217 【突発誰歓】幸福の壷【十二支騒動記】
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[光を失ったことにより、邪気は男の意識を急速に、しかし気付かれぬようゆっくりと、蝕む。
未だ誰とも検討つかぬ、愚かで憐れな十二支よ。
一人気付いたということに未だ気付かぬ邪気は、男の中でくつり、と嘲っていたが。 刺された指に焦りを感じた>>1:198。]
(0) 2015/02/16(Mon) 01時頃
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『この小娘……!』
[焦っていたのか、知らぬ間に巳としての行動を誤ったらしい。]
『すまぬな同輩 吾はどうやら誤ったらしい』
[力なく笑う。
いや、まだ終わってはおらぬ。]
『汝を独りにはさせぬ』
[決意は固く。]
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……俺が変?
[真っ白な紙に、真っ黒な墨が染みていくが如く。 少しずつ、少しずつ蝕まれていく男には、己が変だという自覚はなく。]
俺の何が、変なんだ……?
[そう不可解そうに尋ねた時、己が送った先とは別の者が倒れる気配を感じ。]
酉の?!
[そちらへ向くと、赤き衣を纏いし者が倒れていたか。]
(7) 2015/02/16(Mon) 01時半頃
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『ふむ……』
[眠りし酉へ視線を向け、呪いが掛かりし刻に現れる僅かな気を読み取る。]
『……此者は心の底から【吾等の呪いに掛かることを望んだ】ようだ』
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[卯の出した答え>>5に目を伏せていたが、聞こえてきた声に感傷に浸れなくなった。]
…… …………元気だな、戌の
[何か知らんが疲れた。]
(15) 2015/02/16(Mon) 01時半頃
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[何処かへ移そうという申の意見>>9。 午が運び出そうとするのを見れば>>17。]
手伝おうか、午の
[重いというのには触れず、言われれば戌を抱き抱えて移動するぐらいはする。 さすがに一人で二人を運ぶのは、時間が掛かるだろうと思ったが故に。]
(22) 2015/02/16(Mon) 01時半頃
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ミナカタは、申のが戌のを引き摺る様を見て、抱えあげた。無理はするなよ……
2015/02/16(Mon) 01時半頃
ミナカタは、黍炉、だから名前を呼ぶんじゃねぇ**
2015/02/16(Mon) 01時半頃
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はぁ?
[小さき同朋に威嚇され>>24、訳がわからぬ男は頓狂な声を上げる。]
俺の言葉じゃねぇだの、助けるだの さっきから何か変だぞ、寅の
[此の者こそ、何かに憑かれたのではないかと。 そう思わせるのは男の思考か、邪気のせいか。 戌を運んでいる間も見られている様な気がして、息が詰まりそうになる。
嗚呼、目障リナ寅メ……!]
(45) 2015/02/16(Mon) 09時頃
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[賢シイくそがきハ嫌イダ。 邪気は小さく舌打ちし、寅の言い分>>26を聞く。 激情を抑え、物事を鎮めようとすると、憑いた時に感じたのだが。 巳は吾の予想より、激情家なのか。
嗚呼。マダ巳ノ思考ヲ、感覚ヲ、掴ミ切レテオラヌノカ。
射抜くような視線に、此方も常と同じ様に見つめ返す>>48>>49。 この大事な場面で、逸らす訳にはいかぬ。]
(50) 2015/02/16(Mon) 13時半頃
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……確かに、情報が落ちるとは限らなかった 事実、誰かが本当に眠った者の気を見られるとは、判らなかったしな そもそも、御前は本当に呪われたのか お眠りになられただけじゃないのか 本当に今やってることが意味のあることかすらも怪かった だからこそ、様子見の『犠牲』が必要だった
[本当は、神はただ眠っているだけなのではないか。 だが酉のが倒れた事により、それは有り得ないというのは誰の目にも明らか。]
(51) 2015/02/16(Mon) 13時半頃
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本当は俺が出るつもりだったんだ だが、その前に戌のが出た あれも男だ あんな毅然とした態度を見せられちゃ、引っ込ませる訳にはいかねぇだろ…… だから俺は引くことにした あれは、自ら犠牲になる事への『感謝』だ
[邪気の都合の良いように、巳の思考を混ぜ、組み換えられていく。 だが邪気は焦っていた。 この思考、何処かに解れは在りはしないか。 そもそも、尋ねられし問いの回答になっているのか、おらぬのか。 冷静さを欠いてしまった邪気には、その判断さえついておらぬ。
じっ、と相手の出方を伺いながら、最悪の場合の事を考える。]
(52) 2015/02/16(Mon) 13時半頃
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[嗚呼、最早、此の感状を表す言葉を知らぬ。 吾等を閉じ込めた奴等が。 吾等に罪を着せた神が。 『憎い』という言葉すら、生温い。
神に支えし十二支。 僧が憎ければ、来ている袈裟まで憎くなると云うもの。 故に。吾が倒れ、報復が叶わぬであれば。 せめて此奴等に報復の刃を。
では、誰にその刃を向けようか……――。*]
(53) 2015/02/16(Mon) 13時半頃
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ああ、そうだな 『犠牲』でない可能性もあった
[更に問いを重ねる寅から視線を外さず>>58、目を金色に輝かせる。]
だがあの時はまだ、邪気が俺らの中にいるかどうかさえ、殆ど不確定要素だった だから『犠牲』だと思っていた
[言い切ったのはその為だ、と付け加え。]
逆に聞こう 辰も贄と言い切っていたぞ?>>2:193 そちらを言及しないのは何故だ?
(69) 2015/02/16(Mon) 16時頃
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[続く問い>>58には、どちらの動作か渋面を更に深くする。]
あの時点で収集がついてなかったんだぞ? その中で下手に俺が、と言いだしてみろ 議論が続き、更に収集がつかなくなったのは目に見えてないか?
[実際、辰や午は気を送るのを躊躇っていた>>2:179>>2:200。]
どのくらいの気の量で倒れるかはわからない この状態だ 最悪の場合を考えて、二人も眠らせる訳にはいかない それなら、複数人より単数の方が、変な揉め事にならずに済む そう思った 本当に様子見のつもりだったんだ それなのに、そんな甘いことを考えていたから……――
[倒れる筈がない酉が倒れた。嗚呼、清々シタ。]
(71) 2015/02/16(Mon) 16時頃
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[そんな事を言っていると午から横槍が入れてきたか>>56。]
子のの他にもいるなら、探すのが早くなりそうだな それで何か見えたのか…… ……午の?
[頭から喉へと滑られる手>>57を見た男は目を細めた。 何をやっている?しかし其の後に見せた表情には違和感を感じず>>61。 邪気がそう判じたか、傀儡から少しばかり外された男はただ不審な目で午を見つめた。]
(72) 2015/02/16(Mon) 16時頃
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『ほう、彼の者は吾等に与する者か』
[丑を指し、呪いの元凶だと申す午に黒蛇は、愉快そうにくつくつと嘲う。]
『愉快よの 実に愉快』
[さて、見付けし駒を如何とするや。]
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視えるようになった、ということは壺の中にあったのか…… そこだけは封じた者に礼を言わねばな……
[まるで割れること前提で作られた壺。それを作った者と売った者は同じなのか。何れにせよ、神を謀りし罪は重いが。]
丑のがなぁ……
[続ける午>>76に反発する丑>>74>>75。 一目見ただけでは、どちらが真実かわからぬ。だが午を疑うと云うことは即ち子をも疑うということ。午の言い分は尤もだ>>77。]
確かに午の言う通りだが…… 有り得るとしたら、午と子に憑いてる邪気が一計謀ってるとしか思えんな…… 邪気は、俺らに聞こえねぇもので相談でもしてんのか?
[今は其の様な事はどうでもよい。さて、どちらを眠らせるべきか。]
(80) 2015/02/16(Mon) 17時頃
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[丑の推論を聞いて>>79。]
甘い幻想はこの際捨てた方がいい様な気がするが…… 断言できねぇのは確かだ
だが丑の 「どうやって」誰が嘘を吐いていると証明するんだ……?
[頭の中に考えは浮かんではいるものの、寅に疑われてる手前で此を言うわけにはいかぬ。 ならば引き摺り出すか――?]
(81) 2015/02/16(Mon) 17時半頃
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ミナカタは、モニカに話の続きを促した。
2015/02/16(Mon) 17時半頃
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[……全然違う方に考えやがった>>82。]
あー……ほぼ意味がねぇと思うぞ? そんなことすりゃ、嘘ついてる奴は他に合わせんだろうし すぐにボロが出りゃいいが、下手すりゃボロが出るまで何回もやらなきゃなんねぇし……
第一、募って全員出てきてくれんのか? 午のみたいに隠してる奴もいるだろうし……――
[そこでふと疑問が湧いた男は、今度は午の方へ視線を向ける。]
――そういや、何で午のは昨日名乗りでなかったんだ?
[寅に疑われた事により、邪気は男を滅多な事で操るのはやめたらしい。 故にこの問いは、男の純粋な疑問であった。]
(83) 2015/02/16(Mon) 17時半頃
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ミナカタは、あれ?
2015/02/16(Mon) 17時半頃
ミナカタは、「特定の人」って、「特定の人一人」って意味で合ってるよな?
2015/02/16(Mon) 17時半頃
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[塩をかけた青菜の様に萎びていく丑>>84を余所に、午の答え>>86を聞けば瞬きをして。]
……随分、冷静だったんだな?
[少なくとも、己の知っている午は。 そういう類いの能力に目覚めれば、真っ先に言うと思ったが故に。 些か不自然に見えた。]
(87) 2015/02/16(Mon) 18時頃
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ミナカタは、モニカあー気にすんな。念のために聞いただけだから。
2015/02/16(Mon) 18時頃
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信じられなかったねぇ……
[ならば誰かに相談する……のはしないか? 兎も角、隠し事をする様な性格だったか。 午の性格を思い出して擦り合わせようとする――前に思考が摩り替えられる。]
……まあいいか 丑のを視ようと思った理由は? 何か変に見えたのか?
(89) 2015/02/16(Mon) 18時半頃
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ミナカタは、暫く黙って他の者の言い分を聞くことにした。
2015/02/16(Mon) 18時半頃
ミナカタは、堂々巡りになると思い、最年長(だと勝手に思っている)辰に意見を求めてみようか、等と。
2015/02/16(Mon) 18時半頃
ミナカタは、モニカと午とを見比べながら思案している(促し)
2015/02/16(Mon) 19時頃
ミナカタは、モニカが不自然な行動をしていたかを思い出している(ミスってた)
2015/02/16(Mon) 19時頃
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ああ、潜るためだが?
[問われれば短く答え。 目が翳っていると言う辰>>236に不可解そうな視線を投げるつつ、己の目を気にするかの如く触れてみる。]
翳ってる?
[生憎と、己の目は見えぬ為に、嘘か真かを知る術はなく。]
[己は、何か間違った事をしてるのか?
己に邪が憑いている事に気付けぬ男は、泣きたくとも矜持高い故に泣けず。 救いを求める事もできず。手を伸ばすことも憚られ。 誰かに気付かれる事を願う事すらできずにいる。]
(118) 2015/02/16(Mon) 22時半頃
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[子は亥が呪と言う。 午は丑が呪だという。
どちらを信じればよい。ドチラカラ先ニ眠ラセテヤロウカ。
酷く耳鳴りのする思考に軽い目眩の中、酷く物騒な言の葉が聞こえたか>>113。]
辰の……?
(120) 2015/02/16(Mon) 23時頃
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『……吾も汝も、かなり危のお橋を渡っておるの』
[やはり先に子を落とすべきだったか。]
『今、子を落とせば、汝の居場所を教えると同じ、か』
[ならば落とせぬ。するならば。]
『吾を睨みし、小娘か翁を落とすべきか』
[どちらか落とせれば、多少は交わせようか。
そう、思考を巡らす。]
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[何かを言いながら、目に触れる己の手に、彼の手が触れる。 紡がれし言葉に目を何度か瞬くが、其以外に反応を示さず。
――其の話を、もっと早くにして貰えれば。 ああ、でももう何もかもが遅い。遅かった……――。]
……いや
[何か聞こえたかという辰に、少しだけ己を取り戻しかけた男は、己の気のせいだろうと首を振った>>121。 だが、何時かは皆に公言してしまうかもしれぬ。 己が……――。――其の先の思考は停止した。]
(122) 2015/02/16(Mon) 23時半頃
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『存在するだけで、善ならば。』
『存在するだけで、悪ならば。』
『――そんなもの。己で決めるしかなかろう?』
[示すのだ。存在を。]
『……随分と、寅に疑われているではないか。』
『好かれているではないか。』
『――助ける、と。』
[それは白巳の事を差し。
黒蛇ではないこと等自明なれど。
白と黒の狭間にあったものを引き剥がすよう促したのは黒亥。
奪ったのは黒亥。]
『…―――』
[嗚呼。アァ。
何度聴いてもその言葉は、己に遠く感じるもの。]
『それは………』
[独りにしないと言われ。
独りにされてきた。
独りにしないと言って。
独りにしてきた。]
[言葉を途切らせ。
かりと神光を恐れず齧り。]
『子が落とせぬなら、
独りにさせれば良かろう。』
『辰でも、寅でも。』
『……白蛇を、
呑み込むのが黒蛇のではないか。』
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[辰に背中を押され>>126、側を離れられればその後を視線のみで追うが、其だけ。]
[それよりも、今は誰に気を送るかである。]
[子と丑と。 どちらかを眠らせれば卯が視るだろう。 ならばどちらを眠らせるべきか。 午の様子はおかしく見える。ならば嘘を吐いているのは……――。]
[ずきり]
[一瞬の頭痛の後、思考が歪む。 ――どちらへ送るかなど、決まっているではないか。*]
(129) 2015/02/17(Tue) 00時半頃
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『助けるなどと、愚かなことを』
[くつりと笑い、途切れたことに気付かず。
呑み込むのが黒蛇だと言われれば、にたりと笑い。]
『応 必ず此奴の総てを飲み干してやろうぞ』
[吾等の報復の為に。]
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