88 吸血鬼の城 殲滅篇
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
5日目
エピローグ
終了
/ 最新
1
2
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
全て表示
[胸の軋むような叫びの気配()に耳を傾け、
薄い、笑みのようなものを浮かべる。
言葉としては、なにも口にしなかった。]
[男の気配に、吸い寄せられる様に意識が向く。
伝わる薄い笑いの波動。
……頭の中を掻き混ぜられるような惑乱。
――自分への嫌悪感に、
くらりと眩暈のように視界が回った。]
(領主様はとてもお優しい方よ)
[鈴の鳴るように涼やかな、彼女の声。
微笑いかけてくれた。
薔薇の花を摘んでくれた。
綴られる幸福な思い出。
今頃、クレアは、あの男に笑いかけているのか。
――あの男はクレアを見て、微笑っているのだろうか]
|
「マティアス君…いや、今はムパムピス君と呼ぶべきだったね。」
「これを君に預けるようにと命を受けた。」
「…この教会から、異端討伐の聖務を行う修道士となる者を送り出すことができ、とても光栄に思っている。」
「新しい地へ赴いても…達者でな。」
(63) uyuki 2012/05/05(Sat) 01時頃
|
|
―その杖を渡されたのは、最初の「聖務」を執り行う前日のことだった。
長い間育てられた教会を離れる時、司祭様から頂いた護りの杖。
私の持つ力は、限られている。
物質に神の力を宿らせる聖別付与を得意とするだけで、 回復も、攻撃魔法も優れているとは言い難い。
聖務を執り行う役割を与えて頂いたことが、自分でも信じられないようなごく平均的な能力しかない修道士。
だから、力を消耗しない、尽きることのない祝福を受けた杖を与えられたことは、とても嬉しく…命をかけても、神を冒涜する魔物達を排し、人々の為、善き存在であろうと心に誓った。
――いつか神の御許に還るまで。
(64) uyuki 2012/05/05(Sat) 01時頃
|
|
……………夢………?
私……は…………
[生気を失い、閉じられた目が微かに震える。]
[何かを求めるように、投げ出された指先がゆっくりと動き、新たな血を得た体が大きく震える。]
……………ジェフリー……様…?
[目を開くと、金の髪…城に入ってからの数刻の間に、最も信頼できる存在となった男の姿が目に映る。]
(66) uyuki 2012/05/05(Sat) 01時頃
|
|
御無事だったのですね……
御力になれず…申し訳…ございません………
…口元に、血が……
回復を…しなければ……
[男の顔に、ゆるゆると手を伸ばす。 その血が自らの流したものだとは気付かないまま。 漆黒の闇と瘴気は、神の祝福により浄化されたように肌に優しく、安らげる空間となっていた。]
(67) uyuki 2012/05/05(Sat) 01時半頃
|
|
―……なる主よ、求める者の声をお聞き下さい。 主の慈しみに生きる人に癒しの…力を……
[馴染んだ聖句。 能力は高くないが、常日頃から使い続けた癒しの言葉。 その発音を、上手く発することができないことに気づいたのは、癒しの白い光が、淡い灰色の闇の力となり目の前に発現した時だった。*]
(70) uyuki 2012/05/05(Sat) 01時半頃
|
|
[ジェフリーの形相から血を吐いたのかと危惧していたが、顔を拭えばその兆候は見られなくなり安堵する。]
…おかしいですね……寝起きの所為か…
調子が…戻らないみたいで……
[語りかけるジェフリーの言葉が心の中に優しく響く。 慕わしさと尊敬の念が綯交ぜになり、心の中を騒めかせる。]
[見蕩れたように暫く、目の前の男の顔を見上げ続け、 自分の行動の不自然さに気づいて慌てて目を伏せた。]
あの……きっと…集中力が欠けているのですね…
もう一度…試してみます…っ…!
(99) uyuki 2012/05/05(Sat) 13時頃
|
|
[不幸なのか幸いなのか―元々強い信頼を置く相手であった為、 感情の動きに違和感を覚えることはなかった。
困惑しながら意識を集中しなおす。]
……何も起こらない。
[死と同時に能力が反転され、濃い闇の力が周囲を満たすように広がっていたのだが、瘴気を瘴気と感じなくなった感覚はまだそれを捉えることができなかった。
自らの最大の武器であるはずの聖術の力が使えないことに焦りを感じる。]
(100) uyuki 2012/05/05(Sat) 13時頃
|
|
人としての道……
それでは………私達は……命を失ってしまったのでしょうか…?
こうして身体を持ち、触れることができるのも… 感覚を残しているように感じるのも…幻想…なのでしょうか?
[金の髪に手を伸ばす。 自分に笑顔を向けるジェフリーは、とても力なく寂しげに見え、 その表情に心が痛む。]
貴方は命をかけて此処まで来て下さった… 謝る必要なんて…何も、ありません…。
[首を振り、慰めようと語りかけながらジェフリーに笑顔を向ける。 その口元には、異端の印。 形勢されたばかりの鋭い犬歯が闇の中、白い姿をのぞかせていた。]
(101) uyuki 2012/05/05(Sat) 13時半頃
|
修道士 ムパムピスは、メモを貼った。
uyuki 2012/05/05(Sat) 13時半頃
|
……何か、効果は出ていると思うのです… それなのに、いつもなら見える光が出なくて…
[なんとか聖術の発動を試みようと、詠唱の形を変える。 見慣れた聖術の光は生まれず、 気の流れだけが闇の中ゆらめくように動く。 そうしている内に抱きしめられて、顔を上げた。]
………え?………
[その瞬間、彼が何を告げているのか理解できなかった。 修道士として得ていた知識が、 その可能性を理解することを拒否していた。]
(123) uyuki 2012/05/05(Sat) 17時半頃
|
|
ジェフリー様……?
何を…言って……
貴方はこうして……生きて……
それに…瘴気も発していないし体も……
[抱きしめてくる体は、死体の冷たさではない。 邪悪な気に近づいた時の不快感もない。 そう、伝えようとしたところで決定的な証拠…彼に今まで存在しなかった、魔物の牙を見せつけられる。]
(124) uyuki 2012/05/05(Sat) 17時半頃
|
|
[闇の血を持つ心臓がとくりと跳ねた。]
[目を見開き、ジェフリーの顔を見つめ… そこで漸く、光のない場所で、灯りがある時と変わりなく彼の姿が見えていることに気づいた。]
ジェフリー様が異端に乗っ取られた…!?
私…も………??
(125) uyuki 2012/05/05(Sat) 17時半頃
|
|
そんなはずがない… あるはずがない…… そんなことが起こるはずがない…
貴方の魂は間違いなくジェフリー様の形なので…
私も…誰にも入れ替わられたりなどしていない…っ
記憶も、知識も…全て、何も変わりないというのに…!
[例え牙を見せつけられても、何かの冗談と否定してほしかった。 そうすれば、信じることができた。]
(126) uyuki 2012/05/05(Sat) 17時半頃
|
|
―異端の身体には悪魔の魂が入る。
―だから、どんなに生前と変わらない言動をしていても、魔物は、魔物。
―情を移さない。心を許さない。その声に耳を傾けない。
―魔の誘惑に惑わされることなく、 唯、主を冒涜する物を滅ぼせばいい。
…そう、聞いているんですよ? 天の主が…奇跡を司る存在が…偽りを教えることなんて……ッ ある……わけが………
[信じる世界が反転していく。 もし、異端が異端と成り得ない魂を持っていたのなら、自分が断罪してきた魔物達は全て哀れな犠牲者の救いを求める姿であったことになる。 その中には幼子もいた。 少女も、老人も…妊婦も…… そして、仲間であったはずの者まで。]
(127) uyuki 2012/05/05(Sat) 18時頃
|
|
「……俺はドナルドだよ、坊っさん。」
「呪われた存在でも、 ヒトでなくなっても、
誰に赦されなくても、……生きてる。」
[魔物の戯言として聞いていた言葉が、記憶の中に蘇る。>>5:90 魂が押しつぶされそうな絶望感の中、ジェフリーの体にしがみつくき、泣き出しそうな表情を向けた。 ――信じる神に救いを求める敬虔な信徒のように。]
(128) uyuki 2012/05/05(Sat) 18時頃
|
修道士 ムパムピスは、メモを貼った。
uyuki 2012/05/05(Sat) 18時頃
|
…魔物と化した者の最後は何度も見ました。 目の前で…息絶える姿を。
術で浄化させた者は眠るように灰になりましたが、杭を打ちつけられた者は、暫く消える事なく、人と変わらない赤い色に染まっていきました。 異端だと教えられなければ、救いの手を差し伸べてしまいそうな程、 人らしい…姿で……
[落ち着かせるように背中に手が置かれた。触れる仕草はとても優しく、魔物の牙が存在していることが、この目で見ていても信じられなくなりそうだった。]
…………… [崩れ落ちそうになる気持ちを堪え、次々と告げられる言葉を聞く。 その内容が過去の話に言及するとジェフリーの表情に影が落ち、その表情に酷く心が痛む。]
その方を、「解放」したのも…ジェフリー様…なのですね。 [言われることはなくても、表情で確信できた。]
(156) uyuki 2012/05/06(Sun) 00時頃
|
|
…ドナルド様も…私の、呼び方を…覚えていました…… あの方、今の名前が憶えづらいからって、坊っさん、と変なあだ名をつけたのですよね。 再会した時も、そのまま…呼び方は変わらなくて…… でも…吸血鬼が来ると…目の前で、その…血を……
[捕えられていた時の記憶が鮮やかに蘇る。>>62 あの時、ドナルドはどんな気持ちで自分に相対していたのだろうか。今頃になって、そんなことをぼんやりと思う。]
(157) uyuki 2012/05/06(Sun) 00時頃
|
|
…間違って、ない? でも…それなら……どうして……
私は、神に裏切られたのか。 それとも、この世に存在できないような罪を背負ったのか。 その…どちらでもないと……
[心の刃を振り下ろす先が見つからず、混乱する。
それでも、ジェフリーは、神を否定も肯定もしない。
消してしまいたい。
消え去りたい。
相反する感情の流れる先が示されることはなかった。]
(158) uyuki 2012/05/06(Sun) 00時頃
|
|
………私も…そうなるのでしょうか…… 今はこうして…人格を保っていますが… 血に飢えると……そのような、姿に……
[異端の存在…吸血鬼になる。 それは、今まで世界の全てだと思っていた聖なる世界と断ち切られる存在になるということ。 何よりも恐ろしく思っていた事。 それでも、不思議とジェフリーを恨んだり嘆きをぶつける気持ちにはなれなかった。 彼の言葉はどこまでもゆるぎなく、変わらない]
(159) uyuki 2012/05/06(Sun) 00時頃
|
|
……もし、これから先、理性を保てぬ吸血鬼として 永遠に、私でない存在に成り果ててしまったら その時は、お願いです。ジェフリー様の力で、止めて…下さい……。
その願いにそこまでの価値があるものだとは、とても私には思えませんが… それでも……望まれるのなら…
異端として存在していても…神の世界に行けなくなった身であっても… 私は、貴方についていくことにします。ジェフリー様。 私が、私として在る限り…
(160) uyuki 2012/05/06(Sun) 00時半頃
|
(最初に与えられる血は 力と渇望 を生み)
(二度目に与えられる血は 忘却と服従 を強い)
(三度目に与えられる血は ―――)
――― 与えるのはな、
いつだって、親なんだよ。
|
[考えるように伏せられていたジェフリーの顔が上がり、 視線が交差する。 心の奥底まで見透かされそうな真っ直ぐな眼で、 光を見失い、どこにも戻れなくなった自分に新たな道を示す。]
……はい。その言葉を頂いたからには…
神に定められた戒律からではなく……私の意思で…
[服の袖で顔を拭い、ジェフリーに笑顔を向ける。
喪失の記憶、絶望感は、きっと忘れることはできないだろう。
それでも、それ以上に、自分にとって大切になるであろう言葉を 記憶の中に刻み付けることができた。]
(242) uyuki 2012/05/06(Sun) 20時頃
|
|
ジェフリー・ハリソン様、 修道士ムパムピスは…… [言いかけて軽く首を振り言い直す]
…マティアス・デイヴィースは、貴方を唯一永遠の主として お仕えすることを誓います。
貴方の為にも…私はこれからも生き続ける。 吸血鬼として。 ――この、世界で。
[隠し続けた本名と共に、誓いの言葉を口にする。]
「ムパムピス」は、聖務につく者が精神支配を避けるための通名なのです。勿論普段はその名前で呼んで頂いて構いませんから。
(243) uyuki 2012/05/06(Sun) 20時頃
|
|
[ジェフリーが立ち上がり、剣を拾い上げている。 自分も杖を拾おうと手を伸ばすが、聖別されたそれは近づくだけで熱を持ち、手にすることは叶わなかった。]
…さよなら。今まで、ありがとう。
[目を伏せ、心の中で聖なる杖に別れを告げる。]
「 では行こうか。」
はい…っ!どちらの部屋を通っていきますか? 吸血鬼が、下のエリアに移動しているのは確かなのですが、気配を探るには…
(244) uyuki 2012/05/06(Sun) 20時頃
|
|
――えぇぇぇぇっっ!???
[不意に抱き上げられると、ジェフリーはそのまま走り出し、 躊躇いもなく、建物の屋上から身を躍らせる。
浮遊感。冷たい風が頬を撫でる。
思わず肩に手をかけ、しがみついた視線の先で 屋上が、城が、見る見るうちに遠ざかっていく。]
(245) uyuki 2012/05/06(Sun) 20時頃
|
|
…今、気づきました。 ジェフリー様って、堅実派に見えて意外と… 大胆な行動をされますよね。 [思わずぽつりと呟いた。]
[恐怖感はない。跳べると、確信しての行動だとはわかっていたが、それでも何も試さず屋上から飛び降りることは 自分にとっては予想外過ぎる。]
――いえ、何でもありません。 独り言…です。
[怪訝そうな表情を向けられ、笑いながら答えると、この変則的な空中散歩を楽しむことにした。]
[行き着く先は深い森。 新しい、「道」の始まりがそこにあった。**]
(246) uyuki 2012/05/06(Sun) 20時頃
|
|
[楽しそうな…晴れやかな、初めて見るジェフリーの表情に自然と視線が吸い寄せられる。 そうしてじっと見ていると、耳元で伝えたばかりの真名が囁かれた。]
え…それ、が、命令なのですか? ジェフリーさ……… [言われた直後に早速噛んだ。常に相手を様づけする習慣がついていた為、意外とこれが難しい。]
………はい、ジェフ。
……これから、そう、呼ばせて頂きます。
[返事をしたのと空中散歩が終了したのは、 ほぼ同時のことだった**]
(264) uyuki 2012/05/06(Sun) 22時頃
|
1
2
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
5日目
エピローグ
終了
/ 最新
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
トップページに戻る