66 【突発】世界滅亡のお知らせ。
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[それは今までの幻視とはあまりにも異なっていた。
上も下も、光もなければ闇もない。自分の体もそこにはなく、畢竟、自分という存在の境界すら曖昧で。
ただその場に在るのは、圧倒的にして根源的な畏怖。
恐らくそれは、名をつけるならば「神」なのだろうけれど。
教会が謳うような輝かしい慈愛とは掛離れた、ひたすらにおぞましく巨大な、まったく別の何かだった]
この世界が終っちまうのは、俺たちが何かしたせいでもなく、この世界が悪いわけでもなくて。
ただの反復運動なんだ。更地にして、種をまいて、育ったら刈り取ってまた更地にして。そういう、反復。
[その仕組みの前には、世界の姿も生きたいという欲求も、ただの瑣末事]
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―― 世界樹の根元 ――
[辿り着いた巨樹の根元。 そこには、蹲る男が一人。]
――やあ。僕はペラジィ。君は?
[僕は彼に近づき、経験上、通じる可能性が最も高い言語を選んで話しかけた。
幾つもの『世界』を渡っていると、時々、自分の常識と全く違う言語体系に出会って面食らう事がある。
発音が困難、なんて、まだ可愛い方だ。一度など、語順に全く規則性のない言語の世界に迷い込んで、結局滞在期間中、誰とも意思疎通が図れないままだった。]
(34) 2011/10/02(Sun) 20時半頃
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『……逃げろと、言ってるだろう。』
[僕の不安をよそに、彼から帰ってきたのは聞き慣れた言語だった。つまり、僕の母国語と同じ。僕は多少、ほっとした。週末の地で、言葉も通じない人間と最期を迎えるなんて御免だ。]
君も、終わりを見た人? もう、何処へ逃げても同じだよ。滅びの未来は定まった。 ――ほんの短い間だけど、よろしく。
[握手を求めて、利き手とは逆の手を差し出す。が、彼はそれを無視して。]
『俺に…俺に構うな。 もう、放っておいてくれ……』
[頭を抱え、小さく震えながら。僕は彼を刺激しないよう、極力優しい調子で、続けた。]
ここで会ったのも何かの縁、じゃないかな。 他にも人影が見えたけど…誰かに会った?
[彼はもう、何も答えず。 僕は、小さくため息をついた。]
(35) 2011/10/02(Sun) 20時半頃
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[この時に見たものは、終末に関する幻視ではなかった。
精神の崩壊を防ぐために、一度堰き止められた「情報の理解」。
もつれた形そのままで留め置かれた糸玉のような情報を、ゆるやかに解きほぐしていく]
「あの存在」にとって、世界や俺らなんて何の意味もなくて。
それでも俺らは勝手に自分や世界に意味を見つけようとする。
……もうすぐ、ぺっしゃんこに折りたたまれちまう世界だってぇのに。
[遠くから、柔らかな声が聞こえる]
なぁ、それでも、幸せだと、意味があると、お前さんは言うのかい?
世界の滅びはとても、自動的で、システマチックで、そしてとても不条理だ。
[それなのに。あぁ、それなのに]
なのになんでそこで生きてる俺らは、こんなに感傷的なんだろうな。
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― 世界樹の根元 ―
[随分骨を折って、僕はようやく彼の名前を聞き出した。
なにしろ彼―サイモンには、こちらと意志を疎通するつもりが皆無なのだ。
すべてをあきらめ、投げ出したのは僕も同じ。それでも、僕は他者への興味を失ってはいない。 個性というものはこんなに態度を違えるものなのか、と、僕はそんなすごくどうでもいい事に感心していた。やっぱり、人間は面白い生き物だ。
――残念ながら、僕は人間ではないけれど。]
(78) 2011/10/03(Mon) 20時半頃
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