25 花祭 ― 夢と現の狭間で ―
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……?ええ、存じておりますが…
[むしろ、センターに所属しているからこそ
色んな顔があり、人がいるのを見ているからこそ
同じようにセンター所属の刷衛がきにすることに
首を傾げていたこともあり頷く]
それぞれの、個性、ですよね?
センターには……検査を含め足を運んでおりますので
ギリアン殿も良く存じ上げております。
ロミオ研究医殿も、あれで40代だとか伺っておりますし
[どうして突然そんなことを話しはじめたのか
見当もつかず、ぽかん、と声を返した]
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― A棟廊下 ― 当然です。 セシルは……特別だから。
[特別。 種植え付けた人食花にとっても 消えた冬にとっても]
――――それじゃ。 私は主さまのもとへ
[短い挨拶。 ちらと自室を振り返って 未練断ち切る仕草、首を振る。 譜面を取って、法泉と合流する為歩き出した]
(763) 2010/08/06(Fri) 23時頃
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個性にしては、並ぶと、化け物展覧会だと思ったことはないか?
というか、俺は実はヨアヒムを殺すな、と言った。
それは、もしかすると、奴が孕んでいる可能性もみたからだ。
本人は罪を犯しているが、
もし、そこに繁殖の結果がでたとして、
その子は罪を持っていると思うか?
……化け物博覧会などと……ギリアン殿に
頭突きされて、ザック殿のメスで切り裂かれますよ?
[何と言う言い草だと、叱るような声を出して
ただ、続く言葉には……まるまるとした豚狼
確かにその可能性はなくはないと]
…………
[理屈では、否だ。
けれど、感情がそうと答えることを許せなくて
青年は言葉が返せない]
[沈黙に言葉を続ける。]
お前のやり方は、狼たるものを殺すためなら、そこら殲滅タイプだったかもしれん。
実際、酷い事態であるならば、それは仕方ないこととして認められているしな。
だが、すべてが死なずとも、狼ではない者が狼の子を孕むケース、逆に狼がそうでないものの子を孕むケースは経験しているだろう?
その後彼らがどうなってるかは?
[知っているか?ときいてから、]
[無言でいたならば……言葉が続けられる。
……青年は何か、凄くいやな予感がして
動悸が激しくなりつつあるのを自覚する。]
……しり、ません………
[かろうじて、それだけ絞りだした。
これ以上、聞いてはいけない
そう思いながらも手が強張って
通信機器を外すことさえままならない]
そうか。知らないか。
そう、知れば、また心痛めるものもいるしな。
今回、お前と俺を組ませたのは、そろそろお前も知っておくべきだからだろう。
復讐として、どれほど殺した?
それでも、まだ、終わらぬのだろう?
だったら、知れ。
そういう奴等は、管理センターで管理されている。
人狼病から起きる繁殖行動を抑えるために、虚勢や不妊と言った手術をするんだ。
結果、害の及ぶ人間ではなくなる、ただし、副作用として、身体のバランスが崩れ、さまざまな病気もちになたり、身体や顔のどこかを欠損していたりする。
共通するのは酷い顔だ。
――……それは
[耳を塞ぎたい。けれどできない。
出来ないままに言葉が流し込まれて。
言葉の意味を理解したくないと、一度強く頭をふった]
―――………っ
[去勢と不妊][それ以外は獣の遺伝子を持つ]
[100年前はそうではなく排除だったではないか]
[―――………どうして]
[言葉は紡げず、ただ、通信機の先で
青ざめた青年は床を凝視してた]
|
― 本邸 ― [去る背に感じる視線。 ひとつ溜息 向かう先で譜面を手に入れ、法泉を探す]
……どちらに居られるや 主さまは。
[眼鏡の位置を指先でついと直しながら きょろきょろと]
(777) 2010/08/06(Fri) 23時半頃
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……腹が空いた
[種植え付けた身が
本能的に血肉を求めている。
きょろきょろと
獲物を探すような視線]
――……。
[通信の声があきらかに動揺している。
なので、あえて、黙っていたが。]
ロビンが可能性が高いのだよな。
ならば、俺はロビンに投票しよう。
ロビンがもしそうなら、セシルは繁殖の繭にされたかもしれぬな。
[仕事だと割り切る形で話をする。]
…………
[耳に声が届いて。身を竦ませ耳を塞ぐ]
[仕事の話に移っても動悸は治まらず
なぜなら今話している は 。
そう ならば殺さなければ。
けれど、 は 。]
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― 本邸/応接室前 ― [扉の前で、薄灰の着物を纏った少年が立ち尽くしている。 手には譜面。 何かを探すように、周囲を見ながら その表情の奥に、込み上げる衝動を抑えながら]
(790) 2010/08/07(Sat) 00時頃
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[返事が返ってこない。
やはり早かったのかと悟った。]
一つ、付け加えよう。
お前の主だったチャールズ。
彼は命を大事にした。
もちろん、この管理についても、知っている。
[だから、どうだったとまでは云わない。]
|
― 本邸 ―
……主さま
[廊下の先に遠めに見えた人の影。 小さく呼んだ。 届くか届かぬか。
手にした譜面と、一枚の紙を握って]
(794) 2010/08/07(Sat) 00時半頃
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あの人のことを語るな!!
………が……っ け……が………
…………………っ
[咄嗟に怒鳴る。けれど続く言葉
通信先を指す言葉。青年は声が出ない]
[言えない?][言いたくない?]
…………っ
[2〜3度頭を強く振って。
振るたびに畳みに、袴に雫が落ちる]
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― 応接前 ― いいえ、私も先ほどついたばかり 主さまを探して居りましたが すれ違ってしまったよう。
此処で待っていればと。
[先刻の、情事の名残は着物のした。 暴かれねば気付かない]
……曲をお聞かせする前に、 ひとつお渡ししたいものが。
[そう謂って、投票にと貰った紙を手渡した]
(797) 2010/08/07(Sat) 00時半頃
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そうか。悪かった。
[呂律もままならぬ様子に、さすがにもう名にも言えず。]
[そのまま、通信は切る。]
[思うのは、イアンの心が狼にならねばよい、と。]
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そうこれは 人ならぬものを、探して捕らえて ……殺す紙 私は決して主さまの名を書きませぬ その証明に。
[見上げる冬色は僅かに何か決意を秘めていた。 今日一日で、随分と花は色をつけた。 同じ病持つものも知らぬ独断。 冬を真似た口調ももう、彼には偽る必要が無い。 硬質な声には甘やかないろ]
ひとつ、告白せねばならぬよう 其れを聞いても 主さまは未だ私を傍に置かれるや?
(800) 2010/08/07(Sat) 00時半頃
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…………っ
[言葉が耳に脳に届くのを拒否するように
何度も何度も頭を振る。]
[肯定しても、否定しても何かが壊れる]
[そして、どちらをと言う取捨選択が出てること
それ自体もまた何かを壊していく。]
[だから、只ひたすら外界から逃避した]
[通信先の願いも知らぬまま……]
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― 応接室 奪取
……ええ。
[返すのは短い返事。 何を察したのか、促されるまま応接室へと入り 傍に控えたままポツリと話し始めた]
貴方さまが、心のままにと仰る故に 先ほど 私の意志で、桜の花に種を撒いてきたのです
[其の言葉が示すのは行為二つ] 其の折に…… 主さまの前で作りし笑みが 冬の色とは違って居た事に気付きました
傍で魅せたのは紛う事なく、私の表情(かお)
(807) 2010/08/07(Sat) 00時半頃
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[続く言葉が出るまでに、間が空いた。 意を決し、見上げる]
主さま 私は……私こそが、病の血もつもの
月夜に花開く、イビセラの花
さりとて 元は人であったもの 情は確かに此処に有るのです
[静かに、冬の色をした瞳で見つめ、告げる 己こそ、人食いの花だと]
(808) 2010/08/07(Sat) 00時半頃
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― 応接室 ― 私はひとの内に種を……孕ませるのです それを 月瀬の腹に
なるほどなどと……知ってまだ、 歌を、舞を、所望されますや? 傍に、置かれますや?
何れ主喰らうやもしれぬ花を。 ……手折ったのは主さま 此花散らすなら、どうか どうか 其の手で。
[自らの正体と 紙を預けた意図を明かし、息を吐いた。 譜面を抱きしめ、瞳を閉じる。 判決を待つように]
(817) 2010/08/07(Sat) 01時頃
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……主、さま
[告げられた言葉に、譜面が床へ散らばる]
(819) 2010/08/07(Sat) 01時頃
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……すまぬ
[短い謝罪。
若し己が喰らうとすれば
法泉以外に無い。
短な間、毒孕む花は随分変わった
他の者が喰らうなら、其れを止めはしないけれど]
執事見習い ロビンは、説法師 法泉の腕の中で震えている。
2010/08/07(Sat) 01時頃
今宵研ぎ師喰らうは、二人で。
私はもう
喰らう相手はひとつでいい**
[己が選んで喰らうのは、再び躰を重ねた夜に。
幼き毒花が法師を喰らうとしても、力添えはすれども自ら喰おうとする気は無いか。]
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