124 Acta est fabula.
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人
狼
墓
少
霊
全
[腹の足しにならぬ。
獣の仔は男の中で唸る。
溢れる血潮と新鮮な肉を。
獣の仔は男の中で渇望する]
[いくら茶を飲んでも渇きは癒されず。
いくら飲食しても腹は満たされない。
人は満足しても、獣は不満を募らせた。
危うい均衡が崩れる時は、近い───**]
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[目覚めはノック音と、かけられる声。>>10]
…食事? そうかい…せっかくだし、いただくよ。
[扉越しに答え、先に戻っているよう告げて。 一度首を振って残っていた眠気を落とすと、 キルトを丁寧にたたみ直して引き出しにしまった。 そのまましばらく、何かを考えるように俯き。
広間へ行く前に手を洗いに寄ったこともあり、 戻ったのは先に食べていた者達が食べ終わる頃。]
(14) 2013/06/06(Thu) 07時半頃
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[オニオンスープを一匙すくう。 噛みしめるように味わってから、]
……おいしいね。
[長く息を吐き出して、ぽつりと。 久しく味わうことを忘れていた気がする。 ほんのわずかに目元が緩む。
まだその場にチールーやブローリンの姿があれば、 礼のひとつも言っただろう。 片付けに向かう人らを送り、 自分は用意された料理をゆっくりと味わう。
そのうちミッシェルが時計の細工を始めた。 広間の隅で座っていたさっきより随分と上向いたと、 その様子を眺めながら。
今なら少しはあれを進められるだろうかと。]
(15) 2013/06/06(Thu) 07時半頃
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[食べ終えた食器を片付けた後。 広間を覗けばミッシェルが伏して眠っていた。>>13
何かかけるものを探して見つからず、 一度部屋に戻って羽織るものを手にして。
ミッシェルの肩にそっと乗せる時に、 作業途中の時計盤が目に入る。 彼女の父親はいい腕の職人だった。 その技はいつか彼女の手で再び目にできるだろう。 そう思えれば、先が少し明るく思えた。
他に広間に人がいるなら言葉をかわしたかもしれない。 その後再び部屋に戻ると、道具箱の蓋を開いた。**]
(16) 2013/06/06(Thu) 08時頃
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[男は何故自分が裸で横になっていたのかが解らなかった。
昨夜は確か、着替えるもままならず睡魔に襲われ眠りについたはず。
不可解な現象に首を傾げながらも、思い起こすのは昨夜見た夢。
妙に現実味を帯びた夢だった。
目の前に広がった紅い海。
その中に斃れる一人の男性。
獣の傷跡。
それらは何度も見てきた光景ではあった。
否応なく見てきた光景だった。
こびり付いた記憶は安寧を許さないとでも言うのか。
あまりの気分の悪さに、男は無意識に深く溜息をつく]
[男はこの光景を見たことがあった。
数日前の記憶などではない。
つい最近───そう、昨日だ]
─── あれは ベネットだったのか?
俺が見た あの 夢は
[現実味を帯びた夢。
否、夢と思っていたそれは、現実]
─ 昨夜 ─
[男《獣》は夜半に目覚めた。
自由に動く身体。
箍が、本能が、限界を迎えていた]
オォーーーーーン ────………
[高らかな遠吠えは夜半に強まった雨音に紛れ、他へは届かない。
遠吠えが掻き消えると、身体がじわりと変化し始めた。
皮膚は数多の獣毛に覆われ、口端は引き裂け、頭部には二つの突起が現れ始める。
身体が縮み、着ていた服の中にすっぽり隠れてしまうと、その中から毛もくじゃらな物体が這い出てきた。
元の体躯に似合わず、仔と言っていい大きさの、ダークブロンドの毛並みの狼。
すの姿に不満を覚えたか、男《獣》は身震いをしてもう一つの姿へと転じた。
人と狼、両方の形を持つ姿に]
[物音を立てても雨音で消される悪天候の中。
男《獣》は廊下に出て贄(エ)を求めた。
渇きと空腹が極限へと達し、もはや我慢の限界で。
贄(エ)を物色する時間も惜しみ、手当たり次第に襲おうとするほどであった。
その矛先となったのは、ミルフィの幼馴染であるベネット。
襲うのは誰でも良かった。
渇きと空腹が満たされればそれで良かった。
目覚めたての仔は、返り討ちになるリスクも省みず、ベネットの部屋へと押し入った]
[獣の本能とは良く出来たものである。
贄(エ)が声を上げられぬよう、真っ先に牙で喉を喰い千切った。
口の中に広がる血肉の味。
周囲へと撒き散らされる濃厚な香。
待ち望んだものを一気に飲み込むと、唇だけで喘ぐベネットを床へと引き摺り倒し、骨に覆われていない腹部目掛けて顎門を大きく開いた。
グチャ ピチャ ゴリッ
柔肌を牙で引き裂き、腑を啜り、勢い余って骨を噛み砕き。
心行くまでベネットの血肉を貪った。
男《獣》は満足すると紅い海に斃れるベネットから離れ、仔狼の姿で毛並みについた紅を舐め取り始める。
夜中に廊下を通る者は居らず、その光景を見るものは居ない。
紅で寝ていた毛並みを立たせると、四足で立ち上がり事切れているベネットを見詰めた。
シ《死》を齎すシ《紫》の瞳。
普段は前髪に隠れているその瞳で贄(エ)となった者を一瞥した後、仔狼は半人半狼の姿へと転じ、発見が遅れるよう部屋の扉を閉めた。
そうして開け放したままだった自分の客室へと戻り、扉を閉めてベッドに身を投げ出す。
うつ伏せに転がる獣の身体は、眠りに落ちるうちに人のものへと戻って行った*]
おれが ベネット を ────
そんな 馬鹿な
俺が 人 狼 …… 師匠と 同じ ───
おれが 俺が おれ が
[男《人》は自分《獣》を知り、嘆きの声を上げた。
人狼として覚醒した理由は知らず、ただ血肉を求める存在であることを認識し。
目の前で為される会話に恐々とする。
追う側から追われる側へ。
再び訪れた死への恐怖に、シ《紫》の瞳が収縮した]
──── 殺さないと
人を 殺して 殺して
いきるために 殺して 喰らって
今までと同じように 殺して ころ して
[人の思考と獣の思考が入り交じる。
追われる側に立つ恐怖は複雑な思考を行うのを拒否して。
全てを喰らい障害を取り除こうと、男は単純な思考に支配された]
殺して ころして コロシテ
雨が止むまで 生き延びて
ここから逃げ出せば きっと
[生きるためにはそれしか方法が無い。
人として人を殺して、獣として人を殺して。
それを繰り返して行けば、生き残れる。
男を害そうとする者が居なくなれば、きっと道は開ける]
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[昨夜は縫い付けた糸を一度ほどくところから始めた。 再び通す針の速度は遅く、 眠るまでに進んだのは、ほんの少しだったが。 明日からもまた進めればいい、進めることができると。 そう考えて眠りに落ちた。
翌朝、着替えを済ませて前夜に作った縫い目の 出来を確認していると、聞こえたのは嗤い声。>>28]
(97) 2013/06/07(Fri) 00時頃
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[ややもして、部屋の扉がノックされる。>>45]
起きてるよ。
[なんだろうかと扉を少し開き。 ミッシェルから、ベネットが襲われた事を聞いた。]
……そ、うかい。
[他の部屋を回るというミッシェルから視線を外し、 ベネットの部屋のある方向へと顔を向けて。]
まだ……続くんだね。
[吐いた息に混じるのは、重い疲弊の色。]
(101) 2013/06/07(Fri) 00時頃
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[ベネットの部屋の前へ着いた時、 シメオンの姿は見えなかった。 彼が不安定な様子については、 チールーとミッシェルのやりとりから窺えたが。 あの哂いはシメオンのものだったかと思い至る。
崩れるミルフィ>>51の姿に重なるのは、 騒動の中で親しい人を狼に殺された村人の姿。 その頃と同じように、かける言葉もなくその背を見つめ。]
―――、
[やがてミルフィの口から吐き出された告白>>66に、 息を呑み。その後のやり取りを、ただ耳にする。]
(106) 2013/06/07(Fri) 00時頃
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