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【人】 覆面嫉妬団 ミルフィ[思い出に浸るような時間。 (48) 2013/06/06(Thu) 15時半頃 |
【人】 覆面嫉妬団 ミルフィ[杞憂だと思いたかった。 (49) 2013/06/06(Thu) 15時半頃 |
【人】 覆面嫉妬団 ミルフィ[ミッシェルが身体をずらせばその向こうにベネットの部屋が見える。 (51) 2013/06/06(Thu) 16時半頃 |
【人】 覆面嫉妬団 ミルフィ[仮令誰かに止められてもミルフィの足は止まらない。 (52) 2013/06/06(Thu) 16時半頃 |
[男は何故自分が裸で横になっていたのかが解らなかった。
昨夜は確か、着替えるもままならず睡魔に襲われ眠りについたはず。
不可解な現象に首を傾げながらも、思い起こすのは昨夜見た夢。
妙に現実味を帯びた夢だった。
目の前に広がった紅い海。
その中に斃れる一人の男性。
獣の傷跡。
それらは何度も見てきた光景ではあった。
否応なく見てきた光景だった。
こびり付いた記憶は安寧を許さないとでも言うのか。
あまりの気分の悪さに、男は無意識に深く溜息をつく]
【人】 覆面嫉妬団 ミルフィ[胸は酷く痛むのに泣けない。 (65) 2013/06/06(Thu) 20時頃 |
【人】 覆面嫉妬団 ミルフィ あ、あ。 (66) 2013/06/06(Thu) 20時半頃 |
[男はこの光景を見たことがあった。
数日前の記憶などではない。
つい最近───そう、昨日だ]
─── あれは ベネットだったのか?
俺が見た あの 夢は
[現実味を帯びた夢。
否、夢と思っていたそれは、現実]
─ 昨夜 ─
[男《獣》は夜半に目覚めた。
自由に動く身体。
箍が、本能が、限界を迎えていた]
オォーーーーーン ────………
[高らかな遠吠えは夜半に強まった雨音に紛れ、他へは届かない。
遠吠えが掻き消えると、身体がじわりと変化し始めた。
皮膚は数多の獣毛に覆われ、口端は引き裂け、頭部には二つの突起が現れ始める。
身体が縮み、着ていた服の中にすっぽり隠れてしまうと、その中から毛もくじゃらな物体が這い出てきた。
元の体躯に似合わず、仔と言っていい大きさの、ダークブロンドの毛並みの狼。
すの姿に不満を覚えたか、男《獣》は身震いをしてもう一つの姿へと転じた。
人と狼、両方の形を持つ姿に]
[物音を立てても雨音で消される悪天候の中。
男《獣》は廊下に出て贄(エ)を求めた。
渇きと空腹が極限へと達し、もはや我慢の限界で。
贄(エ)を物色する時間も惜しみ、手当たり次第に襲おうとするほどであった。
その矛先となったのは、ミルフィの幼馴染であるベネット。
襲うのは誰でも良かった。
渇きと空腹が満たされればそれで良かった。
目覚めたての仔は、返り討ちになるリスクも省みず、ベネットの部屋へと押し入った]
[獣の本能とは良く出来たものである。
贄(エ)が声を上げられぬよう、真っ先に牙で喉を喰い千切った。
口の中に広がる血肉の味。
周囲へと撒き散らされる濃厚な香。
待ち望んだものを一気に飲み込むと、唇だけで喘ぐベネットを床へと引き摺り倒し、骨に覆われていない腹部目掛けて顎門を大きく開いた。
グチャ ピチャ ゴリッ
柔肌を牙で引き裂き、腑を啜り、勢い余って骨を噛み砕き。
心行くまでベネットの血肉を貪った。
男《獣》は満足すると紅い海に斃れるベネットから離れ、仔狼の姿で毛並みについた紅を舐め取り始める。
夜中に廊下を通る者は居らず、その光景を見るものは居ない。
紅で寝ていた毛並みを立たせると、四足で立ち上がり事切れているベネットを見詰めた。
シ《死》を齎すシ《紫》の瞳。
普段は前髪に隠れているその瞳で贄(エ)となった者を一瞥した後、仔狼は半人半狼の姿へと転じ、発見が遅れるよう部屋の扉を閉めた。
そうして開け放したままだった自分の客室へと戻り、扉を閉めてベッドに身を投げ出す。
うつ伏せに転がる獣の身体は、眠りに落ちるうちに人のものへと戻って行った*]
おれが ベネット を ────
そんな 馬鹿な
俺が 人 狼 …… 師匠と 同じ ───
おれが 俺が おれ が
Mein Gott!!(何てことだ!!)
[男《人》は自分《獣》を知り、嘆きの声を上げた。
人狼として覚醒した理由は知らず、ただ血肉を求める存在であることを認識し。
目の前で為される会話に恐々とする。
追う側から追われる側へ。
再び訪れた死への恐怖に、シ《紫》の瞳が収縮した]
──── 殺さないと
人を 殺して 殺して
いきるために 殺して 喰らって
今までと同じように 殺して ころ して
[人の思考と獣の思考が入り交じる。
追われる側に立つ恐怖は複雑な思考を行うのを拒否して。
全てを喰らい障害を取り除こうと、男は単純な思考に支配された]
【人】 覆面嫉妬団 ミルフィ[どうしてサイラスが処刑されねばならなかったのか。 (71) 2013/06/06(Thu) 21時頃 |
【人】 覆面嫉妬団 ミルフィ[生きていても幼馴染たちには会えない。 (73) 2013/06/06(Thu) 22時頃 |
【人】 覆面嫉妬団 ミルフィ[ブローリンが捨てたという代物がふるわれた過去を知る。 (75) 2013/06/06(Thu) 22時半頃 |
【人】 覆面嫉妬団 ミルフィ[チール―の呼び掛けに視線は移ろう。 (81) 2013/06/06(Thu) 22時半頃 |
【人】 覆面嫉妬団 ミルフィ ――っ。 (83) 2013/06/06(Thu) 22時半頃 |
殺して ころして コロシテ
雨が止むまで 生き延びて
ここから逃げ出せば きっと
[生きるためにはそれしか方法が無い。
人として人を殺して、獣として人を殺して。
それを繰り返して行けば、生き残れる。
男を害そうとする者が居なくなれば、きっと道は開ける]
【人】 覆面嫉妬団 ミルフィ 思い込み? (85) 2013/06/06(Thu) 23時頃 |
【人】 覆面嫉妬団 ミルフィ 今までも。 (89) 2013/06/06(Thu) 23時頃 |
【人】 覆面嫉妬団 ミルフィ[近くなる足音はチールーのもの。 (91) 2013/06/06(Thu) 23時半頃 |
【人】 覆面嫉妬団 ミルフィ ――…なんで、全部背負おうとするかな。 (92) 2013/06/06(Thu) 23時半頃 |
【人】 覆面嫉妬団 ミルフィ[人狼が村をこのような状態にした。 (95) 2013/06/06(Thu) 23時半頃 |
【人】 覆面嫉妬団 ミルフィ[転んだ拍子に擦りむいた膝が痛む。 (100) 2013/06/07(Fri) 00時頃 |
【人】 覆面嫉妬団 ミルフィ[痛いのは苦手だけれど。 (105) 2013/06/07(Fri) 00時頃 |
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