97 せかいがおわるひに。
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[私ねー]
[ 言いかけた言葉]
… 世界の終わりを 撮りたいの
[飲み込んだ言葉]
[終わりって、いったい何をさすんだろう]
[だって私の撮影は、まだはじまってもいない。
何も目指せてすらいない。
なのにもう終わってしまう。
もう終わってしまうなら。
その終わりを。
撮るしかないじゃない。
ううん
… 撮りたい。]
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[>>5どもる様子にうんうんと頷く。]
でもそれくらい可愛げがあるほうがー 男の人はいいんじゃないかなぁ
[ねー、とセレストにふる。 そっと思い出したのは、彼女の姉の今の様子だった。]
そういえばー セレストいつまでそこにいるのぉ?
[柵のもち手を変える様子にそう訊ねる。]
(6) 2012/07/19(Thu) 00時半頃
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あの反応はそうよー 同類はね…わかるものなの…
[>>9セレストの言葉にゆるりと首を振り答え。 その後の大笑いに、死にかけた大笑いに、でしょぉお?と強い肯定を示した。]
それでなんか違う、なんだから失礼しちゃう 全くあのフィルムはこの世から抹消されるべきだわー
[みじめ、というセレストに、仕返しとばかりに少し笑ったけれど。]
(15) 2012/07/19(Thu) 00時半頃
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とる? とる??
[次のセレストの言葉にちょっとテンションがあがってしまった。まあ駄目といわれても目の前でされるなら撮るんだけど!
冗談と言われると、ちぇ〜と残念そうな表情をする。 可愛いの肯定に、うんうんと理解してないスティーブンをよそに更に肯定をしてみたりして。]
たーしかにー
…あっ 私はとりあえずもう一回部室戻って、 さっき言ってたフィルムを抹消してくるぅー
その後は…うーん、 家に帰るのってやっぱやばいのかなぁ でも私顔だけだからなー
(16) 2012/07/19(Thu) 00時半頃
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怪我人の治療…
[>>13怪我人を、探してゆくなら。セレストの言う事ももっともだし、それに。 ―― 死に行く人をたくさん見る事になるのだろうなと。なんとなく思って。]
… 先生、がんばって ね
[何を応援したのかは、自分でもわからない。]
ひとりは、いやかぁ…
[>>19セレストの言葉に、呟く。 自分はどうだろう。考え始めたけれど、まあいいや、と。結論が出る前に考える事はやめてしまった。]
(25) 2012/07/19(Thu) 01時頃
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でしょぉお? あれがこの世にあるままなんて、 死んでも死にきれないー
[>>23笑ってくれるセレストの反応が嬉しくて、笑いながらそう返す。]
二人にはそういうのがないならうらやましい
[そう付け加えつつも、美人なんだから、と他人から言われるとやっぱり少し苦笑交じりになりながら。]
あーりーがーとー じゃあがっこで武器でもみつくろってくかなー 護身用護身用
[と、軽く笑った。]
先生みたいな人ばっかりだったら、 きっともっと平和だったろうねぇ、 今も…
(31) 2012/07/19(Thu) 01時頃
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[因みに――。
天文台には友人や従姉がバイトしている事もあって時々遊びに行っている。
そして例の「病弱系お嬢様」のフィルムのクライマックスシーンをあの天文台で撮ったなんて言えるはずがなかった。 二人のバイトが入ってない日を必死にリサーチした努力を私は死ぬ瞬間まで忘れないだろう。無駄に。
けれど職員であるルーカスには見られていたかもしれない。反応は怖くて思い出せない。]
(34) 2012/07/19(Thu) 01時頃
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[スティーブンを見送って、手を振るセレストを撮影する。 終わりの別れ。また再会があるのかどうかは、解らない。あったとしても、このビデオにはおさめられない可能性のほうが高いだろう。]
…
[小さな沈黙。]
(41) 2012/07/19(Thu) 01時頃
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[>>38思い出せない様子にうらやましげな視線を送り。 武器を所持する事への肯定に頷いた。]
えーでもバットはおっきくないー? バレバレの方がけん制になるからかー ありかも…
…でもさー バット持ちつつ撮影しながら歩き回る女子高生かっこ制服てん美少女かっことじる って どうなのー まじで
[明らかに不審人物だった。]
美術室で彫刻刀とかカッターの拝借もしてこーかなぁ まあなにか、探すよー、ありがとぉね
(45) 2012/07/19(Thu) 01時半頃
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[ここに来た時と同じように、がちゃっと音を立てて屋上の扉を開けて。]
セレストぉー
[カメラを向けたまま、眠そうな表情で、投げやりな口調で彼女を呼ぶ。]
またねーっ
[そして、わざと、そう笑いながら「いつもの挨拶」をして屋上を後にした。]
(46) 2012/07/19(Thu) 01時半頃
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笑えねえ。
現実より隕石の方が綺麗だなんて
――……、笑えねえわ。
[闇色から零れるその様は鮮やかに
廃れた現世よりも光彩を放つ。
幾分楽しげに映るホリーに視線を向けた鉄色は
表情を変えず、淡々と呟き]
でもそのほうが、今より綺麗になれっかね。
[つと指先に触れたオイルライタを手繰り寄せかけ――やはりやめて]
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[屋上の扉を閉めた後。 耳に残るセレストの声の余韻を聞きながら、映画研究部の部室へと向かう。
いつもどおり。 いつもどおりがなくなってしまうのは嫌だったから。
いつ終わってもいいように。 いつもいつも通りでいようとしている。
今撮影をやめて、再生をしたら。 さっきの「いつものセレスト」を見返すことが出来るだろう。でもそれはしない。
だって私はまだ、撮り続けるって決めているんだから。]
(57) 2012/07/19(Thu) 02時頃
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[たん
とん
ととっ]
[学校の階段を降りる音は軽い]
くーろーれきしー
のー
まっしょうー
[歌声が響いて聞こえる。音程は外れていた。]
抹消…
[されるのは――、]
わたしたち?
[だとしたら]
もしかして
なぁんて ね
なーんて、なーんて〜
ふふふんー
[途中から鼻歌になる。
誰にも聞かれぬまま廊下に響いた。]
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― 高校:映画研究部部室 ―
はっけんー
[部室で棚をあさる。勝ち誇った笑みを浮かべた。]
…
――…
[浮かべた後、部室をぐるりと見回す。]
――…
……
うん
[一言だけそう呟いて。 黒歴史フィルムを、編集に使ったPCで、少しだけ再生する。カメラによる撮影は、続けながら…*]
(63) 2012/07/19(Thu) 02時頃
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[部室を見回す口元は戦慄く。
表情だって泣きそうだ。
こんなに、こんなに、
この部屋に未練があるなんて。
思ってなかった。
私、思ってなかったよ。]
……こんな奴が増えるくらいなら
早く、……早く、――堕ちろ。
[会いたい人にも会えず、死に行くブローリンは。
心のうちに何を思うか。
ますます現実は醜く歪む。
早く、堕ちろと。隕石を鉄色で見上げた。]
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― 高校:映研部室 → ―
[暫くぼんやりと過ごした後、はあ、と溜め息をついた。片手で口元を覆う。]
……――……、…
[まずは黒歴史の入った記憶媒体を叩き割り、その後にPC内の作品のデータとバックアップも消却した。 ばきんと嫌な音がひびいた。それも撮影される。 コトン、カメラを机の上に置く。]
……
[ガッと、PCタワーに手をかけた。]
ん…っ、っらあ!
[床に投げ落とす。 鈍い音が響き部品の一部が床を踊った。]
………―――― あー……
(147) 2012/07/19(Thu) 23時半頃
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ぶちょぉ
ざまみろぉお…
(149) 2012/07/19(Thu) 23時半頃
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[こぼした涙をぐっと拭う。]
……は、…
[浅い深呼吸をした。]
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[机の上のカメラは一部始終を撮影している。それを手に持つと、部室を後にした。
野球部に行こうとも思ったが、自分の力ではバットで殴るくらいで相手を撃退できるかは解らない。 とりあえず職員室で鍵を失敬し、先生の机からカッターなんかも失敬し、家庭科室へ向かった。]
……… バット持ち女子高生よりも数段ヤバい系ー?
[さや付の果物ナイフ。これならポケットにギリギリである。はみ出てる?かも? 気にしない。]
ぽーっ けっ とーっ のー なー かー にー はー
[じわじわ音程を外した歌を歌いながら、家庭科室、そして、高校を後にする。]
(157) 2012/07/19(Thu) 23時半頃
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部室…
部活は、
おわっ たぁ…
終わりを、撮れた…
次の おわ りは
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― 高校裏門 ―
あれー ヒュー?
[後ろめたい事をした時の脱出は裏門と相場が決まっている。 そこにいた人物に、投げやりな声色とカメラからの視線を投げた。]
(162) 2012/07/20(Fri) 00時頃
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