118 津 村
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[その夜、寝苦しくて目を覚ました。
鼻がつまっている。
はあと、熱い息をはいて、体を起す。
ふらふらと、ティッシュ箱に手を伸ばし、鼻をかんだ。
頭がゆれる。
若しかして。これは風邪気味というやつかもしれない。
そういえば、昨日も、一昨日も、鼻水と頭痛が何かと邪魔をしていて、困っている。
学校で流行っているから、貰ってきたとして、別段不思議はない。
空咳きを、こふ、こふ、と、何度かやって、あまりの体のだるさと、頭の重さに、もう一度布団に横になった。
うつぶせのまま、動く気がしない。
明日は部活がある。
部活ももうすぐ終わる。
グラウンド練習がせっかく出来る。
眠ろう。風邪は、眠れば治ると、相場が決まっている。]
[寒い。外が寒い。体がだるい。けれど、部活は、出たい。
階段を上った。腿に力が入らない。廊下をまっすぐ歩けていないような気がする。
頭痛が気になって、額に手を置く。よくあたたまった手と、よくあたたまった額をくっつけあったところで、体温は自分でわからない。
喉が痒く、ひりついて、頭は重い。
喉が、目が、かわいている。
教室に向かう前に買った「うぇーい!お茶」が、やけに手の平のなかで、ひんやりとしている。
教室に辿りつく。椅子が冷えている。体がばかみたいに重たい。
冷えた椅子が、じわじわと温くなっていくのを、尻や腿で感じる。
なにかもう一枚、羽織るものが欲しい。ジャージでは足りない。
クラスの者の私語と、出席をとる教師の名を呼ぶ声が、まじりあって、曖昧になっている。
*名取とよぶのだけは、聞き逃さないように、しないと。*]
[普段は内容はわからないなりに、授業中はせめて起きていようとするのだが、今日は体のだるさに任せて、大分眠ってしまった。
こんなに寝てばかりいるなら、いっそ遅刻でも何でもして、もう少し家で眠ってくればよかったかも、とも思う。
机が少し冷えて感じて、顔がくっつく分には少しきもちがいい。
すうすう寝息をたてて熟睡してしまった。]
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―朝:3B教室(1限前)
・・・・・・・。
[富良野は自分の席に着き、安達の席を見る。 あいつ、今日も休み?]
(16) 2013/04/14(Sun) 18時頃
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―昼:購買前
[明朗活発、威勢よく購買ダッシュをする佐々木の姿を見掛ける。 富良野は購買前の自販機でペットボトルを買っていた。] ・・・買えた?
[この時間帯、込んでっけど。と、佐々木の昼の心配をした。]
まー、走って汗かいてっけどさ。体調無理すんなよ。 汗流した方がずっといいわな。風邪今流行ってるみたいだし。 そんくらい元気なら大丈夫そ?
[佐々木の視線に疑問を抱かず、 富良野はペットボトルを持ち歩き教室に戻って行った。]
(17) 2013/04/14(Sun) 18時半頃
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―3B教室(昼休み後)
・・・・・・・。
[富良野はうぇーい!お茶のペットボトルを片手に持ちながら、 教室の扉を開けて呼びかける >>12 の、後ろに佇む] …ああ、こないだの。 いや。安達なら昨日と今日と休みだけど。
[席の上にプリントが置かれている、安達の席を指す。[3:17]]
アンタそんなに心配なら、 見舞いに行ってもいいと思うけど。彼女?
ん?いや?冗談。なにも焦って弁解せんでも。 わーってる。学園祭かなんかの準備っしょ?たぶん。
[心配している関町の顔を悪気なく見る。]
(18) 2013/04/14(Sun) 18時半頃
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