26 Fairy Tales Ep.4
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この女……。
[殺したい。
殺意に満ちた欲望に『証』が熱を持つ。]
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[――― パン。
勢いよく本を閉じて小脇に抱えた。]
ここで待ってンのは …性に合わねェ。 探すか。
[弓を構え直し一気に駆け出す。]
(206) 2010/08/08(Sun) 22時半頃
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良家の息子 ルーカスは、雑貨屋の前から広場の方へと向かって駆け出せば、人影がひとつ、ふたつ…
2010/08/08(Sun) 22時半頃
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何だ…騒ぎかァ?
[ちらほらと野次馬も含め人だかりが出来ていて]
あれは、テッドと
―――…、変な女。
(209) 2010/08/08(Sun) 23時頃
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良家の息子 ルーカスは、若者 テッドの言葉が聞こえれば、本能的に持っていた本で頭を叩いた。
2010/08/08(Sun) 23時頃
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――― なァに生きることを諦めてンだ。
[本を片手に言った。 そこまで叩く力は強くはないだろう。
叩いたせいもあり人に紛れて姿を消した女性に気付くのは遅れて]
(215) 2010/08/08(Sun) 23時頃
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…しつっこい。
自らの手を汚すのは面倒なんだけど、ね。
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生きたくても死んだ人もいる。
だからこそ、生きてる奴は 頑張って生きなきゃいけねェってもンだろ。
…ほら、立てよ。
[視線を合わせずまま倒れたテッドを叩いた本人が 腕輪のある右手を伸ばして無理やり起こそうとする。]
――― ちゃんと「前」向いて 歩け。
(220) 2010/08/08(Sun) 23時半頃
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[振り払われれても手は虚空に残ったまま下さずで]
興味のねェ奴に説教なんてしねェンだけどな。
[小脇に抱えていた本を落とさないようにしながら]
ああ、生きてるよ。 歩いているさ。
でもそれは、テッドだって同じだ。 形が違っても、同じだろうが。
――― …? テッドは何を知ってンだ?
(228) 2010/08/08(Sun) 23時半頃
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最悪、瓶を振り下ろす瞬間に入れ替わる…?
それならぎりぎり出来るかしらね。
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[赤茶の瞳に込められた意味の全てを知る事もないままで]
お前も、未来に向かって歩いてンだっつーの。 死に急ぐ必要なんてねェだろうが。
少しでも多く生きてみろ。 それが…、先に死んじまった奴のためにもならァ。
[泳ぐ視線を追わず見詰めるだけ。 もとより、あの問いに返答が来るとは思ってはなく]
教えてはくれねェか。 残念、っと
――― あれ、さっきまで言い争ってた女は?
(238) 2010/08/09(Mon) 00時頃
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[―――― カストル。 ]
それ、診療所でも…
(240) 2010/08/09(Mon) 00時頃
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ふ ざけんな!
――― 絶対なんて、ねェよ。 そう信じ込んだら 終いだろうがッ!!
[思わず声が大きくなるが、続ける言葉はトーンを戻し]
テッドが生きたいと願うなら 俺は、そーゆー奴の手を引いてやるだけさ。
[服の上から首元を握るのが見えれば苦しいのかと勘違いする。 心配されるのは好かないかと思い表情は変えずのままで。]
…あっちか。 何か変な女だよな、あいつ。
よくわかんねー、っつーか。なんつーか。怪しいっつーか…
[手にしていたサイモンの本で肩をトントンと叩きながら頭を捻る。]
(250) 2010/08/09(Mon) 00時半頃
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ン…?
[言葉尻に、また 違和感を覚えた。]
カストルって奴が何かしたのか?
(251) 2010/08/09(Mon) 00時半頃
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語り部自らが手を下すことになるなんてね。
…無様だわ、まったく。
[軽い舌打ち。]
真実を知れば。
人狼だから。
そういう理由で殺すのでしょう?
俺は知ってる。
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…な、
[ひとつの命の終りの制限を知らされる。 知り合ったばかりとはいえ、驚きは隠せず 同時に掛ける言葉を失いかける。]
せめて、楽しく生きろよ。 やりてぇことやったりとかよ…、
あー、すまん、全然 言葉出てこねェや…。
[本の角でかり、と頭をかきながら眉が下がった顔で言う。]
(261) 2010/08/09(Mon) 01時頃
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――――― そう、だったのか。 … もういない奴だったのか…
[騒がしくなってくれば、大丈夫ですから、と周囲の人へ声を掛けつつも 怒りの滲む声色にこれ以上問うことはせず頭を下げた。]
―――…悪ィ。 辛いこと思い出させちまって。
(263) 2010/08/09(Mon) 01時頃
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……そうか。 やりてェ事あんなら大丈夫だろうな。
――――…でもよ もういなくても、きっと見守ってらァ。
[彼の背に言葉を投げる。 下げた頭を上げれば眉が下がった表情だけれど]
宿…?
[家があったはずの彼がどうして宿に、と疑問は浮かんだが これ以上用があるのに引き止める理由はなかったので]
おう、それじゃあな。
(270) 2010/08/09(Mon) 01時頃
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さて、と
[酒場へと向かうべきが悩んだが 手に持ったこの本の事も気に掛かってはいたので 本来の目的を果たすべく雑貨屋の方へ戻っていけば 店の前にソフィの姿を見つけた。]
よ。
[本ごと手を上げた。]
(272) 2010/08/09(Mon) 01時頃
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― 雑貨屋 ―
――― この本の事、知ってンだ…
[生前に見たのだろうか、それとも――― と、一寸思考が走ってしまいそれを抑制する。]
…おう、邪魔するぜ。 はーー、ようやっとここで茶ァ飲めるな。
[店内へ入れば見慣れない商品へ視線を移しながら 空椅子へどかりと腰を落とした。]
なぁ、この本の中身にもソフィは詳しいのか? 俺、こーゆーのにすげぇ疎かったからさ…
――― これにも、気づいてたんだろ?
[大きめの本を膝の上に置いて、その上に右の手を置いて『証』を見せた。]
(275) 2010/08/09(Mon) 01時半頃
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― 雑貨屋 ―
あいつが言うようにさ 風が 生まれるといいけどなァ…
[風にどんな意味があるか知らずだったけれど今は違っていた。 並べられた茶菓子をひょいぱく、と口に放り込み茶を啜る。]
ま、店やってるくらいだもんなァ。
[『証』と言われれば、やっぱりそうなのかと心の内で納得し]
は? これも ――― って事は、ソフィが…
[浮かんだ仮説はすぐに取り消されて]
(282) 2010/08/09(Mon) 01時半頃
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…いや、アイリスって変な女は診療所で会ったけど グロリアは見てねェな…。
てか、何でグロリアの指輪がここにあンだァ? 嘘はついてねェけど、ソフィ 何か隠してねェかァ?
[嘘などついてないので茶を再び飲んでも味はそのままで]
…ポーを 私から、守って。 そう言ってたけど、よく意味はわかんねェや。
(283) 2010/08/09(Mon) 01時半頃
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グロリアの名を…名乗ったってのも 意味わかンねェな。 同姓同名でもないなら、嘘ついてるって事だろ?
[ぱく、とまた茶菓子を食べて]
これ、うまいな。
[合間に感想を交えながら、再び茶に口をつけた。]
(286) 2010/08/09(Mon) 01時半頃
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神子は見た目じゃわかンねェからな…。
[2人の神子の顔が容易に浮かんだ。]
つまり、大精霊の『証』を…俺ら兄弟が? ちょっと偶然を通り越しすぎじゃねェ…の?
[ひくりと頬が引きつってぎこちない笑みが浮かぶ。]
…其の子はグロリアから証を奪ったって わけじゃあなさそうだけど、…なんつーか 経緯が不透明だなァ。
ま、グロリアにその指輪を返してやらねェとな
[むぅ、と小さく唸ってから]
けど、それであいつの身が危険になンのは―――
(291) 2010/08/09(Mon) 02時頃
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…なぁ、その指輪。 俺を信用して預けてくれねェか?
今日はもう暗くなってきてっから 明日にでもグロリアに渡してくらァ。
[背の花に込められた願いを知らない青年は 目の前の彼女の身をも案じてそう言い]
――― …アイリス、か
[ぽつり、確認するようにあの女の名を呟いて]
えらく色々行ったんだなァ。
[妹たちが引き取られた村の名だとすぐに一致。 そして、2人の行商人もまた同意で]
―――― 元気にしてっかな、あいつら。
(292) 2010/08/09(Mon) 02時頃
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良家の息子 ルーカスは、懐かしむ声で2人の神子を思い出せば
2010/08/09(Mon) 02時頃
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[同時に、脇腹の蹴りを思い出した。]
あ、ソフィの薬、効いた効いた。 全然もう痛くねぇでやんの。
すげぇな!あれ。
(293) 2010/08/09(Mon) 02時頃
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俺さ、そう聞いても加護はなんとなく解っても 精霊って、何を導くンだ?って思ってたな。
[ごく、と茶を飲み干せばまだ熱い器を机に置いて]
……グロリアが、 投げ ―――?
[浮かぶ違和感に眉が寄る。]
ン、解った。 じゃあこいつは「預かったまま」にしとく。 ――― って、俺 触って大丈夫かァ…?
[右手で指輪に触れれば、手首がじんわりと熱くなり 指輪はすぐにシャツの胸ポケットへ仕舞い込んだ。]
知り合いっつーか、そいつら ムート村に来てたからなァ…
てか、俺の脇腹の痣はそいつのせいだし―――。
(298) 2010/08/09(Mon) 02時半頃
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良家の息子 ルーカスは、店番 ソフィアがそわそわしてるのを見れば、ク、と笑いを堪えずに顔に出した
2010/08/09(Mon) 02時半頃
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俺が感じたら、か。 ン ―――確かにそうだな。
[他の精霊はまだよく解らなくても自分の内に芽生えて あいつらが教えてくれた、この「勇気」だけは 解るから。
慎重に愛の証を仕舞えば触れる時は注意しようと心掛けて]
――― はは、悪ィ悪ィ。
[視線と一致しない声色を、に、と口を横に引いた笑みを 浮かべた顔のまま謝罪して]
…、… は? 他って ―――
[残りは土か、それか 欲望の証しか残されてなく 問い詰めようかとも思いはしたが、迷いの色を見れば]
(304) 2010/08/09(Mon) 03時頃
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じゃ、迷っておけ。 迷って考えて、俺の助言が必要になったら呼べ。
ソフィは、すぐに誰かに手ェさし伸ばさねェ性格 だろ?
[よく転ぶくせにちゃんと自分で立ち上がるのを何度も見ていて 芯はしっかりしてて、頑固な事も 解っているから]
じゃ、ごちそーさん。 おやすみ。
―――― 今日は安心して、ゆっくり寝ろ。
(305) 2010/08/09(Mon) 03時頃
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