68 Trick or Treat? ― Battle or Die ―
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[近くから香る甘さに、酔ったように曖昧な笑みが引き出されるが――
見える姿は三日月の笑い、気付かれることはない]
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[肩を落とした姿に、罪悪感を感じたか。 飛び散った緑と赤、続くお喋りが本心を隠しているように思えて、 何だかちょっと哀しくなった]
ミャァ……。
[別れの言葉を告げられている気がして。 自分のしているマフラーを外す。 傍目には黒猫が自分のワンピースの襟をびりり、と 破いたように見えるだろうか]
ニャ、ニャウニャァ、ニャ、ニャン。 (お菓子はあげられないけど、これ……)
[警戒されなければ、近付いて。 左手の赤を指差し、次いでマフラーもとい布切れを指差し、差し出した。 お花いっぱいの顔を見詰めて、こてんと首を傾げる]
(受け取って、くれるかな……?)
(162) 2011/10/22(Sat) 03時頃
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[緑の液体は幸い肌にはかからなかったか。 ただ、周囲からは猫の耳にあたる部分に少し付着して。 あるはずのない場所に痛みを感じた気がした。 人間のモニカにとっては幻痛とでも言うべきか。 ただ、それはほんの一瞬だったから気にはしなかったが。
>>164顔を覗き込まれて、間近に花々が見える。 よくよく見れば花の下に無数の目があるのが見えて慄いた]
フニャ……――。
[だけど、どうしてだろう。 グロテスクさを隠すように咲き乱れる花に先程の物哀しさがリンクして。 差し出された手に布切れを掛けて、ちょこっと背伸びをすると 花弁に触れるか触れないかのキスをした]
(165) 2011/10/22(Sat) 03時頃
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[果たしてそれは成功したかどうか。 相手にはどう映ったか。
自分でも何故それをしたのかは、説明できなかった。 ただ、少し触れたかったのだ]
ニャゥ。 (ごめんなさい……)
[ばつが悪そうに、後は大人しく引き下がる]
(167) 2011/10/22(Sat) 03時半頃
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モニカは、ゾーイが何やら考え込んでいる様子には、ちょこっと首を傾げてみた。
2011/10/22(Sat) 03時半頃
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[服を引っ張られて、こくりと頷く。 誰かを呼ぶように声をあげて飛び回っていたようだから、 そして、この様子からすると恐らく 自分を探してくれていたのだろうと]
フニュ、ニャンニャン。 (ごめんね、もしかして探してくれてた、よね)
[そういえば、『海のしずく』での待ち合わせの約束があったが。 南瓜が何処かへ誘導したそうにしているなら、 それに従うだろう]
(170) 2011/10/22(Sat) 03時半頃
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[首を傾げる南瓜には、ふるふると首を振った。 何やら考え込んでいた風だったが、思い違いだったかと。
>>169、花々が震えたのにはまずかっただろうか、とどきっとして。 しかし、笑うような仕草にほっと表情を緩める。 伸ばされた指先、緑色の液体がぬらぬらと光っているのが 見えた時は内心少し怖かったけれど。 すっと引いていった手をじっと見詰めた]
ニャア、ミャァウ、ニャン! (お花さんも気をつけて。 次はお菓子あげられるように頑張るから!)
[別れの挨拶に自分もまた同じように手を振って。 ジャックランタンと手を繋いだ**]
(171) 2011/10/22(Sat) 03時半頃
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あの死体、舐めとけばよかったかな。
[甘いにおいが鼻に残って、物欲しそうに死体を見やる。
けれど本当に欲しいのは違う。きっとそうだと、道化は確信している。
ほしいのは、お菓子や、それから―――……ね?]
[彼女は目の前の人間を見た。
お菓子を食べた人間、その魔力に憑かれた人間]
ホウ……。
(ほう……。)
[これは、私と、一緒?
これが、私……?
無意識に彼女を突き動かしていた衝動は、急に小さくなった。
自分はこんなにも、何かに侵され、うかされ、動かされていたのだろうか。
こんなにも、醜い――]
私は、気付けば、あなたに、なって、いたのね。
[心に直接語りかけることができるはずだ]
――で、お姉サン。
なんでアンタ、お化けの姿してねえの?変身でもするんかい?
それともあれか、何か特別なお菓子でも、落としてくれんの?
――どっちにしろ殺すんだけど、さあ。
やっぱガキより野郎より、キレイなお姉サンの方が殺し甲斐がある、ってね。
いい声で、啼いてくれよ?
[男は狂った笑みを浮かべて、ナイフを構えた。]
へえ。言葉通じるのね。
さっき殺したフラスコ野郎はさっぱりだった、ぜ。
んじゃやっぱお姉サン普通のヒトなわけ?
――で、どうすんの、殺るの、殺らないの。
――逃げ出す少し前
いいえ。
私は、お菓子を、食べてしまったもの。
きっと、元には、戻れないわ。
あなたは……。
ほう……。
[そして]
私は、あなたは、殺したくない。
あなたからは、美味しそうな、血の匂いがするけれど……。
人殺しは、できないわ。
人殺し?
ああ、俺もなんか化け物に見えてんのかと思ってたんだが、違うんか。だったらもう、遅いんじゃねえの?
俺がさっき殺した化け物は『人間になりやがった』ぜ?
美味いお菓子をくれたけどな。
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― 孤児院への道中 ―
[怪我をした左肩を気にするような南瓜の心配そうな声>>177に]
ニャウ、ニャァ? (心配してくれてるの? ありがとう、優しいね)
[ニャアン、と嬉しそうな声で鳴いて。 どうやら南瓜は孤児院への道を辿ろうとしているようで。 あそこに帰れば救急箱があるはず、と安心させるように微笑んだ]
(197) 2011/10/22(Sat) 21時頃
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― 孤児院 ―
[孤児院、我が家でもあるその場所に戻ると少し安心した]
ニャ、ニャア。 (あの時のお化けは、もういないみたいだね)
[少し中の様子を注意しながら。 耳を忙しなく動かし、大丈夫そうだと判断して、 南瓜の後から孤児院へと入っていく。 真っ直ぐに居間へと飛んでいく南瓜を追いかけて。
自分の書き置きが書いた時のままである事に少し落胆したが、 次に南瓜が取った行動に目を丸くした]
(このお化け、字が書ける!?)
[それだけではない、更にその内容を見れば俄かに信じがたく。 まん丸になった目でじぃっと前から、横から南瓜を見詰め。 しかし、マントの中から取り出された小瓶に]
(198) 2011/10/22(Sat) 21時頃
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ニャ、ニャァ……?? (ほ、ほんとにゾーイちゃん? あれ、でも、“黒ネコさん”って……)
[自分の事が判らないのだろうか? 文字が読めるかどうかはこのメモを見れば明白で。 しかし、もし判っていないとしたら、 “黒ネコ”を相手にゾーイが自分の名前を名乗るのは何故だろうと]
ニャ……。
[そう言いかけて、少し考え込んだ。 もしかして、と思いながら]
「本当にゾーイちゃんなの? どうしてそんなジャックランタンみたいな姿になっちゃったの?」
(201) 2011/10/22(Sat) 21時頃
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[疑問符ばかりの文章になってしまったが。 不思議な事だらけで疑問しか浮かばない]
「もしかして、私がモニカだって事、判ってない? 私、“黒ネコさん”なの?」
[そういえばしきりにキャットレディと言われた気がする。 あれは黒猫に変身する姿を見られたからだと思っていたが。 もしかして、もしかして、と。
少し遅れて、自分もポーチから布切れの包みを取り出す。 瓶が割れてしまったのだが、その布切れを解くと その瓶の中味と同じ『月の砂』が光った]
(202) 2011/10/22(Sat) 21時頃
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[>>210、綴られる文章を指差して自分を指差し、縦に首を振る]
ニャン、ニャニャ! (それ、私も同じだよ!)
[夢の事も、お菓子を食べた時の事も。 思い返せば自分がお菓子を食べて次に気付いた時、 ゾーイがいた場所には空浮ぶ南瓜がいた。 だとしたら、お菓子を食べて姿が変わったというのも符合する。 そうして、描かれるワンピース姿の猫をじぃっと見た。
自分の耳や尻尾ががありそうな場所に手を回してみる。 幻覚というのだろうか、むずがゆさを感じた。 えい、えい、とその感覚を頼りに自分の尻尾を手繰ると、ぎゅっと引っ張ってみる]
フニャ、ッ。
[くすぐったいような痛いような、情けない声が出た。 自分の目には手が宙を掴んでいるように見えるのだが。 信じられないような表情でゾーイと顔を見合わせた]
(214) 2011/10/22(Sat) 22時頃
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[月の砂とこちらを交互に見るゾーイに頷き、説明を付け足す]
「広場の向こうの道でお化けに襲われて。 その時に瓶が割れちゃって、拾えるだけ拾ってきたの」
[そしてはた、と何かを思い出し。 三日月に顔のついた男らしき絵を隣に描く。 それから矢印を引っ張ってきて]
「私、こんなお化けに会ったの。 そのお化けが、これと同じ瓶を持ってた。 もしかしたら、あれ、ヤニクさんだったのかも……?」
(215) 2011/10/22(Sat) 22時頃
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ああ でもとてもうれしい!!
お化け同士で戦ってくれれば、ね、素敵!
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[えてして子供の方が非現実を受け入れやすいのか。 尻尾をたらんと放して]
(吸血鬼が、コリーンさん? 教えてもらった、……そっか、それで。 コリーンさんはもしかしたら、あの女の人から 何か特別に教えてもらったのかな?)
[ほむ、と興味深そうにその文章を見て]
(あと知ってる限りで見付かってないのは、 リンダさん、マーゴさん、ザックさん……。 他にももしかしたらもっといるのかもしれないし)
(229) 2011/10/22(Sat) 23時頃
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[さっきのクラウンやフランケンシュタイン。 長身からもしかしたらフランケンがリンダの可能性も、と]
「他の皆も、見付けなくちゃだね。 そうだ、さっきの殺されてた人の事なんだけどね。 多分、あの人を殺したお化けは足音がするよ。 硬い感じの足音がしたら、気をつけて。 襲ってくるかもしれないから」
[そう念押しをした]
(230) 2011/10/22(Sat) 23時頃
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「見たわけじゃないけど。 あの人の、悲鳴?みたいなのが聴こえて見に行ったら。 遠ざかっていく足音が……」
[そこまで書いたところで、猫の耳がぴくり、動いた。 そう、足音が……。
縦長の瞳孔が開く、警戒するように尻尾が持ち上がる]
「にげて」
[そう殴り書くと、ジャックランタンをテーブルクロスの下へと 隠れるように促して]
フニャア、ン!
[目立つように一つ鳴くと、玄関先へと駆け出した]
(242) 2011/10/22(Sat) 23時半頃
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― 孤児院・玄関先 ―
[喋り声は骸骨がカタカタを音を発てているように聴こえる。 そのお化けのベルトに沢山のホルダがついているのが見えた]
(骸骨……あれ、ナイフの柄、とかだったりしたら……)
[ぱっくり切り裂かれたサイモンの腹を思い返し身震いする。 ポーチの中からゼリー・ビーンズを取り出し、掲げてみた。 相手がTrick or Treat、と言っているのは判らない。 故に、誤解を受けるやもしれぬ行動になったが。
ただ、相手があの男を殺した人物ならこれに もしかしたら見覚えがあるかもしれない、と]
ニャアゥ……。 (あの人を殺したの、貴方?)
(252) 2011/10/23(Sun) 00時頃
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[骸骨の反応は何処か楽しげ。 ゼリー・ビーンズに食いつくでもなく抜き放たれた小刀を見て]
……!!
[ゼリー・ビーンズには興味がないだろうと踏み、 開いたままの玄関の扉の方へとゼリー・ビーンズを投げ捨てる。 孤児院の中へと、オレンジ色のお菓子がかつ、っと転がっていく]
フミャアァ!! (ゾーイちゃん、逃げて!!)
[投げ捨てるや否や人型は猫へと姿を転じる。 人へと投げられた小刀の軌道は猫には当たらない。 新たにナイフを抜く様子を見ながら、身を低くして駆けた。
相手の足許に落ちる影に滑り込むように]
(261) 2011/10/23(Sun) 00時頃
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[影へと潜り込もうとする行動は、骸骨の予想とは違ったようだ。 転がるようにして相手の刃はかわしたけれど]
ニャ!! (そっちは!!)
[潜り込むつもりだった相手の影が動いて。 孤児院の中へと飛び込むのを見ればきゅ、と足を踏ん張り ブレーキをかけ、その背を追うように できるだけ早く自らもまた孤児院へと駆ける]
ウミャア、ッ――!!
[軽い猫の体が背後から骸骨の襟へと食らいつこうと跳躍する]
(263) 2011/10/23(Sun) 00時頃
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ね、ね、甘いお菓子。
持ってるんでしょうか。
[僅か細まる瞳は、けれど、花々に埋もれて外に覗くことはない]
ああ もってると、いい です ね!
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[飛び掛かろうとした先に、ナイフの光が閃いた。 しまった、と思う暇もなく小さな体に衝撃が走る]
ニャ、……ア……――ッ!!
[袈裟懸けに刃が猫の左肩口から脇腹にかけてを切り裂く。 血飛沫が飛び、そのまま叩き付けられた床で背中を打つ]
ウ、ゥ……。
[痛みを堪えながら視界に映した骸骨の、目の部分にぽっかり空いた穴。 それを睨みつけ、動きを止めようと瞳に力を込める]
(273) 2011/10/23(Sun) 00時半頃
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[瞳が金に光る前に、相手が踵を返す]
ニ……ャ、……ァ……。 (だ、め……そっち、は……)
[よた、と立ち上がろうとして失敗する。 前足を移動に使う事は困難か。 顔をしかめながら、人型に戻り脇腹を押さえて立ち上がる。 切り裂かれたワンピースは鮮血で赤いドレスのよう]
(275) 2011/10/23(Sun) 00時半頃
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[押さえた脇腹から熱いものが溢れるのが判った。 べったりと肌に張り付く服は多少は止血の役目をなしたか。 それ以上に出血の方が多かったか。
骸骨の左目の辺りで炎が弾けるのが見えた]
(ゾーイ、ちゃん……見付かって……)
[く、と息を吐くと。 扉の作る影と骸骨の影が繋がっている事に気付き]
(これなら……歩かずに渡れる)
[影を踏める位置まできて、また猫の姿へと転じる。 そうして扉の影伝いに骸骨の影へと侵入すると、 音するりその左足元に現れるや否や ブーツ越しの踵に食らいつこうと牙をむいた]
(288) 2011/10/23(Sun) 01時頃
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*
[振り下ろされるナイフはどちらへと向かったか。 ただがむしゃらに、致命傷にはならないであろうが、 相手の気を引くだけでも構わないと。 思い切り、牙をつきたてようと――]
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(296) 2011/10/23(Sun) 01時頃
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