人狼議事


270 食人村忌譚

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視点:


[愛を失った夜、愛する者の肉を独占したくて堪らなくて。
女陰と乳房を望む女に掴みかかりたい気持ちが溢れてしまいそうだった。

男根を優しく包み込む女陰も、慈愛でもって掌を押し返してくれる乳房も。
己を見つめる目玉も、可愛らしい声を紡ぐ唇も、乱れる髪の一筋も。
感情が詰まっているだろう脳髄も、生きていた証の心臓も。
全部、全部全部全部全部全部全部余す事なく全てを己のモノにしてしまいたかった。
しかしそれは叶わぬ願いだった。
この村でそれを口に出せば罪人として裁かれるのは自分である。
それもいいだろうと考えはした。

考えはしたが、食われるのならば愛する者に食われたいと、そう願ってしまうから。
節の目立つ指や、弟を見つめる目、考える脳味噌、そして心臓を食べてくれたのなら弟の中で生きていける。

だけど、もっともっと、と求めるのだ。
汚物に塗れた腸や精を吐き出す陰茎に睾丸。
血液の一滴すらもその身に取り込んで欲しいと、そう願ってしまうから。]


[愛する者を独り占めしたかった。



     愛する者だけに私の死体を食べて欲しいから。]


[男は弔い肉を受け取ってもそっとその肉を処分する。
愛を失ったあの日から村人を食べる事が出来ないでいる。

きっと錠ならば美味しく食べられるだろう。
彼は男にとって何よりも大切な家族だから。

ゆりも食べてしまうだろう。
複雑な胸中はあれども、あれも娘だと分かっている。
嫉妬心に苦しんだりもするが、情がそこにないわけではないのだ。
あの肉を食らえば初めて娘の存在を認識して喜びを覚えるのかもしれない。
そこには確かに愛はあったのだと初めて知る事が出来るのかもしれない。

そうなればきっとまた独占欲が湧き出て誰にもその肉を与えたくないと思うのだろう。
只、そう思えども実行に移してしまう勇気はない。
臆病な男は思うだけで動かない。
仲間がいなければ動けない臆病者なのだ**]


[山菜煮と、米と。
人の肉より、余程美味い。
糞尿の臭いに塗れた腸
膏ばかりでぐにぐにと噛み応えの悪い皮
男たちの硬い肉
骨と皮ばかりの老人の其れも
弔いという名目がなければ、口になどしたくない。

母は居らず、父もわからず
近しいものの居ない自分には
人を食べたいという慾がない。

誰ぞが食べたい
何処を食べたい
聞くたびに、ススムの胸は苦しくなる。

この村の風習に染まり切れない自分を
責めるような其れ。
居たとしても、自分は縁者を食わぬだろう]


 僕は、僕は、  僕だけが

 僕だけが。きっと違うんだ。
 僕だけが。
 どうしたら、何時にも、 何処にも

 いられない。

 僕は、どうして――


[苦悩の声を聴いたものが居ようなど
その時のススムは、知る由もなかった**]


    ー        −

[母親は『捨てた』つもりか『預けた』つもりか。
表向きは薬師の継承者になり得ると踏んで任せた子供。

しかし最初から、母親の罪を識っていた薬師は
罪人に己の種を撒き新たな罪を産ませていた]

 せんせい。何でミナカタって言うの? 
 名前はどうなるの?

[問うた記憶の中の返事はいつも同じ]


『ミナカタは“皆を騙る”からさ。
わしたちは村人の命を助けもするし、殺しもする。

膨れ上がって立ち行かぬようになれば村は滅びる。

必要なところを間引いてやるのもお役目だ』

[その意味を知るのはもう少し先。
夜中に訪れる患者はいつも女。
切々と涙で語る物語は似たり寄ったり、結末も。

鬼灯から作った堕胎の妙薬。
堕ちた子供は何処へ流されていったのか。

源蔵が成長せぬのはきっとああやって消えたからだろう]


『わしらは代々村人皆を騙って生きていく。
名前など必要ない。

村の闇の1つに生きるのに、自分など必要ない。

 不要だと思ったら間引くのも大事なお役目』

[酒を飲むと豹変する先代は嫌いだった。
そしてそれ以上に自分自身が嫌だった。

自分の為に生きることも出来ず、
村の為に名も棄てて、村の為に村の為だけに生きるなど。

不要になった者を間引いて良いと言われて。

最初に間引いたのは先代だった。

まるで抑え込まれていた蓋が一気に開いた解放感。
誰も知らぬ昂揚は誰かに教えずとも良いものか。
独り抱えたままで良いものか]



[──────そんな事すら判らぬほど。

 罪を犯す果実は計り知れぬほど甘いのだ**]


[親の記憶は無く
村人達との繋がりを、何処か壁一枚向こうのことと
他人事のように感じている
羨む心地は無くもない。

ススムなりに、毎日勉学に励むのは
自分にしか出来ぬ事を探し
雄として以外の役割以外を手にいれるため]


子を作って、役目を終えたら食肉になって
……人間と家畜は、何が違うんです?

[学び舎に通い始めた頃
精通を迎え、女を紹介された頃
其々に尋ねた事がある。
各々の返事はどうだったか
問うていい内容ではない事を、2人目で理解して
それ以降は誰にも口にしてはいない]


[彼の望む家族像には程遠い。
向上心は方向性を違えていて
日に日に、村へ対する疑問ばかりが増えていく。

自分は、此処にいるべきでは無いのかもしれない
永遠に誰とも分かり合える気がしない

自分だけが人を美味いと思えない
自分だけが人に喰われたいと思えない
自分だけ

いつか、気付かれてしまったら
そんな恐怖を抱えたまま
今日も何食わぬ顔で、村人の真似事をする。

解決の糸口を、探しながら**]


[人間と家畜はどう違うのか、と問われた事がある。
色々と考えが巡る。
違いは感情を持っている事だろうか、と考えて違うと否定した。
家畜とて屠殺されるとなれば泣く事もある。
ただただ無為に殺されているわけではない。
彼らとて感情はあるのだ。

子を作り、役目を終えたら食肉となって。
どこも違う処などあるまい。

敢えて言うのならば。]


[家畜は同族食いなどするまい。]


[ただ、そこだけの違いだ。
それを口に出す事はなかったけども。
この村でそれを口にするような人物の末路はどうなるのか考えるまでもない。
弟を一人残すわけにはいかないのだ。]

 ……死んだ人を食べるという事はとても神聖な行為ですから。
 それを疑問に思ってはいけませんし、疑問が胸に溢れても口に出してはいけませんよ。
 それが貴方の為です。
 私はまだ貴方を食べたくはありません。

[だからこの時はそう答えたのだった*]


[この村の男も女も古くからの命の巡りに
何の疑問も持たなかった。
その疑問に持たぬ者の中に、
俺も確かに含まれていて、間引きに仄暗い愉悦を
独り抱えていた頃の事。

疑問を持つ者がいた]

 へぇ……。

[どうしてそんな事を聞く?とは尋ね返さず、
返した俺の表情は普段とはまるきり違う狂気の一端を
唇に浮かべたまま、ニヤと笑う]


 何が違う? そんな事考えるか考えないかだ。


 家畜も村の人間も同じだ。
 いや、群れを作る動物とこの村の人間は同じ。

 群れを守る為の統一の行動に疑問なんて持ちはしない。

 だからお前は今、家畜から人間に成った。
 おめでとう。

 だが気を付けろよ。
 群れは群れを乱す特別な考えを嫌う。
 気付かれたら群れを守る為に排除される。

 群れの中で自分を殺して従い続けるか、
 群れを嫌って行動するかは好きなように。

 あ゛?
 何でそんな事話すのかって?


 気付いて俺に話したんじゃないのか?


[くく、と喉震わせて彼を見つめた瞳に宿るのは
殺意でも憎悪でも脅す様な圧迫感を
感じさせるものではない。
どろりと、どの常識とも違う異質さを蕩かした色。

それでも人差し指を立て、シーっと秘密と示すこと位は
忘れない理性よりも戯れ。

その後、彼から問われることは無かった。

そして村から糾弾されることも無かったから。

俺がこの群を乱す可能性のある
異質な特別を間引くことはしていない]


[それをしない理由の1つに
彼の疑問に思うところがあったから。

別段この村で暮らし、薬師として生き、死んで
誰かの腹に収まるのも良いだろうと思っていた。

だがこの村を、家畜、動物の群れと称して気が付いた。

死んで誰かに食われれば、またこの村に生まれてくる。

人間の皮を被った家畜の群れに]


[ぞぅとした。
嗚呼、本当にぞぅとした。

俺は特別だと理解して、間引く歓喜に震えても。
所詮この群れから逃れられない。

そんな気味の悪いものあってたまるものか。

俺は家畜を間引きたいのではない。

人間を殺したい。
人間を殺して食ってみたい。

その為に……死んでも連れ戻されるこの村なんて。
                  ……要らない]



[不要なものを間引くのが俺の役目。
俺にとって不要なものは……。

この想いは未だ誰も知らぬまま。
淀んだ血と臓物の中に埋まったままだ**]


[彼らの答えを聞いてから
村の人間はススムの中で家畜と同列になった。


先生の教えには、素直に頷き
ミナカタには、同じように人差し指をたてた]


[自分だけが人であるのだ。
其れを知られてはいけない
群れを嫌った所で
生活できるだけの力がないうちは
家畜の中に紛れて暮らすしかない
だから
教わった通りに、身を潜めている。

気取られては、群れに排除される。
実際注意勧告はされてしまった。

未だ、自分は 生かされている。
けれど、今年でもう18になった。
家畜を捌く方法も教わった
生活に必要な知恵も備わった
後は実践が伴えば、群れは



不要になる*]


発明家 源蔵は、メモを貼った。

2017/11/23(Thu) 21時頃


【人】 発明家 源蔵

―― 朝:村の路で ――
[男の一日は 外歩きから始まった。
本冷えにはまだ遠い空気の中、それでも首の周りに端切れのような布をあてがい脆弱な気管支の吐き出すけぶり。けふ、と追ってもう一吐き。

透き通る朝に>>#2紛れ込む女歌。 ]



[ちいさな男は、それを口ずさむ女の横顔を見、
過ぎていった背中を見て、
追いでもするように足を踏みだし、

三歩もいかぬうちに踵を返した。
憑かれたような女の後をつい追ったこと苛立つように足早に、
ただ180度 進行方向を違えただけの目的もない足向く先]

(73) 2017/11/23(Thu) 22時頃

 後は滴る温い血があれば……。

[飢餓を訴えるのは喉か心か]


 本当に。
 
 この村は……いや、群れは終わりだな。

[随分と不要な者が目立つようになった。
それが素直な感想。

ぽつりと漏らした感想は。

疑う事も聞こうともしない群れには聞こえない*]


[風が攫ってきたのだろうか。
誰ぞの呟きが聞こえた気がして、見渡した]

 ……?

[群れの終わりを告げる不穏な声。
神通力が使えるわけでもない、ススムは
空耳だろうかと僅かに首を傾ぐ。

ミナカタに出会ったなら、声の元もわかるもの
学び舎に向かうまでに
彼に出会い、言の葉かわす事はあったかどうか*]


【人】 発明家 源蔵

[歩幅は、通常の男身丈と比べれば狭く、
子供に比べれば大幅に大きい。
たった、た、 と つっかけが地面たたく音は
容易に空気を震わせた。
だからか、男はこんな背丈のわりに、
誰かの視界のなか>>86へは割合うるさく入り込んでいく。]


 よう、石動  今日も寒いな

[は、 と大きな白煙を吐き出すさまは
子供は風の子――だとかを体現し、一方で]

(92) 2017/11/23(Thu) 22時半頃

【人】 発明家 源蔵

 なに、どうせどこもかしこも玩具みたいにぼろっちぃ
 今年の冬はきっと去年よりも寒くなるからな、
 本当の冬が来る前に少しは慣らしてやんなきゃ、
 すぐくたばる

 錠もそうだろ、
 出来るうちはやらせとかないと 弱るのが早いってさ
 ほら、あれのとこの、石女になった牛
 昨日潰したと聞いたよ


[>>0:6仔を産めなくなって雌牛は昨日潰された。
そんな豪勢な話が噂になって飛んだのを 小さな男は当たり前のように拾い、けれど文字にはしなかった。個人の財産だからだ。]

(93) 2017/11/23(Thu) 22時半頃

【人】 発明家 源蔵

[男は、とかく、気の強い一時期があったもので
いつだったかの慰めじみた言葉にも険のある眼差しをむけたものだ。]

 こんな形して何に役立つことがある
 石女だろうが、
 慰みものになるくらい遣い道はあったろうに、
 俺じゃあ飼い殺しにされる犬畜にも劣る可愛げのなさだ
 ―― まあ 噛みちぎるくらいの面白みはあるつもりだがな


[わらい捨てるように言い、
それでも、けれど、>>87付き合いの長さもある、
穏やかな物言いをする石動を疎んじていたわけでは決してないものだから]

(101) 2017/11/23(Thu) 23時頃

【人】 発明家 源蔵

 好きなら、何度でも、
 それこそ勝手に上がって目を通しても、
 俺ぁあんたなら構わない

 ……―― 記録をよむのも、
 何が楽しいかわからないがねえ
 こんなもんは今生きてるやつらには墨の無駄遣いも一緒
 そうだろう、目の前の人間に聞きゃあいいんだから
 
 
 これに心をよせていちゃあ、心配するだろうよ

[弟が。  とでも続きそうな物言い。
言い切らないその中に含まれているものは、やはり付き合いの長さがあればこそ容易に掬い取れるのだろう一場面だ、]

(103) 2017/11/23(Thu) 23時頃

[視界の端に捉えたの薬師の男
先ほど聞こえた声は彼の声によく似ていた。]

 誰かに殺されるくらいなら、いっそ私の手で。

[殺してその肉を食らってしまいたい。
何度そう思った事か。
寝ている弟の首に手を掛けた事もある。
しかし男に弟を殺すなんて事が出来るはずもない。

甘え、縋り、頼られる事に安堵を覚えているのだ。
弟には自分しかいない、そんな幻想に囚われているのだ。

死んで置いて行った愛した女とは違う。
誰でも受け入れ誰をも愛したあの女とは違う。

只、一途にこちらを見ている弟に依存しているのは己の方。]


【人】 発明家 源蔵

[甘やかしすぎたとの言葉に大げさに眉を跳ね上げさせた]

 おや、麗しのあにおとうと仲を引き裂く悪役が必要かい
 善薬毒薬煎じられる魔女ならちょうどあそこに一人いるぜ


[>>99>>100寄って下がっての眉を見上げ、おかしげにわらって。
>>94視界にいる馴染みの人影へ、
この時ばかりは子供らしいしぐさで大振りに手を振った。おうい、と呼びかけるような、手の振りで。] 

 あれなら 兄離れ弟離れの薬ぐらいは持ってそうじゃないか?

 まあ、いらんと思うけどな
 家族思いのなにがわるいわけでない、
 死んだとしても、望まれれば、食われれば、五体満足に戻ってくるだろ

(111) 2017/11/23(Thu) 23時頃

[離れようと向けた背に、風に乗って声が届く。
あの真面目一辺倒で弟の錠を大事にしている男の、
いや、大事にし過ぎているからだろう。
その声は心からのものだろう。

猫ではないが、思わず喉が楽し気に鳴った]

 群れの中でどれだけ庇っても。
 庇いきれない時だってある。

 大っぴらに手に掛けることが赦されるのは。

[儀式と罪人を裁く時。

もっとも、錠が裁かれるような罪を犯すとは思えないが。
漏らした呟きが風に乗るかどうかは知ったことではない。
彼が耳を塞ぐかどうするかも。

ただ人間になるか、家畜になるか。
何処を目指すか見定めるだけ*]


 嗚呼、それとも。

[お前が咎人にでもなって彼に喰われるか?
なんていつにもなく狂気が顔を出すのはどうしてか。

ミナカタを継ぎたいと草の束を持って帰った娘のせいか。
もうこの村に、ミナカタは不要だと告げたら。
どんな顔を見せるだろう、なんて。

愉快な事を考えたからだろうか*]


【人】 発明家 源蔵

[望まれれば。食われれば。
今世で、食うを厭われるような悪さをしでかしたわけでなし、
食われれば戻ってくるだろう。
そのときこそは、生きる時間のすべて五体満足かもしれないではないか。

そうとまでは口にしない、
それは当たり前のように村にはびこる因習で、教えだからだ。

 育たなかった両の腕を組んで、年齢相当の言葉の調子で男は言う。
言葉裏、先代の薬師の“教え”>>0:135>>0:136を携えて*]

(125) 2017/11/23(Thu) 23時半頃

 私が咎人として死ぬのならば、この肉は錠にだけ食べてほしい。
 他の誰の口にも入れさせたくはないのだよ。

[だから素直に咎人として裁かれ殺されるわけにはいかない。]

 願わくばお互いを食いながら死ねたら、それが一番幸せだろう。
 そのような事が可能ならば、だけどね。

[お互いの目玉を食べて、唇を食い千切り、腹を裂いて。
どれくらい生きていられるのだろう。
ゆっくりと味わいながら弟を体内に取り込みながら、弟に食べられて彼と一つになっていく。
それは甘美で素晴らしい考え。

嗚呼、それが叶うのならばなんでもするのに。]


【人】 発明家 源蔵


[>>127懸念のありどころへ軽く首を傾げ]


 弟離れもできてないのに
 自分の死んだあとも生きて別離を長くしてほしいとはまた、こじらせてるぜお兄ちゃん

 後追うように死んでほしい、離れずに、
 後の世もまた後の世も 兄弟縁の続く限りに幾度でも、
 と素直に思えばいいのになあ


[とは口で言うものの、掘り下げる腹積もりもない調子。
「教師石動殿の四角四面の生真面目な優しさだ」などと軽口にし、
ふうと息を吐き出し、けぶる白に視界を埋めた。

弟離れできないほどに可愛いのならば、悪くないと思うのならば、。
可愛げある弟を飼い殺ししたとてさほど悪いことには思わないが、
 当人、あるいは当人たちにとっては、そうではないのだろう。]

(140) 2017/11/24(Fri) 00時頃

[切実な願いはこの村ではそれこそ歪な願い
椅子を押して、一緒に崖から身でも投げたら?
なんて提案したら、弟の事となると目の色を変える
この男はどんな表情をするだろう]

 そんな事、ぺらぺらと垂れ流してたら
 食う前に殺されるぞ?

[目の前の源蔵に聞こえている様子はなさそうだが、
ついぞポロリと零しそうで呆れた視線を向けてしまった]


 それなら、特効薬を見つけたとでも言って
 自分の目を抉って食わせてやれば?

 生きた肝臓も薬になるって言うしなぁ。

[食って食われて。
閉ざされた二人だけの世界を望む姿。
彼も人間でも家畜でもない、異質な者。

不要かどうか、分類は今は避け。
何処へ向かうか足踏みしたままの男を
見つめる視線は見世物小屋を覗くに近い*]


【人】 発明家 源蔵

[さて。白い視界の薄れたなかに件の魔女>>133
石動の>>139用向きを告げるのをまって、]


 来なすったな “ミナカタ殿”

 なによりかにより、
 石動の兄には兄離れ弟離れの特効薬が必要かもしれないぜ
 なんぞそんな面白い薬効はないものかい


[くつくつと笑う調子を隠さずに言う、
無いだろう見越して無理をいうのは、時折やる、男の悪い癖だ。
「そんなら背丈の50は伸びる薬はないものか」などと、
必要な薬を尋ねられた際の悪ふざけは幾度か、繰り返した。
>>0:136どこかよぎる「憐み」を楽しむような露悪的な楽しみは、けれど、特段悪気の合ってやるわけでもないから質が悪い] 

(143) 2017/11/24(Fri) 00時頃

 恋の病も患い過ぎると命を落とすと言うからな。

[その果てに肉も口にしてくれなかったら
どうするつもりかとも思うたが。

楽しそうだから放っておく*]


【人】 発明家 源蔵

 そいつぁ覇気がない答えだな 今代の
 先代を越えてみせようとの気概がほしい
 新薬のひとつやふたつやいつつむつとお………

[最後はもはや呟きのようになるあたり、
次いだ言葉に関心がうつりつつあるも分かりやすい]

 しかし、恋か  こいね、こい 恋とは また 


[観察するように>>146見上げた薬師の顔から、また、石動の顔へと視線を移し
しげしげと眺め「言い得て妙だな」とごちたあたり、得心したのは伺えよう。
当月を意味する文字のした 「石動、その弟 錠を慕う」――などと記すことがよぎるあたり、この顔合わせはいかにも、何者にもなる前の子供の時分を思い起こさせる]

(158) 2017/11/24(Fri) 00時半頃

【人】 発明家 源蔵

 ああ、そんで、俺のぶんな
 咳止めと、熱冷ましと あれ あれがほしい
 いつも飲むのがなくなってしまった
 飯時に飲む あの苦い薬湯

[玩具じみているのは見た目はもちろん、内腑もだ。
容易に荒れる胃の腑に入れる薬茶は長く使いすぎて、
きっと腑分けしてみれば胃も腸も
色もにおいも薬湯そのままだろうと思うほど。]

  
 それは、いま、お持ちか? “ミナカタ、殿”


[>>150敬意の表れように疑問を呈されども、否、呈されたからか。
“殿”に子供じみたアクセントを添えて、
持っていないのだろうとあたりをつけて態と口にしたのは、
もう久しくは見れずにいる、問いの後に詰まった表情を楽しみにしてだ。
その薬湯はそう遠くない日に用意してもらったばかり。
硝子板の奥で さて思惑通りかは、と子供の眼が細くなる*]

(159) 2017/11/24(Fri) 01時頃

 恋は手の付けられない病か。

[源蔵の呟き無くとも、我ながら
良い表現だと自己満足。

しかし恋と言うなら仔を成せぬとはなんと不毛な。
それこそ群れには不要なもの。

目を細め、相手が年上でも気にせずに威嚇する]

 男女の仲で互いしか、と望むなら兎も角。
 この村にいる限り、群れを乱す真似、
 叶うと思わない事だ。

[間引く者の存在を子は知らぬだろうが。
いや、躾のために名を変え形は変えて
表にも伝わってはいるだろう。

しかしその間引く者が目の前にいるとは気付くか否か。
気付いてどうするものか、全ては彼任せ*]


[ほんの少し。
ほんの少しだけ。

揺れる時がある。

この一時。

本当に不要なのだろうかと。

だが風が吹けばそれに乗って飛んでしまうほどの軽さ。

この村は不要な家畜が生まれる不要な村、だと]

 ああ、本当にこの村はもう無くなった方がいい。

[呟きも風に紛れて何処かへと**]


 ――無くなった方が良い……?

[学び舎へと向かう道すがら、先程と同じ声を聴いた。
風が運んだ其れを辿り視線を向ければ大人たちの姿
その中にミナカタを見つけ、記憶に残っている仕草
人差し指を口元へ立てて見せる。

群れを乱すような話を、しても良いのかと
問いかけるような眼差し一つ置いて*]


[学校へ向かうまでの道のりに
彼からの返事は聞けたろうか。

学び舎へたどり着いたススムを待っていたのは
教え子のいない教室だった。
この分では、石動と二人で授業をこなす事になるんだろう]

 ……先生、質問があるのですが。

[今日の授業が終わる頃
独りしか居らぬ生徒が律儀に手を上げ、問いを発する]


 もし、この村が無くなったら
 先生は、どうしますか?

[唐突ともいえる問いかけだったかもしれない。

この村が無くなったら

朝聞いた狂ったような囁き声が、
どうしても頭から離れない。

自分だけが家畜に混じる人として生きていかねばならない
そうではなく
食べもしない家畜なら、いっそ全部処分してしまったら
群れに怯える必要も、なくなるのではないかと**]


【人】 発明家 源蔵

[  ―― これが 可愛げだろう。
ちいさなもみじ開いたたなごころ、
思惑に沿って――添いすぎたきらいはあるが――
ころりと掌の上に転がってくれるなら、
こうも表情の変わる>>165なら、
それこそがなりばかり玩具の男がもたない「可愛げ」で
“ミナカタ”の名前の奥にいる男がもつ、
拭えない「憐み」の発露で、その男の、貌ではないか。

満足げにぎゅうと細まった眼も、その下の口元も、
真相を明るみに引き出すに十分な悪童のそれ

たっぷり間を、
それこそ相手の遅れた一拍も飲み込むほどの間をあけて]

(176) 2017/11/24(Fri) 02時頃

【人】 発明家 源蔵

   うん、そうだな


   まだ備えがあるからだいじょうぶだよ

(177) 2017/11/24(Fri) 02時頃

【人】 発明家 源蔵

[ことさら子供じみた音程で言ったのは、
あまり怒られないように、との打算もあったが]


ああ よかった
おまえはどんどんミナカタ殿になってしまって、
つまらないと思っていたが まだいるな
まだいるなあ



[確かに子供の時分を思い出して、
思い起こしてもいたもので。]

(178) 2017/11/24(Fri) 02時頃

【人】 発明家 源蔵

 ……だから、
 まだ薬湯はあるから、
 熱冷ましと咳止めだけ頼みたい……頼めるか、
 遊びが過ぎてしまったが 

 
[相手の生業に付け込んだ、
薬にはなりようもない毒をなめる遊びだ。
怒られるなら楽し気に、けれど、
神妙に受け止める用意はできている。
その怒られるのを次回以降に活かせるのかは、また、違う話だが。

とかく享受するべく物は享受し、
遊びが毎日だった時分を懐かしむ顔ぶれとは別れがあるのだろう*]

(179) 2017/11/24(Fri) 02時半頃

発明家 源蔵は、メモを貼った。

2017/11/24(Fri) 02時半頃


【人】 発明家 源蔵

[遊ぶが毎日だった頃には、
書き記さんと思って筆を執ったことはなかった。

かたちの変わらない原因を、
それが原因だと思われる言葉を聞き、
母といえる女がいなくなったあと、筆先を墨に染めた。

とはいえ、始めた時分は、なにも考えず、
単に紙の上に線を引く程度、書き記したものをどう保管するのかなど考えもせず。
 であるから、今も残る当時の紙は少ない。
血の緋色の似合う女が身籠る時期>>22>>25
書き起こしのそれと重なったとしても、
紙面が残っていたとしても、それは紙片のようにみすぼらしい記録の塵芥になって読み解けるかは、それを行う者によるところが大きい。]

(180) 2017/11/24(Fri) 03時頃

【人】 発明家 源蔵

[それと同じ話だ。
口伝により守られた、薬師が薬師である所以の知の薬棚>>3>>71
得意げに指し示し語られた、受け継がれた知識は。
記憶に残れどもかすかな残滓、
――文字に残れば墨の色あせるまで。紙のほどけるまで。

書き起こし、記し、子供の手習いの文字の踊った古い頁になった*]

(181) 2017/11/24(Fri) 03時頃

[これでも憐れむ心は持っている。

憐れむからこそ、この村自体不要なのだと得心する。

この村に戻ってくるからこんな事が起きるのだ]

 この村は、もう要らない。

 そうは思わないか?

[人差し指を立てた眼差し
唇だけを動かして。

問う目は細く、狂気を隠さず。
さて彼に届いたか**]


[唇を読む事が上手く出来たかはわからない。
むらは、いらない――か?
彼への返事は瞬き一つ。
きょとん、と
かんがえたこともなかった、という風。

けれどその直後
その先を考え実行に移す事が出来るだけの術が過ぎる。
ミナカタの薬の知識があれば
己が教わった技術で少しずつ間引いて――
ススムは思わず足を止め、彼にもの言いたげな眼差しを向けた。

如何すれば良い?
そう問いたげに。

音は無く。
会釈一つでその場を去るが]


[植え付けられた新たな知識が頭の中を埋めていて
授業が終わったその後に
石動へと思わず問うてしまったのだった。

彼になら、話しても大丈夫
確信が何処かにあった
異端な思考を他者へ漏らさずにいてくれた相手であり
己に知識を授けた相手
弟という家畜を大事に飼って居る
ミナカタから教わった基準で言うなれば
彼もまた群れに紛れた人間に違いない

それに、うまくゆけば
彼にも協力が得られたら等と打算をひとつ。
昨日彼の兄弟の結びつきは見聞きして学んでいる
其処から交渉の余地があるかもしれない**]


[物問う視線はやはり彼が人間の証。
だが此処で長々と話すものでもないし、考える力も充分養われているはず]

お ん な。

[解を求めるような眼差しに、人差し指は唇から去って行った娘の音がする方へ。

女を間引けば仔は産まれぬ。
解まで辿り着けたら。

褒めてやろうか、それとも手を取ろうか。
距離を縮めず愉しげに目だけが細くなる**]


 特効薬になるのならば本当に食わせるが。

[肝臓を食わせて治るのならば食わせてもいい。
しかし本音を言うのならばこの身を食らう様を生きて眺めていたいのだ。
目玉ならばその望みも叶いそうだが。

このような事を考えているから薬師に見世物小屋の見世物のように思われているのだろう。
だが幸いな事にそう思われている事に気付いていない。
だから思考は好き勝手に散らかって脳内を巡る。

どうせ実行に移す事はないのだから好きに考えるくらい許されるだろうか。]


[恋の病などありはしない。
在るのは只執着に似た愛情だけだ。

薬師の言う通りこの願いが叶うなど考えてはいけない。
この思考を持つ事が既に咎人だと断罪されかねないのだから。]

 ……もし村を出て、

[兄弟二人で。]

 ……――――――――。

[誰にも邪魔されずに互いを食らい死ねるだろうか。
そう考える事が罪なのだと理解してはいても。
思考に刻まれてしまったその想いは脳にこびり付いて離れない*]


【人】 発明家 源蔵

―― 村の路を歩く ――

[歩に合わせて袂が揺れた。
>>182“ミナカタ様”よりの賜りものが布の合間で跳ねる。
「変わらない」との言葉、
分別のない悪童>>183にかけられるような言葉へも
まとめて呵々と後ろ手をふるう。

路傍の邂逅はかたや過ぎた昔を思わせて、
かたや>>184「この歳になって」の現実を引き戻し。]


 あれがそう言うなら 悪巫山戯でも墨に残すはしないがね

[恋でなかろが思い強いは事実だろう。
どちらにせよ記録に残す類の、生きた、死んだ、流れたではないのだ。帳面の賑わいになることはないだろう]

(201) 2017/11/24(Fri) 21時半頃

【人】 発明家 源蔵

[たった、 た、 小気味いい足音は常通り。
>>107小屋に下がった干し柿の横を過ぎる。
歩みの滞ることはない、
手を伸ばせども自分の背丈ではどうせ届かぬことは知っているし、
―― おにの吊るした柿の首だ。
手を伸ばしでもすればお零れに預かっている子供らが騒ぐ。]

(202) 2017/11/24(Fri) 21時半頃

【人】 発明家 源蔵

[餓鬼か幽鬼か。

骨の浮き出ているに違いない体躯で刃研ぎの音をさせるその姿は、硝子板越し遠目に見て、そう思わせたもの。
男が見た目相応の年齢であった時分に刃研ぎの姿をみていれば、それこそ地獄の餓鬼だと口にしていたのだろう。

「きさらぎ」を、名にし負わば、かくもありなん。
あれが研いだものに何がこめられてようと不思議だに思わないが、とかくよく切れる。肉を断ち、骨を断ち、――あるいはそれ以上を断ち切ろう。その手腕が一目置かれているのは周知のことだ。


 見上げた干し柿を通りこし、そしてまた歩んだところで]

(203) 2017/11/24(Fri) 21時半頃

【人】 発明家 源蔵

―― 村の路で ――

[>>154 なにやら探し人のある姿。
風呂敷下げてむらなかを歩き回る容の姿は
珍しいものじゃない。]

  おはようさん、容の嬢ちゃん
  櫻子でも探してんのかね

[そう声をかけた。
>>191>>192遠めに見かけた姿――声をかけるほど近くはなく、だから、眼鏡越しの人違いの可能性もあるだろうが*]

  見間違いじゃなけりゃあ
  さっき神社のほうへ江津子さんと歩いてんの見たぜ

(204) 2017/11/24(Fri) 21時半頃

発明家 源蔵は、メモを貼った。

2017/11/24(Fri) 21時半頃


 行く末が心配?違うだろ?心配じゃない、怒りだろ。

 自分がいなくても生きていけるなんて、許せない。

 自分がいないのに
 生かしてやる相手がいればそれも許せない。

 そんな綺麗な言葉で着飾るなよ。

[このままを良しと出来ない癖に。
動けぬ姿を煽る言葉に年長への敬意の欠片もない]


[教え子の問いかけに笑いもせず叱りもせず。
暫し真面目に考える。]

 もし、この村が無くなったとすれば。
 私は私の好きなようにするでしょう。

 誰にも渡したくないモノを私の懐に抱えて。
 誰の目にも触れさせずに大事に、大事に、一人で食らい。
 そして私も大事なモノに食われて。

[死ぬのならば本望だ。
しかしこれは叶わぬ願いであり、また罪である。
誰かに聞かれでもしたら明日には元教師の肉が村に振る舞われる事になるだろう。]


[彼になら話してもいいと思った。
根拠があるわけではない、だが彼はこの村の人々とは違う。
無為に話を広めたりしないだろうし嫌悪を示したり笑い飛ばす事もないだろう。
賛同してくれるとも思ってはいないが。]

 進君、私も君も罪人だ。
 こんな会話聞かれでもしたらそう裁かれるでしょう。

 どうしてこのような事を聞くのです?
 君はどうしたいのですか。

[ただ、疑問を口に出しただけならばそれを諫めるべきだ。
教師として生徒の道を正さなければならない。
では正しい道とは何か。
咎人を殺し、食らい、子種を撒いてただ家畜のように生きる事。
本当にそれでいいのか、分からなくなってきた。

一度湧いた疑念は胸の内を巣食い蝕んでいく*]


 ま、この村にいる限り。
 丸ごと全て2人だけで。

 なんて夢のまた夢って感じだろうがな。

[肝臓だって差し出せる
兄として素晴らしい献身だ。
その裏にどんな感情があろうとも、
表に出なければ良いのだから。

だが秘めた想い全てを表に出したいのなら。
願いを叶えたいのなら]


 あの脚を抱いて村から出る事が出来るかどうかは
 自分で考えろ。

 ああ。
 でも、芽があるとすれば。

 この村に残るのが2人だけって言う方が。
 余程現実的かもな。

[見世物を覗きながら、適当にばら撒く言の葉は
とても傷を癒す薬の葉からは程遠い。
傷に付けばじくじくと染みて腐らす毒の葉が。
貼り付いたかどうかを確かめるつもりはなかった]

 もし。
 村の人間が目減りし始めたら。
 あんたはどうする気だ?

[問うた癖に。
言葉だけ残してさっさと離れ、振り返りはしなかった*]


【人】 発明家 源蔵

――    ――
[村の衆になにかを聞かれるのは、男にとってそう珍しいことじゃない。
 あの婆さんが鍋になったのは何年前のことだ。
 今年はにおい虫がよく飛ぶが、なにに関連したことだったか。

 記録された頁を開いて、4回前の夏だとか、前に多かった年は雪がひどかっただとか。必要であるなら、勝手に調べればいいと積んだ紙束に触れるのを許しもした。
けれど、昔話>>88とは、そうそう聞かれる類ではなかったから 手元の記述――子供がながれたと記していた――と、進の顔とを往復して眺めた。]


   ……それは、ここ20年のあいだに誰が一番ややこ孕んだか――て類の話では、ないな ないよな だろうな

(210) 2017/11/24(Fri) 22時頃

【人】 発明家 源蔵

[昔話。
そう、幼げな口元でつむぎ、]

 ――そこらの紙束の中にあるだろうが、
 見ての通り未整理だ
 三,四日後にまたくれば用意しておこう
 ……いまさら寝物語が必要な坊には見えないが、
 それくらいは待てるだろう?


[最後の軽口は、理由を耳にしないうちの、
年嵩ぶる付け加え。
数日後に進が訪れるときには伝え語られる“御伽囃”の類が並んだ紙を渡すのだが、その墨も、紙も、新しいものであることの理由を口にはしない。一度「ある」とついた嘘を真実にせんと努める、年長の、*ただの見栄だ*]

――      **――

(212) 2017/11/24(Fri) 22時頃

【人】 発明家 源蔵

―― 村の路 :容に ――

[より必要とする人間にいきわたるがよかろうと
常々思う、容の習性ともいえる“餌付け”。
口からついて出た櫻子が、白痴のおんなが、
源蔵にとってはその筆頭だ。
 あれは放っておいたら 腹を減らしたときに鼠でも猫でも食いかねやしないし、逆にそいつらに食われてもおかしくないだろうよ――とはくちさがない物言いだ。]

 さつまいも。
 時期のもんだなぁ 一番うまい時期
 容の畑も、炊事場のとこも、近く通るたび鼻ぁ利かせちまう

[しみじみと口にしながら
弁当箱を受け取る手は惑うたもの。
「より必要」な分類に己は入らず、子を産めるもの――でなければ何か生み出す者が食うべきの飯だ。
容の“餌付け”の基準がそこにない と知れてから受け取るようになったが]

(228) 2017/11/24(Fri) 22時半頃

[薬師の言葉が頭から離れない。
心配ではなく、怒りであると言葉にされてしまえばそれを否定は出来ない。
醜い執着心の成れの果てだ、これは。
恋よりもなお質の悪い感情。]

 村の人間が目減りしたら。
 そうしたら。

[どうするのだろう、どうしたいのだろう。
その答えはその後、今日の授業を終えた後。
教え子へと吐露する事で出る事になる*]


【人】 発明家 源蔵

[ついだ問いかけに]


  こんなちびが巫女様にお会いしてどうするてこともない
  まれに行っても、お目通りの機会もそうそうないよ

[会っていない と冗句じみた物言いにしながら
>>209刹那 陰のかかった表情と >>211神社へ向けられる視線、
日頃のむらなかを足音高く駆ける溌剌さが翳るのだから。
口に仕掛けた巫女様への懸念事も引っ込めて、]


  まだ、容は神社に行けないかい


[容の足運ぶが絶えたことを知らずにいる人は、
きっとそう多くはいまい。問いかけ返しをし*]

(229) 2017/11/24(Fri) 22時半頃

【人】 発明家 源蔵

[「巫女様にお会いしてどうこうすることもない」
その言葉の通りだから、
子種の主に関する書き起こしの話が出た>>208いつか、
大仰に目玉を動かして見せた。

 「褥のよこにはりついて、種まき見ていろとでいうか?
  寝所のわきの襖ごしに覗くわけでもない、
  胎のでかいおんなは知れても、
  子種まき散らした男の顔はそうそう分からないだろ」

 年下の女に下卑た物言いをした、とばかり眉根を寄せて
 けれど年相応の体でないから険がのったのはとりけせない。

  源蔵はやおら立ち上がって、古ぼけた紙束―― 一種のごみめいた紙片とも言えたそれを持て来ると容に渡した。]

(232) 2017/11/24(Fri) 23時頃

[問いかけに対する反応は
この村の誰からも得られぬだろう応えだ
矢張り、彼は家畜ではない]

 ――渡したくない、というのは錠さんでしょう?
 昨日、僕が錠さんと一緒に居たのを見た時の、先生の顔
 覚えています。

 知っていましたか?
 錠さんも、口にするのは先生の事ばかり。

[錠もまた、石動に依存していた。
彼の言葉をそのまま目前の相手へと伝えよう。

お互いに、想い合っている。
故に、遠慮は必要ない。
誰にも渡さなくていい、世界がないのなら
作れば良いのだ

そうでしょう、と声が高くなる]


【人】 発明家 源蔵

[ 「容の生まれる年近くの書き起こしだが
   保管をしくじって塵芥も一緒
  これで探してなければ、どうもできないがね

  できること少なくて悪いが、いつもの礼だ
  しばらく貸そう」

 それは宣言の通り、種まく男衆の名前はないが。
孕んだ女の、名前は載っている。
 ぐずぐずになった紙束のなかに、>>180身籠る時期があったとして、それを見出せるかはわからないし、
 孕んだ女として書かれるべき、先代の巫女の名前がないことも、拾い上げられるかは、書いて以来見返すことの薄い男にはわからないこと*]

(233) 2017/11/24(Fri) 23時頃

 この村があるから、僕らは皆で分かち合う必要がある
 習わしに沿って、またこの村へ正しい形で生まれる為に

 でも、僕はわかりません
 本当にこの村は、正しいものですか?

 ――――孕ませ、用が済めば肉となる
 そんな家畜のような一生は送りたくない

 何より僕は、人を美味いと思えない
 臭くて硬い不味い肉を
 赤の他人が無事に転生するために喰わねばならないのは
 苦痛です。

 そもそも、喰った相手が本当に正しくまた村に生まれてきたかどうかなんて、どうやって証明するんでしょう。


[今日は校舎の中に家畜はいない
故に、ススムの言葉が止まる事はない]

 村が無くなれば、
 先生は先生の思うように生きられます。
 
 僕は――――誰にも喰われたくない。
 家畜じゃなく、人間として生きたい

[口にしてしまう
ススムの小さな願望は]


 だから、この村を――滅ぼそうと思います。
 

[外の世界を知らぬ故に
叶える為に幾多もの犠牲が必要になるものだった]


 方法を、ひとつ考えました。

[助言を思い出す。
種馬として期待されていたススムにわかる答えは]

 ――仔を産む腹が無ければ
 これ以上増えません

 先ずは女を
 後は、一つずつ
 順番に潰してゆけば

 ね?

[模範解答になったか、さて。
判断相手は、今は此処に居らぬけれど*] 


 牛や雌鶏の孔に突っ込みたいほど餓えてもねぇし。

[俺にとって、女と呼べる存在も。
母と呼びたかった者ももういない。

慈しむ様に抱いたゆりでさえ。

群れを成すのに必要な胎は傷付けぬのが道理。
それに傷付いて、世話をするのは結局俺になるのだから。

薬草の無駄遣いになる事はしない*]


[弟が想うのは己の事ばかり。
それは随分と甘美な言葉であった。

互いに想い合っているのならば遠慮は必要はなく。
誰にも渡さずにすむ世界がないのならば作ればよい。

そうでしょう、と興奮したかのように高くなる声に僅か圧倒された。]

 あ……、ああ、

[人を美味いと思わぬという。
それが苦痛だという。
ならば、彼はずっと苦痛に塗れて生きてきたのだろうか。]


 そうか、そうだな君の言う事は正しい。
 人を喰って、その相手が転生した事を知る術はない。

[知る術があるのならば、私は愛した女を迎える事が出来るのに。
それが出来ない事を知っていて、理解しているからそれを望んだ事はなかった。]

 
 ……孕む腹がなければ増えない、が。

[真っ先に脳裏に浮かんだのは娘のゆりだった。
愛する女の腹から生まれた女は嫉妬の対象であり、親としての僅かばかりの情を攫う女。
彼女を殺すのならば、せめてこの手でなどと。]

 私は錠がいればそれでいい。
 だからその為に、


 君に手を貸そう、この村を滅ぼそうという君に。

[この話を聞いた時からもう後には引けぬ。
人が減れば私は何をするのか。
私は私のしたようにしよう。
そこに弟の意思が存在しない事に気付かぬまま心を決めた*]


[同意を得てススムは勢いづいた。
手を貸してくれるという。
嗚呼矢張り、彼に話してよかったと
口元を綻ばせる]

 有難う御座います、先生
 先生やミナカタさんが知識をくれたから
 僕は良い方法を思いつく事が出来ました。

 お陰で、漸くこの苦痛から解放される

[殺して、潰して
全部処分してしまったらもう
家畜どもの群れに、人であることを気取られぬように
怯えて暮らす必要は無くなるのだ]


 ねぇ、先生
 最初に間引く女は櫻子が良いでしょうか。
 あれは子を宿していますし、早く潰さねば増えてしまいます。
 
 それとも、巫女を先に縊りましょうか
 あれは数々の男を宛がわれていますから

[先ずは誰から始末しようか。
家畜の順序を指折りながら淡々と並べていく]

 巫女様、櫻子さん、愛理さん……

[混じらぬ名は、仔を産み渋る女たち*]


【人】 発明家 源蔵

[>>251>>252人の口に戸はない。
伝え聞く端々の繋ぎ合わせがどこまで事実なのか確証を得られるものでもなければ、帳面に記されることでもない。
「行けない」と口にしたそれに、多分に含まれた推測がのる。]


 巫女様の場所に相違ない、が


[否定の言葉が続きかけて、
>>253仕切り直しの一息に口をつぐんだ]

(268) 2017/11/25(Sat) 00時頃

【人】 発明家 源蔵

  ―― ゴミと間違えて畑の肥やしにしないなら 
    返すのだっていつでもいいよ


[駆ける背をそんな返事を送る。]

   
    ……一度拗れりゃ長引くかねえ


[石動とこみたいに。 などと朝の、方向性の違うだろうが、おもいを思い返して、聞こえぬとしりつつごちた*]

(269) 2017/11/25(Sat) 00時頃

 ミナカタさんが……?
 彼奴も何を考えているのか。

[彼には随分と焚き付けるような事を言われた。
何か目的があるのだろうか。
気を許していいのか分からない。
少し警戒をしていた方がいいのだろうか。
警戒も何も、彼が村の誰かに告げ口をすればそれで終わってしまうのだが。]

 ゆり…巫女は周りに人が多いから櫻子か愛理。
 そうだな愛理あたりがいいんじゃないか。

[愛理は一人でよく村をうろついているから。
人目に付かないように殺す事は容易いだろう。

教え子の上げる名に混じらぬ名前がある事に気付いてはいた。
何故、若い女を外すのか問い詰める気はないが*]


【人】 発明家 源蔵

―― 源蔵の自宅にて ――
[家にたどり着いたのは小男と、一人分の弁当。
玩具じみた胃の腑に押し込むのはどうにも量が多いだろう。
誰ぞに分けられれば良かったけれど、
帰る道中、会えなば仕方ない。

薬湯のため湯を沸かしながら、食うべき、の顔を思い返す。
たとえば、たとえば。
子を望めなくとも生み出すことのあるものは。
薄ぺらい体に肉をつけ、食らえるように、するべきものは。]


  容でないが、探しに行けばよかったか


[しゅんしゅんと薬缶が鳴き出すのを切っ掛けに
思考を止めたが、そう考える時間があったからだろうか、
 容の弁当をもて向かったのは食卓でなく、外歩く人をみることのできる、縁側の、陽だまりの中*]

(283) 2017/11/25(Sat) 00時半頃

 この村は、不要だと
 僕が考えるよりももっとずっと先の事を
 考えられる”人間”です。

[ススムは彼を随分と買っていた。
家畜と人の違いがわかる者だ。
信頼しても良いと、思っている]

 ――――愛理さん。
 何時もひとりだから……
 確かに、最初の相手としては手ごろですね。

 嗚呼、早速にも始めましょう
 僕、教わった捌き方を早く試してみたかったんです!*


[離れた場所で教師と教え子が共犯者へと
絆を変えていく。

それを知る事は今は出来ないが、
悪く転ぶことはないだろうと踏んでいた。

進は聡い。

きっと答えを見つけ……そこから動くかどうかは置いて。

仔を生む女を殺せば、これ以上は増えない
それは正解だが、もう1つ長い意味で意味がある]


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