88 吸血鬼の城 殲滅篇
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狼
墓
少
霊
全
ベネットは掃除夫 ラルフに投票した。
ヘクターは掃除夫 ラルフに投票した。
ヒューは掃除夫 ラルフに投票した。
ジェフは掃除夫 ラルフに投票した。
ラルフは病人 エリアスに投票した。(ランダム投票)
ドナルドは掃除夫 ラルフに投票した。
エリアスは掃除夫 ラルフに投票した。
ムパムピスは病人 エリアスに投票した。
レオナルドは掃除夫 ラルフに投票した。
ラルフは村人の手により処刑された。
時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
犠牲者はいないようだ。殺戮の手は及ばなかったのだろうか?
現在の生存者は、ベネット、ヘクター、ヒュー、ジェフ、ドナルド、エリアス、ムパムピス、レオナルドの8名。
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− 学生寮 −
ここだけ、文字のかすれがひどいな。
経年劣化にしても変だ。 何が書いてあったんだろう?
(0) 2012/05/01(Tue) 00時頃
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― 4F:物見塔屋上(27) ―
[物見塔を登り切った闇はひとの姿を取り戻し、 腕に掴んでいた男を床へと投げ出す。
丁度、"娘"が灰となった場所へと。]
(1) 2012/05/01(Tue) 00時頃
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――― 貴様、言ったな。
[男の意識があるかどうかも気に留めず 愉しげな口調で語りかける。]
死ぬのは怖くない、だろう? なら、死ぬよりもずっと愉しいことを してやろうじゃねぇか。
[男の傍らに膝をつき、襟首を掴んで引き寄せる。]
(2) 2012/05/01(Tue) 00時頃
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喜べよ。 あれと同じにしてやる。
[一方的な宣言を投げ、 なおも引き寄せた首筋へ、 食いちぎりかねないほどに深く、牙を突き立てた。
少なくなりつつある男の血潮を さらに強引に吸い上げ、飲み干す。 男の顔色が白く、そして青黒くなっていくのと対照的に 聖別された杭で穿たれた傷が、 硝子の破片が食い込んだいくつもの痕が、 みるみると消えていった。]
(3) 2012/05/01(Tue) 00時頃
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[やがて、動かなくなった男を床に落とし、 自らの手を噛み裂いて男の喉に翳し 大きく開いた傷口へと、血を注ぎ掛けた。
血の気を失った身体が、魔性の血を飲み干すさまを 薄く笑いながら眺める。]
(4) 2012/05/01(Tue) 00時頃
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病人 エリアスは、メモを貼った。
2012/05/01(Tue) 00時頃
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よう。起きろよ。
[男の身体に闇の命が宿ったのを確認すると、 その胸に右足を置き、男の顔を覗き込んで 目覚めを促す声を掛けた。]
さあ。名乗ってみろ。 オレの可愛い下僕ちゃんよ。
(5) 2012/05/01(Tue) 00時頃
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捜査官 ジェフは、メモを貼った。
2012/05/01(Tue) 00時頃
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── 1階 大広間 ──
[胸に抱き込めた青年の身体から力が抜け、命の灯が消えたのがわかった。]
……。
[共に膝を突くように身を沈め、ゆっくりと青年の身体を離して大広間の床に横たえる。 同時に、自分の身体から切っ先が抜けてゆくのがわかった。
死者に手向ける言葉はなく、ただ苦い顔で詰めていた息を吐く。]
(6) 2012/05/01(Tue) 00時頃
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―― 2階・図書室(18) ――
[痛む身体を引き摺りながら宴会場から図書室へと移動する。 火傷のせいか酷く喉が渇く。
水が欲しい。
思い浮かぶのはこの階にある浴室と上階にあった浴室。 それと入口の大広間に並べされていた豪華な料理。 どこも安全ではない。 だが戦闘が起こっているであろうこの階の浴室と階下に行く気にはなれない。 目指すなら3階の浴室だろうか。]
……逃げてもどうせ殺されるのでしょうね。
[それでも死地に向かう勇気はなく。 極度の緊張状態と怪我のせいで精神的にも肉体的にも消耗は激しい。 その場に崩れるように座り込んだ。]
(7) 2012/05/01(Tue) 00時半頃
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― 1F:大広間(2)に続く階段 ―
[領主の騎士が、細剣使いの男を殺すのを見届けて、 瀕死の犬は首を持ち上げた。]
『そこの貴様。 ―――なかなか良い目をしているな。
どうだ? そいつらが憎いか?』
[声を発したのは犬だったが、それは犬の声ではない。 闇の主の声が、大広間に響く。]
(8) 2012/05/01(Tue) 00時半頃
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― 2階・客室 ―
そうか……
[険しい表情でムパムピス>>2:185の話を聞く。 そうしているうちに隣室も階下も静かになっている]
他の場所でも戦闘が行われていたのなら拙いな…… ……すまない。
[経験者の自分がいながらという自責の念で、 謝罪の言葉が口をついて出た。 恐らくドナルドはもう――]
そうであれば、殺さなければならない。
[――あの時から随分と年月がたった。 もう迷いなんて見せない]
(9) 2012/05/01(Tue) 00時半頃
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─物見塔 屋上─
ぅ…、……、──
[どさりと投げ出され、意識が僅かに覚醒する。 疲労し、内臓のあちこちが潰れかけ── 大量の血を流した身体はぴくりとも動かず
ただぼんやりと、この世で最も憎い筈の男の声を聞く]
(10) 2012/05/01(Tue) 00時半頃
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[脚のことを告げると強引に座らされてしまった。 ムパムピスが聖句を唱えると>>2:186 鉛のように重たかった脚が、何事もなかったのように軽くなった]
ありがとう。 君の能力は本当に役にたってくれる。
[すっくと立ち上がると]
……他の部屋も見て回りたい。 君はどうする? 出来れば、あまり離れないほうが良いと思うが。
[ムパムピスにそう提案して。 彼の返事がなんであろうが、 今は鍵のかかっていない扉を開けて、宴会場へと進んだ]
(11) 2012/05/01(Tue) 00時半頃
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[ラルフの服でナイフを拭って元の位置へ戻す。 その始末でさえ、ひどく疲れた。
脇を貫通した傷はたいした深手ではなかったが、胸当てを外さねば手当ができない。 だが、この場はそれほど安全ではないと判断した。 テーブルを焼く炎はいまだ衰えず──
その時、聞き覚えのない男の声が届く。 「そこの貴様」と呼びかける声が。]
(12) 2012/05/01(Tue) 00時半頃
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[瞬発的にヒューはラルフのレイピアを掴み上げて、声のした方向へと投げつけた。
クラリッサが「灰に帰し」、使用人たちは避難済みである以上、生者はすべて敵、との判断であった。 (皮肉にもその相手は生者ではなかったのだが、ヒューがそれを知るよしもない)
が、うずくまる姿をよく見れば声を発したのは犬と知れる。 あの時、階段で紅薔薇をくわえて見守っていた黒犬──]
(13) 2012/05/01(Tue) 00時半頃
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[「そいつらが憎いか」──人語を語る犬に問われて、ヒューは指を伸ばすとラルフの首の布を解き、彼の死に顔に被せた。]
…許せぬ、というだけだ。
[何故、犬に応える気になったのかはわからない。 が、自分は狂っているわけではないと*思う*。]
(14) 2012/05/01(Tue) 01時頃
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負傷兵 ヒューは、メモを貼った。
2012/05/01(Tue) 01時頃
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[――何故男が此処に己を連れて来たのかなど、 他には思い当たらない。 恐らくは苦しませて殺すためだろうと、ぼんやりと思う。 薄らと目を見開き、焦点の合わぬ目で声の主を探した。 ぐらぐらと揺れる視界の中、喉を搾り出す] ……っ、さと、…殺せ…ッ、…
[死ぬのは怖くなかった。 いつでもその覚悟は出来ていた。 ――だが其れを嘲笑うかのように 横たわった己の襟首を、無骨な腕が引きずり寄せる]
(15) 2012/05/01(Tue) 01時頃
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[息がかかる程の距離。 覗き込む紅き双眸を、睨みつける。]
(死、よりも?)
[その言葉に隻眼を見開き。
――その意味する所を知って、背筋が凍りついた]
(16) 2012/05/01(Tue) 01時頃
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[抗おうと僅かに藻掻き、 力の入らぬ手足を突っ張って、ずり上がろうとした] …や、…めッ
やめろ…っ…! 嫌だ! (――気持ち悪、い)
[まるで手篭めにされかけた生娘の様だと背筋に寒気が走る。 無論、相手にそんなつもりはないのだろう。 自分にもそんな趣味はない。 ただ―― 抗えない事がこんなにも嫌悪をそそる行為などとは、 今まで、一度も知らなかった]
(17) 2012/05/01(Tue) 01時頃
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― 1F:大広間(2)に続く階段 ―
[投げられたレイピアは、咄嗟のことにもかかわらず 過たずに犬の口を縫い止めた。 悲鳴を上げることも叶わず、ぐすぐすと崩れゆく犬の身体から なおも声は、笑いの波動を伴って響く。]
『ハッ。 気付いていないのか、おめでたいのか。
貴様の心は、もう闇に近い。 気持ちいいくらいにな。』
(18) 2012/05/01(Tue) 01時頃
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『あとで中庭に来い。
貴様の本当の姿を見せてやるよ。 似合いの力も、な。』
[犬の身体が崩れ消えていくとともに声は遠ざかり やがて、黒い染みだけを残した階段に、 硬い音を立ててレイピアが転がった。]
(19) 2012/05/01(Tue) 01時頃
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ぅ、…あ、…っ、…――!
[逸らした首筋に食い込む、牙。
――食われる、と錯覚した。 喉笛を千切るかのような勢いで 歯が、舌が開いた傷口をなぞる。
体内を貪られているような感覚。 どろり、と何かが流れ出してゆく音。
首筋が酷く脈打つ。 石床に立てた指先が破れ、薄く血の痕を遺した]
(20) 2012/05/01(Tue) 01時頃
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[――反して襲う、酷い眩暈。 徐々に意識が薄れ ゆっくりと、甘い夢見るような感覚と共に ふつりと、……消えた ]
(21) 2012/05/01(Tue) 01時半頃
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― 宴会場 ―
[宴会場には血は流れてはいなかった。 だが代わりに床のあちこちに火で焦げたような跡が残り。 調度品も倒れて散らばっている。
そして何より、その空間には誰もいなかった]
……おい? 誰もいないのか?
[一体何が起きたのか。 まさか、すでに自分とムパムピス以外は 生きていないのではないか。 そんな考えが頭を過ぎり、慌てて振り払った]
(22) 2012/05/01(Tue) 01時半頃
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―2階客室―
…扉を開けた直後…誰かの声が聞こえた気がしました。 [記憶を手繰り寄せる。確かにあの時>>95…自分とドナルド以外の声がした。そして…]
私の位置からは確認できなかったのですが…ドナルド様が…そうだ…ラルフ様。 ラルフ様の名前を呼ばれました。 すぐに、部屋に封がされ、その後はわからなくなってしまったのですが…
……何故、ジェフリー様が謝罪されるのですか? [謝罪には目を丸くして首を傾げた。]
ドナルド様は捕縛され、私単体の能力では、あの吸血鬼に止めを刺すことも困難。 あの状況下で私に止めを刺さない理由がなかった。
[気まぐれ、面白いから、ドナルドを拉致できたから…理由はいくらでもあるのだが、ムパムピス自体は聖敵は殲滅するものとの教えを受けていた為、想像には至らなかった。]
(23) 2012/05/01(Tue) 01時半頃
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……ジェフリー様に来て頂けたので、吸血鬼が引いたのだと思います。 だから、私は貴方に感謝はすれども、謝罪をされる覚えはありません。
…異端の魔物を殲滅させるも、礎となり殉教するのも…どちらも同等に尊い事だとは教わっているのですが、いざとなると…まだ、殉教して御許に還る覚悟はできていなかったようです。
未熟者でお恥ずかしい限りですが。
(24) 2012/05/01(Tue) 01時半頃
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ドナルド様は…………… ――はい。わかっています。 吸血鬼に拉致された人間の末路は…… [両手を握りしめ、視線を床に向ける。]
敵が誰であるか、情で目を曇らせ、間違えないように致します。 [顔を上げ、ジェフリーの目を見て真っ直ぐに言い切った。]
ありがとうございます。 もう少し強い能力でお手伝いが出来ればよかったのですが… [>>11 ジェフリーの感謝の言葉に、少し照れたように頭をかき、立ち上がる様子を見て自らも杖を取り直す。]
同行させて頂きます。 状況がわかりませんし…吸血鬼でないと判断できるジェフリー様の傍でお手伝いさせて頂くのが、私としても一番安全かと思いますので。
(25) 2012/05/01(Tue) 01時半頃
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― 宴会場 ―
[ジェフリーの後から、杖を持ち歩く。 再び闇の塊が出現することもなく無事に部屋を出られたことに小さく安堵の溜息。]
炎の痕……魔物か…エリアス様の術の可能性も考えられますね。 ラルフ様は…移動、されたのでしょうか。
(26) 2012/05/01(Tue) 01時半頃
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――
……、……
[――ゆるやかに意識が、再構成される。
流れ込む血液が、ヒトたる者の証を穢し、
支配し、
変化させてゆく。]
(……なんの、…匂い、だ、ろう…?)
[酷く甘い匂い。
薔薇の花に、似ている。
纏わりつく様な芳香が、横たわる身体を絡め取る]
|
ラルフか……。彼が行くとしたら
[ムパムピスの言葉>>26に少し考えると]
階下か?先程、轟音が聞こえた。 もしかしたらそれを見に行ったのかも知れないが。 そちらへいってみるか?
[同行者に尋ねた]
(27) 2012/05/01(Tue) 01時半頃
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……っ、…は、……
[酷く――喉が、渇く気がする。
そう、……きっと、あれは水の匂いなのだ。
薔薇の香りをもった。
薔薇の色を、うつした。
低く喘ぎ、犬の様に舌を出して強請る。
酷くその水が欲しかった。
……飲ませて欲しい、と。
その夢の中誰かに、懇願していた――のだ*]
|
―― 2階と3階を繋ぐ螺旋階段 ――
[座り込んでいると本当に動けなくなりそうで、身体に鞭打って立ち上がる。 研究室を抜けて螺旋階段まで来ると、ゆっくりと階段を上り始めた。
寝室を出た後に襲われた影の魔物の事が頭を過ぎる。 気配を探りながら慎重に足を進め、辺りに魔物がいない事にほっと胸を撫で下ろしつつ足を進めて行く。
両足と背中の火傷。 極度の緊張感に疲労。 普段ならまだ余裕はあるはずだが、この調子だと恐らく魔法が使える回数はそれほど多くはないだろう。 ただでさえ魔法の効きが悪い相手なのに。 魔法が使えなくなったら自分はどうなるのだろう、という不安に表情は昏く。 足取りはとても重かった**]
(28) 2012/05/01(Tue) 01時半頃
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病人 エリアスは、メモを貼った。
2012/05/01(Tue) 01時半頃
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―二階・宴会場―
轟音…今は聞こえませんが、戦いが起こったのでしょうか? [部屋の乱れからして、それに準じる何かが起こったことは想像し易い]
どちらにしても、このまま城に留まっているのも危険です。 様子を見て…安全そうなら撤退しましょう。
ジェフリー様は手練れの方ですが、補助には同等の高位聖職者の助けが必要だと思います。援護を頼んだ方が、他の方の……最終生存率も上がるかと。 [ドナルド以外が全員無事であるとの確証もなく、自分たちが撤退すると一時見捨てることにもなるのも承知の上で、あえて最終、と付け加える。]
(29) 2012/05/01(Tue) 01時半頃
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[――息絶えた身体に降り注ぐ、暖かい血液。 熱を持った其れが傷口に呑み込まれる度に、
青黒い死体の色に染まった膚が 徐々に白さを取り戻していく] ……、……ぅ、…、…。
[跡形もなく傷口が癒え。 ひくりと、瞼が揺らぐ。]
(30) 2012/05/01(Tue) 02時頃
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――ぁ、……、…
[ゆっくりと――目を開ける。
漆黒の瞳が濡れた侭現れ、 瞬きをしたその刹那だけ、深く沈んだ紅に輝いた] ――ッ、…! つ、…っ
[反射的に起き上がろうとしたが、 胸の上に置かれた足に阻まれて、顔を上げた>>5]
(31) 2012/05/01(Tue) 02時頃
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[ムパムピスの提案>>29を聞くと 胸に苦いものが広がり、僅かに眉根を寄せた]
撤退……。そう、だな。奴の能力は桁外れだ。
[手短に、彼の師匠がヘクターについて話した言葉を伝え]
確かに援護があったほうがよい。 それにあの吸血鬼が、今にでも城外に出て誰かを襲うとも限らない。 警告の為にも一度撤退したほうがいいだろう。
[どうしようもなくなったら逃げろ。それも師の教えではあったが]
情けないものだな……。
[ぽつりと零すと]
では、行こうか。
[今後の方針をまとめると、1階への階段を降り始めた]
(32) 2012/05/01(Tue) 02時頃
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何、す…ッ、… ――…、…ッ、…。
[一瞬、混乱してまじまじとその顔を眺めた。 自分の名前はわかる。 ――相手が何者であるかも、理解していた なのに]
ドナ、…『ドナルド・ジャンニ』、… ……ッ、……ん、で…、…ぅ、…
[気持ち悪さに、思わずえづく。
顔を見れば、変わらぬ憎悪に胸が煮えくり返りそうな気がする。 絶対的な恐怖に逃げ出したくなる。 変わらない。 ――胸を締め付ける様な慕わしさを、 突き上げる絶対の至誠を――除けば]
(33) 2012/05/01(Tue) 02時頃
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―二階・宴会場―
……ヘクター・ロックウェル… 最強の吸血鬼…
[ジェフリーの師匠の情報>>2:133>>2:144 初めて聞くその話は、吸血鬼の強大な力を目の当たりにし、非常に納得できる内容だった。改めて、自分が生き残った事が幸運の賜物であったと自覚する。]
確かに、あの魔物が城主になったなら、アヴァロン伯のようにはいかないでしょうね…
……。 [>>32ぽつりと声が聞こえ、小さく首を振る。]
はい。参りましょう。一階へ。 [改めて杖を抱え、ジェフリーについて階段を下りていった。**]
(34) 2012/05/01(Tue) 02時頃
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ドナルドは、嫌悪感に石床を掻き、呻いた。**
2012/05/01(Tue) 02時頃
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[人が魔へと変異していく様は、なじみ深いものだった。 何度見ても、その味わいは格別―――
隻眼の奥より輝いた赤に目を細め、 男のそれよりも鮮やかな紅の視線に、笑みを滲ませる。]
――― 上出来だ。
[素直に名乗った男へと、褒める言葉を投げ落とし、 男の上から足をどかす。]
(35) 2012/05/01(Tue) 02時半頃
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『ドナルド・ジャンニ』
[刻み込むように名を呼び、立つようにと視線で命じる。]
良くできた貴様に、褒美をやろう。
[指先を伸ばし、傷がふさがったばかりの喉に触れてやる。]
貴様の獲物を狩って来い。 その渇きを癒せ。
この城にいる連中を、好きに喰らってくるがいい。 ―――ああ。赤毛の男だけはだめだぞ。 あれは、オレのものだ。
(36) 2012/05/01(Tue) 02時半頃
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[身体を侵しているだろう渇きを名指しで呼び覚まし、 闇の狩人としての本能に呼びかける。
人としての記憶を失うほどには支配していない。 だが、血の絆が男を縛り付ける。
それを承知している顔で、悠然と命じた。]
行け。喰らえ。 存分に、その力を解放してくるがいい。
(37) 2012/05/01(Tue) 02時半頃
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[新たな下僕を愉しげに眺めていた視線が、 その胸元で止まる。
紅玉の髪飾り。 "娘"が身につけていたもの。
取り上げることもできるだろうが、そうはしなかった。 "娘"から取り上げなかったのと同様。
―――ただの気まぐれだと、片頬だけで薄く笑う**]
(38) 2012/05/01(Tue) 02時半頃
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捜査官 ジェフは、メモを貼った。
2012/05/01(Tue) 02時半頃
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>>36 ぁ、…――
[褒められて、頬に血が上るのがわかる。 ありがとうございます、と口に上せそうになり、耐えて唇を噛んだ。 顔を逸らすように俯く。 酷く、惨めだった]
(39) 2012/05/01(Tue) 07時頃
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[胸の上から足が退かれ、ゆっくりと息を吐く。 もう何処にも痛みは無い。
>>37 男の命を黙って聞き―― 咄嗟に何か言いかけて、口を噤んだ。 ただぎこちなくこくりと首を振ると のろのろと身を起こす。 胸元に入れた紅玉がしゃらりと鳴る。 ――酷く、熱かった。
恐らくは己自身の瘴気に反応している事には、 未だ気づいていない]
(40) 2012/05/01(Tue) 07時頃
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|
[踵を返し、螺旋階段から下を覗き込む。 足元は明るく、転がり落ちた石までもくっきりと見える]
――…。 あれ、…俺、…。
[跳べるかも、と気づいて。 手すりに手をかけ、ゆっくりと身を躍らせる。
痩身が空に舞い、 三階部分へと危なげなく足をついて]
…… そっか。
[もう己はヒトではないのだと確かめる様に苦笑し、 頭を振る。]
(41) 2012/05/01(Tue) 07時頃
|
|
[これからどうするかと、頭を巡らせる。 命は果たせねばならないと、 頭のどこかにロックが掛かる。
それに警鐘を鳴らすように、 嫌だ、と悲鳴を上げる感情がある。
だがどちらも、未だ遠い。 逃避するようにぼんやりと首を傾け]
…ボウガン、置いてきちまったな。 ああ、…もう要らねえのかも、だが。
[それでもあれは長年を共にした愛用の武器。 取りに戻るか――と、螺旋階段を探して歩き出した**]
(42) 2012/05/01(Tue) 07時頃
|
[内臓を潰された腹部を掌で押さえ、慎重になぞる。
軋むようだった全身が綺麗に癒えている事を、
ひとつひとつ確かめてゆく。
何処にも痛みはない。
それが彼が与えたものであった事を意識に上せて、
寂しいような気持ちになる。]
……俺、…
何、考えてんだ…。
[自分が気持ち悪かった。
酷く混乱して、吐きそうになる。
…脳のどこか、が、
酷く飢えて乾いた時のように痺れ、ぼんやりとしていた。]
…此処から、離れ、ねえと。
アイツから…、
[そうすれば、…治るかもしれない。
けれど其れは耐え難い苦痛をも与え]
[男に触れられた喉を、そっとまさぐる。
まざまざと残る指の感触が、ひどく熱く感じられた。
触れられることが嬉しい。
触れることが──うれしい。
クレアもこうだったのかとぐらりとするような倒錯した幸福感が脳裏を覆い、
立っていられなくなって膝を突いた]
クソ、な、…、で……っ!
ぅぐ、……
[えづき、吐こうとする。
胃液さえも出ない嘔吐を何度か繰り返すと、喉をひりつく渇きに唇を舐めた]
みず…
[そうだ。
あの薔薇色の水が欲しい。
その衝動までが操られたものだとは気づかず、よろけながら立ち上がる。
靴の下で、ざりりと石が音を立てた*]
|
[投げつけた銀のレイピアが犬を刺し止める。 泥のように崩れてゆくその輪郭を揺らして、なおも声は届いた。
「貴様の心は、もう闇に近い」と。]
……。
[笑いの波動が肌をなぞるのは感じたが、反発も嫌悪も感じなかった。 クラリッサという光を失った今、自分を取り巻くのが闇であるのは当然かもしれない。]
(43) 2012/05/01(Tue) 08時半頃
|
|
[「気持ちいい」と、場違いにも感じられる感想を告げる相手に、自分が今しがた殺した青年が口にしていた「悪しき存在」のことを思い出す。 青年の左手に火傷を負わせたのだろうソレはこの喋る黒犬なのか。]
おまえは何者だ── 姫の…
[問いかけを口にした時には、犬は黒い染みとなって消え失せていた。 残されたのは銀のレイピアのみ。 そこにあった気配が去って、周囲の明かりが何割か増した気がした。]
(44) 2012/05/01(Tue) 08時半頃
|
|
[片膝をついていた姿勢をといて、ゆっくりと立ち上がる。
中庭に来い、と言われた。
厨房の北、井戸のある鋭角の空間。 そこにある木もまたクラリッサを偲ぶ縁である。 湖のほとりで雷に打たれて焦げていた若木を移植し、クラリッサが丹精をこめて世話して甦らせてやったものだ。 少しづつ葉を増やしてゆく枝を見上げていた彼女の貌は忘れない。]
(45) 2012/05/01(Tue) 08時半頃
|
|
[そんな場所であったからか。 ヒューは黒犬の言葉に従うことに、恐れを抱いてはいなかった。 あるいは、それこそが魂が闇に近しい証なのかもしれなかったが。
ひとつだけ、ヒューが聞き誤ったことがある。
黒犬は、「貴様の」本当の姿を見せてやると言ったのだった。 嗤い声の主の、ではなく。]
(46) 2012/05/01(Tue) 09時頃
|
|
[中庭へ向かうにはバリケードを再び越えねばならぬ。
そう思って振り返ったヒューの目に、レオナルドへ投げかけたテーブルクロスが先ほどまでとは位置を変えているのが映った。]
(47) 2012/05/01(Tue) 09時頃
|
負傷兵 ヒューは、メモを貼った。
2012/05/01(Tue) 09時頃
|
― 1階への階段―
[ムパムピスを背に、慎重に歩を進めるつもりだった。 だが、戦いは得手としていても、罠の類の感知は苦手分野なのか、 ヒューが設置したワイヤーに足元を引っ掛けた。
厚手の服を来ていた為、怪我をするのは逃れたが、 バランスを崩して、盛大な音を立てて階段を転がり落ちてしまい、 咄嗟に受け身をとった]
……つっ!
[それでも多少の傷みは避けられないのか、呻き声をあげた]
(48) 2012/05/01(Tue) 09時半頃
|
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―大広間― [テーブルクロスの山は、先程よりは少し小さくなっていた。 良く観察すれば、布の下の石床に血に混じって小さなガラス片が散乱しているのに気付いただろう。 だが、燃え広がった炎が、じりじりとテーブルクロスをも端から焼き焦がしつつある。 小山の下を確かめようと思えば、炎に近付かざるを得ないだろう。]
(49) 2012/05/01(Tue) 10時半頃
|
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― 4F:物見塔屋上(27) ―
[生まれ落ちたばかりの夜の子供が 備わった力を確かめるように、階下へ消える。
羽の生えそろったばかりの雛鳥が 自分は飛べるのだと気付く姿にも似て、 微笑みを誘った。
"娘"を殺した男。 "娘"が心許した男。
クレアという娘の存在を縦糸に 奪い、与える血の絆を横糸に、 憎悪と支配と歪んだ情愛が綾をなす。]
(50) 2012/05/01(Tue) 10時半頃
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[ドナルドの姿が遠ざかってから 闇の中から器を掴み出し、 掌を爪で裂いて、血を注ぐ。
新たな血が加わり、より濃く力を増した己の血を器に溜め、 それを翻し、城へと注ぎ掛けた。]
クレア。オレのシェリ。 これは、おまえの分だ。
[血が城へ吸い込まれ、地下聖堂へと伝い落ちていく。 それをしばらく見送っていた。]
(51) 2012/05/01(Tue) 10時半頃
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[娘へと向けていた心に、別の感情が触れてくる。
ざわめき、混乱し、熱病に冒された心。
魔性の血がもたらす、熱い疼きに。
手に触れるがごとく、
その心の色を知り、"声"を聞く。]
―――― 心配すんな。
[意志をもって、"声"を飛ばした。
下僕の臓腑に、直接響かせるように。]
いつでも、見ていてやるよ。
[庇護であれ枷であれ、いつでも与えると、
それは、"子供"への情愛を真似た、残酷な宣言。]
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[約束を果たすべく、自分も階下へと向かう。 急ぐことのない歩調で歩みゆく先は、中庭。]
玩具をひとつ片づけたらしいからな。 あれにも褒美をくれてやらんと。
["娘"の騎士。"娘"の側に在ったもの。 地獄の犬の目を通して、その戦いぶりを知り、 瞳の中に、裡を灼く昏く峻厳な情熱の炎を垣間見て、 興味が湧いた。]
あれは、気に入った。
[ひとりごつ声を彩るは、満足の色。]
(52) 2012/05/01(Tue) 10時半頃
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[螺旋階段を下りながら、 無意識に首筋を指でなぞる。 間近で目を凝らさなければわからないだろう薄い筋が 首の周囲をぐるりと巡っていた。
一度、倒されたという印。 首と胴が、切り離された痕。]
(53) 2012/05/01(Tue) 10時半頃
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……あいつは、良い腕だったな。 名前、なんつったっけ。
[単なる獲物であれば、名前を聞くことなどない。 だが魔物狩人に対しては、違う思いを抱くこともある。
それは憎悪であり、恐怖であり、 時には敬意や、愛着であり、 友情や、親愛に近いものに発展することさえ、ある。
それほどの感情を抱く相手など、 長い生の中でも、数えるほどしかない。 そして]
(54) 2012/05/01(Tue) 10時半頃
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――― そうだ。
ガストン・ワイルダー。 貴様にまた会えたら、愉しいだろうになぁ。
[己を倒した相手は、 間違いなく、そのひとりだった**]
(55) 2012/05/01(Tue) 10時半頃
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[テーブルクロスは炎に炙られても動く気配はなく、あの喀血の様を見れば、レオナルドは自爆を最後の反撃として息絶えたのだろうと判断した。 ほどなく炎がすべてを焼き尽くすはずだ。
ラルフのエストックを拾い、墓標代わりに突き刺さんと盛り上がった部分へ投げる。
それから炎を迂回して大広間の端からバリケードを乗り越えて北へ向かった。 爆ぜ焼け落ちる木材の音と黒煙に紛れて、ジェフが階段を転がり落ちたのには気づかずにいる。
ジェフが呼び止めるならば踵を返して向かってくるだろうが、高座と柱の裏を横切って厨房へと向かうヒューの姿は、果たしてジェフの視界に*入ったろうか。*]
(56) 2012/05/01(Tue) 11時半頃
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負傷兵 ヒューは、メモを貼った。
2012/05/01(Tue) 11時半頃
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―厨房―
ハアッ、ハアッ ……
[壁に寄りかかり、崩れ落ちそうな身体をようやっと支えて立ち上がる。 階上から討伐隊の誰かが降りてきたらしきを好機と、テーブルの下を這ってバリケードを抜け、どうにかここまで来た。 邪魔になるからと背嚢をテーブルクロスごと捨ててきてしまったのは痛恨だが致し方ない。 止めを刺されること、人質になることだけは避けねばと言う判断が、正解だったかどうかは分からない。 ヒューの注意がこちらから逸れたのだけは分かったが、何より完全に回復するまでの時間が欲しかった。
とにかく今は急ぎ身を隠さねばならない。 ヒューは必ず止めを刺すために自分を探し出そうとするに違いない。 討伐隊のメンバーたちなら、運がよければ見つけてくれるだろう。 救援者が必ず勝つという楽観視はしていなかった。]
(57) 2012/05/01(Tue) 11時半頃
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[血まみれで焼け痕のあるローブとレンズにひびの入った眼鏡という凄まじい姿だったが、治療薬の効果で火傷や打撲傷は治っていた。 脱臼した左肩はそのままだが、今肩を入れている余裕はない。
壁伝いに進み、曲がり角を越えたあたりに扉を見つけた。 壁に寄りかかりながらノブを回す。鍵は掛かっていないようだ。 滑り込もうと僅か開いた時に、妙な感触を受け、隙間から中を覗く。 開けた瞬間に木箱が倒れるようになっていた。 普通に扉を開けて入ろうとしたら、倒れ掛かる木箱にぶち当たって怪我をしたかも知れない。 慎重に手で箱を押し戻してから、中に入った。]
(58) 2012/05/01(Tue) 11時半頃
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[念の為、木箱はそのままにして、更に簡単な障害となるよう樽のひとつを足で扉の前に押し出す。 そこでようやく幾分か安心感を得たのか、錬金術師の身体は糸が切れたように床に頽れた。
五体全てが不協和音を奏でていた。 生命力を活性化させる薬は怪我を治癒するが、同時に体内に巣食った病も進行させる。 苦痛を取り除き、支障なく身体を動かす為に、錬金術師は既に大量の薬を自分に投与していた。]
時間が、ない……
[血に汚れた頬を樽に押し付け、レオナルドは呟いた。**]
(59) 2012/05/01(Tue) 11時半頃
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―― 城主専用バスルーム(24) ――
[警戒していた影の魔物はいないようで、何事もなく3階へと辿りついた。 寝室の扉を開け、そのままバスルームへと移動する。
蛇口を捻り水を手の平で受けて飲み干す。 少しだけ気分が浮上したような気がして、ほっと息を洩らした。
本当なら火傷は冷やすのが一番いい。 頭から水を被ってしまおうかと考えるが、その後の事を考えると面倒だ。]
…飲んだら楽になりそうですが。
[レオナルドから渡された薬はまだ残っているし、ラルフから譲り受けた物もある。 立て続けに飲むと、体力のある者でも暫くは起き上がれなくなると聞いている。 元より体力の少ない自分だとどれくらい動けなくなるのか。 今は敵影もないが、動けない時に敵が来たら、そう思うと飲むは躊躇う。 幸いまだ動く事は出来る。 薬をもう一度飲むのは城を出る事が出来たらにしよう。 そう決めると薬をそっと革袋にしまった**]
(60) 2012/05/01(Tue) 14時頃
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病人 エリアスは、メモを貼った。
2012/05/01(Tue) 14時頃
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― 大広間 ―
[ようやく顔を上げてみたものは、全く様相が変わってしまった大広間の姿。 中央に集められたテーブルからは、勢い良く炎が吹き上がり テーブルから滑り落ちたクロスの端も燃えていた。 クロスの盛り上がった場所には、ラルフのエストック>.56が突き刺さっている]
ラルフ!
[嫌な予感が襲って名前を呼びながら、クロスをめくると、 エストックが突き刺さっていたのはレオナルドの背嚢>>57だった]
……レオナルド?どこだ?
……ムパムピス。消火を――。 それからラルフとレオナルドを探すんだ。
[行方のしれないエリアスは諦めるとしても、 彼らの所有物があるということはこの近くにいるかもしれない。 そう思うと、彼らを放り出したまま扉のほうに向かう気には*なれない*]
(61) 2012/05/01(Tue) 14時頃
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負傷兵 ヒューは、メモを貼った。
2012/05/01(Tue) 15時頃
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── 厨房 → 中庭 ──
[手当をしないままの左脇の傷からは、さほど多くはないものの赤い血が流れて床に痕跡を残していた。 ラルフとの戦いで傷を負った階段下の戦場から、テーブルを乗り越えて厨房へと。
レオナルドが身を隠しているとは知らず、ヒューは食料庫の傍らを通り過ぎて厨房北側の扉を開く。 右手には剣を握ったまま。]
(62) 2012/05/01(Tue) 16時半頃
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― 物見塔 ―
――― にしても、最初に感じたあれは、なんだ?
[未だ土と岩の下、形無くたゆたっていた時に感じた気配(>>0:129) その正体が未だ掴めず、首をひねる。]
ガストン・ワイルダーが帰ってきたのかと思ったが 違うらしいしな……
[どれほど年月が経っていようと、見間違うはずがない。 一度はその血を口にした相手だ。 ほんのひと口だったとはいえ。]
(63) 2012/05/01(Tue) 16時半頃
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[考えに耽りながら、歩くのに飽いた身体がずるりと崩れ 闇となって塔の窓より流れ出す。
塔の壁面を伝って滴り落ちた闇は 柔らかい草の上に溜まって、ゆるゆるとひとの姿に凝った。]
→ 中庭 ―
(64) 2012/05/01(Tue) 16時半頃
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負傷兵 ヒューは、メモを貼った。
2012/05/01(Tue) 16時半頃
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[暗さに目が慣れていなかったのだろうか。 闇がわだかまっているとばかり思っていた場所に、人間がいた。
あるいは、犬が消えたのと逆の魔法か。 魔法と割り切ってしまえばさもあらんと思う。 それよりも──]
(65) 2012/05/01(Tue) 17時頃
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[草の上に立つ偉丈夫の姿は、よく見覚えのあるものだった。 それでいて、会ったことがある気はしない。
どこで──と悩みかけ、答えに思い当たって、わずかに瞳孔が開かれる。]
先代──…
[城主の部屋に南接する画廊に掛けられた肖像画。 そこに描かれた先代城主の姿が今、目の前にある。]
(66) 2012/05/01(Tue) 17時頃
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― 中庭 ―
[犬のように首を振るい、髪に残った闇の残滓を払い落として 塔の影から歩み出る。
抜き身の剣を下げたまま現れた騎士を一瞥して、 可笑しそうに唇を上げた。]
どうした? 幽霊でも見たという顔をしているぞ?
[実際、幽霊とはさほど遠くないのだが、 冗談のように言って、歩み寄る。]
(67) 2012/05/01(Tue) 17時頃
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膝をつけ。
本来の城主の帰還だ。
[剣の間合いへ無造作に踏み込みながら 命じるのに慣れた声で、鷹揚に服従を求めた。]
(68) 2012/05/01(Tue) 17時頃
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おれが忠誠を誓ったのは、先代にではありません。
[そう言い返しながらも、中庭へと進んで背後の扉を閉めると、剣を左手に持ち替えて地面に拳をつき、その傍らに左膝を並べた。 かつて城主の座を占めていたと主張する者への礼を尽くして。]
(69) 2012/05/01(Tue) 17時半頃
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幽霊、とご自身で申されたが、 先代は…、生きてはおられぬのだろう?
[ふと口にしたのは、先代が肖像画の姿のまま齢をとらずにいることの奇異に気づいてのもの。 死してなお、霊魂がその地に留まり、守護あるいは呪いをもたらすという話はいくらもある。 それならば、城主クラリッサが殺されたこのタイミングで祖霊もまた復讐のために現われたのだろうと受け入れるのは、ヒューにとって難しいことではなかった。]
(70) 2012/05/01(Tue) 17時半頃
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[先代城主とクラリッサの具体的な関係は知らない。 クラリッサは町で育ったそうだ。 それはつまり、彼女が妾腹の姫だという事情なのだろうと憶測して、ヒューは領主の血筋については立ち入ったことは一切聞かずにきたのだった。 出生がどうであれ、クラリッサは至誠を捧げるに相応しい主君だと。
ただ、肖像画を前にした時のクラリッサの横顔は、悲しげにも甘やかにも見えたことを覚えている。]
(71) 2012/05/01(Tue) 17時半頃
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―貯蔵庫― [がくりと前のめりに床に倒れ込みそうになって、慌てて姿勢を戻す。 どうやら樽にもたれて座り込んだまま意識を失っていたようだ。
ふと改めて明かりのない室内を見回す。 闇に慣れてきた目に、吊るされた塩漬けの腿肉や、酒樽や木箱の輪郭がぼんやりと映る。 小さい樽に山と盛られた丸いものは果実か野菜の類いだろうか。 ここは食料を貯蔵する倉庫に違いない。 少なくとも当分食料にだけは困らないだろう。]
(72) 2012/05/01(Tue) 17時半頃
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― 中庭 ―
あれに忠誠を誓ったのなら その主であるオレに従うのは、当然のことだろう?
[普遍の理であるかのように説き、 望み通り膝をついた男の前に立って、見下ろす。 昏い炎を灯す瞳を覗き込んで]
―――良い目だ。
[犬に言わせた言葉を、もう一度告げた。]
(73) 2012/05/01(Tue) 18時頃
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ああ。死んだ。 だが蘇った。
[騎士の疑問へは、端的に答えた。 相手がなにか思い違いをしているだろうことは読みとれたが、 特に訂正はしない。]
―――あれの血が、オレを目覚めさせたのさ。
[そこに、さしたる違いはない。]
(74) 2012/05/01(Tue) 18時頃
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だから、次はオレがあれを呼び戻す。
[付け加えたのは、自信に支えられた意志。 餌を投げ、反応を窺う。]
(75) 2012/05/01(Tue) 18時頃
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[先代は死んでまた甦ったという。 そんな深淵の魔法の使い手がどれほどいるかは知らぬ。
だが、黒犬はこの男と同じ声で喋り、影に消えた。 クラリッサもまた魔法の巧みな使い手だった。
こうして実物を前にしてみれば、男とクラリッサの容貌はまったく似ていないにも関わらず、どこか不可分なものを感じさせる。 それが「血の縁」であるとは思い至らぬままに、ヒューは硬質な光を宿す双眸で先代を見上げた。]
(76) 2012/05/01(Tue) 18時頃
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姫を彼岸から連れ戻す方法があるのなら──
おれはどんなことでもしよう。
(77) 2012/05/01(Tue) 18時頃
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いいだろう。
[望み通りの言葉を引き出したことに満足して、 騎士の前に手を突き出す。]
オレに忠誠を誓え。 そして、貴様の命をオレに寄越せ。
[ひらりと動かした手は、剣を差し出せという無言の催促。]
(78) 2012/05/01(Tue) 18時半頃
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今の貴様に、似合いの力をくれてやる。
[闇への誘いは、ごく直截に告げられた**]
(79) 2012/05/01(Tue) 18時半頃
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[脱臼した左肩を整復するのは面倒な作業だった。 まずポーチの中に残った装備品から、灯器の封を解いて明かりを点し、肉をぶら下げるためのフックと自分のベルトで簡単な牽引装置を作った。 青みがかった熱のない明かりの下で、何度か試行錯誤した末、何とか関節を元の位置に戻した。
荒療治とあって違和感は感じるものの、左腕は問題なく動く。 軟骨や筋肉が損傷している可能性もあるし、また外れるかも知れないが――どのみち、錬金術師に残された時間はそう長くはない。**]
(80) 2012/05/01(Tue) 18時半頃
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っう、……、…
[ぞくりと身を震わせ、弾けるように顔を上げた。
低く、獣が喉を鳴らすに似た囁き。
耳管に直接吹き込まれるような其れが、
眷属にのみ届く『声』であるとは未だ知らず
監視されているのだという総毛立つような嫌悪と
己を気にかけて呉れた事への泣きそうな歓びが迫る]
心配…、だって?
──ざ、けんな…。
誰が……。…
[よわよわしく、吐き捨てる。
まるで子を甘えさせる父親の様なその声音。
『彼女』が愛した男の。
『彼女』が──待ち続けた男の]
[全てが罠で欺瞞で偽りであると知りながら
くぐもり笑うその声をかつての彼女も聞いたのかと
この胸の痛みを、
──彼女も、]
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[二君に仕えるは騎士の恥だ。 だが、私情に走った魂はすでに堕ちている。 そんな自分の命で、クラリッサが呼び戻せるのなら──
ヒューは剣の刃の部分を掴んで、頭の位置より高く掲げた。]
クラリッサ = アール・オブ・アヴァロンの騎士ヒュー・ガルデンは、貴君に忠誠を誓う。 身命、惜しむことなし。
(81) 2012/05/01(Tue) 19時頃
|
ヒューは、ヘクターへと宣誓する。**
2012/05/01(Tue) 19時頃
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─二階への螺旋階段─
[──酷く寒かった。 自分を抱く様にぎゅっと片腕を掴む。
とん、と手すりを蹴り。 音を立てずに、二階へと降りる。]
……。
[浴室から、客室へ。 戦闘があった付近は、静まり返っていた。 辺りは薄暗い闇に包まれていたが、 男の隻眼にはまるで昼の様にはっきりと隅々までが見える]
(82) 2012/05/01(Tue) 19時頃
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…坊っさんは、どうしたんだ…? それに、…──ラルフ。
[最後に見た光は、聖術のものだろう。 ならばムパムピスは恐らく生きているだろうと、僅かに安堵する]
……。 あんま、意味ねえか。
[苦笑して首を傾げる。
──『出会った者は殺さなければならない』。 ──『騎士ヒュー・ガルデン以外の全員を』。
主命という種は己の中でゆっくりと芽吹き。 ……好意や感情とは裏腹の、 絶対の行動の指針として根付いていた]
(83) 2012/05/01(Tue) 19時頃
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[ラルフはどうしたのだろう、と思いをめぐらせ。 もしものことがあればと頼りなげに笑った顔を思い出す。] ──悪いな、…ラルフ。 立場、逆になっちまった。
[あの時はこうなるとは思いもしなかったのだと、 ──既に彼の命が失われている事は知らず、そう眼差しを伏せた]
(84) 2012/05/01(Tue) 19時半頃
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─二階 客室─
……あったか。
[暫く辺りを探し、転がっていた愛用のボウガンを拾い上げる。 主軸が僅かに曲がっていたが、 慣れた手つきでレバーを引けば、 然程支障なく使えるようだった] ……ッ、… [杭を袋から引き出そうとして 激しい痛みに眉を寄せ、慌てて振り落とす。 がつん、と音を立てて転がった其れを驚いて眺める]
(85) 2012/05/01(Tue) 19時半頃
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そうか、坊っさんの…。
[指を見れば、火脹れしたように先が爛れていた。 ……聖別の効果が現れたのだと気づき、 懐に仕舞い込んだ刀子を慎重に引き抜く。]
──此れもダメ、か。
[刀子、ワイヤー。 聖別を施して貰った事は見事に仇となったらしい。 ため息をつき、左眼を覆う眼帯を外す。 糸を割き、中から予備のワイヤーを引き出した。]
(86) 2012/05/01(Tue) 19時半頃
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ふん……
[鼻を鳴らすような吐息に覆いがたく滲むのは、愉悦。]
"親"にそんな口をきく"子"には、
躾が必要だなぁ。
[弱々しいその声に、抵抗の意志は薄いと知りながら、
"血の親"たる義務にかこつけて、罰を口にする。]
|
………。
[暫く考え、爛れた指先を噛み切る。 流れる葡萄色の血をコーティングされた鋼糸に振りかけた。 ゆっくりと銀は漆黒に曇り──
満足げに笑んで、男は武器を仕舞い込んだ**]
(87) 2012/05/01(Tue) 19時半頃
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おまえの為を思ってのことだぞ?
[優しさを装った声を掛けながら、見えない手を伸ばした。
血の縁をたぐり寄せ、内に流れる己の血を操って
きつく、内腑を締め上げる。
魔に堕ちる前、受けた痛手を思い出させるように。
懲罰は尾を引く苦痛だけを与え、
ごく短い時間続いたあと、引いていった。]
良い子にしていたら、ちゃんと褒めてやる。
だから、オレに逆らうな。
いいな?
[支配の絆を刻みつけるように、言葉を突き立てた**]
ジェフは、ヒューに話の続きを促した。
2012/05/01(Tue) 20時半頃
ジェフは、ドナルドに話の続きを促した。
2012/05/01(Tue) 20時半頃
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[浴室は静かで穏やかだ。 ずっとここに隠れていたら助かるのでは、などと甘い考えが過ぎる。
下では争いが起きているのだろうか。 それともすでに自分以外全て死んでしまったのか。 確かめたくはないが、ここにいてもそのうち見つかってしまうだろう。 救援隊が駆けつけて助かるなんて考えは甘すぎる。 ならば、助かる道を探すしかない。]
………。
[寝室へと移動して室内を調べるが特に隠し扉や通路は見つからない。 3階から直接外へと逃げるのは難しいのかもしれない。 あるなら1階なのだろうか。 あまり下りたくはないが、意を決して下へ行く事にした。]
(88) 2012/05/01(Tue) 20時半頃
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病人 エリアスは、メモを貼った。
2012/05/01(Tue) 20時半頃
[地を力無く睨む男の耳に響く、嗜虐的な嗤笑。
あらがえぬ獣をいたぶるような其れに、かっと怒りで頬が紅潮する]
躾、だって?
誰がてめえなんかの子に──ッ
……っ、…ひぁッ
[ぞくり、と背筋を裂く痛み。
躯の内を「何か」が弄る感触に悲鳴を上げた]
…、…な、…や、……ぁ、…あ、ぐッ
[腹を押さえ、無様に床に転がって苦痛に悶えた。
『それ』は臓腑の中を掻き回し、潰し、締め上げて、
ひとならぬ身にすら耐え難い程の激痛を齎す]
…、……っ、…。──
[それはほんの須臾であったのかもしれない。
痛みは嘘の様に引き
横たわったまま、息を荒げる]
………。……
鎖で首を絞め上げるような、支配者の宣旨。
もう、何かを言い返す気力は失っていた。
石床に顔をつけたまま、声に出さずただ小さく肯く。
──食い破った唇が、薄赤く濡れて鉄の芳香を放った*]
|
……ラルフ? ラルフ!
[ラルフのエストックが刺さっていた、すぐそば。 ラルフはそこに眠っていた。 彼の身体のまわりには、真新しい血溜まりが出来ていて]
すぐ……治療を……。
[そう口にしたものの、すでに手遅れなことは明らかだった。 せめて火に巻き込まれないように。 そう思い、遺体を横抱きにすると、 バリケードからも階段からも遠い部屋の片隅に、彼の遺体を横たえた]
(89) 2012/05/01(Tue) 21時頃
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捜査官 ジェフは、メモを貼った。
2012/05/01(Tue) 21時頃
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―― 2階・客室(14) ――
[2階へと降りてきた。 随分と静かだ。 黒犬と戦っていた時にラルフがドナルドの名前を呼んでいたが、もういないのだろうか。 ただ話しているだけでは気づかないのかもしれない。 少なくとも戦闘は起きていないのだろうと判断した。
バスルームへと続く扉を慎重な手つきで開ける。 誰もいない事にほっとして続く客室への扉を開けた。]
…ドナルドさん。
[見知った顔がそこにいた。 だが、ふと違和感を覚える。 ここで戦闘が起きていたのだと思っていた、現に室内は荒れている。 なのにどうして平然と立っているのだろう。 時間も随分経っている、彼は一体何をしていたのか。 疑惑に揺れる眼差しでドナルドを凝視した。]
(90) 2012/05/01(Tue) 21時頃
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[血溜まりはあの日のことを思い出させる。 男が師を永遠に失ったあの日を――。
あれはここではない、もっと遠い国。 やはり国王から直々に依頼を受けて、 小高い丘に聳え立つ城で、師について初めての実戦。
あのヘクターの首と胴を、斬り落としたほどの男なのだから、 討伐に失敗するはずがなかった。 自分さえいなければ――]
(91) 2012/05/01(Tue) 21時頃
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[まだ新米だった自分は、 自分は無実だと、泣いて助けを求める娘を 斬ることが出来なかった。
一瞬の隙を女吸血鬼が見逃すはずがなく。 隠していた鋭い爪で、腹を引き裂こうとして。
――死ぬ。
思わず目をつぶってしまった。 だがその時はやってこず、恐る恐る目を開けると 息も絶え絶えな女吸血鬼の姿と、 血溜まりのなか、倒れている師の姿。 師に駆け寄れば、答えが帰ってくる]
何をしている。早く奴に止めを刺すんだ――。 もう、お前しか出来ない。
(92) 2012/05/01(Tue) 21時半頃
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[師に言われた通り、女吸血鬼に止めをさして、 また師に駆け寄ると。
――彼はすでに絶命していた。
何もかも自分の甘さが招いたことだった。 その過ちを忘れないように、 師の血が染み付いた彼のペンダントを その時から肌身離さず身につけた]
(93) 2012/05/01(Tue) 21時半頃
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捜査官 ジェフは、メモを貼った。
2012/05/01(Tue) 21時半頃
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―二階客室―
[暖炉の前に立ち、 ぱちぱちと、爆ぜる火を見守る。 布に包んだ何かの塊を放り投げると、 炎は大きく跳ね上がり、 その中に潜んでいるもの諸共に燃え上がった。] ――。…。
(94) 2012/05/01(Tue) 21時半頃
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病人 エリアスは、メモを貼った。
2012/05/01(Tue) 21時半頃
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[エリアスが扉を開けたとき、 炉は殆ど燃え尽きていた。 マントルピースには愛用のボウガンが傾けられ、 最後のひとつの布の塊が、 炉の上面に寄せ掛けられている。] ……よ、エリアス。 無事だったんだな。
[炎から目を離し、軽く手を上げて笑みを向けた]
(95) 2012/05/01(Tue) 21時半頃
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皆はどうした? はぐれたままか?
[彼が、ラルフと共に この部屋での戦闘の様子を耳にしていたことは、 隻眼の男は知らない]
(96) 2012/05/01(Tue) 21時半頃
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[こちらに笑みを向け声を掛ける様子はこの城に来た頃の彼と変わりなく感じる。 荒れた室内。 激しい戦闘がここであったのだと物語っている。 なのに。]
無事とも言い難いですがなんとか生きてます。 …ドナルドさんは。
[どうして平然と立っているのか。 じっとドナルドの様子を窺う。]
どうして、御無事なんですか? 痩せ我慢ですか、でしたらレオナルドさんの薬がまだ残っているので差し上げますけど。
それに、ここで戦闘ありましたよね。 私、その頃外の広間でラルフさんと一緒にいたんです。
[警戒を強めながら、彼と距離を置こうと一歩後ずさった。]
(97) 2012/05/01(Tue) 21時半頃
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―1階への階段―
[目を細め、周囲を確認してから杖を降ろす。]
今の所…何らかの術が動いている気配は感じられません。 一応、降りることは可能かと思われますが、何があるかわかりませんので、慎重に…
――ジェフリーさま…!? [言いかけた所で、先行していたジェフリーの背が不意に消え>>61、階段を転がり落ちていく。先ほどのヘクターのような奇襲かと警戒し、杖で目の前を掃いながら近づこうとする。]
……… [杖の先に、ピンと張ったワイヤーの感覚。]
[術でないことには安心しながら、ワイヤーを踏み越え、ジェフリーの傍にしゃがみ込む。]
痛むところはありませんか?…念のため、回復をかけさせて頂きます。
(98) 2012/05/01(Tue) 22時頃
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―大広間―
[闇の気配こそ感じられなかったが、漂う焦げた臭い。散乱した調度品。燃え続けるテーブル。明らかに、何らかの戦いの痕が見て取れる。]
――炎の傍に気配は感じられません。 レオナルド様の痕跡もあるのですか!? [>>61ジェフリーが近づいた場所…不自然に刺されている剣は、特徴ある形から、ラルフが所持していたものと判った。背嚢はまだ判別がついていない。]
――――…っ [ジェフリーの動きが止まった。胸騒ぎを抑えながら近づいていくと、倒れているラルフの姿が視界に入った。]
(99) 2012/05/01(Tue) 22時頃
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そっか…、良かった。 坊っさん… ムパもたぶん無事だぜ。 どっか痛いなら、あいつに言えば…
[いつも通りに笑いかけ、 エリアスの表情が強張っていることに気づく。 不思議そうに隻眼を見開くが]
……ああ。
[ドナルドさんは、という言葉に 何をしていたと聞かれたのかと誤解し、 苦笑して首をかしげる]
燃やしてたんだよ。 もう要らねーし、『アイツ』の邪魔になるだけだろうって思ってさ…。
(100) 2012/05/01(Tue) 22時頃
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―聖なる主よ、求める者の声をお聞き下さい。 主の慈しみに生きる人に癒しの…力を……
[急いでラルフの前に手を掲げ、聖句を唱える。 何も反応は返らない。]
[服の中から小瓶を取出し、ラルフの唇に数滴落とす。 癒しの薬は、そのまま頬を伝って床の上に零れ落ちた。]
……………… [顔に掌をあててみる。 まだ仄かに暖かく、命が失われて間もないことがわかった。 それでも、血の流れが止まり、魂の気配は消え失せ、仲間であった青年の身体はゆるりと冷えて物体と化していく。 聖術で引き戻すことは叶わないことも実感する。]
……私には、可能な術がない。
[それだけを伝え、ラルフの前に屈みこんだまま、首を振った。 燃え残ったテーブルクロスを手に取り、ジェフリーがラルフを抱えて移動する後ろをついて歩き始めた。]
(101) 2012/05/01(Tue) 22時頃
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>>97 ……俺は、大丈夫。 もう平気なんだ。
[別の苦痛を刻まれている事までは、 口にはしない]
(まあ言えねえだろ) (……気を使わせるかもしれねえしなぁ)
[そんな風に思いながら袖のカフスを捻り]
――へぇ。
(102) 2012/05/01(Tue) 22時頃
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あの時聞こえた声って、
……アンタのだったのか。
[漆黒のワイヤーを、 しゅるりと音を立てて引き出した]
(103) 2012/05/01(Tue) 22時頃
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立候補1名につき、確定します。
本日の投票は【エリアス】にセットしてください。
よろしくお願いします。
襲撃は、赤ログ陣営に一任です。
パスも可能ですが、城内の人間が全滅するまで物語は続きます。
(#0) 2012/05/01(Tue) 22時頃
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…燃やして? アイツってどなたの事でしょう。 ムパムピスさんは無事って彼の行き先は御存じなのですね。 何故、貴方一人ここに残っているのですか。
[訝しげに眉を寄せて彼に問う。]
――もう、平気?
[薬を飲んだのかもしれない、あの薬の効果は自分自身で確かめた。 でもそうは思えない理由、それはこの場に彼しかいない事。]
あの時、ヘクターと名乗る男と戦っているのかと思ってましたが。 貴方でも倒せる程度の魔物が相手だったのですね。 それにしては随分激しい戦闘だったようですが…。
[警戒を緩める事なくドナルドを注視し。 彼がカフスに触れるのを見れば警戒を更に強め。]
――何をお考えですか。
(104) 2012/05/01(Tue) 22時頃
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―1階大広間―
[燃えるバリケードから離れると、同じ部屋のはずなのだが、城本来の冷えた空気に包み込まれる。 ラルフが横たえられるのを待ち、衣服に手を触れて首元を確認した。密かに恐れていた印は見当たらない。]
噛み痕はありません。 襲った相手が誰にせよ…眷属として連れて行かれることは避けられたようです。…今は。 [もう一度衣服を整え直し、聖別付与をしたテーブルクロスの端で顔を拭いて、死体の上にかけた。]
(105) 2012/05/01(Tue) 22時頃
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ムパムピスは、ドナルドに話の続きを促した。
2012/05/01(Tue) 22時頃
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― 中庭 ―
良かろう。
[宣誓(>>81)を聞き入れ、 捧げられた剣を掴んで騎士の頭上に擬し]
ヒュー・ガルデン。 いまこのときよりは、 血盟騎士《ブラッドナイト》の称号を加えて名乗るが良い。
[告げると同時に剣を振り下ろした。]
(106) 2012/05/01(Tue) 22時頃
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―貯蔵庫― [ポーチの中の薬品類は、元々激しい戦闘に巻き込まれることを想定して割れないように対策を講じてあったお陰か、幸運なことに失われてはいなかった。
だが、彼ひとりではヒューに抗する術がない。 今や吸血鬼に出会う前に彼に殺される公算が大きい。 やはり、一度どうにかして討伐隊のメンバーと合流する必要がある。]
……仕方ありませんね。
[もう一本の能力上昇の賦活剤。 飲めば、次は――おそらく。 しかし賭ける他はない。]
(107) 2012/05/01(Tue) 22時頃
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[本来ならば、切る真似事をするだけの儀式。 だが、刃は首と肩の付け根を砕き、 胸の半ばまで食い込んだ。
噴き上がる血が落ちるよりも早く、 柄をさらに突き入れるように押し倒し、 騎士の身体を地面に縫い止める。]
(108) 2012/05/01(Tue) 22時頃
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貴様の血は、"娘"に。 貴様の命は、オレに。
[降りかかる鮮血は、闇の主を赤く染め、 騎士の傷口から迸る血が、地面を黒く染め変える。
流れ出す命が城に吸い込まれていくのを 真剣な目で見守っていた。]
(109) 2012/05/01(Tue) 22時頃
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そうか……。
[ムパムピスの報告>>105に頷いて]
……だが、このまま逃げたら? 我々が援軍を連れて戻ってくるまで、彼はこのままでいられるだろうか。
私は彼の名誉を護ってやりたい。 ならば、今ここで――倒すしかない。
[覚悟を決めたように告げ]
ムパムピス。 君一人で戻って援軍を連れてきてくれないか。
(110) 2012/05/01(Tue) 22時半頃
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捜査官 ジェフは、メモを貼った。
2012/05/01(Tue) 22時半頃
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[ゆっくりと足を進めながら、 矢継ぎ早の質問にひとつずつ答える。]
…こうなると思ってなかったからな。 愛用の武器、殆どだめにしちまってさ。
坊っさんはここから出る直前、聖術使ってるの見た。 …だから多分生きてる。
――ああ。で、アイツってのは、ソイツ。
………ヘクター。
[エリアスの唇からその名前が出た途端。 眼差しに切り裂くような苦痛と陶酔が浮かぶ。 唇に転がすように囁くと、肩をすくめ、 困ったように笑った]
ケッタクソ悪ィ嗜虐趣味のオッサンのことだよ。
(111) 2012/05/01(Tue) 22時半頃
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ジェフは、ヘクターに話の続きを促した。
2012/05/01(Tue) 22時半頃
ドナルドは、ジェフに話の続きを促した。
2012/05/01(Tue) 22時半頃
ドナルドは、ムパムピスに話の続きを促した。
2012/05/01(Tue) 22時半頃
病人 エリアスは、メモを貼った。
2012/05/01(Tue) 22時半頃
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[樽に縋りながら立ち上がった。 足を踏み出せばよろけてしまいそうだが、先ほどよりは幾分かましになったと感じる。 扉を僅かに開いて、外の様子を確認すると、思い切って一息に滑り出た。
恐れていたようなあの騎士の襲撃はなかった。 だが、油断はできない。彼はまだ大広間にいる可能性が高い。 警戒しながらも、おぼつかない足取りで大広間へと歩き出した。]
(112) 2012/05/01(Tue) 22時半頃
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[こちらへと向かってくるドナルドに距離を詰められないように下がり。 気づけばバスルームの中へと。
ヘクターの名に反応する、その様子に目を細める。 どこか陶酔するような甘い眼差し。]
…なるほど、嫌な予感というモノ程当たるようです。 私の血が欲しいですか? それともただ、殺したいだけ?
[まだ、どこか人間の頃の精神を宿しているように思えた。 そんな甘い考えは捨てないと殺されてしまうのは分かっている。 それでもそんな甘さを捨てきれない。]
…風よ。
[小さく呪文を唱える。 足止めが出来ればいい、そんな考えで足を狙って風の刃を繰り出した。]
(113) 2012/05/01(Tue) 22時半頃
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で、最後の質問は――
[ワイヤーをエリアスめがけて鞭のように揮う。
しなやかな漆黒の鋼糸が―― 魔性の血の力を借り、蛇のように彼に襲い掛かった]
(114) 2012/05/01(Tue) 22時半頃
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―――…おいおい
[見ている、と宣言したとおり、
意識の一部は眷属の動きへと向けていて]
だれがオッサンだ。だれが。
[別に声を届かせる気もなく、存外楽しげに文句をつけていた。]
|
―1階大広間―
…………布に掛けた聖別付与は、保って一日。 その後は、保証しかねます。
このまま脱出するならば、街に出て、然るべき機関に連絡をとり援軍の派遣を要請することになりますが…専門の繋がりを持つジェフリー様と異なり、私の伝手は教団関係に限られてしまいます。 高位吸血鬼相手ともなれば、当然準備は念入りになると思われますし、月を跨ぐ可能性も充分考えられます。
…貴方一人で、対応できると思うのですか? 最凶の力を持つ吸血鬼に。 聖別された武器もなく。
死者の名誉を守る為、貴方の名誉が踏みにじられる事になるかもしれないのですが…それでも、残られるのですか?
(115) 2012/05/01(Tue) 22時半頃
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[仕切りのカーテンの側がもっとも緊張しただろうか。 息を止め、耳を澄まし、気配を探る。 待ち受ける騎士の息遣いや気配を感じぬかと……だが聞こえてきたのは複数の話し声。]
(116) 2012/05/01(Tue) 22時半頃
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…っ、とと、危ね…っ
[慌てて軽く飛び退る。 ヒトであればまともに食らっていたかも知れぬ刃は、 僅かに服の端と、腿を切り裂いただけで済んだ。
風の刃にワイヤーが翻り、目標が反れる。 首筋を狙ったそれはエリアスの肩付近へと]
(117) 2012/05/01(Tue) 22時半頃
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そこに居るのは、修道士さんですか?
[いつでも服用できるように試験管を握り締め、壁に背を付け声を掛ける。]
(118) 2012/05/01(Tue) 22時半頃
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── 中庭 ──
[宣誓とともに捧げた剣がヘクターの手に渡り、振り下ろされる。 その容赦のなさに戦士としての本能は身体を引きかけるが、意志の力で引き留めた。
刹那、重く鋭い衝撃が革鎧の肩当てを易々と破断して、刀身が胸郭を押し開く。 血の霧で視界が覆われた。]
(119) 2012/05/01(Tue) 22時半頃
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[風の刃よりも上空を漆黒の鋼糸が襲い来る。 黒いその糸は光にも反射しにくいのだろう、目で捉えるのも難しく避ける事も出来ない。]
――きゃあっ!!
[糸が右肩を切り裂き血が吹き出る。 血の溢れる箇所を手で押さえながらよろけ、苦痛で表情を歪めた。]
…っう……。
[こちらの放った風の刃は腿を軽く裂いただけのようだった。 ヘクターのように簡単に傷が回復する様子はない、と瞬時に判断して次の魔法を繰り出す。]
風よ。 我が名において命ずる――あの男、ドナルドを切り裂け。
[今度は躊躇わず真っ直ぐにドナルドの首を狙った。 魔法の行方をどこか悲しげな眼差しで見つめている。]
(120) 2012/05/01(Tue) 22時半頃
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── ── … っ !!
[激烈な痛みに喘ぐ躯が大地に縫い止められ、熱が暴走する。
それでも、意識を覆う先代の言葉に 諾、と頷いたのはクラリッサを想う一心で。]
(121) 2012/05/01(Tue) 22時半頃
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[ぎりと歯を噛み締める。 確かにそうだ。 師がヘクターを討伐した時も、当然一人の力ではなかったのだから。 だが、それでも意志は揺るがない]
ああ……。 それでも私は残る。
だから、君だけでも――
[――ムパムピスだけでも助けられれば]
(122) 2012/05/01(Tue) 22時半頃
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ラルフ様、ドナルド様…前衛系のお二人がこうして手にかかっている。あの速さと恐ろしい威圧感は、普通に対峙して……
………―――――!!! [ジェフリーの突然の提案に気をとられ、気配に気づくのが遅れた。声をかけられ、驚いたようにレオナルドを見る。>>118]
(123) 2012/05/01(Tue) 22時半頃
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その声は…レオナルド様…っ!?
[落ち着いた声色は、先ほど荷物だけが確認できた錬金術師のもの。声の出所を探そうと、杖を握り締めたまま周囲を見回した。]
(124) 2012/05/01(Tue) 22時半頃
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レオナルド?
[ムパムピスの声>>124に、彼もまたあたりを見回し]
レオナルド、無事だったのか?
[だが、無闇矢鱈と探し回らない。 レオナルドが吸血鬼になっている可能性を警戒して 剣に手を掛けた]
(125) 2012/05/01(Tue) 23時頃
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― 中庭 ―
[手についた血に舌を這わせ、降り注いだ幾ばくかを舐め取る。 もっと貪りたい衝動も覚えたが、今はそれを無視した。
短い痙攣が途絶え、騎士の身体が動かなくなる。 それを見届けて、横たわった身体を踏みつけ 深々と突き立った剣を引き抜いた。
新たに開いた傷口からなおも血が溢れるが、 もはや、勢いはない。]
(126) 2012/05/01(Tue) 23時頃
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[抜いた剣の切っ先で自分の腕を浅く刺し、 魔の気帯びる血を騎士の身体へと注ぎ掛けた。
ドナルドの時と同じく、血は青み差す身体へと呑み込まれ 大きく開いた傷口が次第に癒えていく。
しかし、その速度はドナルドの時と比べて、 明らかに遅かった。]
(127) 2012/05/01(Tue) 23時頃
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―大広間― [カーテンの端から覗いて確かめたふたりの様子から見て、大丈夫のようだと判断し、ゆっくりと大広間に入る。 かなり酷い姿に見えるだろうと、口の端に苦笑いが浮かんだ。]
無事とは言いかねますが、何とか生きていますよ。 さきほど降りてきたのはあなた方だったのですか? あの騎士はどうしました?
[壁を伝い歩きながら、ゆっくりと近付く。]
(128) 2012/05/01(Tue) 23時頃
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……しゃーねぇよなぁ。 ふたり立て続けなんざ、オレも久しぶりだし。
[眷属を生み出すことは、命を分け与えること。 さすがに消耗していたかと苦笑して、 騎士の身体を肩に担ぎ上げる。]
(129) 2012/05/01(Tue) 23時頃
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――…殺せとしか、言われてなくてな。
[ワイヤーを手繰り寄せながら苦笑する。
……酷く、渇いていた。 けれどそれは、主命ではない。
………あの水を飲めばもうひとではなくなるのだと、 ひとではない思考で、そうぼんやりと思う]
(130) 2012/05/01(Tue) 23時頃
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――っ、容赦ねえな、………
[背後にとんぼ返りし、風の刃の直撃を避ける。 刃は男の右腕を掠め、 抉る様な傷を遺して背後に直撃した。
とん、と。 着地すると同時に、ワイヤーをしならせる。
遠隔戦は不利。 彼の腕を絡めとり、引きずり寄せようと]
(131) 2012/05/01(Tue) 23時頃
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……この城の何処に、
他にケッタクソ悪ィオッサンがいるんだよ。
[呆れたように、囁きを返して]
|
……… 一旦、風呂でも入るか。
[勢い良く斬りつけたせいで、 頭の先からつま先まで、くまなく血を被っていた。 濃い血臭は心地良いが、濡れたままではさすがに気持ち悪い。
騎士一人担ぎ、機嫌良く鼻歌を歌いながら 中庭から厨房へと続く扉を開けた]
―→ 厨房 ―
(132) 2012/05/01(Tue) 23時頃
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―1階大広間―
……っ…レオナルド様、お怪我は? [カーテンから現れた錬金術師の姿に眉を顰める。眼鏡に皹が入り、見かけや汚れ方は、あからさまに満身創痍の状態。慌てて数歩近くまで寄り、そこで止まる]
さきほど、ジェフリー様と合流して降りてきたところです。 ……ラルフ様は…駄目でした…… ドナルド様も恐らく………
治療、必要でしょうか?お薬を使われましたか? [杖を持ち、距離を測りながら近づく。はぐれてすぐに再会したドナルドや、自分が聖別した剣を持っていたジェフリーとは異なり、若干警戒しつつ、反応を覗う。 魔物と化していたら、杖を嫌がるはずとの計算も込めていた。]
(133) 2012/05/01(Tue) 23時頃
|
|
[世界が音をなくしてゆき、冥く狭まる視界に傾ぐ、クラリッサの慈しんだ被雷の木。 それを囲む薔薇の生け垣。
深紅の濃密な香りに包まれる。 それを最期に、意識は闇に呑まれた。]
(134) 2012/05/01(Tue) 23時頃
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……あの、騎士?
ヒュー・ガルデン?
(135) 2012/05/01(Tue) 23時頃
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――ッ
[風の刃はあっさりと避けられ。 直後に漆黒のワイヤーが右腕を絡めとり引っ張られる。 切り裂かれた右肩を強く打ち付け床に擦りつけられながらドナルドの方へと引き寄せられ。]
…かわ…いそ…な人。
[城内へ入ってからの戦闘。 影の魔物に吸われた魔力。 続く緊張状態、それに数々の怪我。 それらのせいで最早魔法を使う気力もほとんどない。 苦し気にドナルドを見上げてそう言った。]
(136) 2012/05/01(Tue) 23時頃
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……
[姿をあらわしたレオナルド>>128の姿に眉をひそめた 顔が少し膨れ上がっているところを見れば、やけどしたのだろうか。 更に額から流れる血。 とりわけ口元から零れたような血の跡が 神の祝福を失ったように見えて]
ムパムピス……。 気を抜くなよ。
[囁くと、彼もまた油断なくレオナルドまでの距離を縮めてゆく]
(137) 2012/05/01(Tue) 23時頃
|
なんだ。聞いていたのか。
[自分が盗み聞きしていたことも棚に上げて、
返ってきた囁きに、心外だとばかりに眉を上げる。]
しかし、案外と楽しそうじゃねぇか。
[笑い含みに指摘したのは、戦いぶりのこと]
[
命を分け与えること。
そんなことは知らない。
ヒューを眷属にしたことも、わからなかったが
――ほんの僅か男の気配が揺らぐのを感じ、
躊躇う様に、声、をかける。]
……なぁ。
何か、…あったか?
[声の使い方をわからぬ侭のそれは
さえずり方を知らぬ雛鳥の様に、
聞こえにくいものだったかもしれないが]
|
>>137 あぁ…そうでした。 [ジェフリーの言葉で、何かに気づいたように手を打つと、修道着の首元の留め具を外し、錬金術師に見えるように傷一つついていない首元を見せる。]
ご覧の通り、噛まれていません。 杖も、聖別されたままです。 ジェフリー様も同様なのは、私が保障致します。 [言い終わるとすぐに服を直し、首元を魔物の牙から身を守るための厚めの襟で保護し直した。]
(138) 2012/05/01(Tue) 23時半頃
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|
レオナルド様が無事なら…一応、討伐隊の男性の消息は全員分、明らかになったということになるでしょうか…
[ジェフリーに小声で囁き返し、レオナルドの動向を覗う。真偽はどうあれ、魔女として疑われた、との発言からエリアスは女性として認識していたようである。]
(139) 2012/05/01(Tue) 23時半頃
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>>136 [無理やりにワイヤーを引き、 エリアスの華奢な身体を引きずり寄せる。 半ば頽れる様に ぐったりと力ないその身体を見下ろし、 申し訳なさそうに笑って、 その首に両手でしゅるりとワイヤーをかける]
…悪ィな。 俺、アンタのこと結構好きだったんだけどさ…。
……?
[――可哀想なひと、という言葉に目を見開き、 色のうせた顔を覗き込んだ]
(140) 2012/05/01(Tue) 23時半頃
|
|
―大広間― [未だ炎を上げる大テーブルの手前で一度足を止めた。]
……ラルフさんが。 そうですか。私の身代わりになったようなものだ……
[錬金術師の顔に沈痛な表情が浮かんだ。]
治療薬を使いました。 ですから、これ以上の治療は必要ありません。
[そこで、ふたりが自分を警戒しているのを見てとり、当たり前とは思いつつも困惑にも苦笑いにも似た複雑な顔つきになってしまう。]
私はまだ吸血鬼にはなっていませんよ。
(141) 2012/05/01(Tue) 23時半頃
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[ためらい、惑い、一拍を置いて、
おずおずと手を伸ばすように、『声』が届く。
不安。或いは、心配する響き。
微かに感じたそれらを、鼻で笑い飛ばした。]
なんでもねぇよ。
余計なこと考えてねぇで、
目の前に集中しやがれ。
……時々、聞こえるようになってきた。
アンタの声なんて、聞きたくもねぇのにな。
[聞くと、苦しいから。
そうは口にせず、
自嘲する様にそっと囁いた後、
肩を竦めるに似た小さな気配]
|
[出血も激しい。 痛みも感じなくなってきた。 意識も朦朧としてきて、このまま眠ってしまいたい。 その気持ちを気力で抑え込み。]
…私は魔女として殺されず。 吸血鬼にもならずに――人として死ねる。
[それはとても幸せな事だと、覗き込むドナルドに笑みを浮かべてそう言った。]
(142) 2012/05/01(Tue) 23時半頃
|
良い子で帰ってきたら、
あとで良いことしてやるからな。
[嘲笑と揶揄を込め、
それ以上の問いを拒むように声を投げた。]
……俺は元々傭兵だからな。
昨日までの味方と戦うのには、慣れてる。
残念だったか?
[感情を押し殺したような、低い声]
病人 エリアスは、メモを貼った。
2012/05/01(Tue) 23時半頃
|
首筋以外でも吸血はできますけれども、ね。
[ムパムピスが首筋を見せた>>138のを見て、小さく息を吐いた。]
こうすれば、信じますか?
[彼の持っている聖別された杖の方に手を伸ばした。]
(143) 2012/05/01(Tue) 23時半頃
|
|
― 厨房 ―
[ご機嫌な鼻歌をそのままに、 厨房に踏み込んで、階段へと向かいかける。
その足を止めさせたのは、 カーテンの向こうから聞こえる複数の声。]
(144) 2012/05/01(Tue) 23時半頃
|
|
……………。
[肩に騎士の身体を担いだまま、 どうするべきかと耳を峙てる間にも、 口元からは愉しげな笑みが消えなかった。]
(145) 2012/05/01(Tue) 23時半頃
|
|
……まだ、エリアスがいるだろう。
[ムパムピス>>139に返答をした]
エリアスとは、3階で別れたきり、まだ一度も再会していない。 一体どこへ……
(146) 2012/05/01(Tue) 23時半頃
|
……ああ。…悪い。
集中する。
[いつも通りの傲岸な声に僅かに安堵して]
…ッ、……アンタの良い事とか怖すぎンだよ…っ!
[動揺したように声が揺らぎ。
僅かに、ワイヤーがぶれた様な軋み音が聞こえた*]
|
―1階大広間―
>>141 それでは、レオナルド様も居合わせていたのですか…? この、戦闘の現場に。 [残された状況から、恐らくそうだろうと思いながらも重ねて聞いてみる。]
>>143 別に脱いでも構いませんけど…この杖を持っている段階で信頼してもらって間違いはないと思いますよ。 [杖に手を伸ばす様子に、ほっとしたように笑顔を浮かべる。]
――錬金術師様に、神の恩恵と祝福を。 ジェフリーさま……大丈夫です。 [レオナルドの手先に、何かの儀式を行うかのように杖の先端を近づけ、様子を見て断定した。]
(147) 2012/05/01(Tue) 23時半頃
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…。
ま、おまえが言いつけをちゃんと守っていれば、
おれは満足だがな。
[残念かとの言葉()へ、ごく軽い調子で声を返し、
動揺の気配()には忍びやかに笑みを漏らして
あとは口を噤んでおいてやった。]
|
>>142 ………。
[ヒトとして。
エリアスの言葉に言葉を失い。 瞠目して、蒼褪めた顔を見つめる]
(148) 2012/05/01(Tue) 23時半頃
|
|
>>146 えぇ。だから男性の消息…と……… あれ…違いました?
あの方、ヒュー・ガルデンに対峙していた時>>0:205に言っていたのですよ。 「…魔術を扱うというだけで魔女と誹られ処刑される事もあります。 貴方の言う事が本当なら、身の潔白を証明するお手伝いをする事も吝かではありませんが。」
私個人と会話した時>>1:28に…御自身で異端審問を受けていたというお話もお聞きしましたので… もし誤解していたとしたら、なんて勘違いをしていたのかと怒られてしまいそうですね。
3階…ですか。無事に脱出できているといいのですが…
(149) 2012/05/01(Tue) 23時半頃
|
|
[今は主ともなった先代城主の広く逞しい肩に担がれて運ばれている。 意識はないはずなのに、昔の記憶を見ていた。
──まだふたりともが生きていた頃。 城主だというのに、クラリッサは庭師のように自ら薔薇を丹精した。 薔薇のもたらす深紅はクラリッサの肌に髪によく似合ったから、彼女が花を愛でるのを止めるつもりはなかったが、ヒューは薔薇の刺が彼女を傷つけるのを心配した。
それで、ヒューは一群れの薔薇の刺を勝手に全部、取り除いてしまったことがある。]
(150) 2012/05/01(Tue) 23時半頃
|
|
…………ああ。
[隻眼が、歪む。 子供が泣き出す直前のような色に。]
そうだな。 お前を俺のようにはさせない。
[笑みを覗き込み、 子供をあやすようにその髪を撫でた]
(151) 2012/05/01(Tue) 23時半頃
|
|
[翌日、クラリッサは目を潤ませただけで何も言わず、ヒューの指に軟膏をつけてくれたが、薔薇の方は季節が変わっても刺を折った痕が歪に残り、ひどく細くなった茎は他の株に比べて明らかに弱かった。
自然の有り様に手を出すべきではなかったのだ。 すみません、と謝罪したヒューにクラリッサはいつもと変わらない微笑みをくれた。
どうして、今、それを思い出したのかわからない。 クラリッサの夢ならいつまででも見ていたかったけれど──]
(152) 2012/05/01(Tue) 23時半頃
|
|
――おやすみ、……エリアス。
[ワイヤーをゆっくりと引き―― 細い首を、締め上げた*]
(153) 2012/05/01(Tue) 23時半頃
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>>147 私があの騎士に殺されそうになった時に誰か階段を下りてきた人がいたのですよ。 そのお陰で何とか逃げることができたのですが……
[目を伏せ、首を振る。]
エリアスさんは行方不明なんですか。 無事ならよいですが……
[考え込むように唇に拳を当てた。]
(154) 2012/05/01(Tue) 23時半頃
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― 厨房 ―
[カーテンの側に立って様子を探れば、 討伐隊の三人が大広間で話をしているようだった。
最初に来た人数を思い出し、 死んだ者、死につつある者、眷属へと変えた者の数を引けば、 そこに、生き残りの全員がいると知れる。]
……。
[もうしばらく考えたあと、 やはりご機嫌に鼻歌を歌いながら、大広間に踏み込んだ。 どのみち、階段はその先だ。 別に、使う必要もなかったが。]
(155) 2012/05/02(Wed) 00時頃
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[ふと思いついて腰のベルトに挟んだ見取り図の束を広げて見ようとしたが、半分ほど焼け焦げてしまっていた。 残念そうに溜息が零れる。]
……まあ、私の頭の中には概ね入っていますけれども。
(156) 2012/05/02(Wed) 00時頃
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[ワイヤーが首を締め上げ、血が滲む。 恐怖、苦痛、諦め。
私は人として死ねる、それは幸せ――本当に?
分からない。 今はただこの苦痛から逃れる事が出来ればいい。
薄れゆく意識の中で優しい声を聞いた気がした**]
(157) 2012/05/02(Wed) 00時頃
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― 大広間 ―
[大広間には、やはり人間共の姿が3つあった。
そちらの方を一瞥しただけで、 当たり前のように階段へ向かって歩いていく。
大広間の惨状には少しばかり眉を顰めたが、 機嫌が悪くなるほどでもなかった。]
(158) 2012/05/02(Wed) 00時頃
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病人 エリアスは、メモを貼った。
2012/05/02(Wed) 00時頃
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[羊皮紙の束から顔を上げ、]
ところで、あの騎士がいないのなら、今のうちに……
[と、口を開きかけたところで、はっと息を呑む。 振り返ればそこに、『彼』がいた。]
(159) 2012/05/02(Wed) 00時頃
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[『彼』は当たり前のように部屋を過ぎり、階段に向かって歩いてゆく。
恐れることなく堂々と、 人間たちには、僅か一瞥だけをくれて。
ごくりと唾を飲み下す。 決意は既に固まっていた。]
(160) 2012/05/02(Wed) 00時頃
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[ジェフリーとムパムピスとの距離を測り、さり気なく移動する。 おそらくは、ふたりも『彼』に対して何らかの行動を起こすはず、と踏んで。]
(161) 2012/05/02(Wed) 00時頃
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―― [なるべく一息にと力を込めたが、 首を掻き切るのは躊躇われた。
或いは其れは中途半端な情であるのだと、 そう嘲られる種類のものかもしれない。
息絶えた軽い身体を、そっと、抱き起こす]
(162) 2012/05/02(Wed) 00時頃
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そういえば…ラルフ様の剣が刺してあった>>154のは…レオナルド様の所持品袋だったのでしょうか? それなら回収して…
[>>159レオナルドの様子が…部屋の空気が変わったことに気づく。恐る恐る視線の先を確認する。]
(163) 2012/05/02(Wed) 00時頃
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……。 おい、…此の侭放っておけって言う訳じゃねえんだろ!?
[中空を見上げ、呼び掛ける]
まさか、アンタも、死体ゴロゴロの城に住みたいってわけじゃねえよなあ?
[せめて何処かに葬ってやりたいと―― けれどそれを直接城主に口にすることも躊躇われ]
(164) 2012/05/02(Wed) 00時頃
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