78 光環の戦溟 ― bloody searoar wars ―
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この大地総てを還せど
この虚空総てを還せど
ない。
ないのだ。
どれだけ探せども
この手にないのだ
私のこの手にせるものは
死と破壊しかないのか。
[零に還された大地には何も無い。
その手に零を宿す女以外には何もない。
零の手が触れても女の身体は還らない]
私のこの手にせるものに
生と希望はもてぬのか。
(総て今更だ。
罪に塗れ、禍に澱むこの世界を破壊し、素敵な再生を。
太陽《サイモン》を還したこの世界。
ならば総ての塵ひとつまでも、零に還すまでのことだ)
[胸中でひとり呟く死女神の背中に、翼がざわめく。
もうすぐ時が動く。
恐らく、禍の匣《BOX》の次なる解放は、そう遠くない間近に差し迫る]
[勿論、上空に存在する、監督者《エピスコポス》も。
辺りの空を満たす耳鳴りも承知している。
どうやら、死女神、同胞として接する気は今は無いとばかり。
上を向いても、何も見えなかったかの様に視線をまた落とした]
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浄化の焔《クレマツィオーネ》…?
[少年の言葉に、僅か首を傾げた。]
それは、何処にあるのでしょう…、オスカーくん!
[頭を抱えてしゃがみこむ少年の姿に慌て、その背中を撫でた。 眠る鳥ならば、何か知っていようか。
彼女が来訪者に気付くのは、もう少し後の事。]
(182) 2012/02/03(Fri) 23時頃
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[現れる執行者《エピディミオス》の気配に、小さく首を傾げて応える。]
汝のお気に入りの少年は、何を知っているのだろうな。
[そう問いかけて、その場はまかせたとばかりの様子だった]
それは、『無』の世界に現れる、偽りの女神《ダイアナ オブ イミテーション》――
そう言う事か。星の癌《ダニ》の分際でまた、面白い事を。
[人知れず浮かべた笑みは、実に面白い物を見てしまったと言わんばかり]
(……倒せる物ならば、倒して見せろ。オスカー。
この澱んだ世界を、星を。
それでも望むのならば。
私を、零に還して見せろ)
[破壊と混沌《カオス》の翼を羽ばたかせる背後には、津波が洪水の如く押し寄せている。
もしかしたら、あれに呑まれて死ぬかもしれない。
だが、もし生きて、再び見える事があったならば。
その時こそ、この世界を零に還す者として――**]
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鳳凰…?
[オスカーの言葉に、女の猫目が大きくなる。 アリィの焔が、その焔だというのだろうか。
当の鳳凰は、未だ反応せぬまま。
そして、現れた女の姿に背を撫でる手を止め、立ち上がり数歩後ろへと引いた。]
(323) 2012/02/04(Sat) 15時半頃
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[自分達と顔見知りであるかのような様子 >>194 に、彼女も首を傾げた。 少なくとも、カトリーナの知り合いではない様に思う。
ナジをケヴィンの中に封印した人物の名は何度か聞いた事はあったが、どうやらその人物でも無いらしい。 アリィの知り合いだろうか。
少なくとも、アリィが起きていれば、その気配を感じる事はあっただろう。
近くで見つめ合う風のケヴィンと女を、静かに見守っている。]
(324) 2012/02/04(Sat) 16時頃
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術、ですか…。 どうでしょう、これは私達の一族に伝わる力ですから。 努力で手に入るのかしら、うーん…
[オスカーの言葉に首傾げ、小さく唸りながら考えていると、酒の匂いが鼻をついた。 現れた男の姿 >>230 に、面食らっている。 ちら、と四対の目に視線が向く。
元々酒は飲まない、飲み比べが始まっても少し離れて見守るまま。]
…
[ おでぶったと言われても、小さく息を吐いただけ。 事実だから仕方ない。
けれど、直後ケヴィンから感じられた気配に、少し慌てた。]
(326) 2012/02/04(Sat) 16時頃
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―――…?
[何処からか聞こえる四重になった笑い声に、彼女は酔っ払いの男へと目を向けた。 名を、趙飛雲と言ったか。
不気味な四対の目、自分の背後の赤の紋と同じ様なものなのではないか、という考えが頭を掠める。 鳳凰が起きていれば、もう少し何か分かったかもしれない。
けれど、それもすぐに港に起こり始めた異変の為に、忘れてしまう事となる。]
(330) 2012/02/04(Sat) 16時半頃
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[地を震わせて迫りくる、津波に、身体が凍りつく。 鳳凰は、まだ目覚めていない。
数歩、後ずさった時に力強い手に、引かれ、そのまま恐ろしさに目を閉じた。**]
(331) 2012/02/04(Sat) 16時半頃
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……あぁ。
先程はわざわざすまなかったな。
良い息抜きになったよ。
[勿論、先程の港町での事を言っている。
禍の匣《BOX》を破壊した訳でも、抗う者に死の眠りを与えた訳でもないが、らしくもない行動に、特に悪びれた様子もなく]
ふふ……妾の肉体に瑞々しい気が漲っておるわ。
妾が真の姿《カンゼンタイ》になるのも、時間の問題よ。
[桃 茜はニィッと笑みを浮かべている。]
『お前の真の姿《カンゼンタイ》か、それは楽しみ。
だが。
……なんだ?
私達皆が、未だ誰も彼も真実の力の具現《アラガエヌメガミノスガタ》を晒してはいないわけか。
全く。遊びではないんだぞ?
……なぁ?監督者《エピスコポス》』
[己もまた、真実に死女神《アトロポス》としての姿を解放している訳では無い。
それを棚に置いて、同じく、未だ肉体を、黙示録の人形に委ねている監督者《エピスコポス》に、水を向ける]
ん?
……我の姿?
[淡々としゃべる声音は、ほとんど感情を宿さない]
我は監督者《エピスコポス》であり、宇宙《そら》の一部。
故に定形を持たぬ存在
[この器《人形》の中に封じられたのは宇宙《そら》
漆黒の翼に宇宙が見えるは、収まりきれぬ監督者《エピスコポス》が漏出たもの。]
汝は我をこう呼んだではないか―――
”運命《ラキシス》”と。
何だと……体が負荷に耐え切れず、腐敗を起こしたか。
[桃乐茜は少し考えたあとに]
……『あの男』に頼むしか、ないな。
[半辺天の声に、ふと意識を向ける]
あの男か ―――頃合いだろう。
[先ほどから世界を満たす4匹の獣の気配。
それは常に彼女の傍にあったから、何を言わんとしているのかは察しがついた。
―――否、それもまたすでに定められた運命だからか]
汝一人で十分か?
……『あの男』?
[あの男。
一致するかの自信とまでは行かないが。
ある心当たりを、つい先程眼にした]
あれは。
あの癌《ダニ》"共"と言った方が、正しくないか?
[しかし、それもまた、定められた運命なのだろう]
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ー ドゥ・シアーラ:街外れ ー
けほっ、けほ…
[迫り来る海水、ケヴィンの胸の中で必死に耐えるしか無かった。 水が引く頃には、飲み込んでしまった海水の塩辛さに咳き込みながら、何とか自分の足で地面に立っていた。
酔っ払いの男はどうしていただろう。 そこに、先程聞いたばかりの声が降ってくれば、身体をかたくしてそれを見上げた。]
(470) 2012/02/05(Sun) 00時頃
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ただ、『あの男』が覚醒するのに間に合うかどうか――せめて時間が稼げれば、良いのだが……
[虚空《ソラ》を飛びながら、半辺天は思案の様子を浮かべる。]
全てはすでに定められていること。
間に合うも、間に合わぬも、それは汝の責に非ず。
だが、そうだな。時間稼ぎか。
[思案するような沈黙]
/*業務連絡おばさん会議4
襲撃は、悲運覚醒、で決定で大丈夫でしょうか?
襲撃は半辺天《オトメ》に任せます。
吊りは色々と交錯してるので、昨日と同様に、流れに任せる事になりそうだと思います。
/*業務連絡おばさん会議4応答
はーい、わたしも同じ考えです。
吊は赤は心配しなくても基本流れでいいかなーと。
それにしてもあっぷあっぷで申し訳ない。がんばる…!
/*業務連絡おばさん会議4
まぁ、飛雲覚醒でも良いのであるが、
現状連絡が以下略
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