人狼議事


25 花祭 ― 夢と現の狭間で ―

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視点:





    [じわり]





 [血のにおいが広がる]


     




[ぱちり、と響いたのは扇の音]

 


[届いたのは生殖管理センターからの密書
 ……知己からの手紙としか取れないそれには
 暗号で、この祭りが繁殖の場であると
 確定できたとの知らせ。

 青年はそれを受け取れば……大儀名聞は揃ったと
 ……あの人を殺した獣を狩るための……
 常の笑顔とは違う暗い笑顔を作る]


…あぁ、そうか。

[思い出したのは血塗られた記憶。
 あの椿の花は主の下へたどり着けるはずもないのだと。

 何故ならば…

 白い指はそっと、帯の上からするりと己の腹をさすった。]


【人】 呉服問屋 藤之助

―A棟→広間へ―

[花は、 花でしか、ない と
繰り返し繰り返してきたのは己の信条。
此処より先は絢爛豪華な見世物小屋。
花が花として立つ舞台。


鵠もまた、足音も少なく、
鈴の音伴い、広間に在った。
――無論、館の主である豚の姿もあるわけだ。
澄ました顔で、形式通り挨拶を交わしもする。]

(7) 2010/08/03(Tue) 01時半頃

[そして、使用人を装った密偵は、別に封書を差し出してくる。]

 ごくろう……

[人気のないところで、それを開け、中を確かめる。
 それは、この花祭がクロであることを告げたものと、今回の仕事の相棒の名があった。]

 ふん…そういうことか。
 化けたものだ。

[そして、見終わると、耳裏に貼り付けておいた管理センターから支給された通信装置を起動させる。]


呉服問屋 藤之助は、メモを貼った。

2010/08/03(Tue) 01時半頃


雑草はどうせ、腹の足しにでもするつもりなのでしょう?

[勝手知ったる慣れたる事と、醜い主催に囁いて。]

あぁ、噂のみ聞く空蝉の君も、ただの空っぽであるのならあなたの脂肪に変えてしまいましょうかね。


[広がるそのにおいは、密やかにけれど確実に
じわりじわりと白を朱に染めていく]

  ――…愚かなこと。

 
 私を宴に呼んでおきながら、愉しめと。


[硬質な少年の声でなく
艶を帯びた、色香含むこえ。
パチリと
脳裏で響く音に僅か意識を向けた]


 さて

[それから聞こえるもうひとつ]

 ――…其は誰が事ぞ?


[年経ても衰えず、更に容姿が艶を増すのは。
 花上がりの分際でここまでの地位に登りつめたは。

 こうして祭に花を添えながら、子を欲しいと乞う貴人達のために胎を貸していたからゆえか。
 一人食い、一人産むそのたびに、色香を艶を増していく。
 それはまるで、遠い昔に死に絶えた男の対たる生き物に近づいていくかの如しこと。]


[主を持たない花は、主のかわりに上司を得る。
 チャールズの死の現場、無残に食い荒らされた身体
 それを目撃した青年、センターの人々、
 隠蔽される事実、
 復讐を糧にその事実へ必死で追いすがった。]

[その結果が、現在である]

 ……刷衛殿……?刀を取りにいけず申し訳ない
 寝すぎて時間を失した。
 それに昼間は運んでもらったそうで……
 重ね重ね申し訳ない。

[包帯は便利だ。その下に通信器具を取り付ければ
 気付けるものはいないだろう。]


…食うには頃合いの柔らかさではあろうがね。

[隠した扇の裏側、呟く声は微か]


種をつけぬ花など、肥やしにしかならぬ事。

[く、と喉奥で哂うは声なき声。]

新しく、面白いものが来るというのは、そなたの事か?


[噂は半分が真実
半分は彼らが見た幻

身に宿る其れを
少年自身自覚の無いまま飼っている。

多彩な芸は全て種付ける相手を引き寄せるが為
花は
ときに牙を剥き、生を喰らう]


 なるほど、寝すぎか。
 まぁ、いい。

 しかし、この場がクロとはな。

 とりあえず、今は気になる件がある。

[そして、明の件を打ち明ける。
 主を探す花がいると、しかし、その主は、居所がしれぬ。管理センターのデータの場所も不在だということ。]

 考えたくはないが、
 その主が巻き込まれた可能性はある。

[しかし、明自身がもうこの世のものではないことには気づいてはいない。]


 ――さて?

[吐息混じる短な応え。
暗く翳りを帯びた冬色の瞳を細め、薄く哂う]


 まこと申し訳ない。
 ……ただ、これで私が太刀を求める理由も
 さらにお解かりになったでしょう
 獣が牙をむくならば切り伏せるまで。

[人狼病発症者はまるで人ではないといわんばかりに]

 ……アケノシン……の主ですか……
 確かにこの豚狼の屋敷に
 あのような儚げな花を
 活けたまま放置は無用心すぎますね……

[同じく儚げな花が
 既にこの世のモノではないとは知らず]
 
 ともあれ、今日の宴がすみ次第そちらの部屋へ向かいます
 


 なるほど、太刀が必要な理由ね。
 なれば、やはり選んでもらわなくてはならないな。

[宴が終われば訪ねる旨は了解する。]

 精々色っぽく来て貰おうか。


             ふふ、冗談だ。

[そんなからかいの言葉も添えつつ。**]


 ええ、飛び切り切れ味の良いものを
 選ばせていただきます。

[続いた言葉には小さく哂う]

 そちらこそ、艶やかにお待ち頂ければ
 太刀の分抱いて心地よく致しましょうか?

[口調こそ畏まったものだが、こうなれば花と主ではなく
 仕事仲間。冗談に返す冗談も大概だった*]


───……。

[聞こえる言葉達に、僅か眉をひそめた。

本郷の家は、家系として狼憑きの血筋である。
親から子へ、子から孫へ。孕み、孕ませ、其の血の恩恵によって
裏社会でも表社会においても高権力者の立場を一層濃くしてきた家だ。

ただ、次の当主の性は、判明しない。
酷く不安定なのか、誰もまだ

答えを、知らない]


【人】 呉服問屋 藤之助

[まず館の主たる者に
丁寧な礼と挨拶を。豚は笑っている。
伸びてきた手にびくりとしながら
小さく息を飲むに、留め]

…――御戯れを。

[余所行きの笑みで答えて見せる。

まだ、見知らぬ、
言葉交わしたことのない花主も多い。
笛の音が耳に届き紫苑の視線を流す。
――りん、と鈴が鳴る。]

(50) 2010/08/03(Tue) 02時頃

[歩むたびに響く痛みは、少しずつ少年を染めていく。
じくじくと響く痛み、滲む朱
与える悦びを、知っている。
交える悦びを、知っている。
黒い塊にしか見えぬ彼を
翳った暗い瞳はしっかりと映している]

 ――私がこの身を使ったなら
 海に巣食う魔物の唄でも
 安宿では味わえぬ舌技でも披露してやれるがの。

 ふふ……ふ

[たとえ少年に自覚は無くとも
生まれながらに、立派な男娼であった。
この時代で望まれぬ子が何処から出てくるのか
――…元を辿れば少年の血族に行き当たる。
血を受け継いだ親に放り込まれた花の為の学園は、良い餌場。
記憶の無いまま、幾度ひとを魅了してきたか
そうして作られた噂の真相を、少年自身知りはしないけれど]


【人】 呉服問屋 藤之助

[本郷の姿見えれば礼を向け
叶うならば酌をする。

はなやかなる宴の席、
霞月夜と高嶺が同じ視界に入る。]

――…

[似ている。
視線は霞月夜へ。
なにやら言い合いが発生しているらしい]

…何をしているのだ…

[呆れ調子、それも笛の音が聞こえれば
折を見て絡むかと窺う算段。]

(58) 2010/08/03(Tue) 02時半頃

 「此処は”何”のお祭りか」か。
 知ったような口だなロビン……

[歪む口元は酷薄な哂い。
 彼が獣だというのならば……]


…余計な事を、外に流すな。

[それをこちらで呟いたからにはそれなりの理由もある。
霞のほうを僅かにらんだが、結局はため息に変わった]


 ひとの裏も見えぬものに、意味などわかるまい。
 ――存外に、小心よの。

[恐怖と怒りと羞恥
憎しみ、悔しさ、幾つもの波に呑まれ
小さな冬の白はあっという間に攫われて――――

朱が言の葉紡ぐに至った経緯など、話してもせん無い事。
擦れ混じる声音でからかいの言葉を送った**]


[さて、餌食に喰らわれたは、虎の親か虎の子か…。]


[霞の言葉にふと思い出す。
虎の主を食った時には、花は食われた男のそばには居らず。
ただ、つまらぬ食事であったことしか覚えていない。
味はまあ、それなりでもあったが]


[途中、すごい眼つきで退席したロビンに向けられる感想。ちいさく、なるほど、と呟いた。]

 確かにあの物言いは特殊だな。
 花なのに、あそこまで花らしからぬのも不自然といえば不自然だ。

 折りあらば、話してみるかね。

[顔で逃げられなきゃな、と付け加えつつ…。]


【人】 呉服問屋 藤之助

−本邸大広間−

[騒ぎから離れ、舞台に絡むように流れる
琵琶の音が鵠の意識を捕らえていた。

あれに歌うは月夜の歌。
白鳥という、鵠に名を分け与えた先達は
霞月夜の琵琶の音をことに愛した。

――ご覧よ。
――きれいだろう。

繊手を翻して、
指し示しもした。
遠い日の幻]

(182) 2010/08/03(Tue) 07時半頃

【人】 呉服問屋 藤之助

[琵琶を志しもしてみたが
どうやら其方の才能は自分にはなかったようだ。

身についたのは
天に昇る笛の音と。
それに添う鈴の音と。
それから――]

……――花祭、…か

[本当に、此度の祭りは変わっていると思う。
少なくとも、鵠の知っている限りとは
がらりと、違う。

ふと、華月はどうしたか、
窓辺へ眼をやり、
追って高嶺が見えれば紫苑を向けた。]

(184) 2010/08/03(Tue) 07時半頃

呉服問屋 藤之助は、緩く瞬いた後、舞台に眼を向ける。

2010/08/03(Tue) 07時半頃


【人】 呉服問屋 藤之助

[舞台の上で
しろ 纏う花が絵を描いている。

音がない。
音がないが、
視覚に訴える。
変わった“芸”であると思った。
色彩が“舞う”ようだ。

鵠は眼にしたことのない類の芸。

ふと足を動かして
徐に舞台袖へ向かう。
黒塗りの龍笛を取り出して
唇を宛て、音を 色生み出す動きに乗せた。]

(185) 2010/08/03(Tue) 08時頃

 花、らしからぬか。

[花のありよう、あるべき姿も人それぞれ
 深く追求するでなく、ふぅん、とかえし]

 ああ、彼の言の意図が黒かどうか
 お互い確認しよう
 ……なんだ、顔に傷でもおありで?


【人】 呉服問屋 藤之助

[描き手に睨まれるだろうか。

構わず天に昇る笛の音を奏す。
舞に見立てた描き手の筆の動きと色彩の妙にあわせて
即興とは思えぬ旋律を添えた。

時折鈴も絡めて鳴らす。
足に括った金の鈴飾り。
しゃん、と振れば
カンバスには金が散る。
笛が高く啼けば細く長く筆が描く合図。


絵に添えられる笛の演奏という
少々風変わりな“見世物”は
白い描き手が筆をおくまで、続いた。]

(188) 2010/08/03(Tue) 08時頃

呉服問屋 藤之助は、メモを貼った。

2010/08/03(Tue) 08時頃


[顔に傷、と言われて噴いた。
 そうだったと、こいつは眼を隠してやがる。]

 ああ、それはもう酷い傷だ。顔全体がひしゃげてやがる。この世のものとは思えんぞ。

 ほれ、見たくなったか?

[下品な笑い声]


 それは、まことなら下手な花より
 人の記憶にも残ろうぞ。

 ……そうだな、まことかどうか確かめてやろうか?

[まるで子供に良い子にしろと脅す風だ。
 なれば、此方もからかう様に
 売り言葉に買い言葉を花で笑いながら返して]

 それとも、触れて見聞でもしようか?
 その傷が何処まで刷衛殿を覆うものか


 さすがの花だな。
 ならば確かめてみるがいい。

 見ずに我の醜さがわかるほどなら、
 俺はこの顔をなお、愛おしく思うことにしよう。

[こいつは面白いといった口調で。]

 まぁ、潜入で助けがいれば呼べ。
 わかっているだろうが、力もそれなりにあるぞ?

 まずは刀か。
 ではのちにな。**


 己の醜さを愛でるか?
 なかなか面白い趣向よ。
 触れてつまらぬ顔ならどうしてくれようか

[こちらもクスクスと愉快気に哂い零す]

 ……私を運べるほどにははわかっている。
 研ぐに慣れても、切るに慣れぬなら逆に呼べ。
 獣狩の舞なら幾度も舞った。

[主の好んだ武舞の動作は、
 時に太刀を、時に鉾を獣の血で赤く染め上げた]

 退屈な宴はもう座した、適慮向かう

[舞台の上にいた時、興が乗ったのは本当だが
 こうして狩に思いをはせればそれは色褪せて
 包帯の奥、紅が更なる朱をと*瞬いた*]


呉服問屋 藤之助は、メモを貼った。

2010/08/03(Tue) 09時半頃


【人】 呉服問屋 藤之助

―大広間・舞台―

[画家は周りの音など聞こえぬかのように
己の世界をそこに構築していく。
その中にひと際鮮やかな――真円の赤。

自然、描かれる絵を注視していた鵠は
その赤が描かれたとき
怪訝そうに僅かに柳眉を寄せた。

――紅の月は不吉の色。

そう謂っていたのは誰だったか。
何故わざわざそんなものを。
思いながらも添えた音は妖しげな絡みつくような、もの。]

(195) 2010/08/03(Tue) 10時頃

【人】 呉服問屋 藤之助

[見るものを引きずり込むようなそれから
視線を意図的に少しずらせば
睦み合うように重なる
僧と霞月夜が見える。]

――……、…

[花でもないのに誰よりも花のよう。
否、かつては花だった。それとも今も。
気にくわないのは、

――りん

と、要らぬ思考を払うように足にくくった鈴を
少し大仰に鳴らした。
画家が世界に色をつけ終わる頃
笛の音もまた、高らかな澄んだ音を]

(196) 2010/08/03(Tue) 10時頃

【人】 呉服問屋 藤之助

[華月が舞台に上がれば
苔色と紫苑は再び交わされたろう

――華月の手妻はうつくしい。

きらめく扇が翻り、
和紙の蝶が踊る、踊る。
舞台の上ではごく珍しく笑みのように
紫苑の双眸を細めた。
奏で終わった後唇から笛を離し、華月を流し見た。
対照的なふたりがならぶ。]

――…、高嶺様は辞されたのか。

[呟く華月の声に、もう一度客席へ顔を向けた。]

(199) 2010/08/03(Tue) 10時頃

【人】 呉服問屋 藤之助


――…、疲れて?

[華月の言葉を反芻する。
こういう場に慣れていないのだろうか。
ふわり、と紫の蝶が舞い髪に止まる。
僅かな風の流れで気づいて、
白い指先をそこへのばした。
少々気恥ずかしげか。

――りん、と
鈴を鳴らして画家の方を見る。
筆が止まった理由は、知らず。]

…私は鵠、だ。こちらは――華月。

[名乗りあいが重なったらそれはそれ。]

(204) 2010/08/03(Tue) 10時半頃

【人】 呉服問屋 藤之助

[舞台をあけるため客席へ一礼し、下がる]

否、こちらこそ。

初めて見る芸だが
…見事であると、思った。

[画家――月瀬というらしい―へそう謂い
もう一度、未完成の絵に顔を向けた。
完成すればもっと色は深まるのか。]

……朱い月か…
明日は、満月だったな。

(205) 2010/08/03(Tue) 10時半頃

呉服問屋 藤之助は、手妻師 華月斎と名乗りが重なり瞬いた後咳払い。

2010/08/03(Tue) 11時頃


【人】 呉服問屋 藤之助

―大広間・舞台を降りて―
[ロビン、と名前が聞こえて月瀬を見る。
別段何を謂おうと謂うわけでもないが。]

――…、仲良し。

[咳払いの後、ちらとまた華月を見やる。
拳を隠す仕草は自然で、違和感などはなく。]

楽しかったのなら、何よりだが。
…確かに、少々静かなものか。
形として残るのは、他にはない特長だな。

[と、華月が高嶺に関して口にする。]

あの騒ぎ、あれでか…。
……華月?

[赤みの残る手に、躊躇いがちに指を伸ばしかけて
月瀬が先に手をとろうとするのに、緩く握りこんで、退いた。]

(211) 2010/08/03(Tue) 11時頃

つがいで飼うのが無理ならば、共に血肉となってもらうも一興か。

それならば、彼岸でも共にあれようて。
主にはぐれた花の如く、迷い出る事もなかろう。


【人】 呉服問屋 藤之助

―大広間―

…知らずに書いたのか、

[瞬き、月瀬を見る。粗忽ながら破天荒な才能といった所か。――“在りきたり”には遠い世界だろうか。未だに高嶺の言葉を引き摺る。]

…“見聞き能わず”は触れるも能わずか。

[呟く。月瀬が話す彼は
己と言い合った彼と
随分印象が違うように思えた。
緩く握った手は胸の前。
華月の笑みが見え、つい、逸らした。
何処かで鈴を鳴らすような笑い声が在った>>217]

…――嗚呼。

[花が枯れたとき>>216と聞けば
思うのは、本郷との問答。]

(224) 2010/08/03(Tue) 12時頃

呉服問屋 藤之助は、ランタン職人 ヴェスパタインの声を拾ったか、ふとそちらを、見て。

2010/08/03(Tue) 12時頃


【人】 呉服問屋 藤之助

―大広間―

枯れれば最早用済みか。

[鵠は花主に幻想を抱けるほど幼くもなく、未だに囲われたことなければ割りきれるほどには未だ至らない。
――中途半端だ。]

…笛はすでにある曲を
修練することも多いからな。
先程の舞台は、即興だが。

[苔色が問いかける。
無言で視線を返し月瀬らの“仲良し”を肯定する。ゆるり拳をほどき、下ろした。]

(235) 2010/08/03(Tue) 12時半頃

 この手を離れて行くならば
 たれかの元へたどり着く前に

 そう、いっそその翼を手折り――縊り殺してしまえばいい

[少年の自覚は無きままに
浮かぶほの暗い朱]


【人】 呉服問屋 藤之助

―大広間―
[>>229笑う桜色に緩く瞬く。]

――そう思うのなら な。

[触れる概念の話。
手を伸ばしてものばしきれず何かを恐れるように退くことも多々。
打ち込むは芸事、それは決して裏切らない。
極めるには後ろ盾が必要だ。]

…、――

[短く息を吐く。髪には紫の蝶、
鈴の音に震えて羽根を揺らす。]

…手妻は、うつくしいものだな。
お前と合わせるのは、佳い。

[いい置いて、酒宴へ。歩き始めれば、りんと鈴の音伴った。]

(248) 2010/08/03(Tue) 13時半頃

呉服問屋 藤之助は、懐刀 朧によく似た霞月夜が僧と連れ立ち去るのを見、足を止め。

2010/08/03(Tue) 13時半頃


呉服問屋 藤之助は、メモを貼った。

2010/08/03(Tue) 13時半頃


【人】 呉服問屋 藤之助

―大広間―

[――花から花主へ。名高き霞月夜。
その後ろ姿だけでも何処か艶めいている]

…此度の花は…媚も艶も足らぬものが多いと
使用人が噂をしていたそうだ。

[ふと立ち止まって
肩越し――華月の方を振り返りきらない侭
顔は見えなかったかもしれない。]

…… …足りぬかな。

[俯きがち呟くように謂ってから、
酒を手にして酌するところを、探すよう]

(254) 2010/08/03(Tue) 13時半頃

呉服問屋 藤之助は、戻ってきたらしき 天満月へゆるりと頭を下げた。

2010/08/03(Tue) 14時頃


呉服問屋 藤之助は、メモを貼った。

2010/08/03(Tue) 14時頃


【人】 呉服問屋 藤之助

―大広間―
[天満月は外から戻ってきたらしい。
ゆるりと近づき]

はい、鈴の音鳴らすは私(わたくし)に御座います。

[胸に手を当て頭を下げる。]

名乗りもせず申し訳なく。
…鵠(くぐい)と申します。

飲み物は、如何ですか。

[尋ねたとき、新たな影。
明之進の声が聞こえた。月の光が差し込む窓辺。
夜光が一獅ナはないことに、不思議そうな顔をした。]

(267) 2010/08/03(Tue) 14時頃

【人】 呉服問屋 藤之助

―大広間―

はい。
…ありがとうございます。

[>>274天満月の言葉に、
静かに笑みを浮かべて謂う。
本来の気性の激しさはなりをひそめる。]

…お好みのものなど御座いますか。

[酒と、そうではないものと。
示しながら、嗚呼、と。]

――あちらの花…明之進を迎えに行ったものがいたのですが、伴っていないので不思議に思いまして。……嗚呼、…合流できたようです。

[夜光が明之進に近づくを見、
切子細工のグラスを天満月に差し出した。]

(277) 2010/08/03(Tue) 15時頃

【人】 呉服問屋 藤之助

―大広間―

畏まりました。

[天満月の薬瓶が歌うさらりとした音は
鵠の耳に届かない。
透き通る香りの佳い冷たい茶をグラスに注ぐ。

鵠の黒髪に止まった紫の和紙の蝶が
ゆっくりと呼吸するように羽を広げる、

明之進が舞うようだ。
この酒宴に在る者たちには彼の姿は確かに見える。]

…――次の舞でございますね。

[それとなし、視線を向けた。
黄泉の花は彼から離れた途端
落ちたことを思い出しながら。]

(288) 2010/08/03(Tue) 15時半頃

[遺しておきたいものと
食らってしまいたいものと

己の感覚にとってそれらは違うもの]

…傍に置くに値しないなら、ただ食えばよいまでの事。

[そうして、生きているのだから]


[屋敷の構造を把握しながら
 通信を介し、雇い主であるセンターに
 極秘裏で屋敷の封鎖と
 豚狼を捕らえる手はずを整えていく。]

 ――シュレーゲルは今は宴で最後の愉しみといったところだ
 彼を狩るのも任せてもらおうか?
 ……わかってる、情報を吐くのなら殺さぬよう自重する
 


[打ち合わせる間、聞こえる声は愉しげに
 さて、今度の狩りでは幾つの獣を狩れるのか*]


 ん?

 仕事熱心だな。
 ああ、ヘマをしないのならやってくれ。

[そして、少し間をおいて]

 そうだ。殺すなよ。


 ……何故……?
 人に害なす獣、殺すのが当然であろう?
 害をなして殺されぬなど……
 
[聞こえた声に返すのは心底わからぬと言う声]

 獣を殺さねば、獣に殺された人々の無念は晴らせん

[低く告げる声は*暗い*]


【人】 呉服問屋 藤之助

―大広間―
[天満月の側にあり、
視線の先は舞台、地獄を舞うは白拍子。
椿の花が  落ちる。]

――…、

[思い出すのは、華月との会話。>>291>>290

「合わせるだけなら問題ないだろう」

そんなふうに軽く言う、
鈴が鳴る。背後の表情には気付けない。
思い悩んだ一欠片、口にしてから少し後悔する。
沈黙と、低く押さえた華月の声。]

(302) 2010/08/03(Tue) 16時半頃

【人】 呉服問屋 藤之助

[戻れない。戻れないだろう。
媚と艶を覚えるのはこの矜持を捨てるということだ。
黙して聞きながら、自分の二の腕を緩く掴んで、
落ちかかる髪の隙間から華月を見た。
聞いたことのない、ぞくりとするような艷めいた声に

「…――、かげ つ ?」

漸く、確りと振り向く。
りん ――と鈴が鳴った。

華月は笑っていて、うまく言葉を探せずに
彼の顔を紫苑色は映したまま。]

(303) 2010/08/03(Tue) 16時半頃

【人】 呉服問屋 藤之助

[やや、あって。少し俯いてこう答えた。

「……媚や、…――艶で囲われようとするなら
それはもう、己は己の矜持を捨てることに他ならない。」

芸で 認められ 芸を究めようと願う
己から、外れるのだと云う。
それは狭き道だろうが。

「万一、そう、なったなら。
きっと相手は気に食わぬ花主になる。
……気に食わぬ相手に最初をくれてやるくらいなら――」

逸らしていた紫苑の双眸を苔色に合わせる。
続きは曖昧に、唇を引結び、

「――…もしもの、話だ」

云ってから、踵を返し酌へと向かう。
後に残る、鈴の音。]

(304) 2010/08/03(Tue) 16時半頃

 なるほどな。
 言いたいことはわからんでもない。

 お前はお前だしな。

[暗い声に少し、声はまっとうになる。]

 じゃあ、言い直そう。
 殺されるな。
 身体だけじゃない、心もな。

[そして、しばし沈黙したあと]

 とっておきを貸してやるから。

[そう告げた。*]


呉服問屋 藤之助は、メモを貼った。

2010/08/03(Tue) 16時半頃


…肉を。

[食らいたいと願う。
あのように追い立てられては、たまらない]


【人】 呉服問屋 藤之助

―大広間>>308

――…、…?
…戻ってきません ね。

[天満月は明之進に興味を持ったろうか。
器が干されたなら次の茶を注ぐ。
ふわと香る香りは高い。]

…時折、…姿見えなくなることはあるのですが。
また、…戻ってくるとは思います。
かれは主様に連れられて、こちらへ来たのだとか。

(311) 2010/08/03(Tue) 17時頃

[子を為して大成するか、食い殺されるか、二つに一つ。
 それゆえ高嶺を名乗れぬ花は、2つと居らぬ高嶺の花と。]


…食ってみたい男でも、見つかったか。

[不意に投げてみる声。
特に目的があるわけではないが。
花祭に出入りする関係、
あの人食い花とは何度か面識もある。

当然、共に"食事"をしたことも、だ]


【人】 呉服問屋 藤之助

―広間―
…はい。

[舞台袖から現れぬ花。
視線を天満月へと戻し]

お気に召して、何よりです。

[豚に関しては同感だったが、
あえて何も謂わなかった。褒めるのは、癪だ。]

明之進の主様は――

[一拍、間]

…まだ私もお会いしたことがなく。
彼を伴って来た後、何かしらあって、遅れて居られるのやもしれません。

(317) 2010/08/03(Tue) 18時頃

…乾様も、お父上同様…血は争えぬようで。
このまま色に狂うなら、容易に手の内に落ちましょう。

[嬌声に混じって聞こえる囁き声。]

良い体つきをしておりますし…寺にて節制しておられるのなら、味の面ではあなたのお気に召すのでは?


乾?
…ああ、あの色坊主の。

[小さくわらう。
引き締まった、と聞けば幾らかは
興味があった]

脂身が多いのは好かん。


わたしは悪食ですから…脂のしっかり乗ったものも嫌いではありませんよ。
それに…祭りにて喰らうはただのエサではないのですから。

[子息を送り込んできた家のいくつかは秘密裏に、その子ではない世継ぎを望んでいる場合もある。
 当人たちはおそらく知るまい。]


[熱が身を侵食していく
満月が
近い

少年は夢うつつ
真っ赤に染まった先を垣間見る]


 肉を――…喰らい、種を植えつけて


[裏の路地で
望まず生まれ、捨てられる子供たち
この世界に何故、底辺と呼ばれる其れ等があるのか
知っている
知っていた]


 壊す
 
 この世の理

[遠くに会話を聞きながら
さらに深く、夢の奥へと堕ちていく**]


…わかっている。

[食うだけではない。
その言葉がどういう意味なのか]

…ああ、もうすぐか。

[さざめくような声。
もうすぐ、またひとつ人喰らいの花が咲く]


【人】 呉服問屋 藤之助

祭りはまだはじまったばかり、
…戻ってこられれば、
お話もできましょう。

[――出来事を繕いながら、口にする]

――天満月様は
花祭は初めてでいらっしゃいますか…?

[傍に控えながら、
首を傾げれば――りん、と鈴が 鳴った*]

(319) 2010/08/03(Tue) 18時半頃

呉服問屋 藤之助は、メモを貼った。

2010/08/03(Tue) 18時半頃


【人】 呉服問屋 藤之助

―大広間―

―――失礼を、
芸を所望される方が居りますれば。

[天満月にそう云ってから、
その場を離れ舞台へ向かう。
手にしたのは翼がごとき白い絹。
鈴の音ふえて涼やかに
ちらと高嶺を流し見る紫苑色。
高嶺のいう“ありきたりの芸”のありきたりでなさを見せんと思えど表情は澄ました余所行き。
共に舞台に上るものは在ろうか。

―――りん。]

(329) 2010/08/03(Tue) 21時頃

呉服問屋 藤之助は、負けず嫌いな面がある。長い腕を差し伸べて飛べない翼を広げ。

2010/08/03(Tue) 21時頃


 ……イアンの心は主が亡くなった時に、
 既になくなっております。

[ぽつり、そう零せど、すぐに小さく笑って] 

 なんて……殺されるようなへまはいたすまい。

[取って置きのの言葉には嬉しそうに笑みが零れる]

 ……殺すな等とおっしゃるから
 太刀を拒否されるのではないかと危惧しました。
 今、受け取りに参ります。
 お時間よろしければ、部屋にお帰りください


ああ戻る。
だが、こころはな、なくならぬよ。



それにそういうことを奴は望まないと思うがな。
[それはさりげに、実は知っていること、告げた。]




 ……なくならなくても……いりません


 それに……主の真意は今となってはわかりません……

[高峰の言葉同様に、主の意思を推測する言葉へは
 そうとだけ零した]


 ――其は、幾多の言霊
 其は、この世ならぬ鳥のうた
 それから

 其は、この私よ 

              愚かなロビン

[つかの間の歌は
途切れ

脳裏で
哂うこえが

する]


 そうか。
 じゃ、しばらくは、俺に預けておけ。

 仕事中は、以心伝心しておかないとだからな。

[さらりと]


…………

[預けておけといわれて、はいそうですかと
 言えるほど人に甘える性分でもなく
 仕事も絡めば露に拒絶するほど頑なでもなく
 返事に窮して俯く]

 ……先程触れて確かめるとも
 申し上げましたし

[そう言って自分が軽口で交わした約束を
 律儀に守ることを口にしながら話題をそらした]


[親は天性の誘惑者だった。
何故彼が裏町に居たのか、知る事は結局無く
教わった事といえば満月の夜毎行われる――

多才な芸妓を持つ花と
その稽古を身につけたのは少年なれど
型どおり
譜面どおりの所作
毒花咲かずしては凡才に留まる

噂のロビンは、少年の内で眠る朱いろの花
芽吹くときは、もうあと僅か]


【人】 呉服問屋 藤之助

―大広間・舞台―
[鵠の舞いに歌はない。
彼自信が歌わぬからだ。
煽るような視線に返す紫苑色。

大きく広げた白く透ける布、
鈴の音ともない空へと舞った。

――――りん、

鈴の音が揃い地にあるからだが鳥のようにふわりと飛んだ。

白き鳥の舞の“動”。

布を手に巻き取り地に降り立つときも音は少なく。 ]

(349) 2010/08/03(Tue) 22時頃

 お前は、本当に正直なんだな。
 まぁ、いい。

[冗談交じりの件を、また新たに口にしたときは、小さく息をついて…。]

 無理せずともよい。
 俺なんぞ見なくても触らなくてもよい。
 お前の手と目を大事にしてやれ。

[一途な花というものを感じている。]


【人】 呉服問屋 藤之助

[この舞の物語、
最後に白い鳥は地に落ちる。
惑う人の手により討たれるのだ。

死の縁で歌う“白鳥の歌”を、
鵠はこえではなく
竜笛で奏でた。

―――天高く。

其処までで、
舞は終わる。]

(352) 2010/08/03(Tue) 22時頃

 ……そのように、育てられております

[主を知っているならば、主が信仰する神と教義
 それも主を通して知っているだろうと]

 ……無理を、しているつもりはありませんが……

[大事にしろ、そう言われても
 大事にする意味を失っている青年は
 頷くも否定も出来ず
 また返事に窮しそれだけを零す]


呉服問屋 藤之助は、メモを貼った。

2010/08/03(Tue) 22時半頃


 ああ、そうだな。お前は何も悪くない。
 亡くした主のため、すべてを込めていくのは、花として幸せなのかもしれん。

 ああ、そのとおりだ。

 余計なことばかりを言ってすまないな。
 まぁ、気にするな。

[本当に見えぬのならば、だが、
見えて見ぬのなら、それは、何かが違うと思った。

 そして、その事実は、ひさびさに気分を落ち込ませるものだったが、気にしても仕方ない。]


 …………はい。

[眼前の仕事仲間の口にする言葉に
 青年は何度も返事を窮し]

 ……例え、あの人が望まなくても
 それでも私の咲き方です。
 私が選んだ以上、私が悪くないとは申し上げられません
 ……が、おっしゃるとおり幸せだとは、思います。

[それでも、外を眺める刷衛を紅で見据えながら
 静かにそうと告げて

 例え己が目を塞ぐ様子が
 他者の気を塞いでも……己に積はないとは言わないが
 曲げることはない]


[ふと、こちらを見ているのに気がつくと]

 おまえ、見ないといっただろう。
 見たのなら、笑え。

 見たのなら、貸した代償は払ってもらうぞ?

[今度はふざけた声になる。]


【人】 呉服問屋 藤之助

―広間・舞台―
[夜光が合わせてくれていたのは
舞に集中する中でも気づいていた。
笛の音、鈴の音。
けれど白鳥が事切れるこの音だけは
――譲れずあったから。

りん。

鈴の音鳴らして向いた先、
華月が居る。]

…――

[少し上気した顔で小さく頷き
彼に場所を譲る態]

(369) 2010/08/03(Tue) 23時頃

 ……見なくとも触らずとも良いと仰られましたが
 見るなとは、触るなとは仰っておりますまい?

 何故……?何故笑いを求めますか?
 眼が二つあり、鼻が一つあり、口が一つある
 皮膚があり、眉がある…けれど笑う要素が何処にありますか?

 ……それでも、笑えと言うならば笑います
 代償をと言うのならなんなりと。

[ふざけた声にはそう、紅を細めながらも
 座る刷衛を真摯に見詰た]


【人】 呉服問屋 藤之助


[苔色と紫苑色交わし、
その笛の音を耳にする。

――悲鳴のような。

じっと、舞台を見つめた。]

(372) 2010/08/03(Tue) 23時頃

 お前、結構屁理屈な花だな?
 あれもさぞかし扱いにくかったろう。

[またおどけたように、かつての旧知にそう同情するようにわざと言う。]

 ああ、目と鼻と口がついている。
 歯はむき出しで、毛穴はでかい。
 目は落ち窪んでて、鼻はつぶれているさ。

[そして、くくくっと笑う。]


[様々な考えの合間に思うことは多々あれど]

…何の騒ぎだ?

[鼓膜に強く響く音に、誰か理由ひとつ知らぬものかと。
笛の音であるということは、よく解るのだけど]


 まぁ、代償も冗談だ。
 心持たぬものを抱いても虚しいだけだしな。




 まぁ、安心してあれを思って剣を振るうといい。
 ちゃんと見守ってやろう。

[喋っている間も、きっと顔を触る手には、少しだけ心地よさげ。]


【人】 呉服問屋 藤之助

[――鵠は混沌を 見る]




―― …   かげつ




[小さく呟く。
――微かな鈴の音が、
笛の叫びに掻き消されそうになりながら在った。
紫苑は瞬き忘れたかのように、ただ一心に]

(376) 2010/08/03(Tue) 23時頃

 御存知ありませんか?
 チャールズも普段は温厚なれど
 神学と言うなの論争の場では名うての論客
 ……床では伽話の変わりに艶もない論戦に遊んだものです

[そう言って少し紅が遠くを見て
 それから現在へと焦点を合わせる]

 刷衛殿はそれで刷衛殿です。
 そしてその眼は刃脈を真摯に見つめ、
 その歯は熱される釜の前でも怯まず結ばれ
 熱から守るため身体は汗を毛穴から流し
 その花は上質な鉄を香りからも見極める。

 右に倣えのモノばかりが良きもの等馬鹿げている
 形なぞ様々だからこそこの世は面白いのです

[己が欠点をあげるような刷衛の笑いに
 そう返してから、心地よさげな刷衛から
 指を離し戸口に向かう]


 心がなければ楽しめぬ御仁ならば
 そればかりは、満たすことが出来ず申し訳ございません。

[ゆるりと戸口に向かいながら笑って]

 ……ありがとうございます
 ああ、そうだ……明日の宴までには
 封鎖と根回しは終わるとのこと。
 明日の宴には告発をおこないます。
 お見守りよろしくお願いいたしますね。


 なるほど、
 じゃ、その屁理屈は、あれ仕込みか。

[そして、泣く笛の音は己にも響いたか。]

 本当に、普通の花祭にはないものがここにはあるな。

[そして、また考え込みつつ…]

 あの月瀬も紅い月を描いていた。
 あと、月のつく名前もなんと多いことよ。

 やはり、まんまるは早く捕らえて何かを吐かせるべきだな。


 ああ、頑張れよ。

[戯れに誰かを抱くなどということは、
 昔ならば喜んでいたか。

 だけど、年齢を経れば、それも、また、心なければ、終わり虚しくなる。]

 ああ、見守ろう。
 くれぐれも、用心だけはしろ。

[そして、去りいく花を見送った。]


【人】 呉服問屋 藤之助

[――白鳥は/鵠の名は 死に近い名だと
他でもない“白鳥”が謂っていた。
白い、鳥は――混沌と混乱在らば翼を折られる。
あれに垣間見えるは狂人の、
地獄の焔に誘う腕(かいな)]



…――華月?



[眸を覗き込む。――其処に今、焔はない。]

……水がほしいか。
……慣れぬ事をするから。

[いつも通りで、何処か、ほっとしたように]

(383) 2010/08/03(Tue) 23時半頃

これもまた、おもしろき音色よ。

[返す言葉は気怠げに。]

宴席はまだ続いているようだけれど…今少しは身を休めたくてね。
[ひとときの淡い眠りだけでは消えぬ甘い余韻に、今は酔うばかり。]


 ええ。12の時からの主ですから。
 なにもかも、あの人の名残です。


 ……趣味の悪い豚狼なれど
 この趣向は悪くありませんね
 ……狩の舞場まで提供なさりますし

[月と獣の病の関連性を思い
 刷衛の言葉に狂狂と赤を細めて]

 豚狼への尋問はお任せいたします。
 ……刷衛殿も御用心を


[聞こえた音、ふたつ]

 この身宴に在らずして
 知り得る事叶わぬが

[病の元は、いま此処に。
硬い蕾が人食い花に化けるまで、動けずに居る]


 先刻の
 夜光の音とはまた違う

 食欲そそる音――…嗚呼、私の目覚めは

 満月は、未だか**


あぁ、月が…満ちる、ね。

[くす、と微かに笑う音は、蕾が花咲く時を待つ。]


 まぁ、こんな男を食おうとはあまり思わないだろう。
 大丈夫だ。



 それに俺は死ぬ気は全くないんでな。

[とそこまで言ってから…。ああ、と何かを思い出す。]


…まったく。

[慾深い花達だと思えど、己もまた変わらない。
喰らいたい。月が真円へと近づけば近づくほど

喰らいたくて堪らない]


【人】 呉服問屋 藤之助

―大広間―

[高嶺の方を向けば鈴の音も続く。]

花は…見られるが故に花、
その裡は様々で御座いましょう。

[高嶺を見る、余所行きの顔。
華月の視線の意図と其れは似ている。
そうそう、教えるものでもない。
たとえば、この白鳥の舞の、伝承なども。]

(390) 2010/08/04(Wed) 00時頃

[イアンが部屋を出てしまってから、その言葉は届いただろう。]

 明之進という花だが、
 俺の友人の花でな……。

 こんなところにいるはずがないんだが、なぜかいる。

 そして、俺を主と呼んでいる。
 肝心の主には連絡がつかん。
 不思議でならん。

 口外して、その明がきちがい花呼ばわりされるのはたまらないので、このことは誰にもいうな。

 知っているのは、白鳥と本郷のみだ。

[何かその件でもわかれば教えてほしいと告げた。]


 勿体無いことを

[小さく笑って零すのはそんな言葉]


 ええ、刷衛殿はこれからも素晴らしき業を
 振るっていかなければなりません。
 研者が血に溺れてはいけません。
 ですから死地には赴くことなきよう。

[廊下を歩きながら答え、
 もう一つ届いた話には、ふむりと思考する]

 花が主を違えて呼ぶですか……
 あの儚い花がなんらかの策略でそうするとも思えませんね…

 わかりました。なお気にかけながらも
 何方にも申し上げません。
 本郷殿と白鳥…鵠ですかね…は知ってると…


【人】 呉服問屋 藤之助

…芸の道は積み重ねだからな。

[と、常の調子に戻そうとし。]

…いや。
……――なんでも、ない。

[水を飲み干す華月の横顔を見]

……飲み込まれそうになる、音だったから


[それだけ静かに呟き、
女舞を舞い始めた夜光の方を、見た。]

(393) 2010/08/04(Wed) 00時頃

【人】 呉服問屋 藤之助


――なよやかに、ひらくばかりが
花では在りますまい。

[高嶺の文句に笑みで、紫苑を細める>>392
唇に人差し指をあてがい]


…… 秘密もあればこそ
こめる想いも想像しうる。
それもまたひとつの、たのしみかと存じます。


[首を傾ける。りん、と鈴が鳴る。
ほんの少し、余所行きが解けて]

……ひとことでは、とてもいえないような。

(399) 2010/08/04(Wed) 00時頃

【人】 呉服問屋 藤之助

[答えが重なる、華月との馴染みの理由。
此方は苦笑と謂うか、咳払いと謂うか。
本郷へは静かに礼を向けた。]

――、…同じ気持ち、か

[それはとても危ういことのように思え>>412
一度、窺うように華月を見た。
>>417 その華月を高嶺が呼び止める。
茶を、と所望するのに一つ瞬く。]

(444) 2010/08/04(Wed) 02時頃

【人】 呉服問屋 藤之助



――、…庭の


[庭のみどり、と謂われて少し考え。
尋ねる華月に視線を向けるが。
あの時飲んでいたのは蓮茶だったが――さて
指し示した其れは、どうであったか。]

…、はい

[>>435 高嶺が己の名を呼ぶ。
結い紐について注文がつく。
一瞬真意を測りかねて瞬くが]

(449) 2010/08/04(Wed) 02時頃

【人】 呉服問屋 藤之助


――…、…

[黒壇を見つめる。
紫苑色は少しばかり見開かれた。
ふたつの花に、高嶺からの申し出。
図らずも、苔色を此方からも窺うような形となる。
――胸内ざわつくような心地。
されど、どうこうと、今謂えるわけもない。
黒壇へと視線を戻し]


…――承知 、いたしました


[――花もまた花主を選ぶのだと、
そう謂ったのは他でもない高嶺だった。
見極めるべきだろう。方から髪が流れりん、と鈴が鳴る。]

(454) 2010/08/04(Wed) 02時半頃

[眠っているとは知らず]

 高嶺が鵠と華月を摘もうとしているらしい。
 さて、これをどう見るか。

 高嶺はもう少し、慎重に剪定をする男に見えたがな。


 ―――…んぁ?

[聞こえた通信機器をとうした声
 意味もわからず返した声は眠そうな声だった]


【人】 呉服問屋 藤之助


[>>461驚いたな、という華月に
澄ました顔をまだしていた鵠は
少しだけ眉を動かした。
本郷が主たち用の棟へ向かっていくのに、
丁寧に頭を下げた。

――去るのは花主たちが去ってからだろうと
考えたのは、同じらしい。>>467

ほんの僅か覗いた高嶺の憂い顔が気に係りはしたが
其れは本当に、僅かの間。
場を辞するときまで彼の顔は高嶺の主の者。]

――よき夢を。

[>>469 高嶺へそう謂い、頭を下げれば、
りん――と微かに鈴が鳴った。]

(489) 2010/08/04(Wed) 07時半頃

【人】 呉服問屋 藤之助

―大広間―
[月傾けば夜も更けて、
花祭り1日目の宴はお開きとなろう。]

……、
 …… ――「それが 高嶺」か…。

[花主たちが去って
漸く鵠は、そんなことを謂った]


…… 少し、驚いた。


[華月の方を流し見る。
かれは、どう思うて居るのだろうか。]

(490) 2010/08/04(Wed) 07時半頃

 寝ぼけてやがる。
 それとも色事の最中か?

[くくくと笑いつつ…。]


 ――……かんぴょーまき

[敷布にまるまるロビンに添い寝中と
 言いたかったらしい。
 うとうと眠る青年は聞こえた笑いに答えた]


 かんっぜんに寝ぼけてるな。
 かんぴょう巻もってこいってか?

[そして、かんっぜんに勘違いした。
 大広間の食事の中にかんぴょう巻があるかどうか探している。]


【人】 呉服問屋 藤之助

まだ、祭は始まったばかりだが

[両の手を、膝の上で組み合わせる]

……高嶺の主は
“芸”を見てくれそうではある、かな……

[花も花主を選ぶ場、という高嶺。
煽るような眼、己の芸事で鼻をあかしてやりたくもあるが。
髪結い紐を思うて触れれば
鈴の音と、ただの紙に戻った紫蝶々。]

…どう、思う?

[苔色を紫苑を交わすこと叶ったか。
聞きたかったことは様々。出たのは一言。
はたと、声のするほうへ顔を向けた]

刷衛 様。

(493) 2010/08/04(Wed) 08時頃

 えーっと、かんぴょう巻あったけど、切れてないな。
 まぁ、あとでもってってやっから、端っこから咥えて食ってくれよな。

[声は多少エロくなった。たかがおっさんだった。]


[違う][違うのだが]

 ……………はら、へったぁ…………

[宴で酒しか口にしなかった青年は
 若い食欲には勝てず
 夢うつつにそう反応した]


【人】 呉服問屋 藤之助

[瞬いた。噂が広まるのは存外早い。]

……いえ、何と申しますか、
まだ纏まったというわけでは…。

[首を横に振れば
鈴が小さく鳴る。]

(494) 2010/08/04(Wed) 08時頃

 ……うん、そーする、あり、がと
 おもて、ざ、しき、ロビンにも………
 
[えろい含みにも気づかぬまま、
 ぼんやり頷いて笑みながら礼を溢して]
[まだみぬ干瓢巻きを夢にみつつ、
 また眠りは深くなり次にかえるは寝息ばかり]
[半分以上寝てる青年にくわえさせたら
 *寝ながら食べそうだ*]


 表座敷な。
 他も見繕ってもってきてやらぁ。

[と一応言ってるけど、食べながらだった。
 片や寝ながら、片や食いながら。


 だけど、それでも仕事はちゃんとやるつもりである。**]


【人】 呉服問屋 藤之助

お耳が早いことです。
…高嶺様は“望むならば祭りが終わるまでに来い”と仰りました故。

…複数花を抱えるのは
力在る花主様には珍しくないようではありますが。

[例えば、あの豚もそうだ
―――とは胸の裡。
随分美味しそうにものを食べるひとだ、とも思いながら]

…―――

[二輪買いの話しに、
僅かの間黙って]

花の扱いを決めるのは、
花主様でございますから…ね。

[澄ました顔で、答えた。
ほんのすこし、華月の方を窺うようにもした。]

(497) 2010/08/04(Wed) 09時頃

[そして散った花のあとに咲くのは
生あるものを惑わせからめとる、毒の花]

  我こそ
 巷に流れる噂の花

 月夜に、艶やかに咲き誇る――私の名はイビセラ。

 愚かな駒鳥は、もう要らぬ**


【人】 呉服問屋 藤之助

―大広間→自室へ―
[幾らかまた言葉を交わしもしたろう。
夜も更け、部屋に戻ったはいつ頃か。
―――りん、と
鈴の音が夜に染みる。
髪をほどいて結い紐を指に絡める。]

…いざ、相対すると戸惑うものだ。

[華月にだけ溢す裡。
彼は虎鉄を探しに行くかもしれないが。
止めもせぬし
ついてもいかぬ。
ただ、―――少し黙って、流し見る。

傾く月は、地からのひかりを受けて紅色を帯びていた―――*]

(503) 2010/08/04(Wed) 09時半頃

呉服問屋 藤之助は、「高嶺の花は、高嶺の花、か」と、人伝の謳い文句を歌うでなく呟いた*

2010/08/04(Wed) 09時半頃


呉服問屋 藤之助は、メモを貼った。

2010/08/04(Wed) 09時半頃


[月の光に当てられて、思いは胸を焦がすのみ。]

あぁ…このまま穢れず美しいまま、永遠にわたしの中に納めてしまいたいのに、
この子が穢れに染まりきり、艶やかに色を変えるさまにも心惹かれてしまう。

[喰らってしまえば、永遠にそのままを留めて置けるけれど…]


 永遠など……生有るものには訪れぬ

[宵待月冴える夜
薄い笑み零し、聞こえた音を拾うは
泡沫に消え行く名も無き花でなく]

 死と生が、我等が力
 そうでしょう





 満月の前夜の小望月――…子持月
 ……臨月は訪れた

 明日はお目見え出来ようか
 この声届く貴方方に**


満ちては欠け、また満る、空に輝く月が如くに、
せいを喰らいて死出へ導き、新たなせいを蒔く我らなれど…
[複雑な胸の内は、焦がれる痛み。]

花ひらくを、楽しみに待っているよ。


【人】 呉服問屋 藤之助

―朝・自室―
[外で鳥が鳴いている。
華月には茶の種類を伝えた。
彼はもう、決めている。そういう花なのだ。

きっちり着込んだ寝間着は
乱れ少なく鵠の性格を現すようだ。
柘植の櫛で黒髪とかし、
鈴のついた結紐でいつものように束ねる。

――りん。

もう一つ、手にしたのは
檳榔染の髪結い紐。
それに鈴の音はない。
見つめ、考えるように眼を伏せた。]

(514) 2010/08/04(Wed) 12時頃

…何の花が開くかと思えば

[まどろみの中に聞こえた聲に小さな欠伸が一つ。
気だるげな声は数拍置いてから]

見えるは"晩餐"の時にて。
……愉しませてもらおうか。

[低く、哂う]


[目覚めた花は、ふと思い出す]

 ――…して、晩餐に並ぶは
 誰ぞ?


[時折歯にしっかりとした食感を寄せるのは
細かく刻まれた塩漬けの心臓。
悪くはないが、殺したての肉に比べれば鮮度が違う]

主から喰らうか。花から喰らうか。
…イビゼラ、だったか。
お前は誰を喰いたいと望む。


【人】 呉服問屋 藤之助

―A棟廊下―
[寝間着から紫を基調とした着物に着替えて廊下へ出た。
懐には、己のためではない髪結い紐が眠る。
窓からは、うつくしい庭が見える。
押し開ければ風が吹きこみ、
――りん
と、髪を束ねた紐の先、
鈴を鳴らした。]

――…、――

[誰かが歩いているようだ。
宴席で見た――霞月夜と去った華花だった。]

(527) 2010/08/04(Wed) 13時頃

 喰らいたい……私が?

[短く吐息を零す。
暫しの間]

 種を植えるなら、育ててゆけぬものを
 喰らうなら、財有るものを

[声の届く二人とは、間逆かもしれず
謡うように節をつけて囁く]

 嗚呼 しかし
 幼い肉は柔らかく美味と謂う

 悩ましい


…柔い肉の味は霞に聞くがいい。
私は、あまり好まん。喰らわぬわけではないが。

[率先して子供を、とはあまり言い出さぬ口。
霞のほうは、誰を好むのであろうとは思いはすれど]


 …――雛鳥は

[からかうような囁き]

 さぞ、美味かろうや


…雛、ねえ。

[あまり興味はないのか、呟きもうつろ]

旨味はあるが、食感に欠ける。
まあ、初物に食うには好いかも知れんが。


 先ずは前菜
 幾つか挟んで漸くメイン
 デザートは最後にとっておくもの

[さて雛鳥は何処に当てはまるか、と哂い]

 ただ…――形式に拘らぬ晩餐であれば
 好きなものを好きなだけ
 皿を手に歩き回れば良い

[付け加える]

 此度の晩餐は……どちら?


初物は傷みやすい。
喰らうなら早めが好かろうね。

[くつ、と小さく喉を鳴らすのは愉快さか。
それとも、憶える餓えによる期待か]

皿を持ち歩くも構わんが、食後の甘味ぐらいはゆっくりと味わいたいもの。
…そういうものは、取っておくが良いと思う。
皿を持って歩きまわってばかりでは、忙しなかろう。


 喰らうて良いなら、今すぐにでも


[腹の底から込み上げる本能が
急かすように焦らすように蠢いている]


 嗚呼……腹が空いた


糧として、喰らうのならば…

[そっと腹を撫でるのは、一夜の夢を見せた法師のことか。]

食べ頃ならば、若い桜の猫が盛りか。
だが、ようやく開く花のお目見えならば、先ずはどなたかに、一夜の夢でも魅せてごらんよ。
いくら美しくとも、徒花は要らぬ。


腹が空いて堪らんならば、一番食いでが有るのは小山のような肉饅頭では無いかえ?
[くく、と落とす揶揄。]

ああ、雛鳥は食後の水菓子に…


 桜の猫は、其処に見えるが
 嗚呼でもこれは……若しかしたら

 これから、化けるやも。

[冬色の瞳が春を見る]

 ……私が、徒花と?
 面白い

[薄く、哂った]

 噂の花を咲かせてみせよう
 一夜でなく、この日の下で


脂身が不味そうで食う気にもならん。
悪食のお前と一緒にされては困る。

[そも、元々の基準が違う立場。
好みの肉に困ったことがなければ
不味い肉を放り出すなど日常茶飯事]

…なるほど。
随分と面白い趣向だ。

[低く、喉が哂う。見せてみろ、とばかり。
丁度視認できる位置から鉄色は咲き始めの花を見下ろす]


 肉饅頭は肉饅頭を喰らうているよ。

[今しがた伝えられたそれを聞かせ]

 余程、執心の様子。
 他所に懐いた雛鳥など、もう要らぬ

 喰らうにしろ、あれは
 人数分も無いようだ

[胸を押さえながら呟く。
テラスからの視線に気付き、つと目を伏せた]

 此処ならば、置いてある筈
 暫し間を。

 流石に私は、ナイフ刺さる痛みに耐えて舞う気は無い故に




では…愉しませて貰おうか。


[微かに口元を歪めて、嗤う]


 噂の主を、その目で見るといい 

[艶を抑え、爽やかな春の音色を自在に操る。
小鳥の挨拶も木々の葉が甘く囁くさまも
確かに其処に映し出されていた**]


【人】 呉服問屋 藤之助

―廊下―
[庭から、聞きなれぬ楽器が
歌う音が聞こえた。
笛ではない、唄でもない。]

……――胡弓…?

[呟きながら、違う、と思う。
見下ろせど此処からは春の訪れを
眼にするには至らない。
その調べに、耳を傾ける。

懐の髪結い紐に、手を触れた。]

(546) 2010/08/04(Wed) 15時頃

よーし、食え食え

[寝てるのにひどいもんだった。]


…存外、普通だな。

[周りの噂如何ではなく。
随分な口を叩いて見せたように聞こえたので]

てっきり、猫を食らうつもりなのかと思っていたのだが。


 おや、普通と謂うか

[苦笑を零す]

 ……朝日の下に相応しい音色を選んだ心算だったが
 ひとつ、惑わしの歌でも奏でようか


 猫を喰らうて欲しいなら


何、直前で喰う喰らう如何の話をしていただろう。
それゆえ。

[確か、あの花は種を植える云々とも言っていた気がするが
さてどうするつもりなのかとは思う]

私を惑わしたところで仕方なかろうに。


技巧だけは、かなりのものか。
[窓から漏れ聞こえるを耳にして。

ひと味足らぬは焦がれる思いか。
雛鳥の歌に加わった艶や、あの狂い咲きの笛の音のような。
何かするつもりなら、そっと窓から見守る所存。]


植えたいのなら、誘うて蒔いて構わぬのに。

その為の、祭りであろう?


 っふ……

[微かな吐息を洩らす]

 否

 惑わしは、これへ。
 流石に……聞かせる相手が夢の中では届かぬやも


[謡う相手が違うと、微かに視線を向け]

 元より貴方がこの血に惑うとは思わぬけれど
 戯れくらいは、如何?

[唇が笑みを浮かべる]


 嗚呼、技巧は
 物心付いたときより学んだ数だけ、この身にあるが

 舞もうたも武芸も――
 どれをとっても、風情が無いと師が。

[それ故少年は才が無いと塞ぎ
けれど技巧はあったものだから
やがて其れは形を変えながら人々の噂に上る。

いま奏でるその曲には情景を浮かべる色がつく。
それでも
誰を想った一芸には有らず]

 眠る桜を誘うなら……急く事もあるまい
 どの道これは、冬を恋うていたのだから


技巧だけは。
流石、花の言うことは違うな。

[く、と低く喉が鳴った。
思うことは他にもあれど]

何だ。
あれだけの大口を叩いておきながら、
夢の中まで惑わせて見せるとは言わなんだか。
まあいい。

[浮かんだ笑みを見たのは、テラスを下がるその少し前のこと。
向けた鉄色は冷ややかな温度のまま]

戯れ?
…気が向けば、付き合ってやっても構わんよ。

何時気が向くかは、知らんがね。

[唇歪めて、微かに嗤った]


 花であれば――…技巧はあって当然のもの
 凡才と思う定義は其々に

[視線が一度交わる。
温度はどちらも同じ]

 嗚呼

 意地の悪い

[歪む口元から視線を下げて、頬を染めた。
拗ねた口調で囁いて
やがて春のうたは終わりを告げる]


意地が悪い?今更だな。

[見えなくなった姿を気になど止めない。
止めるはずがない。
強い興味を持てぬのであれば
総ては興味の蚊帳の外]

悔しければ、その気にさせて見せれば好かろう。
魅了し、手玉に乗せてこその───悪の華よ。

[低く喉が嘲る様に震えて、嗤った]


 それでは同じ言葉を。


「その気になれば」魅了に向かおう

[溜息ひとつ。
姿を追う事はしない]

 鍵爪で引き裂くなら
 背が良いか
 腹が良いか

 私がこの手にしたいのは


つまらん事を言う。

[それは幾らか低い声]

引き裂いてまで、何がしたいイビセラ。
腹を裂いて背に傷をつけて。

それで何とする。

[嘲り交じりの言葉は続き、ゆっくりと冷えた音になる]

悪いが、この身はそう簡単にお前にくれてやるほど
安いものではないのだよ。


 ……嗚呼、私の言葉は何時も足りぬ

[溜息。
苦笑を零す]


 鍵爪で引き裂きたいのは別のもの。
 此処に

[視線を投げる姿が
相手から見えるかどうかはさておき]

 冬を慕う桜を引き裂くならと。
 彼の甘い声を聞くか、悲鳴を聞くか

 どちらを手にしようかと。

[冷えた音に、変わらぬ音を紡ぐ]


…成程?
お前達の言葉はどうも遠回しで好かん。

[人喰い花独特なのかと思うほどの婉曲さ。
呆れたように溜息をつきながら]

…どちらも叶えればよかろうに。


 貴方の身を欲しいとは思って居らぬ
 私を試してみるならば、と
 誘った裏に他意も無い

 未だ、この身を少し
 持て余している
 所作を試してみたかっただけのこと

 要らぬなら――…構わない


 思うように、伝えられぬ
 嗚呼、冬の名残か

[軽い笑みを含んだ吐息
朝の日を浴びながら、瞳を細める]

 花主は欲張りだ
 ……私には、思いつかなかった


所作を試すなら、霞に頼むが良かろう。
私は、いつ気分が乗るかもわからん。
霞が手いっぱいと言うことであれば、まあ、考えなくもないが。

[やっと手に入れた聞きやすい言葉に
己もまた率直な意見だけを返す]

…欲張りだからこそこの世で未だ法の網の目を抜けて
狼憑きとして生きている。
運動すれば腹も空くと言うもの。

甘い時を過ごした後の晩餐は、特に格別だろうさ。

[低く、嗤う]


【人】 呉服問屋 藤之助

―廊下→本邸へ向かう途中渡り廊下―
[高嶺に逢うためか、どうか。
鈴の音伴って歩く渡り廊下で思い出す。]

(――嗚呼、そうだ)

[時折は明之進を見てやれと頼まれていたと足を向けたのは本邸の梅の間へ。]

…、――

[――りん、と鈴が鳴る。
渡り廊下から庭を見るころにはあの不思議な胡弓にすこしだけ似た音色は途切れていた。
代わりに見えたは寄り添う桜色と冬色と。

――ほんとうに仲がいいのは
  彼らのほうではないのか、と。

昨日宴席で華月が視線で問いかけてきたのを、ふと思った。]

(563) 2010/08/04(Wed) 18時頃

 ――…矢張り、意地が悪い。

[拗ねたように呟き]


 裏の世で生きるなら
 全てを捨てて一つを選べと
 教わったのは、間逆

 狼憑きが生きるには
 常に危険が伴う場所故に。

[薄く哂う]

 この足では、激しい運動は難しいのだけれど……
 ……其れよりも、昨夜の汗を流したい
 貴方は――哀れな花の運び手になる気も無い、か?


どうせなら、花遊びに慣れぬお方を誘ってみては?
天満月の御子息とか。


 天満月の御子息さまとやら
 ……何処に居るのか
 とんと顔を見ぬが……。

 やれ、どちらも私では不足と謂うか。
 流石に
 傷の付く事よ


お前を抱いて…食いたくなってしまうのはまずかろう?

喰われるのもごめんこうむりたい。


 ……抱く?


 私を幾ら抱いても孕まぬよ
 受け継いだのは、種付ける術

 喰らいたくなっては――確かに困る。


何だ、まだ言うのか。

[からかうような響きを残して幾らか低い声は嗤う]

危ないと言うなら其の身を矛に身を立てれば好い。
丁度いい手本が傍にある。

[なあ、と話の矛先は霞へと向かう。
傷が付こうが付くまいが、己には関係ないとは口にはせねど]

…いいだろう。
ならばしばらくそのままで待つがいい。


【人】 呉服問屋 藤之助

―廊下→庭>>564

…、…

[手招く手が見えた。一つ瞬く。
近づかれるのを厭うのではなかったか、と
怪訝そうに思いながらも、
一度窓を過ぎて、
一番近くの出入口から庭へと降り立った。

――りん、と鈴の音伴って。]

(567) 2010/08/04(Wed) 18時半頃

 本当の事。

[嗤う音に、拗ねたこえ。
暫し間が空いた]


 簡単に謂う。
 私の居た場所は、貴方達の想像のはるか底辺
 誰にも見捨てられた裏路地に子捨てが何故この世に起きるのか
 財持つ家に生まれたものには遠い話。


 ――では、俟とうか
 幾時も幾日でも


だから、今更だと言っている。
少しは学べ。

[間が開いたことに疑問など持たない。
こちらもまた、幾らか喋っていた故
一つに意識を集中させるほどのことはしない]

その無理難題を越えたくて花になったのではないのか?
己が選んだ道に、後悔するのであれば去れば好いだけのこと。

…では、お前が稲羽の松になる前には、迎えに行こう。

[それは古いうたの話]


 花になったのは……嗚呼、解らない
 親は何故
 同じ道を歩ませてくれなかったのか

 世を狂わせる
 其の為に危険の中へ留まり続けたのでは、無かったのか

[思い馳せるも、答えは出無い]

 ――直ぐに帰るといいながら
 待てども待てども、置き去りのまま

[詠うこえが聴こえた気がした。
古い古い、知っているのは、冬の知識]

 それは、失せもの戻るまじない歌……?


【人】 呉服問屋 藤之助

―庭―

…――。

[そこに、嘲笑はなく、
弧を描く艶含む笑みがある。
いったい、何があったのか。

雪のように白い手を見るは
紫苑色の眸、
暫しの後 願いに従い
ゆる、伸ばした手は白鳥の羽のような。

手が触れれば、冷たいか。]

(570) 2010/08/04(Wed) 19時頃

知りたければ、調べればいい。

[書庫にいけば答えは見つかる。
敢えて答えるつもりもない。]


 別れを詠む
 去なばの山の
 ……知りたいのは、うたの意味ではなく

[記憶の引き出しにあったのは
もう千年もそれ以上も、古い古い書物のうた]

 私が知るは
 失せ者かえるよう、願うものでもあった故
 其れを知る貴方は……失せものでもあったかと

 詠み違えたか?


【人】 呉服問屋 藤之助

―庭―

……何、 …

[雪白の手には、確かな体温。
戸惑いがちに視線に従い見れば、
流麗な曲線持つ楽器らしきもの。]

…さっきの音は、…おまえか。

[どういう風の吹き回しかと、
紫苑色は怪訝そうに。]

殊勝なことだな。
……

[じ、と冬色を見ていたが、やがてひとつ息を吐き]

……どうしたらいい。

(573) 2010/08/04(Wed) 19時半頃

読み違えも甚だしいな。

[それは結構な切り返しであったように思う]

言ったはずだ。
遠回しな言い回しは好かんと、ついぞさっき。
大体、失せものなど

[少しだけ、間が開いて息を吐き出した]

私には、ない。


 そう――…か?

[僅かな間は微かな疑問を浮かばせたが]

 なら、良い

[短く零す]


何だ。この返答では不満か。

[どう聞いてもその言葉尻は上がっていて、
息を一つ吐き出す]

…それで。
何処に迎えに来いと言うんだ。


 否、詮索はせんよ
 立ち入るなと謂うならば。

[冬色が翳る
眉を下げて]

 先刻の、庭に
 そのまま居る

 足の怪我を失念していて
 ……立ち上がれなくなった


 ひとつ花が其処にあるけれど


[無言の答え。
それが意味するものは推して知れとばかり
男は答える言葉を作らない]

…立ち上がれない?
お前は子供か。

[呆れたように呟いて、息を吐き出した。
花と聞けば目を細め、もうすぐその花の後姿も見えるだろう頃]


 ……姿は見ての通り
 私も、昨夜生まれたばかり

 子供には違いない

[くすくすと、わらう。
花開く
柔かな花びらの其の通り
徐々に変化しているのは
トゲ混じる冬の名残が消えていく証拠]


成程、まあ、それは確かに道理やも知れん。
随分老成した子供もいたものだ。

[納得はすれどそれよりも先にまず呆れが生まれる。
軽い笑い声に肩を竦めれば溜息は重く一つ吐き出される]


【人】 呉服問屋 藤之助

―庭―
……届いた。
聞いたことのない、音だった。

[冬色を紫苑色はじ、と見た。翳る、雪空のいろ。]
……花であれ?
己(おれ)も…おまえも、“花”だろう。
どうして今―――――

[鵠は眦の赤を見てか口をつぐむ。
選定――剪定の話は、
もうすっかり広まっているようだ。
少し眉を寄せたまま、腕を支え]

…祭だというのに迂闊だな。
―――手を滑らせるな。

[咎めながらも結局は手を貸して、くいと強く引いた]

(578) 2010/08/04(Wed) 20時頃

【人】 呉服問屋 藤之助

―庭―
異国のものか…それで。
……、…?

[“ロビンは”と“ロビンが”謂う。
怪訝そうな色は深まる。]
――――…、
目覚める、とはどういうことか。

[違和感。
“見聞き能わず”は確か自分のことを“ボク”と。]

―――っ、

[咄嗟に支えるために動く。
りん、と大きく鈴が鳴った。]

(584) 2010/08/04(Wed) 21時頃

呉服問屋 藤之助は、メモを貼った。

2010/08/04(Wed) 21時頃


【人】 呉服問屋 藤之助

―庭―

…伊達に白き鳥を
舞っているわけではない

[多少は傾いだが受け止めはできた。
あれは動の舞。ひ弱ではいられない。
間近の冬色、紫苑色は幾度か瞬いて]

――“見聞き能わず”ではなく、か…?
嗚呼、……

其方のほうが、己には余程面白い。
噂などより見聞きできるほうが余程。

[少々ぶっきらぼうなのは食堂の会話の印象が残っている所為だろう。
人の声に振り向けば、今度は静かに鈴が歌った。]

(592) 2010/08/04(Wed) 21時頃

 ……私は何を言った?
 私に何をした……?

[酷く寝惚けて醜態をさらした夢と
 眠りながらも、巻物を口にくわえ
 少し苦しげに微か喘いだ夢をみたから。
 恐る恐るどこまで現実か確めた]


【人】 呉服問屋 藤之助

本郷様。

[向き直れば丁寧に頭を下げる。
呆気に取られた様子には緩やかに眼を細め]

驚かせてしまいましたでしょうか。
失礼を。
少々足元覚束なかったようで。

(594) 2010/08/04(Wed) 21時半頃

【人】 呉服問屋 藤之助

―庭―

――嗚呼。外の国にもあるのか。
…己の舞では白き鳥は、死ぬ。

[呟いてから、申し出の通り
だが倒れぬようにとゆっくり手を離した。]

離す。倒れたら知らないぞ。
高嶺様に、 ?  っ、…

[胸元なぞった指にびくりとした。
少しだけ息を飲んでから、]

――じゃれあっていたというわけでは
御座いません。手を貸していただけで。

[すまし顔、本郷に答える。]

(604) 2010/08/04(Wed) 21時半頃

【人】 呉服問屋 藤之助

―庭―
……――それは随分と違うな。

[どう、違うかまでは口にしなかった。

――あの舞で。
白き鳥は、ひとりで死ぬのだ。

満足そうな笑みには
少しだけ睨むように見た。
其れも僅か、本郷に問われ>>607]

――、……いえ、まだ。

(610) 2010/08/04(Wed) 22時頃

…イビセラと呼ばねば、自分だと解らないか。

[微かに空いた言葉の間に首を傾げる。
目の前にいるからには、流石にそれぐらいには気付くというもの]


【人】 呉服問屋 藤之助

―庭―

…――、…

[噂の“ロビン”ではない
薄い笑みを見て、緩やかに、一つ瞬き]

いや、…気にしなくて、いい。

[冬の花の裡を推し量れなく
そうとだけ答えた。本郷が言葉を続けるのに其方を見て]

――はい。

[柔く笑む。]

ありがとうございます。

(621) 2010/08/04(Wed) 22時半頃

 ……ロビンでも、名も無き花でも、徒花でも
 何とでも呼ばれれば気付く。

 少し意識が飛んだ。
 日に当たりすぎたか……何かしたのやも。 

[空いた間は名の通り空白の一瞬。
咲いた花にその間の感情が無い]


 ん?
 あ、そりゃもう、なかなかに大胆なことを…。

 さすがに長く躾けられた花だと感心した。

[なんだか焦った声がしたので、
 悪乗りしてそんなことを言ってみた。]


【人】 呉服問屋 藤之助

―庭―

…高嶺の名を望むのならば来い、と。
そう謂われた。
まだ決まったわけではない。

[どれだけ尾ひれがついて
広まっているのだ。とは口にせず。]

……ええ、ご尤もです。

[>>626ぱちり。扇が鳴る。]

それでは、私はこれで。
失礼いたします。

[頭を下げれば鈴が鳴り、りん、と響いた。]

(630) 2010/08/04(Wed) 22時半頃

[米粒の存在と、自分の記憶のあやふやさもあり
 夢の様子ならそこまでのことはしていないはずと
 否定することは出来ず、頭を抱えた]

 ……忘れてくだされ。

[かろうじてそれだけを零して]


だったら、すぐに反応するんだな。
狼憑き以外のいる場所で、少しでも余計な疑いを
持たれるような事はするな。

[見下ろす視線は幾らか冷たく。
それは己にとって不利不必要となればいつでも切り捨てると言わんばかりに]


【人】 呉服問屋 藤之助

―庭―


… ――?


[鈴の音、もう一度。少し離れたところで
呆けたようなロビンを見、首を傾ぐ]

(636) 2010/08/04(Wed) 22時半頃

 ならば余り動揺させぬよう願う
 まだ……抑えられぬ

 どちらもなど、貴方が謂うから。


 ん?忘れるにもなかなかに…。
 寝ぼけてるとぬしは中々に楽しい。
 童心の心と大人の身体と…。
 いや、チャールズもたいしたものだな。

[本当に何も覚えてない風味な感じに、やはり楽しげに悪乗り追加。]

 まぁ、また拝ませてもらおう。

[気にするな、とまで言い残して…それから少し真剣な声に戻る。]

 さて、さっきも言ったが、花買いもはじまっている。早々に決まれば祭途中でも辞すものも出るかもしれん。
 ここで逃げられては……な。
 そろそろ、動くか。


 は、はぁ……

[主を褒めてもらえてることもあり
 強く何か言うこともできず
 かと言ってその礼を述べることも出来ず
 零したのは間の抜けた返事。
 ただ、続いた言葉には嘆息一つ]

 ……御容赦願いたい……刷衛殿は意地が悪いですね……

[かろうじて、少しばかり言い返したが
 話が真面目な話題に及べば、コクリと頷いた]

 ……夢うつつの記憶が確かならば
 高嶺が二つ花を摘んだと

 ……そうですね。封鎖の手配は今宵の宴までには整います
 宴開始一番に舞台上で
 現状の説明と封鎖の報告を済ませましょうか。


動揺?何のことだ。

[動揺させることなんて何一つした覚えはない。
当然、何か動揺させるような事を云った覚えもない]


【人】 呉服問屋 藤之助

―庭―

…?…そう、か。

[いまひとつ腑に落ちない様子で
首を傾いだが]

…ぁ。

[ロビンを担ぐ本郷を見る。
意外と力のある――と、
自分を棚に上げて鵠は思った。]

(645) 2010/08/04(Wed) 23時頃

 ふむ、そうだな。よかろう。
 では俺は知らぬ素振りでその様子を眺めておく。

 クロならば、焦りの行動も出るかもしれんしな。

[そして、また考え込み]

 まんまるは、すぐに逃げるかもしれん。
 先に確保しておくべきか?


[あまりに酷い扱いだったが
同じ担がれ方で無いのは、救いだった。
自覚こそ無いけれど]


 ……剪定の、くだり
 どうにも冬の名残が、抜けぬ


 どちらも叶えれば良いなどと
 欲を張る事を覚えてしまったら、如何する。


[足りぬ言葉を注ぎ足して
花は大人しく担がれている]


 それがよろしいかと。
 私が表舞台は勤めます……舞台で舞うのは花の役目ですから

[豚狼の話には、小さく考えて]

 ……宴までに捉えることは可能ですか?
 宴で捕まえたあれを引き出しましょう
 さすれば、より現実を突きつけられる


 なるほど、あいわかった。
 では、捕まえてきておこう。

 表舞台はよろしく頼むぞ。

[明の件を済ませば、まんまるのところに出向こうと思った。]

 ああ、でも、あまり奴等を炊きつけるなよ。


【人】 呉服問屋 藤之助

―庭>>647 →本態側廊下―

え、いえ。そういうわけでは…

[――子供を叱るようだ、と
内心思いつつ、見送ることとした。
任せておけば問題なかろうと。

鈴の音ともなって、庭を後にし屋敷内へと足を踏み入れた。]

(650) 2010/08/04(Wed) 23時頃

ん?
……ああ。

[よくは解らないが、選定に関して
何か動揺するようなことがあったのだろう。
芝を踏みながら向かうのは主達の客室のある棟]

別に構わんのではないか。
慾など貼りたい時に張らなくて如何する。

[やはり平気な顔をして、男は花を担いで歩を進めた]


 よろしくお願いいたします。
 相棒が頼りになるのはありがたいですね。
 花か花主に相棒がいるとは聞いておりましたが

[幼い花を思い出し彼らだったらかなり難儀だったろうと
 そうではなくて良かったと]

 ……気をつけます。出来る限り事務的に
 済ませたくはありますゆえ


 其れは、いけない。
 慾を出して、二つを追っては
 どちらも手に入れられず、終わる
 
[花は否定するが]

 種付けも食事も
 秘密裏に
 見つかっては……身の破滅

 余所見をしては、ならぬ
 手玉に取るのは私の筈
 とられては……

[胸を打つ音が、幾らも早い。
くだんの話が予想以上に響いているようだった]


【人】 呉服問屋 藤之助

―廊下―

[庭より戻りて廊下に在る。

鈴を鳴らして、少し離れ、賑わしいのは話し声。
その中に華月と高嶺の声を聞き取れば、
どうしたものかと逡巡を見せる。

――一番響いていたのは虎鉄の声ではあったのだが。]

……威勢のいい方が好ましいということなのか?

[主に豚の趣味だが。
似たようなことを高嶺が口にしたとは知らぬ。]

(658) 2010/08/04(Wed) 23時半頃

 ああ、気をつけろ。
 頼りになるのはこちらも一緒だ。

 だから、死んでいなくなるのが一番困る。

 俺に迷惑かけるなよ。


…まあ、何でも構わんが少しは黙れ。
そのままでいると

[階段を上がった瞬間に口にした]

舌を噛むぞ。


呉服問屋 藤之助は、執事見習い ロビンは問題なく治療を受けられるだろうかとお節介にも心配になった。

2010/08/04(Wed) 23時半頃


[威勢が良い方が踊り食いが楽しいとか、そういえばそんな話はあったけれど、そんな事が噂になっているなどとは存ぜぬ。]


 ――――…

[呟いた時には既に咬んでいたものだから
思考までそこで一度止める]

 こちらで話すに、支障は無かろうに。

[媚混じる拗ねた声色]


[そして、明との用事が済めば、まんまるの元に向かうだろう。
 やはり刀を研がせろ、などいい、奥座敷に案内させたあと、そこで、有無言わさずふんじばる。
 そして、さぁ、この花祭の真実を語ってもらおうかと、拳をゴキリと鳴らした。


 ある程度の情報が聞き出せたのなら、そのまま、また連行する。使用人たちは急な出来事に怯えてはいるが、管理センターのIDカードは免罪符になっていて…。

 そして、その身を大広間の控え室に放り込んでおいた。]


 ……そうですね、死んでいなくなるのは……

[置いていかれた方は、どうすれば。]
[刷衛の言うことは青年の思う先とは
 違うだろうと、思いながらも
 死で浮かぶのはなきあの人の姿]

 ……はい。ご迷惑おかけせぬよう
 最大限努力はいたします……

[けれど、何処か死地を求める気持ちは青年にあった
 勿論、そのことは口の端上らせはせねど]


 だが、少し、感じている。
 昨日部屋でした会話もあって…。

 彼は、本懐は……。

 だけど、それをそのまま、ではそうなれとはいえないのだから…。



 そう、多くは言わず、ただ死んだりするな、ともう一度言っておいた。


文句があるなら私は今すぐお前を
後ろに放り出してもよかったんだが?

[後ろ、すなわち顔面から階段に落ちることになる。
結局は放り出さないまま自分の部屋へと連れてきたわけだ。

まさか声を挟まず垂れ流し状態の会話を聞いて
霞が踊り食い云々など考えているとは知る由もない]


 ……善処、いたします。

[重ねて告げられた一言。
 命を重く、大事に思う方なのだろうか?と
 そう言えば殺すなと、言われたことを思い出し。
 それでも、口にした言葉は約束ではなく、努力するとのみ]


【人】 呉服問屋 藤之助

―本邸廊下・やや離れ―

[>>662 会釈を向けてくる夜光へ、
こちらも静かに会釈を返し。


懐から出す檳榔子染の髪結い紐、
まだ祭りは始まったばかり、
高嶺に己を認めさせてやろうとは
負けず嫌いの性根が騒ぐ、が。]

――…

[窓の外、本邸の方を見る。
先は、梅の間。此処からでは様子は窺えぬが。]

(667) 2010/08/05(Thu) 00時頃

呉服問屋 藤之助は、手妻師 華月斎の苔色とも視線を交わしもした。彼は常の笑みだった。

2010/08/05(Thu) 00時頃


[階段から放り出されたなら
どうなるかは目に見えている。
暫し、恨みの念だけを思い浮かべた。

粗末な褥での踊り食いを見たことはあっても
まさかいまここで脳裏に過ぎることは流石にない]


【人】 呉服問屋 藤之助

―本邸廊下―

[少し遅れて送られる高嶺の視線。
挑むような煽るような、そういう眼ではなかった。
不思議そうにひとつ――紫苑色を瞬く。

いつまでもここに居ても仕方ないと
ひとつ、鈴を鳴らして歩き始める。
もとは椿の間に向かおうとしていたのだから]

(685) 2010/08/05(Thu) 00時半頃

【人】 呉服問屋 藤之助

―廊下→梅の間前―

[一度高嶺と、華月の方を振り向いたが
結局はまず、梅の間に。]

――…、…

[夜光の姿が視界から消えぬ。
どうやら行き先は、同じであるらしかった]

……何処へ?

[夜光へ一応尋ねてみた。]

(702) 2010/08/05(Thu) 01時頃

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