、祈ってきた。 けれど、今は。今のチャールズは──]
だから……『待っている』よ。いつまででも。 君が戻るのを、この雪に沈む村で。ずっと。
[ひとりの『人間』の、新たな祈りを抱いて。 そうして村は、雪に沈む。やがてくる春を待ち侘びて、静かに眠りの刻を迎えるのだった。*]
(85) roki 2013/12/04(Wed) 00時半頃
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……知ってる。まさか…おまえさん、
[お互いの器の中身を素早く確認したピエールは、ほぼ空なのを確認した。瞬間チャールズのと距離を広げ、雪を両手に掴む。 さっと丸め、身構えた。]
(86) mofmaame 2013/12/04(Wed) 00時半頃
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―???―
(―――ねえ、バルナ。)
[夢だ、とバーナバスは気付いた。 こんなところ、見たこともない。 光り輝く世界の中に、自分とキャロライナ、二人だけ。]
(―――愛しているわ。今でも。)
[それは、叶わぬ再会。 会いたいと願っても、死別という溝で埋まらぬ運命。]
俺は…俺は…!
俺は、今でも、お前を―――
[霞む像。消えゆく魂。 そんな目の前の女性の姿に手を伸ばして―――]
(87) housenka 2013/12/04(Wed) 01時頃
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ヒッキシッ…!へっしょーぃ…!
[目を覚ました。どうやら春は近いようだった。]
(88) housenka 2013/12/04(Wed) 01時頃
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俺は、一緒に来ないかって言ってもらえて、嬉しくて、 でも、俺は何も返せてなくって……。 なんにも、できにゃいけど、
[分け合うこともできる、とサイラスは言っていたけど。>>0:45 自分はいつも、誰かにわけてもらってばかりな気がする。 うまく形にならない言葉はどんどんと、小さなものになっていく。 ポケットにいれた手をぎゅっと握って、振り返る。]
ねぇ、でもさ、もうちょっとでいいから、 一緒にいてもいいかなぁ。
[チャールズはどんな表情をしていただろう。 少し見るのは怖いけど、それでも見上げた青年の表情はひどく心許ないものになっていただろう。]
(89) maru 2013/12/04(Wed) 01時頃
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雪は、音を吸い込みながら降り積もる。
そしてそのまま、小さな村をすっぽりと覆いつくし、長い長い冬を告げる。
人の身長ほどの深さの雪だが、それでもところどころに村の建物の面影があった。
まるで雪が時を氷漬けにするようだった。
(#0) 2013/12/04(Wed) 01時頃
それでも時が過ぎれば、その深い雪も徐々に少なくなり、溶け。
ぬかるんだ大地からは根雪を掻き分けて、春の賑わいを引き連れて緑が芽吹くだろう。
それまで、ほんの少しだけ、村は眠りにつく。
やがて来る春を、未来を、待ちわびながら。
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(#1) 2013/12/04(Wed) 01時頃
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[雪化粧した村を散策して、どれくらいの時間が過ぎただろうか。 いつしか、太陽は地平線近くへと傾き、空は暗く沈みはじめていた]
あらまぁ、もうそんな時間なのねぇ……。
[吐き出す息は白く濁り、寒さもいや増してくる。 村はずれの道端でぼんやりと足を止め、色を変えてゆく空を眺めた。 こうしてずっと佇んでいると、舞い降りる雪が積もって、雪像になってしまいそうだ。 そこまでは行かずとも、きっともう既に髪に絡む白い花に雪が被さり、その輪郭をぼかしているのに違いない]
(90) MissLied 2013/12/04(Wed) 01時頃
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でも、本当に綺麗だわ。 ……きっとそろそろ見納めでしょうから、きちんと堪能しておかないと。
[薄闇の中に舞う雪片は、白い色が際立っていつも以上に目を惹きつけられる。 疎らに並ぶ住宅の奥に、雪との対比のように森が黒いシルエットとなっているのがなおさら心に響いた。 ジリヤには風景を描く才はないけれど、画家がキャンバスの上に留め置きたくなる風景とは、きっとこんな景色だろう。 時の流れとともに移り変わってゆく景色を惜しむよう、じっくりと風景に見入る。 風邪を引かないように気をつけて、なんて言い聞かせたりしている癖に、美しい風景の事となるとすぐこれだ。 冷えると分かりきっているはずなのに、根を生やしたように動けなくなってしまう。 我ながら、聞き分けのない子供のようねとクスリと笑った]
……こんなだからきっと、雪に埋もれて凍えてしまったのよねぇ。
[ぽつり、と呟くのは“かつて”の話]
(91) MissLied 2013/12/04(Wed) 01時頃
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[冬の間際に生まれた蜘蛛が、雪景色の美しさに心を絡め取られてしまった。 ひらひらと舞う雪に。白く染まりゆく無垢な世界に。 精緻な砂糖細工のよう、繊細で儚い風景を一目見たきり、虜になってしまったのだ。
――ずっとこの景色を眺めていたい。
初めて見たその景色に焦がれるあまり、蜘蛛は巣を張ることも忘れ、ずっと木の枝の上に佇み続ける。 晴れの日も、曇りの日も、どれほど寒さに晒されようと、一切気にとめなかった。 ……やがて、再び白い欠片が世界を覆い、自身もその中に埋没して行こうとも]
(92) MissLied 2013/12/04(Wed) 01時頃
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[愚かな蜘蛛を哀れに思った樹の精が、春になって村の中に根を下ろし、芽吹いたばかりのサンザシに、微かに残った蜘蛛の魂の欠片をあずけた。 かれこれ、155年ほど昔の事だろうか。
愚かな蜘蛛の記憶と心を引き継いだサンザシは、いつしか自我を持ち、美しいものに焦がれながら人里に住まう、風変わりなドリュアスとなる]
……やっぱり、冬の美しさは格別だわ。 でも、百花繚乱の春も素敵。
[今でも、雪景色にはどうしようもないほどに心惹かれる。 けれど、美しいものはそれだけでない事も知った。
移りゆく季節の中には、それぞれに掛け替えのない一瞬がある。 春には春の、秋には秋の、瞼の裏に焼き付くような美しさが存在しているのだ]
(93) MissLied 2013/12/04(Wed) 01時頃
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[それに、美しいものは風景ばかりではない。
心を込めて丁寧に淹れたお茶の、白いカップを彩る鮮やかな緋色。 熟練の料理人の手によって作られる、美術品のような料理の数々。 厳格な職人が打ち上げた剣には、使い手の癖まで考慮した配慮と機能美が同居する。 多少出来は歪でも、暖かな気持ちが篭ったチャームはそれだけで掛け替えのない代物だ。 蒼穹を悠々と横切るドラゴンの飛翔は力強く、なのにどこか繊細で。 朽ちかけた墓石にも、ジリヤの知ることのない密やかな物語があるのだろう。
……そう、それから人の心の中にも美しさが住まう事を知った。 ささやかな恋心を育む少女の姿は、微笑ましくも尊いものだ。 他者を想い成される神父の暖かな心遣いは、心を温める暖炉の炎や、乾いた土を潤す慈雨のよう。 意外と心配性の青年の背に生えた一対の翼には、密やかな影と、それを乗り越えた力強さがあるように思う。 互いを思い合う少年達の友情だって、時にハラハラするけれど、心に清々しい一陣の風を運んできてくれる]
(94) MissLied 2013/12/04(Wed) 01時頃
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私は本当に、この村にいられて幸せだわ。
[誰にともなく呟いて、そっと口元を綻ばせる。 数え切れないほど沢山の美しさが日々を彩り、華を添えてくれる。 決してこの地から離れることのできない身である事に、不満を感じる余裕すらないほどに。 眠りが訪れ、そうして春を迎えたら、きっとまた数々の美しいものが心を躍らせてくれるだろう。
――その時まで、冬のこの儚い寂しさを大切に温めていよう。 ひと時のその寂しさが、春の祝福をよりふくらませてくれるのだから。
目を伏せて、密やかにそう思った**]
(95) MissLied 2013/12/04(Wed) 01時頃
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[チャールズはなにかいっただろうか。 青年は握っていた手をチャールズへと差し出してその手の中に真鍮細工を握らせる。 そこに描かれているのは、歪な形をした竜。]
作ったんだ。 俺が寝てる間、チャールズを守ってくれますように。
[ここで過ごさないか、と言われる前から作っていたそれは、寝ている間に大事な人を守ってくれますようにと祈りを込めたもの。 ジリヤとウォーレンが手伝ってくれたことも、添えて。]
ジリヤも言ってたけど、多分俺良い夢みるよ。 チャルがいてくれるし。
[へらりと笑って。 そうしてもうしばらく話していたけれど。ぱちぱちと暖炉の火が爆ぜる音を子守唄に、やがて抗いがたい深い眠気に誘われて行った。 時折優しい春の夢を見ているのか幸せそうに笑いながら、長い冬の眠りについたのだった。*]
(96) maru 2013/12/04(Wed) 01時頃
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……「安心して、生きて大丈夫。」
[ぽつりと言葉を落とした。クシャミの柔らかな髪を指で梳く。 いずれ独りになる自分を、心配してくれているのだろう。 届くだろうか。チャールズは思う。 なにひとつ忘れはしないから、その生に寄り添いたい。 何も生み出せはしない自分の、精一杯の。 神では無く、例え世代が変わっても、共に歩んでくれるこの村の人々に向けた祈り。]
……別れがさみしくないといったら、勿論嘘になります。 けれど、一緒に居られない寂しさのほうが、何倍も辛い。
[頼りな気な表情のクシャミに、そっと笑い掛ける。 髪に触れるこの手が温かいように、彼にも伝わればいいのに。] 何時だって、見守ってます。 君の傍に、この村に、ずっと居ます。 だから、許されるなら君も、どうか──。
[今しばらくは、私の家族で。
(97) roki 2013/12/04(Wed) 01時頃
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