310 【R18】拗らせ病にチョコレヱト【片恋RP】
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[一人の乙女が駆け出す遥か前のこと。 水平線上で太陽が寝ぼけた半眼を浮かべるころ。 即ち、冬の早朝のこと。]
スカート、履いてる。よし。 タイツ、電線なし、よし。 ジャケット着てる、ハイヒールも履いてる。よし。 鞄持った、クッキー持った、定期大丈夫。 メイクも忘れてない。
[薄ら白い朝焼けの光でぼんやりと照らされた玄関。 丁寧に身の回りを確認する背中ひとつ。]
(72) 通行人 2021/02/20(Sat) 23時頃
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うん、うん。 屹度完璧だ。完璧だぜ、レイ。
さぁて、あのシケた面の連中に 本気の義理チョコってやつを 見せつけてやんなきゃな。
[白く煙る深呼吸をひとつ、ふたつ。 その後を鋭いヒールの音が。 かつ、かつ、かつと軽やかに追いかけて。]
(73) 通行人 2021/02/20(Sat) 23時頃
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[シャッターの向こう側に寝息を隠した商店街を通り抜け。 混み始める前の寝ぼけた通勤電車に揺られ。 始業一時間前、人気のないオフィスへと、女は辿り着き。 部署の社員デスクに一つずつ、丁寧にラッピングされた袋を置く。
茶色のリボンで口を閉じた透明なラッピング袋には、 歪でありながらも形の良いチョコチップクッキー、と共に 何粒かの金平糖、と─────]
(74) 通行人 2021/02/20(Sat) 23時頃
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─2月14日:あなたの中の、あたしにとっての他人─
[始業の鐘が鳴る頃。 オフィスの一角にあるその部署は、 穏やかなくすくす笑いと、 薄らとした菓子の匂いで満ちていて。
ねぇ、敷波さん。 これはわざとの奴? それともいつものうっかり?]
そんな手の込んだうっかりがありますか。 けど、あたしはいつだって真剣ですよ。
[実験は成功です。 部長のそんな顔、初めて見ましたからね。 そんな台詞は飲み込んで、ディスプレイに向かう。 隣の後輩もクッキーの袋を開いたまま、それを見つめて子供みたいに笑って。
こうして女は、一つの境界線を超える。]*
(75) 通行人 2021/02/20(Sat) 23時頃
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─ 喫茶NARUMIにて:とあるOLの会話断片 ─
あなたを怒らせて あなたの中の「他人」を ひきずり出してやらなきゃね
って。 性格悪い詩人もいたもんだなーなんて 昔のあたしは思ってたっけね。
(81) 通行人 2021/02/21(Sun) 00時半頃
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えっとね。 真冬に素潜りしたら、 世界の秘密が一つ明かされてしまいまして。 素潜りで獲ったナマコが SNSデビューしまして。
あたしは真剣でした。真剣でしたよ。 ……まぁその、 意表を突かれた結果の素潜りっていうか。 その因果が巡り巡って別の場所で、 別の驚きとして芽吹いたというか。
でも、なんていいますか。 驚きって人を暴く性質があるんだね。 望まないものであっても。
(82) 通行人 2021/02/21(Sun) 00時半頃
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あたしはどちらかというと暴かれたくない方で。 だから何があっても大丈夫なように 色々と頭を使うわけなんですけれども。 それでも、ああ、そっか。 これがいわゆる、惚れた弱みって奴なのかな?
暴かれたくないって張った意地が、 ひきつれて、裂けて、もう滅茶苦茶。 乱されて、よろめいて、何が何だか───
でも、 動かなくちゃ点のままだった。 引きずり出されて、暴かれて。 初めて、落っこちたインクが伸びて。 線になった気がするんだ。
『動かなくちゃ』って。 やっと思えたんだ、あたし。
(83) 通行人 2021/02/21(Sun) 00時半頃
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「何も知らない」からね。 それは自覚してる。 そこそこ知ってると思ってたあすこの人たちのことも、 なぁんにも分かってなかったって、 素潜りナマコSNSデビュー事件で分かったから。
だからこの先、 知らなかったことを知って、失望するかも。 もっと拗らせるかも。好きになるかも。 嫌いになるのかも。記憶から消し去るのかも。 あすこに住み続けることすら、無理になるかも。
被害妄想? ありとあらゆる可能性とリスクを想定しますよ。 だってあたしだもの、敷波玲だもの。 けど、動かなくちゃあ何処に行くこともできない。
恥をかくなら、かきとおさなくちゃね。
(84) 通行人 2021/02/21(Sun) 00時半頃
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[それでも尚。 女の両足は、越えられない境界線の前に。]
(85) 通行人 2021/02/21(Sun) 00時半頃
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─真夜中:共用スペースの炬燵にて─
……、 … っだ、 拙い拙い寝過ごし………
[突っ伏して眠っていた女が身を起こしたのは、深夜のことだ。 仕方ないでしょう、だって昨晩は大仕事だったんだから。 喫茶店から賀東荘に帰ってきて、疲労分の癒しを求めて 炬燵に入ったらそのまんま、なんてみっともないけれども]
…寧ろ丁度良い時間帯、だったりする?
[炬燵から足を抜き、大きな窓から海を見つめる。 普段、眠る前には水平線に近い位置の月が 今の時間帯は遥か高い位置。 窓枠を外れたそこの輝きは見えやしない]
(86) 通行人 2021/02/21(Sun) 00時半頃
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そっか。 此処が。
[あのひとの見ている世界か、と。 船明かり一つないどころか、 水平線と空の境界すら曖昧な闇を前に、佇む。
真夜中の賀東荘。 思えばじっくり歩くのは初めてだったかもしれない。 お手洗い、トラブル、その他諸々。 夜中に起きることは全くなかった訳ではないが、 それらはあくまでも用件あってのことだ。 当てもなく歩くことはない。
廊下の剥製の硝子まなこは無感情に沈黙し、 夕方は西日を受けて輝くペナントやプレートは、 今や無彩色に沈んでシルエットばかりが強調されている。 何処かから水滴の垂れる音。その向こう側から轟く海の音。 微かに聞こえるのは犬の遠吠えか、赤子の夜泣きか、それとも誰かの啜り泣き?]
(87) 通行人 2021/02/21(Sun) 00時半頃
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…大丈夫。 渡すだけだし。
[謝罪という体裁でね。 そう自分に言い聞かせて、 窓に映り込む己の虚像へと頷いて。]
(88) 通行人 2021/02/21(Sun) 00時半頃
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[────それでも尚。 越えられない境界線の前に、女は立っている。] …、 ───大田さんだ…。
[引き戸の滑る音>>65、 廊下の板が誰かの歩み>>78で鳴る音。 こそりと物陰から覗く視線の先には、朧の間の前で向かい合う2人の男。 想い人と、今最も、話しかけづらい男である。]
流石に邪魔はできないや。 …落ち着くまで待っとこう。
[何を話しているんだろう。 あたしとニトちゃんさんみたいに部屋飲みでもするんだろうか。 (それで時間が掛かるなら扉の前にそっ置きしておくべきだろうか) 2人は案外、仲が良かったんだろうか。]
(89) 通行人 2021/02/21(Sun) 00時半頃
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[恋の揺れに怯え。傷を厭い。意地を張って。 想い人を知ろうとしなかった女は、 其の心のうちを理解することはない。
壁に背をもたれて、 膝をたたんで座り込んで。目を伏せて。 彼らが生きる夜の水底で。 静かに、静かに、呼吸している。
オフィスでは越えられた境界線を、 踏み越えられずにいる。]*
(90) 通行人 2021/02/21(Sun) 00時半頃
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……、 ……………。
[静かな眠気が、冷たい空気と共に目の奥に纏わりついていた。 長い長い昼寝を越えて尚、朝日と共に目覚める女に夜の帳は布団の様に重い。
交わされる言の葉の尾が聞こえる。 風の音、潮の囁きに呑まれたその内容は分からない。 若しくは自然と理性がそれをシャットアウトしようとしていたのか。
知られるのは、怖いことだ。 己の臓器を晒すようなことだから。 ほんの一瞬で書き換えられた印象は 記憶喪失にでもならない限り、巻き戻ることはない。 知るのは、怖いことだ。 他者の人生の一欠片を受け入れることだから。 ほんの一瞬で取り憑いたこの意味の分からない感情は、 恐ろしく、そして完璧であり続けるために邪魔で。 けれど、手放すことを許しちゃあくれない。]
(158) 通行人 2021/02/21(Sun) 20時頃
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[双方とも、己の呼吸が乱されることに変わりはない。 宿木の乙女が抱えたときめきを。 この女は強く、強く、 拒絶、して、 でも、進まなきゃ永遠に、
……これは、あたしの悲鳴? いいや違う。あたしのじゃなくて、>>148]
(159) 通行人 2021/02/21(Sun) 20時頃
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……どうも。
[水面に飛沫が上がる>>2:267。 叱られる時は自分から叱られに行こう。 でないと受け入れる覚悟がし辛いからね。 相手のタイミングで叱られるのは不意打ちで、 メンタルにダメージを受けやすいから。
そう後輩に言い聞かせてたのに、またやらかした。 見下ろす視線はあの日の浜辺のように冷えているように、感じた。]
(160) 通行人 2021/02/21(Sun) 20時頃
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…あたしの意地っ張りで 風邪を引いたご様子なので。 その点に関して、詫びを入れに来ました。
[立ち上がり、軽く服を叩いてから目線を合わせる。 そういやこういう風に目線を合わせることも初めてな気がする。 あの日、窓辺に縫いとめられたのは煙草を咥えた横顔。 あの日、声を掛けられたのは潮風吹き抜ける肩越し。]
菓子折りという物です。 口に合わなきゃ、誰かに横流し頂いても結構。
[言いつつ取り出した小袋。 透明の包装、茶色のリボン、 歪でありながら形の良いチョコチップクッキー。 何粒かの金平糖、と────
───折り畳まれたまま、焼かれた生地。 フォーチュンクッキーが、ひとつ。]
(161) 通行人 2021/02/21(Sun) 20時頃
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ですが。 よもや未だ調子が悪いので?
(162) 通行人 2021/02/21(Sun) 20時頃
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[取り出したまま直ぐには差し出さず。 微かに聞こえた悲鳴の音を、尋ねる。]
何やら、非道い顔をしていますので。 菓子以外の物が入り用でしたらそちらを。 コンビニで揃う物でしたら、直ぐに。
[女の姿勢が軽やかに切り替わったのは、 悲しいかな、身についた職業病というものだ。
知らなかった。知る機会がなかった。 けれども、今回は違う。 目の前に居る。向かい合っている。 身体の悲鳴と決めつけるには、 何処か情念の籠った、それ。 いつか見た、住民に囲まれて蒼白になった フェルゼ氏の顔と似ている。 …悲鳴の根っこは、知ろうとしなくちゃいけないことだ。 これから此の人と向き合っていくために。]*
(163) 通行人 2021/02/21(Sun) 20時頃
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自惚れるなよ。
ああ成る程、生来か。 このひねた口ぶり>>169は。
敷波玲は一つ、理解した。 此の何も知らない想い人について。 彼が紛れもなく病人だった事実は、 NARUMIで>>120、エツコとの雑談で、 そして返却も文句も無かったフルーツゼリーで、 認知と裏付けが済んでいる…以前に。]
(179) 通行人 2021/02/21(Sun) 22時頃
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その返答は。 その顔の理由として、成立しません。
[突き出したのはファンデーションケース…の、鏡。 完璧な女であるための、OLとしての必需品。
普段は触れない、触れようとしない、 そんな人間の内側へと、指を添わせるように。 女は男の引いた線を小さく踏み越えて、]
愚痴なら聞く、と言いたいところですが。 今宵の用件は此方が先ですね。
[それから、立ち止まった。 今はそれが精一杯だ。
伸ばされた手が袋に触れた>>170 その瞬間、その刹那に。 予想外に心臓が跳ねたのだ。]
(180) 通行人 2021/02/21(Sun) 22時頃
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[小さく飲んだ息、微かに震え上がった背中は 夜闇が上手いこと誤魔化してくれりゃあいいのだけど。 これだから恋という奴は得体が知れない。 何も知らなかったのに。寧ろ今も殆ど知らないのに。 あの横顔に射抜かれただけなのに。 どうして、こうなるのやら。
ため息ひとつ。 これは彼に向けてではなく、自分に向けて。]
余り物じゃあないですよ。 お詫びです…が。 風邪など引いてないと仰るのでしたら。
(181) 通行人 2021/02/21(Sun) 22時頃
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宣戦布告、として切り替えましょう。
(182) 通行人 2021/02/21(Sun) 22時頃
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[表情を変えぬまま、彼の眉間を指差した。]
あたしとしては、 あなたの様ないきものが、 …そういうのが、忘れられないし。 放って、おけないので。
[デリカシーゼロ。 どっかで見た様な強がり。 そんな面倒なあなたも。 正面の顔も、強い煙草の匂いも。 どうやら、 すき、なままなので。
ド正面から見つめながら、 続く言葉は踏み潰す。 嘘はついちゃあいない。 単なるお節介焼きとして。 規律正しく生きたがる優等生の言葉として、取って貰おうじゃあないか。]
(183) 通行人 2021/02/21(Sun) 22時頃
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[今はこれでいい。 今はここまでだ。 落っこちたインクの雫を、指先でなぞって、伸ばして。]
一先ずはコレ。 では、改めて。 今後諸々、覚悟しておくといいです。
[敷波玲は。 その整った顔立ちを月光に晒しながら。 遮られることがもしあろうとも、 それでも尚、真っ直ぐな瞳で彼を見つめながら。
袋を押し付けてから、踵を返し───一度すっ転んで。 されど持ち前のカバー力もとい流れる様な受け身を以って、 素早く、身を転がして立ち上がり。 闇の中へと、消えていこうとするだろう。]
(184) 通行人 2021/02/21(Sun) 22時頃
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[さて。 フォーチュンクッキーの中身だが── ちょっとした点取占いが書かれている。 オフィスの隣人達には、ちょっとした社内ジョークやら 無害な程度の暴露だとか、そういうのをプレゼントして。 アクツに押し付けたフォーチュンクッキーの中身は、確か…
『喉飴どうも。 花粉の飛ぶ時期までとっときますね。●10点』 ]*
(185) 通行人 2021/02/21(Sun) 22時頃
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[朝早くに目覚めた彼女は、 悲しいかな、一種の決意に満ちていた。 つまりは前だけを見つめていて、 足元のそれ>>102が、目に入っていなかったのだ。]
(200) 通行人 2021/02/21(Sun) 23時頃
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─ 深夜:2月14日の終わる頃 ─
[逃げる様に朧の間の前を去った後だっただろうか。 それともお手洗いに出てきたのかも知れない。 女が通りすがったのは、廊下の曲がり角。 ふと、視界に入ったのは 壁際で闇の中に薄らと浮かび上がる、白。]
…、 これ。何だっけ。えっと。 スノー……あー、スノードロップ。
何でこんなところに?
[気付かれぬままに、打ち捨てられたように。 風が運び去ってしまったそれは、 一日という時間を掛けて、水気を失い。 萎れ、枯れ果て、干涸らびる筈だった。 筈、だった。]
(201) 通行人 2021/02/21(Sun) 23時頃
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[だのに、ああ、屹度。 屋根の下の同居人が、電子の海の友であったように。 誰かにとっての愛すべき偶像であったように。 世の中には奇妙な因果というものが、ある。]
わ。 綺麗に凍ってる。
[それは、リノベーションは済んでも古い旅館には変わりのなかった、 賀東荘の、配管のヒビから漏れ出した一匙分の水。
小さな硬質の水たまりの中で、 ステンドグラスの模様のように。 それは、静かに凍りついていた。]
(202) 通行人 2021/02/21(Sun) 23時頃
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[ 『あなたの死を望みます』
贈り物として手折られた時に宿す意味。 もし女がバレンタインの憂鬱に俯いたまま、 扉の先にその白を見つけたのであれば、 流石の敷波玲であっても、寒気を覚えたかもしれない。
けれども、彼女はこの「賀東荘」という筐の隅で、 それを『見つけた』のだ。
縁に爪をひっかけ、軽く持ち上げれば 埃混じりの、されど美しい氷はぱきりと音を立てて床を離れた。]
…なんか、いいな。
[窓から星明かりに透かしてそれを見つめる。 こうやって見ると、なんか星座に召し上げられたみたいじゃない。]
(203) 通行人 2021/02/21(Sun) 23時頃
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[偶然が作り出した、透き通った宝物。 女はそれで指先を冷やしながら、部屋の中へと持ち帰る。
凍りついた春は、 雪解けの時が訪れても息を吹き返すことはない。 白き想いは、祈り>>100は、届かずとも。 その骸だけは、ささやかに召し上げられる。
それをもし彼が知ったならば、 『慰め』に────いや、そんな都合の良い話は、ないか]*
(204) 通行人 2021/02/21(Sun) 23時頃
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─ いつかの日、いつかの夜 ─
関わるのも嫌でしたら、 あたしを上手く失望させてください。 腕の見せ所では?
元はあなたのせいなので、 あなたの都合辺り、 知ったこっちゃないので。
[翌日だったか、数日後だったか、さてはて何時か。 そう吐き捨てて、女はビニル袋を置き去りに踵を返す。 中身はレトルトの米、敢えて足の速い刺身、ふりかけの類。 良いから飯をきちんと食えと言いたげな品揃え。 彼が厭う>>215正しさを騙って。 何せ、盲目たる恋の終わらせ方を知らない。
完全たる拒絶へのカウントダウンが始まっていたとしても、 それはきっと彼女にとってはこの世の終わりや、絶望ではないだろう。]
(220) 通行人 2021/02/22(Mon) 00時頃
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[ そうやって終わって、やっと。 ああ、あれはやっぱり、 『恋』という奴だったのだと。
普通の女でいられなかった女は、 己を振り回したそいつのことを 爪先から尾っぽまで 理解することが出来るのだろうさ。
屹度、きっと、 ね。 ]*
(221) 通行人 2021/02/22(Mon) 00時頃
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