296 ゴールイン・フライデー
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[金曜の夜の外食は、元々は一週間働いた事への自分への労いで あちこちの店を食べ歩いていた物だった。 安くて美味い店があると聞いて訪ねたタヴェルナは評判どおりで その時は幾つかある候補の一つに加わるだけのはずだった。
そこで、運命と出会わなければ。
何度目の訪問だったかは覚えていない。 居酒屋風の店内はいつもざわめいていて、静かに食いたいときには向かないかもしれないなんて思いながらグラスを傾けた、その先
そこだけ、空気が違って見えた気がした。 喧騒の中、その席だけが何故か静寂を帯びているようで 一人、食事をする姿に視線が止められた気がした。 他の客と雰囲気が違うから目立ったんだろうとその時は思って
なのに、店を出てからも、その姿がちらついた。]
(22) 2019/05/22(Wed) 00時頃
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[それから幾度か足を運んだ、理由なんかわからないまま。 そうして、初めて見かけたのと同じ金曜日にその姿を見つけた。
また会えたと胸がざわついた、同時に不安も それが、年甲斐もなく落ちた恋だなんて 気付いたのはもう少し後の事。
一方通行の逢瀬を重ねるようになったのはその時からだった。*]
(23) 2019/05/22(Wed) 00時頃
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[ゆらり 土曜にしては早い時間に目が覚める。 いや、実際はあまり眠れなかったと言っていい。
目を閉じると、昨夜のあの人が浮かんで いつも以上に胸が痛むから。]
(24) 2019/05/22(Wed) 00時頃
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[席についてから数度目のドアベルに視線を投げて、見えた姿に無意識に安堵の笑みが浮かぶ。 視線を彷徨わせる様子と、女性に話しかけられて顔を赤らめる姿に胸が騒いだ。 そうだ、あの人はきっと女性にも人気があるに違いない……男の俺に思われても、なんて考えながら口にしたトマトの味はわからなかった。
いつものように視界の片隅に姿が落ち着くのを見届けて いつもより疲れているような、憂いているような様子に目を細めた。 もう少しあの人に近い存在なら、声をかけることも出来るだろうに その頬に触れて宥める事だって出来るだろうに その理由を知ることが、どこか怖かった。
注文をする口元の動きに目を奪われかけ、気付かれないように手元の料理を見た。 それでも、あの人の元に運ばれる物が同じと気付けば自然、口元が緩み
一つ、違うものがあることに気付いて目を止めた。]
(25) 2019/05/22(Wed) 00時半頃
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[ワイングラスではなく、少ししっかりしたグラスに注がれたその色で幾つかの名前を巡らせる。 カルーアミルクよりは濃く、アイリッシュコーヒーよりは淡いその色に、一つ思い至って]
まさか、なぁ
[きっとそれも偶然だろう、だって、そうだとしたら都合がよすぎて。 俺に向けたものじゃないかも知れないだろう、と自分に言い聞かせて テーブルに並ぶ偶然は必然? 鼓動が早くなった気がして平静を装って料理を口に運ぶ。
どうか期待させないで欲しい、そう思うのに もしかしたら、なんて いっそこの気持ちを曝け出してしまえたらいい だけど、この楽しみを失くしたくはない ゆらり 揺れる グラスワインと映る姿と俺の心とを混ぜて飲み干してしまえたなら。]
(26) 2019/05/22(Wed) 00時半頃
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[考える最中に、向こうのテーブルに皿が増える。 一足先に運ばれたドルチェは、俺がいつも頼むジェラートではなく 意味深な名を持つそれを目で追えば こちらを伺うように、だけど真っ直ぐ見詰める瞳とぶつかった。
これは偶然? それとも 浮かんだ期待はきっと隠せていないだろう。 探るような視線、外したのはあの人の方。
揺れるグラス、揺らぐ視線 僅かに表情を歪ませて席を立ち、通り過ぎるその姿を目が追いかける。 ほんの僅か朱に染まる耳元に、カタリと椅子を鳴らして立ち上がりかけ
だけど 呼び止める一言は口に出せないまま 主をなくし残された、感情のパズルピースを眺めていた。]
(27) 2019/05/22(Wed) 00時半頃
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[ベッドに転がったまま何度目かの溜め息をつく。 気付かれてしまったのかもしれない、年甲斐もない邪な俺の気持ちに。 明確な拒絶ではないから、それでもまだ期待は捨てきれず
なによりも 重ねられた偶然、秘められた意味と重なった視線の向こうに見えた色。 気のせいにするにはあまりにも鮮明で、だからこそ手を伸ばすのを躊躇った。
もしかしたら、もう会えなくなるかもしれない そう考えたら背筋が冷えた。 呼び止めていれば、手を伸ばしていれば どんな結果であれ知ることができたはずで……知るのが怖くて動けなかった。]
……なさけねーなぁ
[こんな時に呟く為の、あの人の名前さえ俺はまだ知らない。]
(28) 2019/05/22(Wed) 00時半頃
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[もし、拒絶ではないのなら もし、同じような気持ちでいるのなら 都合のいい妄想は同じだけの不安を連れてくる。
もう、あの店には来ないかもしれない だけど、もしももう一度会えるのならその時は……。**]
(29) 2019/05/22(Wed) 00時半頃
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[一週間なんて仕事に追われていればあっという間に過ぎてしまう。 覚悟を決めてなんて発破を掛けられた所で、簡単に決められるならとっくにそうしている。
軽く口に出来たはずの言葉さえ、あの人の前では形に出来ず 顧客対応のマニュアルには、クレームの対処は載っていても口説き文句なんざあるわけもなく 口八丁のセールストークどころか、声の一つも掛けられないなんて こんなに自分は臆病だったか 仕事にしてもなんにしても、必要な時には動けるっていうのに わかっている、今を壊したくないんだ それだけあの人を無くしたくないと、それほどまでに焦がれていると
妬け付くような焦燥、身を焦がしそうな衝動 飲み込んで、押さえ込んで、それでも会いに行かずには居られない 一方的な想いかもしれないとわかっていても]
(67) 2019/05/22(Wed) 22時頃
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[あの人に会えなくなる事の方が、苦しいから]
(68) 2019/05/22(Wed) 22時頃
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[いつも、覗き見るときのあの人の表情は穏やかだった。 時折見えた揺らぎや陰りは、きっと俺の知らない悩みなんだろうと
そんな最中に偶然に気付き、偶然が重なり 重なる意味に気持ちが揺らいだ……それは、本当に偶然? 穏やかな水面の様な瞳の色が揺らいで、立ち去るのを見送ったのは先週
俺を見て揺らいだその意味を、知りたくて知りたくなくて 悩んで迎えた週末に それでも、俺はいつものようにあの店に足を運ぶ。 永遠の愛を誓うなんて夢でしか無いけれど、その姿を、心を引き寄せることが出来たなら。
それすら、ただの我儘な望みだとわかっちゃいるけれど。 偶然は必然だったと、そう思わせて欲しいなんて言えるわけも無いけれど
もしかしたら、なんて不相応な期待に万に一つの希望があるのなら 嘘偽りのない気持ちを伝えることが出来るだろうか?]
(69) 2019/05/22(Wed) 22時頃
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[そう、本当はわかっている 自分でも抑えようのないところまでこの想いは育ってしまっているって事を
触れ合いたい、そう思ってしまうほどに忘れられない 隠せない気持ちを人に気付かれるほどに 気を逸らさないで、俺だけをなんてそう望んでしまっている 忘れないで欲しいから、あなたに会いたいと秘密の愛を胸の内で育てて
そうして、今夜も店のドアを開ける]
(70) 2019/05/22(Wed) 22時頃
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[いつものようにあの人を探して、もしも先にいるようなら視界に入る位置に席を取る。 偶然を装った同じ料理の晩餐、俺が何かを頼めば向こうが、向こうが何か頼めば俺が 流石に店主も気付くかもしれないが、隠す気にはなれなかった。
従業員を呼びとめなにやら頼むのを聞こうとしても、ざわめきでろくに聞こえずに 拾った断片と運ばれてきた酒の色、二つのグラスに二つの色 俺の眸の色に似たそれに僅かに動揺する……この色の眸に見つめられたくないのかと だけど、もう一つ、欠片を繋いで浮かんだそれに、ちらりと、あの人の表情を伺う。 目が合えばすぐに逸らす、その感情とそれはとてもよく似ている。
見つめないで欲しい、でも見つめて欲しい その瞳で酔わせて、酔わせたい それが、あの人の気持ちなんだろうか あの色は、俺のことだと思っていいんだろうか
暫し、悩んで、締めていたネクタイを緩めた。 言葉が、詰まってしまわないように、そして 出来るだけ平静を装って]
(71) 2019/05/22(Wed) 22時頃
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ナイトキャップ、それと、ピンク・スクアーレルを
[頼めるかな、なんて控えめに頼んだ二つのグラス。 あの人に、その言葉は聞こえただろうか。
思い過ごしだ、そう思うにはあまりにも重なりすぎて 偶然だなんて言葉で自分の気持ちを誤魔化すなんて、もうこれ以上出来そうにない このささやかな幸せを壊すかもしれない だけど、初めっから叶うなんて思っちゃいなかった、それなら
届いた二つのグラス、黄色を手元において こんな男が頼むには不似合いなピンクを、あの人に向けて掲げて テーブルの端、あの人に一番近い場所に置く。
そうして、反応は確かめずに目を伏せ料理に集中する 振りを、した。**]
(72) 2019/05/22(Wed) 22時頃
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[この思いを叶えたいわけじゃない 叶うなんて、始めから期待しちゃいなかった
だけど偶然と呼ぶにはあまりにも重なりすぎて もしも、もしもなんて思ってしまうほど諦めが悪い俺の気持ちは このまま隠し通すにはあまりにも大きくなりすぎた
偶然を必然に、そんな事まで望まない、ただ 結果がどうあれ、せめてあの人にこの想いを伝えたいと
こうして見つめる事だけは許して欲しいのだと 不安抱える心と裏腹なピンクの液体に願いを込めたのだ。**]
(113) 2019/05/23(Thu) 07時頃
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