224 Cнег дьявол〜凍ったケツ村〜
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[気付けば外の冷気が一段と。その強さを深めた気がする。
…リーは何をするでもなく、ただ日がな眠っているか、ぼんやりしているか(尤も彼は思索に耽っているのだ、と宣うが)が殆どの臑齧りである。 しかし、その分空気の変化には敏感だった。]
アー… なぁんか、いやーな風が吹きそうだなぁ。 ま…。いいか。どうってことないっしょ。
かーさーーん。メシはー?
[と、母親に声をかける。返事はさして期待はしない。 そして、料理が何であれ、リーは美味しく食べる事が出来た。 そればかりが多少の自慢である。]
(6) 2015/05/25(Mon) 01時半頃
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それよりもお祭りだよなーっと。 なにしょーかな。やっぱ久し振りに戻ってる顔も多いだろうし、そこが楽しみだよなーっ。
[ぶつぶつと独り言を言うのは彼の癖だ。この時期は寒さを嫌って家を出ない事もざらであるため、ひとりでにこのような癖がついてしまった。 よって、情報源は母親との会話とか。紙媒体の諸々。そう言ったものに限られている。]
(7) 2015/05/25(Mon) 01時半頃
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[とは言え、小さな村だ。それだけで充分すぎる程に事足りる。]
そいや、かーさん、教会に可愛い子が来てるって言ってたなぁ… ……お祭りには来ンのかな。来たらいいなあ。
[呟きながら、ぼろぼろの冊子を手で弄ぶ。趣味でまとめた伝承のノートだ。]
雪鬼なんて、来るわけねぇよな。
[そう呟いたトーンは、少しばかり低かった**]
(8) 2015/05/25(Mon) 02時頃
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—祭り当日・広場—
[果たして、楽しみにしていた祭り当日である。何人かの知り合いにつつかれたりしつつものらりくらりと笑って躱す。]
いーのいーの。俺はそのうちデカいことやるんだからさ。 今はどうやったらそれが出来るかとか考えてるワケ。
[屋台で買った——無論、寛大な親から頂いたお小遣いを使ってだ——ピロシキを頬張りつつ、広場を眺める。 見知った顔でもそうでなくとも、声をかけられそうな相手がいれば声をかけるつもりで**]
(21) 2015/05/25(Mon) 18時半頃
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…ん?
[ふと感じた視線>>29。その主を探ってみれば、見た事のない少女の姿があった。]
(おお〜、可愛い…)
[その視線が自分へと向いているのをこれ幸いとばかりに人当たりのいい笑顔を浮かべ、少女の傍に歩み寄る]
よっ、お祭り楽しんでるかーい?お嬢さんっ。 初めましてだよなー。俺はリー。将来の大物さ。
[と、気恥ずかしそうにしている様子に気付く。はて。と思いながらも少し内心どきどきする。]
…どうしたんだい?何か、顔赤いよー?
[小首を傾げて問いかける。食べかけのピロシキは右の手に持ったまま]
(32) 2015/05/25(Mon) 20時半頃
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そっかそっか。メルヤちゃんっていうんだ。 うん。話には聞いてる。ここの教会の人たちは親切でしょー。
[実際、話にちらりと聞いただけだが、こうやって言葉を交わせた事に内心ラッキー、と思う。 恥ずかしがる様子>>33もかわいらしく…続いた言葉に入っていた力が抜けた]
あ?ああ、このピロシキ? うんうん、うまいよー。…ちょっといる?口付けてないトコ千切るからさー。
[視線の行く先にもいい加減気付いている。]
(一目惚れとかじゃなかったかー…まあ、話せたし結果オーライ、かな)
(37) 2015/05/25(Mon) 20時半頃
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[——と。メルヤが声を上げる。呼び止めた背>>35を見れば知った姿。呼ばれる名前も同じく。 友達だ、と言うメルヤ言葉にちょっと羨ましく思ったりなどもしつつ。彼女の提案に答える。]
うん。もちろんいいよ。俺もあいつとは友達だ。
[友達、というのは勿論こちらからの評。だが、この猟師見習いの青年をリーはそれなりに好ましく思っていた]
オスカーが良けりゃ、せっかくだし、な。 …な、どうよ?オスカー。
(38) 2015/05/25(Mon) 21時頃
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[恩返しがしたかったのに、との言葉に、ああ、良い子だなあ。と密やかに感動する。 千切って渡したピロシキを見つめる様子もまた愛らしかった>>39]
うんうん、どうぞどーぞ。温かいもの食べると元気になるよなー。
[そして、声をかけたオスカーの邪魔するつもりはない、という言葉>>40には内心で小さく肩を竦めた。その意図する所は解る。だが、邪魔とも思わなかった。]
いーんだよ。こういうのは人数多い方が楽しいんだって。 うん、じゃあ屋台見ようか。シャシリクもあっちにあったぜ。
[近づいて来たオスカーの肩を軽くポン、と叩いてやる。かわいいよな、メルヤちゃん。頑張れよー?等と耳元で囁いて。]
(44) 2015/05/25(Mon) 21時頃
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[傍の二人のやり取り>>41 >>45が微笑ましい。メルヤを口説く気だったのがすっかり落ち着いてしまう程には。 自分の言葉に真っ赤になるオスカーにきしし、と笑って。]
んー?ああ。そっかそっか。うんうん。
[訳知り顔で頷く。そしてメルヤに]
まー実際ここの村って大体いい奴だからさー。 メルヤちゃんの事情は解んないけど、オスカーみたいな友達もすぐに沢山出来るさ。 今の時期はほんっとやンなるくらい寒いけどな?
[と、戯けたように笑って言った]
(48) 2015/05/25(Mon) 21時半頃
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[その嬉しそうな顔>>54を、ちょっとオスカーに話しかけていた隙に見逃していたと知ったらリーは悔しがった事だろう。だけれどその後の笑顔はバッチリであった。 共に屋台に向かい、自らもシャシリクを注文する。]
——ん?友達? もちろん、いいよ。俺もメルヤちゃんと友達になれるなら嬉しいし!
[メルヤの問い>>55にちょっとはしゃいだように返事をする。]
やー、俺は結構負けてるよー?寒さ。ここんとこはずーっと家ん中から出てなかったしさー。 でもお祭りはさー、やっぱ、楽しいしな。
[そう言って照れくさそうに笑う。南から来た、という言葉を聞けば目を丸くして]
へええ。南の方かー。そりゃ驚くよな、この寒さ… …そっか。遠く——か。
[どこか遠い目をして呟く。いつかどこか遠くまで届くほどの大きい事。未だ、それは行動に至っていない。遠くから来たという少女がとても眩しく見えた]
(61) 2015/05/25(Mon) 22時頃
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[と。オスカーの発した言葉>>56に少し眉を動かす。]
ああ。 そこら辺は俺も自分で興味あって調べたりもしてた。 ……まあ。不安になるのも解るけど。 いるわけねぇよ、雪鬼なんて、さ。
[不安な予感を否定するように、言った]
(64) 2015/05/25(Mon) 22時頃
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っはは。ほんとなー。結構こー見えてインドアなのよ。…でも、メルヤちゃんにそう言われちゃあ負けてらんないなぁ。
[家の中でだらだらと眠ったり思索したり本を読んだり。それはそれで、大事なものだが、不思議と嫌な気持ちはしなかった。]
雪をなんとかする!そうそれ!そーゆーの!俺、そーゆーことがしたいんだよね。この村への恩返しっ。
[我が意を得たりとばかりに。大げさにリアクションする。>>65]
へへ。まあ、雪鬼だってもし来たって雪みたくとかしてやるよ。だからそう心配しなさんなって。
…と。寒い、かー。そういやそうだな。
[そこでオスカーの言葉を聞いて>>67]
ああ。こっからならそこがいいよな。俺はー…どうすっかな…
…ま。結構冷えて来たし、俺も行くかな。 オスカー、手伝う事あったら言えよー。
[少し冷え始めた身体をさすりながら。宿へ向かう道では少し二人の後ろを行くように歩いた**]
(69) 2015/05/25(Mon) 22時半頃
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[カラカラ、と、頭の奥深いところで何かが回る音がする。
見開かれた菫色の瞳は、確かに目の前の青年を捉えていた。
否。目の前の青年の、瞳のもっと奥の奥。
ねぇ、わたしよ。
遠くて近い声が鳴く。まるきり別人の思考が割り込んだように、少女の意識は完全に停止する。
わたしよ。わかるでしょう?
カラ、カラ、カラ。
ああ、滑車が回るような何て耳障りな音。
彼が答えてくれたなら、この不快から抜け出せるんだろうか。
明滅する意識の底で、少女の知らない獣が息をする。急かすように。
はやく。はやく。]*
[ 目蓋の裏側に直接破片が混じったような冷たさを痛覚として認識する。
せり上がる唾液を嚥下することも忘れて、唯々魅入る。
戸惑いの種を摘み上げた唇はゆぅるりと弧を描き、吐息混じりに音もなくひとこと「囁く」だろう。 ]
『 あぁ───…見つけた。 』
[潜り込む異分子。
内側から侵食しては脳を巣食う正体に気付けた者を知らない。
何故なら、真実に気付く前に、人は皆───]
[くすり。
喉奥で声は嗤う。
唇は動いていない。ただ息をするように滑らかに紡ぐ。]
『 誰に見て欲しい? 』
『 誰に気付いて欲しい? 』
[ 何が「変わった」というのか、
この男は自覚していないのだけど。]
『 あぁ───…見つけた。 』
[カラン。……カチ、リ]
[音を介さない囁きが、そろりと風に乗った。
鼓膜では無い場所から脳の深く深いところまで、届く。
カチ。カチリ。空回りする歯車が、確かに噛み合う音。深めに被ったプラトークの陰で、停滞した意識が戻る寸前に、少女は確かに──微笑んだ。
誰に見せた事もない、愉悦と欲に濡れた瞳で艶然と。]
『 はじまりは、今夜 』
『 誰に見せたい? 』
『 誰に気付かせたい? 』
[人の負の感情を媒介にして獣は嗤う。
ゆっくりとではあるが確実に人の身体に染み込んでは、記憶さえも支配しようと喰らう。
手始めに誰から魂を引き取ってしまおうか。
幼馴染でも、師匠でも、誰だって構わないのだけど。
人が集まる場所といえば───…]
『 料理は得意? 』
[肉体は離れた場所ではあるが、一度確認することは出来たから囁きは届くのではないかと。
万が一、届かなくとも問題はない。
身に纏う冷気が伝えてくれる。
今夜は荒れる。]
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[宿への道を歩き出したとき、ふと背に微かな視線>>71を感じた。ちらと一瞬視線をやって思い出す事数秒。]
(……戻ってたんか)
[感じたのは幾ばくかの安堵と落胆。彼が村を出たと聞いた時には多少の嫉妬もあった。未だ一歩も動けていない自分と、同い年でありながら着実に歩を進めている彼と。]
(115) 2015/05/26(Tue) 14時頃
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[リーは、自分の臆病さを自覚していた。 だからこそ、それを覆い隠す為の大言壮語を宣い、やがてそれが自分を変えるのを待った。 その姿勢が人の心証を悪くすると知ってはいても。 軽薄な自信家に本当になってしまいさえすれば、穀潰しの自分でも何かを変えられると信じていた。
そんな自分に付き合ってくれている村の人々の事は、基本的に好ましく思っていた。]
(116) 2015/05/26(Tue) 14時頃
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[先程、メルヤと出会う前。おせっかい焼きの馴染みの顔と出会った時>>105も。]
だってお祭りなんて逃しちゃもったいないじゃねぇか。 …いーんだよ。俺は眠ることで頭ン中調えてんの。 見てろって。 今にジリヤのこともあっと言わせてやっからさー。
[いつもの調子で、そう返した。何時になったら、と言われたら頭をかいて]
……ん。そだな。もうちょい、待ってくれや。 …………いつか、恩返しするからさ。お前にも、この村にも。
[外出している時に口煩く言われても。>>104 気にかけてもらえる事は嬉しかった。申し訳なさも、一緒に]
(117) 2015/05/26(Tue) 14時頃
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[漠然としたプランは幾つかあった。物書き。学者。事業家。 幾つか真似事をしてみては、紙を丸めて捨て続けた。 そして、それを表に出す事も嫌った。 それが本当になる事を恐れたからだ。本当になった時の事を考えると、様々な不安がビジョンを塗りつぶす。 適当な言葉でお茶を濁して、それを乗り越えられる自信がやって来るのを待っていた。]
………雪鬼《スニェク・ディアボル》。
[何気なく、ポケットの中のくしゃくしゃの冊子を取り出す。雪鬼についてまとめたノート。 暖炉で熱した火かき棒。]
…溶かさねえとな。俺ン中の雪も。
[そう、小さく呟いた**]
(118) 2015/05/26(Tue) 14時頃
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—宿屋—
[宿屋について間もなく用を済ませに行ったオスカーと別れ。自分も適当な席に座る。 近くのメルヤの様子を時々伺いつつ、自分は温かいスープを頼む。 酒…は飲まない。格好をつけるとかではなく、単純に飲めないからだ。
…その間メルヤと言葉を交わしたろうか。 暫くすると、外の風が強くなるのが解った。]
………あーこりゃ……吹雪く、なあ。
[嫌な予感を覚えながら外を見やる。 ここが宿で良かった。いざとなれば泊まれるだろうから。だが——]
早く止んでくんねーかなぁ…
[胸騒ぎが、止まらない]
(130) 2015/05/26(Tue) 22時頃
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— 回想・ジリヤと —
[ご馳走、と言いかけて訂正したジリヤに小さく笑いかけて飲み込む。そして両手を上げて降参のポーズをしながら]
へっ、まあ可愛い女の子とお近づきになれりゃ最高だけどさ。それ以上にお祭りって奴が好きなんだって。 ……何時か、必ずさ。
[やがて、テーブルに戻ろうとする彼女からの不意打ち>>133に目を丸くする。押し付けられたそれをまともに、文字通り食らって。目を白黒させて味わっているうちに、彼女は手を振って行ってしまったのだった。*]
(142) 2015/05/26(Tue) 22時半頃
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— 現在・宿屋 —
[スープを飲んでいると、大きな影が傍に立った。>>138 その姿は暫く見ていなかったものだが、直ぐに誰かは解った]
…アラン。あんたも戻ってたのか。久し振り。
[にっ、と笑って手を軽く振る。]
ああ。今はまだこの村にいるよ。そろそろ動き出そーかと思ってるトコさ。 あんたは…やっぱ祭りで戻ったのか?仕事の方はどんな感じよ?
[自分より遥か先を歩くように見える男の前でも、努めて飄々と振る舞う。 後ろめたさを圧し潰すように]
(144) 2015/05/26(Tue) 22時半頃
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へえ、仕事。そりゃ何と言うか…不思議な偶然もあったもんだなー。 ま。でも。久し振りに会えて嬉しーぜ。
[どこへ行くか、と問われれば>>157目を閉じ、頭の後ろで手を組む。]
んーー。そだなあ。…学をもう少し身につけたいんだよね。 モスクワも、サンクトペテルブルクも、あるじゃん、デカい図書館。 とにかく、………村を出るとこから、だよな。
[後半はまるで自分に言い聞かせるように。それを実行に移せる度胸はまだない。瞼の下で眼球は泳ぐ]
(164) 2015/05/26(Tue) 23時半頃
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『 さて。「キミ」が行かないなら「僕」が行ってこようか。 』
[ 外は吹雪いてきている。
檻の中に閉じ込める準備は整いつつあるのだ。
だが、同時にここには人が多い。
見つからないように人を欺き、狡猾に操るにはどうすれば良いだろうと。
人間にも人間で時たま獣らに惹かれてしまうような者はいたけれど。
宴の始まりは自分達の手というのも一興。]
『 さて。どうする。 いい案はあるかな。 』
[侵食は進みつつある。
こうして媒体の意識が覚醒しているのに、囁ける程度には。]
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え、マジで。いいの?
[思ってもない申し出>>170に目を瞬かせる。 普段であれば、何かと理由をつけて尤もらしく断っていただろう。 だが、祭りのせいか、吹雪のせいか。リーは首を縦に振った]
そりゃあもう、アランがいいってんなら是非お願いしたいね。 案内までしてもらえるとかありがたいって…
[アランが自分の肩を叩いたのと同じくらいだったろうか。 ヒステリックな叫び声が聞こえて来たのは。>>167]
…あれが雇い主って奴か…?大変だな、あんたも。
[そう言った声はその場を後にする彼に聞こえたかどうか]
(174) 2015/05/26(Tue) 23時半頃
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(大物ッつってもああはなりたくねぇな)
[そう、考えながらぼやりとそちらを見ていると、"雇い主"に盛大にぶちまけられる水>>171]
…っひゅう。
[見ればそこには長髪のランタン職人の姿があった。流石に寝起きの機嫌の悪さの事など知らぬから]
…あの先生もキレるってすっげえな…
[そう、呟いた]
(179) 2015/05/27(Wed) 00時頃
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─???─
『 料理は得意? 』
(ああ、そうだ、ごはんを作らなきゃ。……どうして、だっけ)
『 「キミ」の作った料理が食べたいな。 』
(そうだ。そう。あのひとが望んだから。私の作った、料理…私の…わたし、の。)
[知っている誰かの知らない声が、麻薬のように脳の芯を犯している。
甘ったるい倒錯感が少女の意識を曖昧にする。頭の中の誰かと自分が、じわり、と、混じり合う感覚。
彼の問いに、答えなくちゃ、ならない。]
『 「あなた」は誰がいい?
大切な先生かしら。久しぶりに会ったお友達?──ああ、それとも 』
『 あの、雪の妖精みたいな、幼馴染? 』
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[傍観者を決め込もうと思っていたが名を近くで呼ばれて>>188無視するわけにも行かず。 のろのろと立ち上がってランタン職人を止めにかかる。]
ちょい、先生、そこまで、そこまで。
[そう言ってアランが抑える>>195脇から上がった足を抑えにかかる。内心は、相当びくびくものだ。こりゃー死ぬかもな。自分も。なんて頭の角で思ったりする]
(197) 2015/05/27(Wed) 00時半頃
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[赤い紅い微睡みの中、唐突に少女の意識が浮上する。
ここは?
一体なにをしてるの、私。
今の声は、だれ。
溢れるように割り込んだ思考に、脳は勝手に混乱する。足がガクガクと震え、制御の利かない少女の身体はその場に膝をついた。
咄嗟に視線を巡らす。
知っているはずの叔父の家なのに、そこが何処なのか認識出来ない。
ただ、一つだけはっきりしている事実がある。目の前に、その叔父が居て。────伸びたその両手が、指が、自分の頸を締め上げている、という事だ。]
────っ、お、じ、…さ…
[ひゅう、と喉が鳴る。息が出来ない。
力の抜けた手から、からん、と何かが落ちた。つられるように視線が床に落ちると、転がっているのは肉切り包丁だ。どうして。どうして、こんなもの。]
『すまない…ケイト、兄さん、すまない…!』
[泣きながら叔父が両手に力を込める。
ぐ、と喉笛が押し潰される。声なんて出る筈無い。次第に細くなる意識に、パルックの泣き声だけがいやにはっきりと届く。
殺さなきゃいけないんだ。
雪鬼《スニェク・ディアボル》は、殺さなきゃ、いけないんだ。そう。]
(ちがう。わたし、雪鬼なんかじゃ。)
[じゃあ、何故?
肉切り包丁で何をする気だった?ぐるぐると回る視界に、歯車の音。
どんどん遠くなる意識の中、ふいに脳裏を過ぎった何か。陽光を跳ね返す、金の、柔らかな──]
────……す、けて、
…シ………オン……
[ぶつん。]**
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…っふーー。
[二人掛かりで漸くヴェスパタインを取り押さえる。なんとかして彼を丸い男から引き離して息を吐く。]
いやあ…流石に顔はまずいだろ、顔は。うん。 いくら喋れる豚でもな。うん。
…しっかし。もう大分遅くなって来たよな。 俺も部屋、借りるかな…
(202) 2015/05/27(Wed) 00時半頃
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[ヴェスパタインが落ち着いたか寝入るかしたなら、その場を離れて宿の主人に部屋を借りる事を頼んだだろう。 この吹雪では帰るに帰れなさそうだったから。
料金は…ツケで。]
(203) 2015/05/27(Wed) 01時頃
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[そうして、その夜を終える。次の朝に何が待っているか、知らずに。
いや、あるいは気付いていたのかも知れない。 それでも、まだ信じられずに、 いた*]
(205) 2015/05/27(Wed) 01時頃
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[ いつだって、何にだって。
自分は、一番には、なれない。
足を突き動かす衝動の名前は分からない。
ただ、何かに誘われるようにしたつま先を差し出していた。
唇は閉ざしている。
運が良かったのか、周囲に人影は無い。
けれど、鼓膜を揺らす囁きは聞こえる。]
たいせつな、せんせい。
ひさしぶりにあった、おともだち。
[ 幼い子供のように囁きに倣って繰り返す。
誰だ。それは。何だ。それは。
俺は、「 あの、雪の妖精みたいな、幼馴染? 」]
──────ぁ。
[ ぐらり。
逆流する世界に落ちていく。
背筋を這うのは爛れた掌。
氷のように冷えた指先が思考を凍てつかせていく。
まるで硝子のように。
破片のような鋭さを持った眼差しは思考を停止させる。]
パルックさん…何して…ッ!
[絞り出したような声を放つと同時に地を蹴る。
捨て身の攻撃で身体ごとぶつかれば二人で縺れ合うように倒れ込んだ。
肉切り包丁は自分の後ろ手にある。
動揺したパルックを宥めるように声色は穏やかだ。]
ケイトが雪鬼《スニェク・ディアボル》な訳ないじゃないか…!
落ち着いてよ、パルックさん!
[何かの間違いだ。
そう訴える。
男の表情はきっと見えない。
ただ、温度の無い双眸が、見下ろす先にあるのは二つの双丘。
パルックが何か喚いている。
だから貴方を落ち着かせてあげる為に、囁く。]
『 「よく見て。誰が────雪鬼《スニェク・ディアボル》か。 」』
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