270 食人村忌譚
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―4日目・集会場― 誰も来ない……な もう夜も遅い。今日は一度戻ろう
[火事を見に出た源蔵を見送った後 しばらく他の人の帰りを待ち続けたが、結局その気配はなく 仕方ないと集会場を出て、シノを家へと送り届ける
夜には見回りをするつもりだったのだが、火事のこともあり夜だというのに今日は村が騒がしい これならば見回りもさして意味は無いかと、その日は家へと戻った*]
(8) 2017/12/03(Sun) 02時頃
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―翌朝・集会場― おはよう。ああ、昨日の火事はやっぱり……
[翌朝、集会場に顔を出せば、源蔵から兄弟の死を伝えられる]
それにしても、今日は人が少ないな 容様やススムもまだだし、二人を探しに出た医者先生や丞さんも居ない
[そのうち3人はもう居ないなどとは知らぬまま]
(9) 2017/12/03(Sun) 02時頃
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[源蔵に昨日のことを尋ねられれば答えられる限りで状況を説明して]
神社に行くと医者先生は言っていた 容様を探しに行くのだから当たり前だけど
[容様が神社に近づかぬと知らない男はその違和感には気づけず そのままを源蔵に伝える**]
(12) 2017/12/03(Sun) 03時頃
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やれやれ。この身体ごと、もう不要か。
[この村全てが不要なら。
俺自身も不要。
まともに動かぬ身体の俺なんて要らない。
錠や源蔵たちと同じものになる位なら
自分から棄てなければ]
[家畜とは違うと自覚した者たちは
恐らくもういない。
石動の願いは錠と共に食らい合い、死ぬことだった。
進の夢を聞くのを忘れていたと、
進みながらぼんやり考える。
この村に生まれなかったら、
彼は最初から立派に生きて行けただろうにと
憐れんで]
でも。
次にこの村がお前を引き戻そうとしても。
この群れは永くは生きないさ。
[俺が出来なくても、この群れはいずれ。
血の気が下がるせいでまとまらない考えのまま薄ら嗤った*]
(それが家畜への情と何ら変わり映えしないものだとしても)
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