258 【突発誰歓】鬼渡し弐
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……あー、うんうん。 こういうのは、確かにしんどいよなぁ……。
[普通の鬼ごっこは楽しいけれど、こういう強制されて、というのは楽しくない。 そうでなくても、この状況は色々ときついだろう、なんて、考えながら息を吐いて]
んでも、家に帰るためにゃあ、やらなきゃなんねぇんだから。 ちょい、頑張ってみねぇ?
[脅かすのは本意じゃないから。 視線合わせて、できるだけ落ち着いた口調で聞いてみる。 視線を下げるのに託けてしゃがみ込んだのは、さっきの一発が聞いているから、というのは、頑張って押し隠した。*]
(67) 2016/11/18(Fri) 23時頃
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[そろそろ終いにしたいところ。 ここが正念場だと、一気に速度を上げようか。
限界が来ても知らぬ。 やっとここから出られる。帰れるのだ。 捕まえるまでは走ってみせる。執念を見せて。]
(68) 2016/11/18(Fri) 23時頃
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逃 が さ な い
(69) 2016/11/18(Fri) 23時頃
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[ どうも此方が名を知っていることが疑問の様子。>>63 ]
祥子に聞いたんだよ。 九つくらいのさ、女の子だ。知り合いだろう?
…あたしは、御門っていうんだ。村の人間さ。 こっちの外人さんは外から来た人で、ネリエルさん。
[ 知っている理由を簡潔に伝えて、 誰何の問いに自分の名とネリエルの名を告げる。 ]
…煙で燻し出されたって?ひどいことをするもんだ。 燻製か何かと間違えているんじゃあないかい。
それで、アンタだけここに居るってことは…
[ 簡単な推論。そして、恐らく――結論。 ]
(70) 2016/11/18(Fri) 23時半頃
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今追われているのはみょんこで、 ……もしかしたら、次の"鬼"も、みょんこ…かもねえ。
[ 厭な考えだけれど、 見知った土地とは言え、どこまで逃げ切れるものか。 そして、あの少女の姿をした"鬼"の膂力がどの程度なのか。 追われていないあたしには未だ、わからないから。* ]
(71) 2016/11/18(Fri) 23時半頃
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ぁ、ぅ、ごめんなさい……
[若しかしたら始めて、人を叩いてしまったかもしれない。 もっと小さい頃はお互いに叩き合って泣いての喧嘩もあっただろうが、こんな風に大きくなってから誰かを叩いた事は少なくとも、無かった。 どんなに叩きたくなっても、我慢してた。
『お姉ちゃんなんだから可愛がってあげてね』 『何してるの!?赤ちゃんにそんなの渡しちゃダメでしょ!!』 『全く困った子ねえ』
どんなにすれ違いが起こっても。 口が達者な母親が、それでも産後で余裕がないからか久々の赤ん坊の可愛さの為か真実を見誤り続けて此方を詰り続けても。 だから、確かに感じたその手応えに驚いて声を上げる。 そして、直ぐに謝りながらまた涙を零して服の袖でゴシゴシとそれを拭った]
うん、………でも、鬼になっても何とも無いのかな? 鬼になったら、幽霊になったりしない?
(72) 2016/11/18(Fri) 23時半頃
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[だから必死で逃げなくちゃ。 遊びなのだと思っても、相手は幽霊だから。
そして、ぞくり。 肚の底から湧き上がる冷たく重い予感]
…………あの、幽霊さんって。 どうしてずっと、ここに居るのかな。 どうしてあの子は、1人だったのかな?
[同じように季節外れの曼珠沙華を手折ってここに導かれたのなら。 それが、その時1人だけだった? でも、そう、いつだったか聞いた噂話。>>0:#1]
何年か前、何人か行方不明になって……… そのあと、みんな見つかったって………
(73) 2016/11/18(Fri) 23時半頃
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1人を、除いて………?
[まさか。と、頭を抱えて必死に記憶の引き出しを探ろうとする。 どんな噂だった? 曼珠沙華や鬼ごっこは関係していただろうか。
まさか。まさか、まさか
その時の見つからなかった1人、なんてことは無いのだろうか?]*
(74) 2016/11/18(Fri) 23時半頃
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ショコラは、おもんに話の続きを促した。
2016/11/18(Fri) 23時半頃
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っ!
[後ろからとてつもない殺気を感じて振り返ると、日本人形のような少女が信じられない程の速度で迫ってくる。
あの時だ。あいつがぶつかってきた、あの時も感じた。フェアプレーだの甘いものとは程遠い、恨みと怒りと悲しみに満ちたこの感じ。
追い詰められた獣のように、キッと鬼を睨み付ける。]
失敗した。畜生めが。 やっぱりあたしゃ最初から1人で逃げなきゃならなかったんだ。
[肩の高さに生えた荊だらけの枝を引きちぎると、血がこびり付くほどに握りしめ、半身で後ろへと投げつける。 その瞬間、一気にギアを上げる。これが今あたしにできる限界の速さだ。
スパート合戦のように。だがこの遊戯に終わりは無い。ゴールはどこにも見当たらない。]
(75) 2016/11/18(Fri) 23時半頃
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[もう息が続かない。左脚もそろそろ限界だ。
どうしたらいい? どうすれば? そうだ!
正面に大きな鳥居が見える。ついさっき、鳥居から抜け出られなかった事を思い出す。]
あたしゃ最後の賭けにでるよ。 幽霊だろうが何だろうが、恨みっこなしさ。
[鳥居を抜けて、この神社のどこかへまた現れられれば、助かるかも知れない。 美夜子は最後の望みを賭けて鳥居へと飛び込んだ。]
(76) 2016/11/18(Fri) 23時半頃
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なんで・・・・・・
(77) 2016/11/18(Fri) 23時半頃
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[鳥居に飛び込んだ刹那、正面にあの恐ろしげな少女の顔があった。
美夜子の体は、一直線に鳥居から舞い戻ってきたに過ぎなかった。
ライバル関係だったあのランナーに転倒させられ、選手生命が終わったあの日のように、彼女の顔に絶望の表情が浮かぶ。]
こんちくしょおおおおお!!!!!
(78) 2016/11/18(Fri) 23時半頃
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んあ、いーっていーって。 俺の方が脅かしたようなモンだし。
[謝られて、へら、と笑って返す。>>72]
それに、このっくらいならけっこー慣れてるからな。
[付け加えた言葉はまあ。 10代の頃は荒れてた時期もあったりしたが故のもの]
あー……確かに、そこはわかんねぇんだよな。 鬼と幽霊って、けっこー近いモンだし。
[その辺り、何気に深く考えてはいなかったのだが。 言われて見れば、確かに気にかかる]
(79) 2016/11/18(Fri) 23時半頃
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……ん? 言われてみりゃ、確かに……なんで、こんなとこに一人でいたんだろな。
[浮かんだ疑問に首を傾げつつ、祥子の語る、噂話に耳を傾ける。>>73]
……一人だけ、見つからなかった……って。
[ちょっと待て、それは色々と、符号が合いすぎるだろう。 そう思ったら、ひやり、とつめたいものが背を走った]
…………鬼になったら、幽霊に。 案外、冗談になってねぇ、ってか?
[ぽつ、と口に出して。 出したら出したで、現実味を帯びたそれに、声にした事をちょっと後悔した。*]
(80) 2016/11/18(Fri) 23時半頃
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[女性の口から祥子さんの名前が出て>>70、わたしの推測は事実に変わった]
…うん、しってる…。
[実はまだ出会ったばかりだけど。友だちって呼んでもいいのかな。 互いに名前を伝えて知って、次の鬼の話をする。みょんこさんが次の鬼になる可能性について]
そうかもしれない…。
[あの時、やっぱりわたしをかばって囮になったのかな。 煙に包まれるリスクも決して低くはなかったけれど、鬼は現にこうして彼女を追って行ってしまった]
次にみょんこさんに会ったら、捕まらないように逃げないとダメ…? いや、それよりも、気になる事があるんだけど…。
[普通に行われる鬼ごっこだと、今度は夕顔が追われる番になるはずだが。その疑問を口にして、大人たちの判断を聞こうとする]
夕顔が追われる側になったとしたら、…この遊びはいつ、終わるの?*
(81) 2016/11/18(Fri) 23時半頃
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明之進は、みょんこに話の続きを促した。
2016/11/18(Fri) 23時半頃
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[逃がさない逃がさない逃がさない… 投げられた茨>>75を片腕で払い除け、まだ追い掛ける。
目標があるのとないの、どちらが速いか。
何が何でも捕まえる。 口の中に鉄臭い匂いが広がっても、まだ追う。
やがて鳥居の中へ飛び込んだのを見れば>>76、勝利を確信した。]
(82) 2016/11/18(Fri) 23時半頃
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あははははは!! 捕まえたぞ!!
[狂ったように嗤い、彼女の元へ飛び込む。 絶望の顔が何と愉快で心地よいことか!>>78]
(83) 2016/11/18(Fri) 23時半頃
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[幽霊はヒトに取り憑く。
ヒトに取り憑いた霊は、ウツワの本心を時には誇大して曝け出す。
夕顔は殺意のような執念を曝け出させた。
次に憑かれたあの者は、何を曝け出すのか。
もしかしたら、何も曝け出さず。
ただ純粋に“楽しみたい”から追うだけかもしれないが。
それは、憑かれてみないとわからない。]
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さあ! 次はお前の番だ!! 追って次に渡すがいい!!
[咳き込みながらそう吐き捨て、彼女と反対に恍惚の笑みを浮かべた少女は、面が取れると幽霊のように*掻き消えた。*]
(84) 2016/11/18(Fri) 23時半頃
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双子 夕顔は、メモを貼った。
2016/11/18(Fri) 23時半頃
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[ 彼と彼女の詳しい遣り取りは知らないけれど、 そうかもしれないというのだから>>81 今追われているのは決定的にみょんこで。 彼女は――今、どうしているんだろう。 千里眼を持っているわけじゃあないからわからない。 わからない上に、「アキくん」の言葉が更に不安を煽る。 ]
仮にも村に住んでいるなら言い伝えは知ってるだろう? もし、ひとりひとりに鬼が回ったら。…誰か一人だけを残して 遊びは"おしまい"になるんだよ。
[ …そうだ、思い出した。 村の伝承では、浚われた人間はみんな帰って来た。 ]
(85) 2016/11/19(Sat) 00時頃
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[ た だ 一 人 を 除 い て 。 ]
(86) 2016/11/19(Sat) 00時頃
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誰か一人だけ、最後に鬼になった者が残される… あのガキは…多分、言い伝えの中で残された「一人」だ。
だから次の鬼に替わったら此処からはいなくなる…。 この鬼渡しは、――――…。
[ 先に捕まった人間が「終われ」る可能性が高い。 それはただの予測だけれど、的を射ている気がした。* ]
(87) 2016/11/19(Sat) 00時頃
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やだっ! でも、………でも………
[捕まったら幽霊になる?>>80 そんな事を聞いてしまい、思わず漏れる悲痛な声。 先ほどは飴や、手の温もりや、叩いてしまった彼の笑顔>>79に少しだけ安堵できたと言うのに。 ゆるゆる頭を振りながら記憶を探る。 そう、……………どうして、季節外れの曼珠沙華を取ってきてはいけなかったのか]
季節外れの曼珠沙華を摘んではいけない 幽霊に攫われてしまうから それは、村の子供たちはみんな知ってる……
そう、 たしか、
(88) 2016/11/19(Sat) 00時頃
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ヒトの姿を借りたオニに追われてたって……
[思い出せたのはそこまで。 更に見つかった場所がこの神社だと知れば祥子は恐怖で倒れてしまったかも知れない。 それでも十分に恐怖で、ガタガタと震え始めてしまったが。 自分自身を守るかのように両腕で体を抱きしめて]
だから、やっぱり、捕まっちゃダメ!
[捕まったらどうなるの? 自分は自分のままでいられるのだろうか?
それとも、と思いかけてやめる。
どんなに母さんが自分じゃ無い自分の方を褒めてくれそうでも、褒められるのは自分自身じゃなければ嫌だ。 自分自身を、抱きしめてくれないと嫌だ]
(89) 2016/11/19(Sat) 00時頃
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[だからまた、祥子はぺこんと頭を下げて走り始める。 神社の裏手に向かって]*
(90) 2016/11/19(Sat) 00時頃
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……あ。
[上がる悲痛な声>>88に、やっちまった、と思ったのは僅かな時間]
幽霊に攫われて……人の姿を借りた、鬼に、追われてた?
[語られる言葉>>89に、瞬き一つ。 その辺りを突き詰めていくと、つまり、と。 考え始めた矢先、祥子は自分を抱き締めるようにして震え始める]
ま、確かに捕まったら負けではあるけど……。
[何かが引っかかる。 その引っかかっている部分を何とか読み解こう、とするより先、少女は頭を下げて走り出し。>>90]
て、あ、ちょい!
[とっさに追いかけよう、と思ったものの。 さっきの当たり所がよっぽど良かったのか、すぐには動けそうになかった。*]
(91) 2016/11/19(Sat) 00時頃
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双子 夕顔は、メモを貼った。
2016/11/19(Sat) 00時頃
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…その言い伝えは知ってるよ。
[御門さんの言葉に、わたしの不安は的中したと思った。 気付かされた事実は即ち]
じゃあ、この遊びをやめたい人にとっては、本当は先に鬼になった方が、いいってコト? 最後の一人になると、出られなくなる…?
[遊戯の開始前に、帰りたいと泣いていた祥子さん。 祥子さんを、この夢の世界から帰してあげるには、捕まって鬼になればいいのかな]
捕まりたくないって、みんな逃げてるけど…本当は捕まった方がいいの? でも、そうだとしても、鬼になるのは…さすがにちょっと、怖い気がするね。
[どっちなんだろうね?わたしはウーンとうなると、首を傾げた。それから薄暮の空を見上げる]
みょんこさんは、無事かな…?*
(92) 2016/11/19(Sat) 00時頃
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