276 ─五月、薔薇の木の下で。
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……あ。
[「後輩じゃん」>>412。はっきりそう聞こえた。 ここで漸く、とんでもない勘違いをこの包帯の少年――「高等部への編入生」に対してしてしまっていたことに気づいた。]
………ごめんなさい、先輩。
[相手の身体の大きさもここで見て取れば、非常に失礼なことをしたのだと察し、素直に謝った。 気まずさから、聞き取れなかった名をこちらから改めて問うことも、できないまま]
(1) 2018/05/17(Thu) 00時頃
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―食堂―
[実は「先輩」だった新入生への気まずさから、マークの目は一度話の輪から外れた。 だから、捲し立てるように話すピスティオ>>0:414の視線がやはりこちらから外されていたことに、気付かなかった。 そんな折だったか、ひとりで食堂に壜を返しに来たベネット>>0:396の姿を捉えて、小さく会釈した。 言葉らしい言葉はこの時ろくに紡げなかったが、それでも、彼もここに残っているのだとわかった。
結局このまま、マークは悠人を待つために食堂に残ろうと思った――のだけれど]
(6) 2018/05/17(Thu) 00時半頃
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[マークは決して、ピスティオの内面を読み取れる訳では無い。寧ろ未だ、作られた表情に騙されているといってもいい。 それでも彼がこうして話しかけてくれる>>4うちに、その表情に微かな変化のような――違和感を感じ始めた。]
(やっぱり、)
[とは、問えなかった。かといって具体的に何が拙かったのかも、さっぱり分からない。 戸惑ううちに、頭がくらりとし始めて――]
(7) 2018/05/17(Thu) 00時半頃
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すみません、モリス先輩。 ユージン先輩が来たら、これ、渡しておいてくれませんか。
[マークは食堂の机に一人分のサイダー壜、ジンジャーブレッド、珈琲のクッキーを置き、それらをモリスに指し示した。]
僕、少し気分が優れないので、部屋で休んできます。 先輩が来たら、よろしくってお願いしますね。
[体調のことは、半分は口実。自分がピスティオの前にいてはいけない気がしてしまった故に。 こうして、ピスティオや他の先輩たちが本当に談話室に行ってしまう前に、マークは食堂を出て行った。**]
(8) 2018/05/17(Thu) 00時半頃
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──そうそう、もうひとつ。
薔薇には毒があるからね。
気をつけな?
[ 甘い、あまあい囁きが落ちるのは
離れるよりも、ほんの少し前。
それは一瞬のことで
およそ避ける暇も無かったろう。
囁く耳元に押し当てるのは、薄い唇。
きっとそれは、呪いのような薔薇の棘。 ]**
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―自室―
[同室者が旅行で居ない部屋は静か。いつの間にか外の風も凪いだ、静かすぎる部屋。 飲みかけのサイダーと、空にしたパンの袋、残したままの珈琲クッキーを机に置いて、マークはベッドに仰向けになっていた。 眩暈は、体を休めて空腹を満たしたことでひとまず止んだ。]
心配かけてるよなあ。
[モリス>>34の気遣いを思い返し、ふっと眉が下がる。 ちゃんと名乗ってくれた先輩――ヒュー>>10や、食堂に来ると言っていた悠人、遠目に見るだけになったベネットに対しても心配掛けたかもと思う。ピスティオのことは、この時は考えていなかった。]
(65) 2018/05/17(Thu) 10時頃
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[他者からの「匂い」に中てられたのは久々だった。これは医学的な嗅覚の鋭さというより、匂いの中に「色」のような感覚を見出すといった類で、しかも普段は別に苦痛でもなんでもない。 そして、本当に間近から匂わなければ、他者の「色」は鮮明には見えない。この時はただ漠然と中てられるような、誰からのものかもはっきりしない何かを偶然掠めてしまったような感じだった。
匂いの「色」は、人だけから感じるものでもない。 動物や土や草木や――花にだって、色とりどりの匂いを感じた。そしてその「色」は凡そ、安らぐものだったから]
(66) 2018/05/17(Thu) 10時頃
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―→中庭―
[毛布を持って、再び中庭にひとり足を運んだ。 東屋の柱や小屋の壁が、草木が、そして花が月明りに淡く浮かぶのが見えた。 やがて東屋の側で、遠くの薔薇の木を眺めるようにして腰を下ろした。 自分の髪にも未だ薔薇を一輪挿したまま――本当は早く水に生けた方がいいのでは、とも考えないまま]
綺麗だ。……。
[目に見える生命の形と、目に見えない生命の色に、とろんと目を細める。 寮の部屋よりも図書室よりも、それに実家よりも、この中庭が一番、よく眠れる場所だった。**]
(67) 2018/05/17(Thu) 10時頃
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メアリーは、ピスティオとのことも、今は忘れられる。**
2018/05/17(Thu) 10時頃
[ 気を抜けばくらりと酔いそうなほどの、薔薇の香り。 ]
[ 濃醇なそれを、今はまだ隣席から香るものと、認識したまま。 ]
[ 掠め逝く薔薇の香は、
大事な血管の上に、 ちぃさな棘を残し、
気を付けるもなにも、
─── 寧ろ 甘受するかのよう。 ]
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―中庭、東屋の側―
[微睡を覚ますのは名を呼ぶ声。 薔薇の木よりも近くに、月の蒼白に照らされた――フェルゼ>>70がいた。 マークは寝惚け眼のまま、不愉快そうに眉を顰めた。座り込んだまま、暫し睨むように見上げて]
……僕を弄りに来るのって、そんなに楽しい? もう小さい可愛い女の子でもないのに。
[今のフェルゼの手に楽器のケースがあるのも見えてはいたが、寝起きの頭は、彼がここにいる理由を勝手にそう決めつけた。*]
(87) 2018/05/17(Thu) 21時頃
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[ 弾ける炭酸の上に、浮かぶ薔薇。
濃く、色濃く、それは香る。
別の何かからかもしれない。
そして隣の男()からのものでもある。 ]
あ、どこに挟まってたのかね。
食用にも使う薔薇だし、そんまま食えるし。
彩りいいから、まあどーぞ?
待たせたお詫び?
[ コトリ、と。
薔薇の浮かぶサイダーが置かれる。
その水は、その蜜は。
きっと甘く、きっとちくりと痛い。
悪魔が呪いに使う、薔薇の棘のように。 ]
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[「たまたま」>>89の一言と示されたケースではっと勘違いには気づけど、それで不愉快さが解けた訳でも無く、ぷいっと顔を背けてみせた。]
別に心配とか要りません。ここで寝る方が落ち着くだけ。 今なら、先生や生徒会とかの取り締まりとかないし。
[今の生徒会長だってそんな厳しく怒らない人だし、などと勝手に思いながら――。 続く言葉と問い>>91に、それまでの眠気も消えたかのように目を見開いた。]
……だったら、なんで。
[答えのひとひらなら既に聞いている>>0:75>>0:76のに、零す疑問。 顔を背けたまま、フェルゼの問いに幾許かの沈黙を作る。]
(97) 2018/05/17(Thu) 21時半頃
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[一度を除いて今までも、そして今も、フェルゼを遠ざけようともせずにここに居続けている。 そのことは、マーク自身も自覚していた。]
あんたが居ないなら、つまらない。
[俯きながら紡ぐ答え。言葉だけは至って遠回しのまま*]
(98) 2018/05/17(Thu) 21時半頃
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メアリーは、イアンにめちゃくちゃ怒られた記憶は、なかった、筈だ。多分。
2018/05/17(Thu) 21時半頃
メアリーは、部屋の扉は開けっ放しにしたままだった。
2018/05/17(Thu) 22時頃
[ 主の身体の一部を、口に運ぶ。
食む、食むと租借は繰り返される。
しっとりとしたレーズンより強く
甘い薔薇の香りが、狂わせるように噎せ返り
動かぬ月が不気味に見下ろしている。
嗚呼。
こんな夜。
美しく咲く《花》を。 ]
[ この汚い手で触れ
この汚い指先で咲かせ
この汚い心で濡らし
この汚い唇で吸い上げ ]
[グラスのサイダーで口を湿せば、それは薔薇の蜜のよう。
濃密に甘くて、脳を痺れさせるような。
もう、隣人の香気だけではないとわかっていても、おかしいと思うには遅すぎた。
月は明るく。
《花》は鮮やかに。]
[ 悪魔の口から零れ落ちる甘美な詞。
誰も知らない。
この穢れた手が何のために花を咲かせるかを。
好きだから?
そんな簡単な理由じゃない。
花は美しく咲き。
散るよりも、枯れるよりも前に。
この手で手折るために。 ]
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[言葉足らずの疑問に返された言葉>>103は、あの日の記憶>>0:77>>0:78と重なる。 フェルゼが見ていた「花」の意味を、ここで漸くきちんと聞いた。 けれど直ぐに出てくるのは、未だ否定ばかりで]
僕はもう、花じゃないってのに。 いつも一生懸命だ、っていっても、 僕にはもう、誇れるもの、なんにも、ないのに。
[それでもフェルゼがしゃがんで視線を合わせるのを、そして腕を伸ばして頭を撫でるのを、避けなかった。]
(110) 2018/05/17(Thu) 23時頃
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………なんて、モリスは考えたことない?
[ 射干玉の黒い点が、モリスを見る。
甘い毒を嚥下する喉()に、視線を這わせ。 ]
例えばだけどさ。
こうやってパンを食うみたいに。
誰かの喉に唇を這わせてみたいとか。
奪いたいとか。
壊したいとか。
[ フ、と。
いつもと変わらぬ──けれどいつもとは違う──表情で
帽子の鍔に触れて、笑った。 ]
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[「マークはマークだ」、の言葉が胸のうちに絡まったまま。 この時初めて、フェルゼの指先が髪に触れる感触を、ここちよいものだと意識した。]
なんで、そんなに、優しいんだよ。 なんで、撫でて、くれたりなんて――。
[撫でられながら、言葉が零れて、涙も零れた。 先程より濃くなった薔薇の香の所為で、余計に、瞳は緩んで]
ばかだよ、フェルゼ。
[悪態、ひとつ*]
(112) 2018/05/17(Thu) 23時頃
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[ 小夜啼鳥の囁きは、呪いの接吻を甘受した者へも
それは音のない、凪いだ風に乗り。
或いはざわざわと囁く、中庭の薔薇の音となり。
耳をすませば、すまさなくても。
きっと嫌にも、届くだろう。 ]
────なんて?
[ とろり、とろりと、毒が満ちる。 ]*
どうかな。
[この手で手折れたら。
欲望をぽつりと零す声が、他人に聞こえない音とは知らず。
無意識のうちに繋がった向こうに声を返していた。
誰かの喉に唇を。
それそのものは、あまりピンとこない。
けれど、薔薇に酔う思考回路は、感情の深いところの痛みを引きずり出す。
壊すのではないけれど。
奪うのではないけれど。]
うん、――なくは、ない。
なくはない?
───なくはない、か。
[ ふわり、ふわり。
落ちる声を繰り返すのは、花弁が舞うよう。 ]
キミの中の、欲望はなに?
渦巻いている感情は、なに?
その種芽吹かせて
美しい《花》を咲かせてよ。
ねぇ、モリス。
[ その清い手で触れ、
その清い指先で咲かせ、
その清い心で濡らし、
その清い唇で吸い上げ、 ]
[ 主よ、 罪とは 何なのでしょうか。]
[ 主よ、 罰とは ……───── ]
俺の、欲望――
俺のは、そうだな。
[捉えどころなく降る言葉は、けれどするすると誘うように想いを引き出す。
芽吹かせるための種も、養分も、何処にあるのか未だ見つけられないが。]
乱暴なのは、好きじゃないし。
『こっち見ろ、莫迦』かな。
[食堂を出る前なら、きっと庭番の顎を掴んで無理にも振り向かせていたところだ。
今は道を違えてしまったから、くつくつと笑い喉鳴らすのが風に乗るだけ。]
[ 喉を鳴らす音、後ろで響くそれに。
音なく、けれどしかし唇を弧に歪ませた。
顎を捕まれていたとしても、きっと同じ顔をしただろう。 ]
キミは向日葵が好きなのか?
それとも、月下美人が好みかな?
その想いを向けられる相手が
羨ましいね。
[ 空っぽの箱を揺らすように。
中身のない声が落ちる。 ]
[ 罪を謳うように。
罰を願うように。
聖書のページを、捲るように。 ]
[花に例うる、好みの話。
向日葵か、月下美人か。]
――いいや。
紫陽花かな。
[花の名前なんて多くは知らない。
けれどもしも例えるならば、きっと。
これから雨を浴びる薔薇と、今度こそ道を違えながら。]
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[フェルゼ>>138に目尻を触れられた時、マークの頬は微かに撥ねた。触れられた箇所が、ひりりと感じられた。 それから露に濡れた指先に唇が寄せられる様を、茫然と見詰めた――花に触れる指先以上に、目が引きつけられた。]
……、変なの。 あんたの音楽の方が、よっぽどか眩しいのに。
[その才能が彼から何を奪ってきたかなんて知らぬまま。 緩んだ己の胸のうちに燻るものを誤魔化す形で、羨みを零した。]
(164) 2018/05/18(Fri) 00時半頃
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[花はやがて枯れて腐り落ちて。>>139 でも、枯れた後に残るものもあって――と、別の誰かさんの謎かけもふっと思い出されて。内心でふっと浮かんだ結論は、すぐに弾けて消えてしまったけれど]
泣く所が好きとか、やっぱり変だし。 今の僕が健気だとか、思ったことも無かったけど。
……ありがと、フェルゼ。 あんたが言ってくれたこと、自分なりに受け止める。
[笑顔は上手く作れなかったが、漸く素直な感謝を出せた。 それから、そもそもフェルゼが此処に来た訳を思い]
僕がここに居てまた誰か心配させても、だし 今日はもう、大人しく部屋に戻るよ。
(165) 2018/05/18(Fri) 00時半頃
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[そう告げて、立ち上がろうと思って――。 すぐ目の前の、さっきまで髪の薔薇に触れていたフェルゼの手に、まるでくちづけでもするように――鼻先を近づけていた。
フェルゼ自身は健気でも一生懸命でもない、というのがさっきの自分への言葉からはみえるようで。そんなことへの気掛かりが、他者の匂いの「色」を知りたいという形で現れた結果。 多分、濃くなった薔薇の香りも、無意識にはたらきかけていたのだろう*]
(166) 2018/05/18(Fri) 00時半頃
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紫陽花。
キミ好みの色をつけて
そちらを向いてくれればいいけど。
[ その《花》がさすものを、俺は知らない。
けれど興味こそあり。
木を彫り何かを生み出す、そのモリスの手が何に触れるのか。
何を求めるのか。 ]
紫陽花にも毒があるから。
気を付けて?
[ その《花》にも毒があるのだろうか。
道を違えても、薔薇の香が届く限り。
興味は尽きず。 ]*
[ 隠されたものは暴きたくなる。
美しいものは穢したくなる。
完成したものは壊したくなる。
嫌われているのなら、もっと。
好かれているのなら、もっと。
胸に渦巻くのはいつだって
背徳的なことばかり。 ]
[ だから、モリスの彫る作品を受け取れない。
美しく完成したものは、ぐちゃぐちゃに壊したくなるから。
だから、ケヴィンには容易に近付く。
この香りに酔わせて、震わせたいから。
だから、花を咲かせる。
花を慈しむんじゃない。
手折るために。 ]
[ シャワー室には、数枚。
どこから落ちたかわからない薔薇の花弁が、ふたつ、ひとつ。 ]**
―――― 俺は、誰なんだろうな。
[途切れたはずの呟きは、胸の奥で抱えられた結果、ほろりと零れ落ちる*]
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―東屋の側―
[マークは暫く立ち上がれずにいた。携えてきていた毛布を胸まで引き上げて、荒く息を吐いた。]
(僕は、何をしたんだ)
[フェルゼを知りたいという思いからつい鼻先を寄せてしまって、そのまま唇まで――]
(……違う)
[間違いなく、彼の方から手を唇に押しつけてきた>>181]
(どうして。どうして、あいつは)
[月の蒼白の所為か、その時>>183のフェルゼの顔色はただ蒼褪めているだけにマークには見えた。急に手を引っ込めて、部屋まで送りもせずに>>180離れていったのも、自分がやらかした所為だと咄嗟に思った、のに]
(234) 2018/05/18(Fri) 16時頃
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[薔薇の香の中でも感じた筈の、フェルゼの匂いの「色」は、今のマークには思い出せなかった。「あげられたら」なんて返事に驚いて瞠目したことも、涙する程の想いだなんて言われて余計に泣きそうになったことも。>>179 目の当たりにした彼の動揺と――肌触りの記憶の所為で。
くすぐったく、熱くすら感じる顎の余韻。 微かに濡れて冷えた耳殻に残る、甘くすらある痛み。 唇が知った、手の、肌のやわらかさ。]
(違う! ほしくなんか、ない……)
[逢瀬じみたその光景を見届けていた瞳があった>>199ことも知らぬまま、ひとり、惑う。]
(235) 2018/05/18(Fri) 16時頃
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[だから、草を踏む柔らかな足音が近づいてきた>>219時、びくりと肩を震わせた。地べたから見上げて、漸く足音の正体を知り]
な、なんだ、ベネット先輩……でした、か。
[一先ず気丈を装った笑顔で声を返すも、フェルゼの行方を問われればどうしても瞳は震えた。それでも、なんとか声を出した。]
あいつ……いや、先輩なら。 さっき、東屋に。
[ドアの動く音>>184が聞こえた故に]
(236) 2018/05/18(Fri) 16時頃
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メアリーは、オスカーが、聞こえてきた二度目のドアの音の主>>221だったとまでは知らねども。
2018/05/18(Fri) 16時頃
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[寮生活で名前と顔は一致するこのベネットという先輩が、かつて白黒の奏者だと囃されていた噂までは、この下級生の耳には届いていなかった。ただ同級生だとは分かっていたし、二人で歩いている姿も見たことはあったから]
多分あいつ――先輩、相当、ヘコんでます。 僕の所為、で。 だから、その、……行って、あげて、ください。
[東屋に先客がいるとも知らぬまま――中で今まさに為されていることも知らぬまま。 促すだけ促して、立ち上がり、振り返らずに、寮内に向けて歩き出した。**]
(237) 2018/05/18(Fri) 16時頃
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―中庭、玄関前―
[己が戸惑いに圧されて東屋の側から離れたものの、行く当てが特にある訳でもない。 寮内に入ろうとしたところで、ベンチにモリス>>205の姿を見かけた。泣いた後の赤い目のまま、弱々しくも笑って]
あ、先輩。 さっきは心配かけて、すみませんでした。 今は――
[「大丈夫」と言っても説得力がないのを自覚して、言葉を別の話題に切り替える。]
ユージン先輩に、あれから会えましたか。
[モリスがここに居るならおそらく答えはYesだろうと思いながら。 毛布を肩に羽織って、その場に立ったまま問う**]
(238) 2018/05/18(Fri) 17時頃
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―中庭―
[モリス>>241の心配にはきまり悪い笑みになってしまうも、彼から頷きひとつ返ってくれば、ほっと一息ついて]
先輩のご飯、預かってくれて、ありがと ――…え?
[ふいに投げられた問いに、きょとりと瞬いた。 少しだけ俯いて、思い出を手繰り寄せて]
……あります。 見てくれない、っていうか――
[ベンチへと歩み寄り、そっと、モリスの隣に腰を下ろした。]
見えなくなった、って感じ。
(263) 2018/05/18(Fri) 21時半頃
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去年、女の子やめたばかりの頃、 僕が僕だって、誰も判ってくれなかった。 流石に今はそうじゃないですけど。
[マークの目は、ただぼんやりと雲間の月を捉えて]
「中庭の眠り姫が転校したらしい」って、 僕の目の前で後輩に言われた時は、流石に堪えました。
[もう笑い話だよ、とばかりに苦笑ひとつ。 けれどあの時、本当に「誰も」判ってくれなかったかといえば――そう思い返した時、胸がざわつくのを感じて、マークは自分からの話を打ち切った。]
(264) 2018/05/18(Fri) 21時半頃
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ほら。 先輩も、風邪引きますよ?
[肩に羽織っていた毛布を膝に降ろし、毛布の半分をモリスの膝側に引き寄せた。 今かけられた問いの調子といい、どことなく、弱々しくみえたから*]
(265) 2018/05/18(Fri) 21時半頃
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そうでしたね、先輩。 でも逆に、普通に判ったらすごいですよ。
[同罪なんて言葉>>274にはそう笑ってみせた。笑うだけで、それ以上は何も言わなかった。 けれど、酷いな、の一言>>275には]
仕方なかったですよ。 結局、「お姫様」以外には取り得の無い僕なんて 所詮この程度の存在なんだって、思い知りましたし。 ……でも、ありがとうございます、先輩。
[諦観を口にしながらも、モリスが怒ってくれたことには嬉しさを感じたから、感謝を添えた。]
(282) 2018/05/18(Fri) 22時半頃
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……本当にいいんですか? 最近、性質の悪い風邪が流行ってるから 気を付けてって、この前寮母さんが言ってましたよ。
[自分のことは棚上げして、押し返された毛布を握りしめながら念押しを]
正直に言って、先輩も、あんまし 大丈夫そうに見えないんで……。 僕はもう部屋に戻りますし、ここに居るってんだったら、ほら。
[再び、毛布をモリスの側に寄せた。 これまで突っぱね返されたら、流石に先輩の意地に屈するしかないのだけれど*]
(283) 2018/05/18(Fri) 22時半頃
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メアリーは、モリスの顔色をじぃっと伺っている。
2018/05/18(Fri) 22時半頃
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―少し前―
[ベネット>>276が来た時、言伝をしてくれるとのこと>>277を聞いて、幾許か迷い俯いた。 伝えたいことがない訳では無くとも、やはりフェルゼと面と向かうことは、まだできなくて――結局、素直にベネットの厚意に甘えた。]
「僕が変なことして、ごめんなさい」って、 それだけお願いできますか。
それと、……来てくれたのが、先輩で良かったです。
[「ありがとう」の言葉は上手く音にならず、唇だけで紡がれる。 そして直ぐに、逃げるように、その場から歩き出した*]
(289) 2018/05/18(Fri) 23時頃
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[マークは、今の自分に向けられた幾つかの羨望の視線に気付いていない。 目の前のモリスの中にもまた羨みがあることにも、気付けない。>>292]
そうですね。 自分でも気づいていない取り得が あったらいいんだけれど。
[なんて笑いつつ]
……健気なのは、誇れることなのかな。
[風が運ぶ薔薇の香りに、ふと零して、俯いた。]
(309) 2018/05/18(Fri) 23時半頃
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[「運ぶ」どころか「舞い上げる」程の旋風が程無く来れば、花の甘さ以上に冷えをも感じてしまう>>294。]
ほら、くしゃみしてるじゃないですかー。 僕はちゃんと自愛しますんで、先輩もですよ。
[今度こそ毛布を受け取ってくれたモリスに、にっと笑ってみせて、ベンチから立ち上がった。]
長居しそうな先輩に言われても…… いや、うん、絶対。約束します。 それじゃ、お休みなさい。
[大丈夫だとばかりに頷いてから、手ぶらで寮内へと**]
(310) 2018/05/18(Fri) 23時半頃
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―そして自室への帰り道―
[何か、寝言のような声が洩れ聞こえた>>245。それは聞き覚えのある声だったが――]
(ユージン先輩の部屋ってここだったっけ?)
[そっとドアを開いて覗き見れば、確かにソファにその人の姿が垣間見えた。
結局あれから顔を合わせていない悠人にも心配掛けているだろうかと、既にこちらの夜歩きを察されている>>242とは気づかぬままに思う。かといって、寝ている彼を起こすのも気が引けたし、何よりモリスに「絶対」と言ってしまった手前、寄り道はあまりできない。]
……おやすみなさい。
[その一言だけを掛けて、またそっとドアを閉め直した。 あとは真っ直ぐに、自室に引き返すだけ**]
(317) 2018/05/19(Sat) 00時頃
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