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サクラさん、じゅりるりさん、mayumayuさんは先日ぶりです。
はまたんさんはフルウ・ワ聖乙女1村とかぶりです。風のカスパルでした。
(so)さんはヨアヒム魔王城大パニック村以来です。笛吹きカルヴィン君でした。
葵さんは瓜の英雄村で御一緒でした。幼女エルヴァイラでした。
motimotiさんは夏、だったね村以来です。チサちゃんでした。
LittleCrownさんはスピンオフの凍れる水車と奇跡の夜村で御一緒でした。ぼっちロランでした。
他の方は初めましてで宜しかったでしょうか。
違ったらすみません。
【人】 鳥使い フィリップ [ヒュー――] (26) tetra 2013/02/25(Mon) 23時半頃 |
【人】 鳥使い フィリップ あそこ……だな。 (27) tetra 2013/02/25(Mon) 23時半頃 |
『オダマリ――』
[ベルベットが、一番神経を使う段階で話かけてきたドナルド団長
――そう、あいしてる。
[
ましてや豚に『愛する』なんて、
御名方が亡きジェニファーへ告げていた言を、
ただ、口に出しているだけ。]
[鸚鵡のように言葉を確かめるように。
その言語の意味を分かりかねるといったように。
青年は、虚ろな瞳を向けている。
否。御名方と、同じ顔に対し、向けていた。]
……。
[
それは哀しい程に無力で、呼吸も遮るに至らないし、
痛みすら感じない。 無駄な牙。]
………。
[御名方の名を呼ぶ青年を抱き上げ、寝室へ連れて行く。]
――歳三、 お前の分まで可愛がってやるよ。
この豚を。
[同情も何もない。
所詮、長い生うちの、暇つぶしでしか無いのだから*]
[彼女が息絶えてしまえば、静かに肩を震わせる…]
……はっ…ははっ…あはははははっ
[彼女を抱き締めたまま笑えば、天を仰いで笑い続ける。]
これが…これから俺が望んだ復讐劇が始まるというのに……。
いいじゃないか……クラリッサは何も知らないで逝けたんじゃないか。
もう……どうでもいい……。
[笑いが止まれば、喪われていたはずの左腕はいつの間にかもとに戻り…。]
クラリッサ、俺の、俺の悍ましい姿を見ても君は同じように接してくれたか?
いや、くれない、君もきっと俺を化物と罵り、去って行く…遅いか……早いかの違いだ……。
だから……
[姿が変わる……いつか誰かに見せた上級モンスターとしての姿。
褐色の肌、尖った耳、口から零れる牙…。]
……そして、ここから先が、見たモノは既にこの世にいない、肉を喰らう為の本当の姿…。
[まだ続く、変わる、その身が静かに変異を続ける。
上級モンスターではない、獣の姿……。
半分人間の血が残る彼は本来は上級モンスターなどと上品なモノじゃない。
腕、背中、顔、全身に黒々とした毛が逆立ち生えて…。
その姿は人とは程遠く、日本足で歩く狼の如く…。
触手は左目から顔面の左半分を覆い隠す。]
……醜いだろう?
でも、君は逃げられない……逃がさない…。
俺と、ずっと、永遠に一緒に……
[鋭く伸びた爪は、その身体を切り裂いて…
ぐちゃり……ぐちゃり…味わうように……愉しむように…。
肉を、骨を、腸を貪り喰らう。
ぐちゅり……ドクリッ…ジュル……ガリガリッガリッ…。]
……柔らかい…とても柔らかくて美味しいよ?
でも……何故だろうな……少し塩気が強い気がする……。
[血を啜り、肉を喰らい、骨を噛み砕く。
残るのは頭一つだけ……。
獣は静かに自分の心臓を腕で貫いて、中から小さなルビーの様な真紅の宝石を取り出した。]
クラリッサ…俺も喰べてくれるか?
[そう呟くと、元の騎士団長としての、人間の姿へと戻る。]
【人】 鳥使い フィリップ―エピローグ〜フィリップside〜― (45) tetra 2013/02/26(Tue) 11時頃 |
【人】 鳥使い フィリップ ズリ、エルッッ!! (48) tetra 2013/02/26(Tue) 11時頃 |
【人】 鳥使い フィリップ[自分が出来ないと報告したからいけなかったのだろうか。 (50) tetra 2013/02/26(Tue) 11時頃 |
【人】 鳥使い フィリップ[コリーンの瞳を閉じる――。 (51) tetra 2013/02/26(Tue) 11時頃 |
【人】 鳥使い フィリップ[鳥たちの聲を聞きながら、バルコニーへと向かう。 (52) tetra 2013/02/26(Tue) 11時頃 |
【人】 鳥使い フィリップ[ソフィアは受け入れてくれただろうか。 (53) tetra 2013/02/26(Tue) 11時頃 |
【人】 鳥使い フィリップ―エピローグ〜セプテント共和国〜― (55) tetra 2013/02/26(Tue) 11時半頃 |
― 視るだけの世界 ―
『――視ないで』
彼女が最期に願った想いがあるからこそ、背を向けて座る。
その行為に意味はない。
眼が何処に向こうとも、其処の世界を視る自分に見えないものはない。
けれども、背を向けた。
咀嚼する音も、泣声も何処か遠い。
有り触れた音。
この世界は終わっていく。
過ぎ去っていく。
其処には嘗て男の生きた国があった。
そして逃げる者は逃げ、死ぬ者は死んだ。
壊れて朽ちていった者。流されて消えていってしまった者。
多くの生き物と、沢山の無機物と共に、国は消えた。
それでも尚、視る事は止めなかった。
人ならざる者が押し寄せて、何処からか来た多くの人間がそれに抗していった。
月日が過ぎた。
沢山の月日が過ぎた。
ただ視る。
ピッパのように声が届く存在も時たま現れたが、多くは彼を見咎める事も聞き付ける事もなかった。
そして彼は視続ける。
そこから動かずに、隅々まで視続ける。
月日が過ぎた。
視ているだけだった。
身体は、椅子は、手足は、眼は、何もかもが希薄で、在るのかも判らなくなっていた。
それでも彼の視界は其処の世界を捉えていた。
地から生まれる草木の息吹、
天から注がれる雷雨の煌き、
荒れた土地に囲いができ、建物が建った。
人が行き交い、暮らしが見えた。
月日が過ぎた。
わけのわからないなにかが、
わけのわからないなにかで、
わけのわからないなにかだった。
覗けば、理解はできた。
人の手に拠るもの。
それはすごく、わけのわからないものだった。
月日が過ぎた。
嘗ての世界などとは遠くかけ離れた世界。
其処はずっとずっと進化し続けていた。
此処は何も変わらない。
此処があるのかもわからない。
視ている彼は、彼であるのかも。
彼とはだれ。
なまえをしらない。
嗚呼。
なまえ、つけわすれ、た。
そして月日が過ぎた。
人々は今を謳歌する。
過去を思い返し、未来に心を馳せる。
彼らは、視られている事を知らない。
気づこうともしない。
気づく、必要もない。
月日が過ぎた。
視ているのか、視えているのかもわからない。
其処の世界はまだ、続いている。
此処は、あるのだろうか。
此処に名を。
名があればこそ、此処は在る。
此処は――
――いつか。**
我侭な君よ、さようならだ。
[身勝手な"ボク"からの、別離の言葉。世界を別った二人だけの――**]
[――……ほんの、僅かな時。]
(何時までこんな事を。)
(いつまで、逃げられる?)
[侵食。]
[侵食。]
[僅かに残された時間。]
[――ミナカタを喰らい尽くすまで。
期限のある、限られたセカイでのしあわせ。]
腹減ったなぁ…… もうすぐ、
(もうすぐ?)
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