145 異世界の祭り
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『あらぁ、貴女とは気が合いそうねぇ。
貴女に憑りついたらもっと楽しかったかもー。』
代わってもいいんですよ?
『あらやだー。嫉妬?
大丈夫よぅ。
だってその子に憑いたら色々食べられないでしょう?
さぁて、休憩の時には何食べようかなー♪』
嫉妬じゃありません。
その…私の胃袋も考えて下さいね?
『だって他人の胃袋だもの。
私には関知しようがないわ。』
(ひどい人だ…。)
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結局、犯人とやらが出て来なきゃ話にならない訳か。 つってもアテもないが。
……適当にふらふらするか。
[あくまで平和的に。]
(109) 2013/09/17(Tue) 23時半頃
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愉快な祭り…とは、どういったものなのでしょうか。
『あら、やる気ねぇ。』
元の世界に未練はありますので。
『ずっと此処にいたらいいのにー。
何だかんだで貴方も楽しんでいるでしょう?』
楽しめるのは、限りがあるからですよ。
『あら、そう。』
…………ダイエット用のお呪いっていうのもあr
『だァから憑依中はムリだって』
『……真っ当にまともそうなアンタがその女に憑かれてるってのは、ちょっと同情しなくもねーわ。』
何と言うか……何と言うか、ご愁傷様。
えっと……
[ふと気付く。
先程から自然と、犯人およびそれに憑かれたらしき者たちの声が聞こえていたが、それが誰かは知らないままだ。]
『どんなのが愉快かは話の流れとオレらのキャラで察しろ。
そっちのオネーサマのご機嫌も取らねェとゲートは開かねェよ?』
……言うと思ったよ。
うん、待ってて。今そいつ引っぺがす。
『おい馬鹿やめろ。やらせねーっつーの。』
えぇと…どうもありがとうございます?
『ちょっとー、それどういう意味よー。
失礼でしょう。』
あぁ…、私はディーン・アードルングと言います。
また後でお会いできると良いですね。
[慣れてきた所為か、普通に会話に混じっていた事に男も気付いた。
聞き慣れない方の声の持ち主に取り敢えず名前を名乗っておく。]
…ですよね。
『頑張ってねー♪』
他人事ですね。
『だって、あたしはあと6か月くらいはこのままでいいしー。』
な、長くないですか?
その時に帰されても、事件に巻き込まれたかと思って捜索願が出ていそうなんですが。
『あら、そうなのぉ?』
…下手したら職を失います。
『それは大変ねぇ。』
笑い事ではありませんってば…!
一思いにやってくれ。
『やっぱそれが狙いかよ。』
ん? あぁ。ディーンってあのディーンか。
私だよ、ペラジー。
お互い災難だな。
ペラジーさんですか?
あぁ、聞き覚えのある声だと思ったんですよね。
こんな事態ではありますが、宜しくお願いします。
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―また別の路地―
……メリーゴーランドってあれかぁ。
[移動式回転木馬に目を奪われている。 子供向けの小型なので乗れるとも思えないし、そのつもりもなかったが。 微笑ましい光景ではあった。
>>47の9片手に見物中。]
(125) 2013/09/17(Tue) 23時半頃
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ディーンさんに……
ペラジー、さん ね。
……声からして、さっきの人違いの人かしらね。
[ペラジーの名には何か引っ掛かるところがあったが、人違いだと言うならばそうなのだろう。
呑み込む事にした。]
私は帝舎斉花。セイカで良いわ。
ま、ヨロシクね。
ペラジーは、味は小凶[[omikuji]]。
2013/09/18(Wed) 00時頃
硬い…………
『噛んでると味が出るぜ。』
セイカ、ね。……やっぱり人違いだったな。
僕の知り合いは確かそんな名前じゃなかったし、
そもそも女の子ですらなかったから、
――どうかした?
『あん?何だ?』
はい、宜しくお願いします。セイカさ…
[ペラジーと同じように応じようとしたところに斉花の叫び声が聞こえ、途中で言葉を止める。]
ど、どうしました?
[彼女の身に何かあったのだろうか。
問いかける声には心配そうな響きが乗る。]
『うわぁ……勿体ねー。』
うう…私のお金が………
『お前のじゃねーよ。
あー、気にしないで。小狡い強欲女が騙し取ろうとした現金10万弱が、目の前でゴミになっただけだから。』
『ざまあ!』
それは勿体なかったな。
そしてお前は命知らずだな……
固い、ですか。
[言われ慣れている言葉に男は苦笑する。]
…十万円相当ですか…。
それは、目の当りにしたらショックですね。
『でも騙し取ろうとするなんてやるわねー♪』
騙し取るのはいけません。
…銀行、はなさそうですね。
『ギンコーって?』
お金を預けたり、店や会社などにお金を貸す代わりに利子を取るところですよ。
無事に破片が残っていたら、交換して貰えるかと思ったのですが。
『そういうところはないわねぇ。
高利貸しはいるけど。』
『てか、村長の野郎、なんで10万とか渡してんだ。
来たばっかの異世界人にいきなり弱みでも握られてんのか。』
知らないわよ……ああ、お金……
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[ロック鳥のナゲットは肉質が締まっており歯応えがある。 見物人の中から、少女の声が聞こえた。>>147]
……君は乗らないのかい?
[なかなかサイケな木馬なので勇気が要りそうだが。]
(152) 2013/09/18(Wed) 00時半頃
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うん、凄い筋張ってた。
[勿論肉の話である。]
だが確かに噛んでると少し旨味が……
『なかなかやるじゃないのー。』
ビギナーズラックという奴ではないかと。
『ふふふ、貰えたのならビギナーズなんちゃらだっていいのよ。
無料券にお肉ー♪』
まだ食べませんから。
それに、結局何の肉かは教えて貰えませんでしたし…。
『渡すからには食べられるんじゃない?』
…ざっくりですね。
[男は小さく息をつく。]
筋張って…?
[男は目を丸くする。
どうやら自分は取り違えをしていたらしい、と気付き、苦笑する。
視覚を必要としない会話故か。]
…あぁ、何か食べていらっしゃるんですね?
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残念ながら、白魔道士じゃあないな。 魔法じゃなくて『おまじない』をする人だ。
[子供を相手にすると声がまろやかになるのは仕様である。 子を持つ親の性とも言う。>>159]
せっかくのお祭りだから。 思い残しがないように、行って来ると良い。
(163) 2013/09/18(Wed) 00時半頃
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ロック鳥のナゲットは上級者向けだな。
あんまりオススメしない。
『フツー揚げ物じゃなくて柔らかくなるまで煮るからなァ。』
ふふ、別に君の事を言った訳じゃないよ。
『何だァ、気にしてんのかァ兄ちゃん?』
今なら。今ならお金を失ったこの哀しみで、神様の息の根だって止められる気がするわね……
『アンタが言うと洒落にならない気がするからやめてくれない。
てっか、完全に八つ当たりじゃねーか。』
そうなんですね。頭に置いておきます。
―あぁ。
まぁ、気にしてないと言ったら嘘になりますね。
『あらぁ、素直ねぇ。
からかってやろうと思ったのにー。』
この年で強がったって仕方がないでしょう。
まぁ、それも含めて自分だとは思っていますが。
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