26 Fairy Tales Ep.4
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言ってることの意味がわからないよ
[指輪を差し出されても受け取るもせず]
気安く呼ばないで
(@7) 2010/08/07(Sat) 15時半頃
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小娘 ゾーイは、メモを貼った。
2010/08/07(Sat) 16時頃
小娘 ゾーイは、メモを貼った。
2010/08/07(Sat) 16時頃
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[すん、と一度鼻を鳴らしてから ん、と小首を傾げた。]
あたしはもうこの村から出ていく。 だから、会うことはない。
[草叢に投げられた指輪の軌跡を追って]
お前は、…
[言いかけた言葉は続けず、がさがさと草叢へと向かった。 その中できらりと光る指輪をみつけた。]
―――― これ、そんなに大事なものなのかな?
(@8) 2010/08/07(Sat) 16時頃
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[ムーンストーンの指輪は少女の指には大きすぎて 服をまとわない姿では隠すもなにもない。]
へくちっ!
[くしゃみをひとつしてから寒そうにしていれば 雑貨屋に戻る前にソフィアに見つかったかもしれない。**]
(@9) 2010/08/07(Sat) 16時頃
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・・・どうやら、お疲れかしら。ポルクス様。
[抱え込んだ青年に囁きかける声。]
あたしも楽しませてもらうわよ?
人間が絶望に喘ぐ姿を、たっぷりとね。
[白き狼が悲願としている復讐への同調。
それはあの時から変わりは無く。]
……は……。
こんな身体で……情けない……。
[僅かに口元を笑ます。]
あなたには、助けられてばかりですね……。
もちろん……ですよ。
人間達に復讐を。
俺も、まだ、死ねない。
[熱病に魘されるように、瞳は赤く爛々と輝き。
『証』も、それに答えるよう仄か光を灯していた。]
[意識のないポルクスの首もとで証が灯る。
生きたいと願う欲望は。
希望を求め夢を繋ぐ。
それは幼き人狼が見た光景。
聞いた音と声。
悪夢の記憶。
10年前の惨劇のもう一つの物語。]
[最初の光景。
8歳くらいの活発そうな少年が隣りに座っている。
鋭くピンッと立った耳とふわふわ尻尾の人狼の子供。
群の大人が大きな獲物を獲って来た事、早く一緒に狩りに行きたい事を騙り、ポルクスも一緒に行こうと笑う。]
『そうだね、カストル。』
[答え、少年の名を呼ぶ声と共に光景は切り替わる。]
・・・・・
[森の中を駆ける。
隣りにはカストルの姿。]
・・・・・
[カストルと黒い大きな狼が戯れている。
年齢不詳の男がそれを微笑ましげに見詰める。]
・・・・・
[沢山の人狼達に囲まれている。
そこに笑顔は絶えない。]
・・・・・
[倒れ泣くカストル。
その足にはくくり罠の紐がきつく絡み付いている。
小さな手がそれを解こうと引っ張るが、ますますきつく小さな足を締め上げる。]
『………………!』
[かなり近くで人の声と気配。
びくりと震え、視線を廻らすと、カストルと目があった。
縋るような涙目。]
[がさり
一際、近くで響く音。
カストルの視線を振り払い、手近な藪の中へと飛び込む。
ぎゅっと瞑った目には暗闇しか見えず。]
『カワッタケモノダ』
『オオカミノヨウダシ コロシテシマオウ』
『ダケド コトバガワカルミタイダ ソウダンシタホウガイイ』
[理解できる筈の言葉は、まるで異質な言葉の様に聞こえ。
談笑する笑い声と、怯えて泣くカストル『声』ばかりが耳に残る。]
・・・・・
[領主の屋敷の庭。
檻の中、見世物の様に閉じ込められたカストル。
ぐったりとしながら、力無く泣く。
群の仲間達と一緒に遠吠えですぐに助けると呼びかける。
一人の男が持ち出し、カストルに向けるのは黒光りする――]
『やめっ……!!』
[響く銃声。]
・・・・・
[倒れている。
撃ち抜かれた左膝からだくだくと溢れ出す血が、白い足を赤く染める。
銃口がまた向けられる。
痛みと恐怖に震えながら、銃を構える男の顔をはっきり見た。
領主オルグイユ。]
・・・・・
[広がる赤。
覆いかぶさった大きな黒い獣。
庇って撃たれた彼は既に息絶え。
その奥に見えるのは銃に弾を補充しようとする――。]
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― 回想/昨日/ ともだち ―
ラッカちゃんも、カルくんも おろかで 弱くて、 ばかな ニンゲンだよ。
[一度彼女へ向けた 嫌いじゃない、という言葉は二度は言わず 頭に結ばれたピンクのリボンは薄い金の髪によく映えた。]
死にたいの、ラッカちゃん。 それなら殺してあげるのに
カナシイかどうかは その後で わかるもん。
でも、今殺したら 次の約束が守れないから それまで おあずけ?
[くすくすと笑って]
(@10) 2010/08/08(Sun) 00時頃
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うん。 会ってみるだけ会ってみるよ。
ここに集まってる人狼とお話ししても良かったんだけど なんか、あたしが思ってたのとちょっと違ったから。
[10年前を知らない子狼は、復讐にはあまり興味なく]
それで、会った後にラッカちゃんを探すよ。 その時まで 生きてたら会えるよ。
その時も、今みたいに 食べてもいいよって 言うなら食べてもいいよ。
それがラッカちゃんの思う 一緒にいるともだちの形、だって 言うならね。
(@11) 2010/08/08(Sun) 00時頃
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じゃあね。ラッカちゃん。
――― 赤いリボンは ラッカちゃんの方が似合ってるよ。
[赤い色の意味を、教えてくれた彼女の方が 似合っているとは言わないまま 夜の村に消えていった。
背後で手を振る少女に振りかえす手はないけれど 代わりにピンクのリボンが 風に揺れて**]
(@12) 2010/08/08(Sun) 00時頃
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― 回想/明け方 ―
ソフィアおにーちゃん
[一人称と体型から男と判断した彼の姿が見えれば 何も纏わぬ姿の少女はゆっくりと見上げた。 その手には、指輪がぎゅっと握られたままで]
わ
[思いがけない抱擁に小さく声をあげた。]
言われなくても もう行くよ。
[逃げてと言われれば、きょとりとした顔で 僅かに口元に笑みを浮かべたまま言う。]
(@13) 2010/08/08(Sun) 00時半頃
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ヒト。
同じ、ヒトだって? でも ちがう。
ちがうよ。
ニンゲンと人狼は 違ういきものだよ。
[そこまでいえば、へくち!ともう一度くしゃみをした。 雑貨屋には戻る足取りで歩めば上着が肩に乗った。]
その腕の痣、人狼にやられたの? ま、いいけど…
(@14) 2010/08/08(Sun) 00時半頃
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ねぇ、ノックを3回しなきゃいけない人のおうちの場所教えて。 あたしはそこへ行くよ。
この村に、もう用はないから。 ついでに、これも あたしは別に興味がないものだから
[ムーンストーンの指輪をソフィアに押し付けた。]
グロリアとかいう女から預かるように頼まれたんだ。 いやだっていったら、投げちゃったけど なんか勿体なさそうだから拾っておいたんだ。**
(@15) 2010/08/08(Sun) 00時半頃
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ま、私の正体に勘付いた所で。
素直に殺せるとも思っていないのだけど、ね。
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― 旅立ち ―
違うけど 同じ。 ニンゲンと人狼…。
違うから あたしは 孤独だ。 もしかしたら みんな 1人なのかな?
[浮かんだ疑問を呟いて。 腕の痕を「ともだち」だというソフィアをじっと見て]
ソフィアおにーちゃんにとって ともだち って なぁに?
[ラッカちゃんと同じ疑問を投げた。]
(@16) 2010/08/08(Sun) 16時半頃
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うん、急げばそんなに遠くなさそうだね。
[その後魔女の場所を教えられれば、こくこくと頷いた。]
それじゃあね、ソフィアおにーちゃん。
[『気をつけてね』と言うソフィアの頬に 爪先立ちをしてキスをした。 それは、いつも少女の母親がしてくれてことだったから。
『またね』も『いってきます』も 『さよなら』も 言わずのまま オルグイユの村を後にした。
金の髪には 約束のピンクのリボンが*揺れていた*]
(@17) 2010/08/08(Sun) 16時半頃
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小娘 ゾーイは、メモを貼った。
2010/08/08(Sun) 16時半頃
死にたくない……。
[呟きは、きっと誰にも届かない。]
この女……。
[殺したい。
殺意に満ちた欲望に『証』が熱を持つ。]
…しつっこい。
自らの手を汚すのは面倒なんだけど、ね。
最悪、瓶を振り下ろす瞬間に入れ替わる…?
それならぎりぎり出来るかしらね。
語り部自らが手を下すことになるなんてね。
…無様だわ、まったく。
[軽い舌打ち。]
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