262 【突発誰歓RP】聖夜におうちに帰れない村
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[>>5モンスターがなにか叫んでいる。 それは敵意とかそういうやつよりも、むしろ慌てふためいて怯えているようにも見えたけど、 踏み出した加速は止まらない。]
あたしは! 生きる! この夜を生き延びてみせる——!
[眼鏡の無いぐるぐる混乱した目で、ぼやけた目の前の人影目掛けて枝を振り下ろそうとしたけど、 案の定、距離が掴めず派手に空振り。 勢い余ってよろけた体勢で、よたよた、踏み出した靴の裏で、小石のような硬貨のような感触がした。
踏み留まって、振り返れば。 人影の姿は双つになっているように見えて。 >>6犬のような鳴き声。モンスターに加勢しにきたのだろうか。]
(7) myu-la 2016/12/23(Fri) 00時頃
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た、たすけて……。
[こちらに飛び込んで来た犬のような気配には、枝をもう一度振り上げる戦意を無くし。 多勢に無勢。つまりそれはイコール死。 あたしはあたしの敗北を悟る。
さっきからけたたましく鳴り続ける時計のアラームを、 止めよるためにここに飛び込んだのだけれど、目的の場所へは近付けず。 クリスマスソングのボリュームはだんだん増してくる(なかなか起きれない人のための機能)。]
おうちに帰りたい……よ……。
[泣きの色が混じった声で、震えながら自分の身を抱き締めて、後ずさり。 疲労でもう何がなんだかわからない。判断力をなくした脳は、目に映る全てが敵にしか感じられない。 この旅はいつ終わるのだろうか。*]
(8) myu-la 2016/12/23(Fri) 00時頃
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[>9私の持つ枝に反応してか、犬のようなものは無邪気に飛び跳ねる。 上下左右にふりふりしてみたが、とりあえず襲いかかってくる様子はなさげ。
とうとう堪えきれなくなって、さめざめと泣き出す頃には、 >>10アラームは止まって静寂が取り戻される。 >>12時計をこっちに向けながら話しかけてくるモンスターの声色は、思ったより優しかった。 視力の問題で、顔は未だ見えないまま。]
おとこ……?
[何を言われているのかは本気で分からなくて、 きょとんと佇みつつ、少しの間。 辛うじて、慰めてもらっているらしいことは読み取った。]
(14) myu-la 2016/12/23(Fri) 17時半頃
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はい、はい、……す、す、 すびばぜん……。
うるさくして、ごべんなさい……。 ゆるじでください……なんでもしばずから……。
[よくわからないけど、怒ってはいないらしい。 それがむしろこわくて、涙腺が決壊する。
慰められている意味はよくわからないままだけど、 そもそもあたしは時計の騒音で迷惑をかけていると思い込んでいるので、 “人に当たった”つもりもないし、謝れることはそれぐらいしかない。 ——勘違いなら負けず劣らず。その場をやり過ごすテクニックにのみ長けてしまった結果がこれである。
都会のモンスターが人語を介せるらしい、というのが唯一の救いのように感じる。 涙の向こうに見える大柄の体型と、浮かべられた表情は相変わらずよく見えない。 ただひたすら、囚われたペンギンに向かって頭を下げ続けた。*]
(15) myu-la 2016/12/23(Fri) 17時半頃
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[>>28めそめそが一向に止まらずに怯えていたら、手の中に戻るペンギン(重い)。 今となっては忌々しい、役に立たなかったオフ会の残骸。 これを、売っぱらって役に立てろ、という提案を耳にした。
もう一度、しゃくり上げて、 そこでようやく頭が冷静になる。]
……あ。
[そうだ。よく考えたら、これは結構な値打ちがしたし。 売り払えば帰りの交通費が出て余りあるだろう。
今までどうして気付かなかったんだろう。 腕の中のペンギンを見下ろした。 幸い、すっ飛んでいった際についた傷はちょっとしたものだ。]
(33) myu-la 2016/12/24(Sat) 20時半頃
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……あっ。 はい、その……あの。
[>>30とても優しかったモンスターは、聖夜の挨拶を残し、その巨体を翻して去っていった。 後に残ったのは犬っぽい影。あたしの後をついてくるらしい。 眼鏡は無くしたままなので、結局モンスターの正体は分からずじまい。
まあ、でも……。 種族が違っても分かり合える。分かってくれる。許してくれる。助けてくれる。 そんなこともあるんだなあと、別の意味の涙が溢れ出た。
忌々しいクリスマスだけど、ちょっとした奇跡のように感じる。 ——例え勘違いに勘違いが重なったとしても、だ。]
(34) myu-la 2016/12/24(Sat) 20時半頃
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[赤い端の近く、駐輪場の横。 都会のモンスターが教えてくれた場所へ向かう。 リサイクルショップはこんな時間でも開いていて、おそるおそる入り込んで、 へっぴり腰になりながらペンギンの時計(重い)を見せてみた。
もしかしたら品物がお気に召さず、センスのない田舎者は死すべしということで、 地獄の業火で消し炭にされてしまうかもと身構えたけど、 事は上手く運んで、お札を何枚か懐に入れることができたのであった。
足元でこっちを見上げてわふわふと息を吐く、犬っぽい影の頭を撫でる。]
(35) myu-la 2016/12/24(Sat) 20時半頃
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……そう、だ。 これ、おわびに……。
[手に入った金額から交通費を除いて余ったお札を数枚、犬っぽいのに咥えさせる。 諭吉ではなく、野口だけど。
お金のことはしっかりケジメをつけておくべき。と、何かの本で読んだ。 後から慰謝料を請求されて財産差し押さえされることのないように、 魔除けのような意味合いを込めて、犬っぽいのに託す。
破れたプレゼントの包装紙(重くない)の裏側に、持ち合わせのボールペンで走り書き。
『お騒がせしましたごめんなさい>< メリークリスマス』
さっき言いそびれた挨拶をメモに添えて、野口に重ねて咥えさせ。 ちゃんと届けてくれますようにと、犬っぽいのをもう一度撫でて、別れた。]
(36) myu-la 2016/12/24(Sat) 20時半頃
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[眼鏡は見つからないままだけど、もうそんなことを気にする余裕もなく、 へとへとの体を引き摺って駅へ向かう。 始発電車がもう動いているだろうか。
都会はこわいけど、なんとか生き延びた。 今はそれを喜ぶ……べきなんだろうか。*]
(37) myu-la 2016/12/24(Sat) 20時半頃
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[朝の列車に揺られながら、緊張の糸が切れる。 視界はぼやけたまま、眠気がどっと込み上がり。 窓の外、白んでいく朝の景色も碌に見れなかった。
とんだクリスマス・イヴだった。 これから家に帰って、ネットの友達に連絡を取って…… 先のことを考えると途方に暮れるけれど。
まあ、何も得られるものがなかったわけじゃない。とは、思う。 ブルーな気持ちは、今の空の色よりは薄い。
うとうと、心地良く揺られながら微睡み、すぐに思考を手放して。 クリスマスの朝、冒険を終えて帰路に着く。
そして。 ……また寝過ごして、今度は反対方面の知らない駅に降り立ってしまうことに—— なったかもしれないし、ならなかったかもしれないけど。
いずれにせよ、それは聖夜の後のおはなし。**]
(44) myu-la 2016/12/25(Sun) 00時半頃
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