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【人】 徒弟 グレッグーアナウンス・広場ー (2) 2015/08/25(Tue) 08時半頃 |
[同じく浮かべられる笑顔を眼にすれば、「ああこの人は同じなのだ」と妙な仲間意識に囚われる。そこから先は酷く安心した心地良い温水の中に意識を落とし、ただ空いた腹を欲のままに埋めるだけ。
"ダメなこと"だなんて後悔をするのはもう少し先の話。
腕は彼が食べている
…ふふ、いただきます。
[笑顔を浮かべたままその足を拝借し、力に任せてその肉を皮膚や毛ごと噛みちぎる。口内に広がる鉄の味は滑らかで、喉にまとわりつくことなくするりと落ちていく。ああ、怯えた様子ではあったが恐らく彼は健康状態が良かったのかもしれない。
咀嚼する肉は噛めば噛むほどその血を溢れさせ、その柔らかさ、舌触りの美しさ、何よりも絶妙な甘さを持つ味に酔いしれ 思わず口元が弧を描く。止まらない。先程食べたあの匂いも酷い塊と比べたら天と地の差だ。こんなに美味しいものがあるだなんて。
露出した肉に舌を這わせ、その赤の味を堪能していれば ふと服に赤が飛んではまずいと気付き、とりあえず上の白だけは脱ぐ。その手つきは鮮やかで、本当に本当に本当に早く食べたくて堪らないという子供の表情を浮かべていた。
そのまま柔らかな肉に歯を立て、また噛みちぎる。この作業はあまり上手とは言えなかったが、それでも空腹に突き動かされるように食べていれば次第に白い脂肪が滲む。
脂肪は少しべたりとしていたが、それでもあの廃油よりも喉越しが良く それでいて後にも引かない。
筋組織は筋っぽく噛みちぎる作業が一苦労だ。しかしその絶妙な固さは噛めば噛むほど味を出し、舌に触れるたびに喜びで体が震える。]
……美味しい、…ですね
[なんて先程咎めようとしていた人物とは思えない一言。口元には赤を貼り付けながら、心からの笑顔を。同じくリーが笑顔を浮かべるのなら、こちらも笑顔を浮かべて。
屠り続ければ次第にカチリと固いものに触れる。骨のざらりとした感触には、ああもうここまで食べてしまったと 気付けば片方の足はもうとっくに痩せこけ、残るは骨と僅かな肉ばかり。
まだ、もっと。
足ならもうひとつあるじゃあないか。
そうして続けていけば、またすぐにその足も骨を露出させていくのだろう。だってこんなに美味しいんだから。]
……ご馳走様でした。……ああ、リーさん一つ伺いたいことが。
[食事を終えれば最早その残骸に興味などない。ああ、でもまだ少し空腹感は残る。心も胃も満たされる食事なんて、久方振りだ。
伺いたいことが、といえば彼は足を止めてくれたか。それならば、口元の赤を拭いながら薄く笑う彼に 笑顔を向けて。]
…先程の肉の塊、どんな味がしましたか?
[その問いは今更野暮かもしれない。それでも最後の確認とばかりに。
未だ空腹を訴える脳は、これ以上の長居は無用であるという理性のおかげでそこから離れることはできたろう。一度覚えた味に想いを馳せて。]
[ああ、眼前の光景は先程部屋を出た時と何も変わらない。露出した肉は宝石のような赤さをまだ保っており、思わずごくりと唾を飲んでしまうほど。美味しかった、なんて言うのは不謹慎だろう。
きっと青山が示していた悪食とやらは"コレ"のこと。なんてことだ。
今更になって浮かぶのは人間を屠るという禁忌を犯した自分への嫌悪と、それでいて不思議と後悔していない自分への侮蔑。
2時間おきにあの飢餓に襲われると言うのなら、またあれが起こるのか。今度は止めなくては。ダメだ、人を食べるなんて……それだけはあってはならない。あの舌触りの良さ、喉を通る血液や肉の美味しさといったらこの上なくて惜しくは思ったが、いやそれでも絶対に食べてはダメだと。
そう考えながらも、室内を漂う鉄の香りには人知れずうっとりと目を細めていた。
─"食事"後─
[見かけに寄らず随分大喰らいだと
レティが裸にしていく脚を眺めて思った
そこでぼんやりあの薬の効果なのかと考えたり
腹が膨れて少しは余裕が出来ていたか
伺いたいことが
まさかまた咎めるのかと億劫げに振り返る
──けれども、内容にはニヤリと笑って]
さっきの肉、ステーキか?
……クッソ不味かったねィ
此奴と違ってさァ
[食レポなんて芸当は出来ずシンプルに
さて其れは満足行く解答だったかね*]
……ごっそさんでした
[手を合わせた本当の意味は其れだったか]
……ナイフなんかが有れば
もっと楽に喰えるかねィ
[其処に彼
鼻に付いた異臭に同じく目を細めて*]
ー"食事"後ー
[問うた内容にはニヤリ、と笑みが返される。続く答えには、すっかり血を拭った口元を綻ばせ、笑う。]
あはは、よかった。僕だけじゃなかったんですね。
[この状況にはそぐわない笑みではあったが、あの異様な飢餓感も満たされていたから頬は自然と緩む。そのまま彼が去るのを止めることはしないだろう。同じように自分もそこを後にするのだから。
……ああ、それにしても"彼"には悪いことをしたな、なんて後悔もそれと同時に襲ってくるが。]*
齧り付くというのは少々苦手でして。
[なんて、すれ違いざまの呟きには 返す。…そう、食事なのだから。なんて表面を繕った言い訳か。]*
[肉を大きく切り口許へと運ぶ
まるで草履を齧っているようだ
草履など食べた事無かったが]
(矢張り……クソ不味い)
[身体が拒絶反応を示し
喉の奥に押し込むのに一苦労
飲み込んでもすぐさま逆流してくる
それを必死に耐え味噌汁で流し込む]
[味噌汁だって不味い まるで泥水
砂場のお飯事を連想させる
胃に優しいと思ったキャベツの千切りも
瑞々しい筈なのに藁を食んでいる様だ
嘔吐感を我慢し過ぎて浮かぶ涙
見られぬ様にそっと拭った
嗚呼、どうして満たされない?]
く、はは……っ
[──なァんて
解決方法はとっくに理解していた
皿を空ければカトラリーをそっと懐に]
【人】 徒弟 グレッグ―サイモンの部屋にて― (41) 2015/08/25(Tue) 20時半頃 |
【人】 徒弟 グレッグ
(42) 2015/08/25(Tue) 20時半頃 |
【人】 徒弟 グレッグ―自室にて― (52) 2015/08/25(Tue) 21時半頃 |
【人】 徒弟 グレッグ―霞む視界の中で― (54) 2015/08/25(Tue) 21時半頃 |
【人】 徒弟 グレッグ―広場へ― (59) 2015/08/25(Tue) 21時半頃 |
[周りの人間とは違う、しかし明確な死への恐怖。見つかったら殺されてしまうのだろうか。先程箱に近づいたときにメスを一つ拝借した。一番乗りだったのだから、一つ減ったところで気づく人間などいないだろう。]
……お腹すいた……
[ぼそりと呟くのはそんな言葉。ああ、死と直面しているというのに食欲は尽きない。だってあんなに美味しそうな匂いを嗅いでいたんだから。見つかったらどうなってしまうのだろう。……そんなの、絶対に嫌だ。
あの時の誘いに乗らなければ、なんて後悔したところでどうせ遅いのだ。それならば、誰かに押し付けてしまおうと。醜態を晒してでも、生き残るための価値はあるのだろうか]
【人】 徒弟 グレッグ―広場にて― (74) 2015/08/25(Tue) 22時半頃 |
[懐に忍ばせたナイフとフォーク
服の上からツツ……となぞる
これから殺し合いが始まるらしい
気になるのは一点だけだった]
(その死体って喰えんのかねィ
喰わしては貰えないかなァ)
[人間らしい思考が失われて
だって、そろそろその時間だ
だから仕方ない。仕方ないんだ]
はーー……腹が減った
【人】 徒弟 グレッグ―広場にてサイモン死後・アナウンスの後― (79) 2015/08/25(Tue) 23時頃 |
……腹減ったな
[近くを通る時に囁いた
何かを要求する目だったか]
【人】 徒弟 グレッグ―広場― (98) 2015/08/26(Wed) 00時頃 |
……あの人を、食べるの?それとも……
[他の人を?なんて問いは彼の耳に届いたか。どちらにせよ、そろそろ飢えが限界で……ああまたあの肉を味わいたいという欲に支配されつつあった。恐怖が薄らいだのはその影響だろう。]
[不自然でないように立ち止まって]
……あー……殴るって言っておいて
食い散らかす訳にゃァ……?
[何故だか殺すのは確定していたが
死体は改められるだろうか
噛み跡なんて見つかれば
即殺処分される未来が見える]
お前さんに任せるよ
喰いたいもんを喰おう
……任せる、って……僕は……
[殺す選択をしろというのか。という言葉を紡ぐ。人を殺すという恐怖よりも、あの肉がまたたべれるという喜びと飢餓感の方が強く、最早殺人への抵抗も薄れかけている。]
……ヨアヒム、さん……とか……?
[脂肪が多そうではあるが、ああそれなら肉も柔らかいかなんて算段。]
【人】 徒弟 グレッグーそれからー (106) 2015/08/26(Wed) 01時頃 |
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