151 雪に沈む村
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―― 広場 ―― [仰向けになったまま、思い返すのは先程の教会での光景。 サイラスが戻ってくる、と言ってくれて>>1:72安心したようにそっと息をついた。 無事でいるよう言われれば、生意気な笑みを浮かべ、そっちこそ、と言い返して。 くすぐったそうに笑いながら、彼にぐしゃぐしゃに撫でられていた自分の前髪を、外気に触れ冷たくなりつつある指でつまんで、そっと避ける。 ひっくり返った世界。ヘーゼルの瞳に映る空は、広く感じた。 はぁ、と吐き出す息は白くなって、降り注ぐ雪は青年に触れると溶けていった。]
チャルの話って、なんだろ……。
[出がけに言われたチャールズの言葉には>>1:57勢いよく頷いて、夕飯までには帰ってくることと、いってきますとを添えて外に出てきた。
チャールズには、アリスに拾ってもらったことも、青年が元はこの国の人間でないことも話したことがあった。故郷に帰れ、だとか、そういうことじゃないといいのだけれど。 見送ってくれた、チャールズのいつもと同じ柔らかい表情を思い浮かべて、ぎゅっと上着のポケットに手をいれて、そこにあるものを握り締めた。]
(4) 2013/11/20(Wed) 01時半頃
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――……ピーターに。オセローね!宜しくですの!
[ 戯曲の事はお嬢様には想像出来なかった。
ただ、お館様の書斎にアンティーク代わりに置かれていたオセロ盤で、何度か爺と暇つぶしに遊んだ程度だ。
四隅だけは取れるのに、何故か負けてしまうという謎の才能を発揮していた。]
お爺様…じゃなくって…――オセロー、
[呼びなれた名前も、この秘密の囁きでは【オセロー】とコードネームで呼び合う事にした。お嬢様自身がそう決めたルールなのだから。]
ピーターは洞窟の奥に住んでいる、すっごく大きな龍らしいわ!
知ってた?!こんな田舎のどこに住んでいたのかしら?!
[ ピーターから聞いた知識を嬉しそうに再度復唱する。
ピーターの微妙な心中なんて、お嬢様には当然察する事も出来なくって。ピーターとしては居心地悪い気分になったかもしれない。
お嬢様としては単純に、…そう。それこそいつもの調子で。
いつも自分の話を優しく聞いてくれるお爺様に、報告しているだけの、それだけの行為だったのだけれども。]
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へっくし!っくし!
[誰かが噂でもしているのか、連続でくしゃみがでる。 鼻を鳴らすと、つんと冷たい空気が差した。 上から降る雪が融け、じんわりと、首筋や外気に触れる肌や耳に染みてきて、少し寒い。 ドナルドには、冷える前に帰ってくるよう言われていたっけ。>>38 頭をなでられればへへっと笑い返したけど。 燃える炎のような赤い髪を持つ彼の周りや、その手は、他の人のそれよりも暖かくて、とても気持ちがよかった。]
雪合戦……相手がいるんだった……。
[さっきから、人通りはずっと少ないままだ。 ぐっと膝を曲げて勢いを付け、すたっと跳ねるように立ち上がる。 ぶるっと身体を振ると、服や髪についていた欠片ははらはらと落ちた。]
(54) 2013/11/20(Wed) 21時頃
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[起き上がった青年は、つい先程まで寝転んでいた場所に自分と同じシルエットで雪が凹んでいるのを見届けると、満足げに口を三日月のようにして、笑った。
そのまま広場を後にして、赤い屋根の小さな家>>0:14へと向かう。 『護符や魔法具、お売りします』と書かれた看板。 蔦が巻いたようなデザインの飾り扉をそっと叩くも、反応がない。]
ジーリーヤー! ……あれ?いにゃい?
[備え付けられた窓をキュッキュと吹いて中を覗き込む。 その店の住人であるドリュアスは、どうやら留守のようだ。 そういえば、彼女はどう冬を過ごすのだろう。 もうこの村にいない、となると少し困ってしまう。]
(55) 2013/11/20(Wed) 21時頃
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―― 工房 ―― [ジリヤを探すため、村の中を探し歩く。 その様は、チャールズに言わせれば縄張りを見回る猫のようで。 途中、妙なVの字になった足跡を見つけたけれど、この村は獣人も数人いる。 誰のものだろう?と首をひねったり、美味しそうな匂いに釣られそうになりながらも探していると、雪でうっすらと隠れてしまっている工房の窓から、目的の人物の姿が見えた。
ノックしてから、扉を開く。]
(65) 2013/11/20(Wed) 23時頃
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[扉を開くと、紅茶の香りと、ほんのり甘いハニージンジャーの香りが混ざり合う、暖かい空気が迎えいれてくれた。]
こんにちはー!あれ?ソフィアまでいる! 配達?
[窓の外からは確認できなかった人物に目を丸くさせて声をあげる。入口で、身体を震わせ雪を軽く落とすと。ウォーレンにもぺこりと頭を下げて挨拶を交わす。]
ジリヤ探してたんだー。 あの……、 ジリヤって物に魔法を込めることって、できる?
[少し濡れた前髪の向こうで、銀糸に絡まる白い花が見える。 その白と同じような、透き通る白い肌を持つドリュアスに尋ねかけた。]
(66) 2013/11/20(Wed) 23時半頃
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[自慢げにオセローに自分のことを報告し始めたチェシャに、ピーターは頭を抱える]
(ひいぃ、もうやめてくれよ)
[耳まで真っ赤になるほど恥ずかしかった。
よりにもよって、あの老龍に対してキャッキャとピーターの凄さを報告するとは。
……チェシャ、恐ろしい子]
ご老体。笑っておるだろう。
[やっとのことで捻りだした言葉には、威厳もへったくれもなくて]
チェシャ、我のことはあまりやたらと口外するでないぞ。
我は隠居の身。あまり世間にその正体を知られてはならぬ。
[などと適当なことを言いつつ、なんとか話題を逸らそうとする]
……そうなの?……そっかー、……そうね。
もしピーターの事がお父様にばれたらきっと、血相を変えて狩りに出かけるかもしれませんわね!
……返り討ちにされそうですけれど。
[ か弱い羊が何匹群れたところで所詮は羊。
ピーターにとっては烏合の衆だろう。
マシュマロのように、ぽいぽいっと次々に羊が口の中に吸い込まれていくのを想像する。ぶるぶる。羊がまるでゴミのようだ。
恐ろしくなってきたので話題を変えようか。]
ピーターやオセローはどうしてこの村に来たの?
それとも、昔からずっとこの村で暮らしているのかしら。
[季節が穏やかで、料理と空気が美味しい事くらいしか取り柄がないこの村。
もっと街中に行けば、華やかな劇場や美術館や露店だって沢山ある。尤も、お嬢様自身も数える位しか連れて行ってもらったことはないが。
時折、お父様に連れて行かれる城下町は、キラキラと輝いていて。
いつか一人前のレディになったら、そういう世界で華々しく踊りたいものだ――…
そんな憧れを胸にして、二人に問う。こんな片田舎のどこが良いのだろうか。]
[ まるで自分のことのように自慢げに話すアリスの声を聞いていると、男も若返ったかのように錯覚してしまいそうだった。
枯れ木のごとき肉体と、木枯らしのような魔力。
そんな己の魅力など疾うに尽きている。龍族のもつ華々しいイメージは、幼い(――老龍から見れば、だが。)彼に譲ることにした。]
ほう。それはすごいですな。
龍族は強い生命力故に、多くが強い魔力を持ち、
悠久の時を過ごしていると聞きます。
さぞやピーターは威厳ある龍族なのでしょうな…
[もっとも、格式や序列を重んずるカル…否、ピーターのことを考えると、あまりチェシャの言葉に乗るものよろしくない。
勿論、ピーターが苦々しく口にした言葉()に隠された心境も分からない老人…オセローではなかった。]
否、何を笑うことがある。
チェシャ嬢から、『自慢の友人』に関するお話を聞いていただけだよ。
[結局、茶化し半分誤魔化し半分の返事を返すのだった。]
凄いですわね!そんな龍がこの村にいたなんて!
そんな凄い龍とメーがお話しているなんてっ。流石、メーね!
[ 蒼い目をキラキラと輝かせて、オセローに答えた。龍と話せるなんて。まるで著名人にでも会ったかのような感動を覚えた。
まさか、そのオセローまでもが龍だとはお嬢様は露も知らない。]
それだけ強い魔力をお持ちなら……魔法とかももちろん使えるのかしら?
例えば、……
メーをお姫様にするとか!
カボチャを馬車にしたり。ネズミを馬に変えたり。
[ガラスの靴は履けないので飲み込んだ。それにしてもお嬢様は龍を何だと考えているのだろうか。]
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―― 工房 ―― [馴染んだ声の主に招き入れられ>>67中へと入った。 ソフィアからは、妙な反応が返ってくる。>>87]
なんだとは何さー。 ……ソフィ、何かあったの?
[扉を開けたとき、同じ年頃の少女はどことなく気落ちしているようにも見えていたけれど。ソフィアの羽がもぞもぞと動いているときは、何か隠し事や嘘をついている時の癖のようなものだ。
ジリヤの方へ近づくと囁くように尋ねかける。]
これに、魔除けと加護の魔法をこめてほしくて……。
[ポケットに入れていた、真鍮製の丸いチャームをいくつか取り出して、ジリヤに見せた。]
(99) 2013/11/21(Thu) 12時半頃
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[ウォーレンには、それが何か察しがついたかもしれない。
ここ最近、冬支度の合間を縫ってはこの工房にはよく来ていた。 というのも、旅人から聞いたそのお守りの作り方を教えてもらいに。 難しいところはウォーレンに手伝ってもらって、何とか作れたのだ。 あとは、魔法をこめてもらえたら完成だろう。]
えーと、これで、足りるかにゃ……?
[ごそごそとチャームを持っているのと逆の手でポケットを探り、数枚の銅貨を取り出してジリヤに同じようにして見せた。]
(100) 2013/11/21(Thu) 12時半頃
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そー?
[いつも通りに見えにゃいけど。と、漏らした独り言は彼女まで届いただろうか。 また少し落ち込んだような様子のソフィアを見ながら、軽く尻尾を揺らした。]
うん、初めて!だから楽しー!
[ソフィアの父がこの村にいないことは知ってはいるけれど、それが10年前の冬からだ、ということは知らない。からっと笑ってそう答えて見せたけれど、後に続いたソフィアのくらーい声にうっと怯む。]
確かに、寒いのは得意じゃにゃいけど……。
[それに。 どんどん寒くなれば、もっと人は減っていってしまう。毎日のように会えていた人々と会えなくなる。それは、やっぱり。 ソフィアの声に釣られるようにして少しばかり陰鬱な気持ちになる。]
(106) 2013/11/21(Thu) 20時頃
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[ソフィアも、そんな気持ちから憂鬱そうな声をだしているのだろうか。わからない。 けれど。さっき、氷の欠片を振り払ったようにぶるっと頭を振ると、座ってマグカップを手にしているソフィアの頭にぽんと肉球のついた手を乗せ、笑いかけた。]
ソフィ、今お使い中なら、また明日でもさ。 一緒に雪だるま作ろ?
[それも、冬がくればしてみたいことの一つ。だった。]
(107) 2013/11/21(Thu) 20時頃
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[話していれば、外の雪を踏む足音。また扉が開いて、もう一人の来客。]
ドナだー!さっきぶり!
[一瞬冷気が吹き込むも、扉が閉まりその男が入ってくれば、煌々と燃える炉と合わせて部屋の中はほんのりと暑いぐらいに感じる。]
雪合戦は、相手が見つからにゃくて中止したー。 残念だにゃー。
[体が冷えないように、と、心配してくれていた彼に、そんな報告をした。 ジリヤは、魔法をかけてくれただろうか。 もし店に戻らないといけないようなら、共についていっただろう。]
(108) 2013/11/21(Thu) 20時頃
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―― 教会 ―― [そうして過ごしていれば、普段ならまだ夕陽が残す少しの明るさは残っているだろう時間なのに、気付くと日は暮れ、外は真っ暗になっていた。 日が落ちるのが早くなっているのだろう。そういうものだと教えてもらっていたけれど。]
わわっ、夕飯までに帰れって言われてたのに……!
[誰かと一緒だったなら、別れを告げて。 慌てて帰途につき、教会の扉を開いた。]
ただいまー!
[そこにチャールズはいただろうか。 足元に擦り寄ってきた猫にも、撫でながらただいまをして。雪を落としてから、マフラーと上着を外した。]
(110) 2013/11/21(Thu) 20時半頃
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―― 数日前 工房 ―― [仲良くなった人間族の旅人が冬が来る前に、と、この村を去るのを見送って。 その足で、工房へと向かった。 まだ雪の降らない道。 木の葉を舞い上がらせながら、地を蹴る足は、途中から大きな猫のそれへと変化して。 店の前までくれば元通り、人の姿になってノックをしてから扉を開いた。]
ウォーレン、いるー!? あのさ、あのさ、 さっき教えてもらったんだけど、……―
[青年自身の用事でこの工房を尋ねることなんて、初めてだったかもしれない。 旅人が付けていた、さっき聞いたばかりのお守りの話をするも、これぐらいのーだとか、丸くて、真鍮でーといった青年の拙い説明は要領をえなかったのかもしれない。 初めはウォーレンも不思議そうな顔をしていた。>>113 不器用ながら絵を描いて見せたりして、ようやくわかってくれたウォーレンは、真鍮の端材を使わせてくれたのだ。合間に、世間話をしたりもして。数日間、そんな風にして過ごしていた。]
(129) 2013/11/21(Thu) 23時頃
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―― 今日 工房 ―― [何となく、工房は用事がないと行ってはいけないような、神聖な場所のような気がして、今まであまり足が進まなかったのだけれど。 今ではすっかり、青年にとっては居心地の良い空間となっていた。 ウォーレンからカップを手渡される。>>113]
へへっ、ミルク入りだ。 ありがと、ウォーレン!
[ちゃんと、青年の好みに合うようにミルクを入れてくれていた。 口をつけると、ソフィアの店のものだろう茶葉のいい香りと、ミルクの優しさが混ざりあう。外で冷えていた手と、体が内から温まった。]
(130) 2013/11/21(Thu) 23時頃
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[ 逞しい想像力を働かせる少女に、思わずほほえましい気持ちになってしまう。
しかしながら、龍は魔法使いではない。
人間の中には魔力を持って術の行使を可能とするものもいるが…おとぎ話のような芸当は不可能だろう。]
チェシャ嬢、その物語の主人公は『灰かぶり』の名を持つ娘。
お嬢さんに灰をかぶらせるわけにはいきませんな。はっはっ。
[しかし、ピーターが本当にそんなことを(魔力ではなく労力をはらって)できたら、さぞチェシャは喜ぶだろうな、などと考えてみたりするのだった。]
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[時間をかけずにできることと、お代が足りることを聞いて、ほっとした。>>126]
よかったー! じゃあ、お願い。
[銅貨を、そして促されチャームとを順にジリヤの手のひらにのせる。 チャームの上から、ジリヤの手が重ねられる。魔力を込めるその様を、尻尾と耳とをピンとたて、緊張した面持ちで見つめる。
薄い氷のような色をしたジリヤの眼が閉じられると、ぽうっと、彼女の髪に絡んだ花に、灯がともった。最初は蛍のように果敢無いものだったその灯は、少しずジリヤの全身を覆ってゆき、眩しさに思わず目を細める。 やがて、ある点を境に光は徐々に弱まっていき、すっと消えてしまった。]
(134) 2013/11/21(Thu) 23時頃
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[ジリヤがしゃべるまでは、声をだしてはいけないような気がして。ゆるりと瞼を押し上げた彼女に微笑まれ、チャームを差し出されるのが見えれば喜んで受け取った。]
わぁーできた! ありがと、ジリヤ!
[受け取ったチャームは、ほんのりと暖かく。 ふっと、花の香りがしたような気がしたけれど。 魔力も何もない青年の、ただの思い込みかもしれない。 渡したときよりも、ピカピカになっているように見えるのもきっと。]
(137) 2013/11/21(Thu) 23時半頃
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……むっ。そうね……
灰は被りたくありませんけれど…でもお姫様にはなりたくってよ!
[ オセローの揶揄にはツンっとした口調で返す。
女の子らしい欲望そのままを口にした。
誰も居ない広場で、唇を一人尖らせた。]
オセローも若返る事が出来るよう、ピーターにお願いしてはいかがかしら?
[尤も、悠久の時を生きた者にとって若返る事が必ずしも幸せとは限らないのだけれども。そんな事情はチェシャには解らない。]
[―――若返り。
かつては、それを望んだこともあった。
その渇望さえも、今や風化して記憶の砂に埋もれてしまっている。]
はっはっは。いいですな。若返り。
ですが、私はチェシャ嬢とお話できるだけで、
まるで己が若返ったかのように感じるのですよ。
それだけで―――既に魔法みたいなものです。
[そう、いつの時代にも芽吹いて間もない命がある。
それを見守って、長い時を過ごしてきた。]
ピーター殿、どうですかな。
私を一つ若返らせてはくれませんか。
[オセローは、冗談の一つでもこぼしてみたり。]
あら。オセローったら案外、口が巧いのね。……ちょっとだけ、見直しましたわッ。
[ 普段の老いた彼のイメージからは想像も出来ないような、口説き文句のようなソレに、少しだけ耳の先がピンク色に染まる。
囁き声だと尚更いつもより声に張りがあるため、小さなレディはドキドキさせられてしまうのだ。]
メーも……、貴方とお話出来るのが魔法みたいに感じているわ。
光栄に思いなさいっ!
[そう言って、ピンク色の耳はぴっと横に倒した。]
オセローのお若い頃とか全然想像出来ないんですけれどね。
……どんな、ご様子だったのかしら?
神父様のような、ジェントルマンだったのでしょうか。
ピエールのように、お節介なパパ?
ドナルドのように、逞しい肉体をお持ちだったのかしら。
サイラスのように、少し気障な感じでしょうか。
[思いつく限りの、”殿方”を挙げてみた。
実は長い前髪の下は、とんでもなくハンサムだったりするのでしょうか。]
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―― 夜 教会 ―― [昼間、たくさん人が訪ねてきていた教会も、今は猫しかいなかった。 猫を撫でていると、扉の向こうから聞き慣れた足音。 さくりさくりと、雪の上からでも左右微妙に音が違うのがわかる。 猫を撫でる体勢のまま、扉が開かれるのを見て笑顔を向けた。]
おかえりなさい! 遅かったんだね。
[こちらに詫びるチャールズ。謝る必要なんて、何もないけれど。足元にいた猫を抱きかかえ、チャールズのところへ向かうと、おかえりと言われる。 一瞬目を丸くした。]
……ただいま。
[さっき帰ってきたばかりなのを、見られていたのだろうか。フードにまだ残っていた雪を、軽く払ってくれた。]
夕食にする?俺も手伝う!
(142) 2013/11/22(Fri) 00時頃
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―― 翌朝 村のはずれ ―― [旅立つのだというサイラスを見送るため、村のはずれの小道まで共に来ていた。 サイラスと、青年の他にも誰かいたかもしれない。 相変わらず、しんしんと雪は振り続けている。 白んだ空。ランタン越し、というわけではないけれど面白いかも、と同意を示してくれていた>>1:68通りの景色に包まれながら。 彼が教会で話していた、便りをくれたという同胞だろう。>>0:128 合流したらしい、数人の有翼族がサイラスを迎えるように空を舞っていた。
サイラスの手を、よく空の散歩に連れて行ってもらった時のようにぎゅっと握る。]
サイラス。 また風に飛ばされたり、しにゃいようにね。
[悪戯っぽく笑い。 手を離せば、彼の手には羽をモチーフにしたチャームが残ったろう。チャームには、どこかに結びつけたり、首から下げたりもできるようにと紐を通してある。]
(143) 2013/11/22(Fri) 00時半頃
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えーと、お守り。 ちょっと……、その、曲がってるけど。
[それが何かわからないようだったら、そんな説明を添えた。 旅の無事と、彼の健康と、それからそれから、雷に当たらないようにだとか、迷子になったりせず、ちゃんと戻ってこれるようにだとか、たくさんいろんな気持ちを込めながら作ったのだ。 生憎、ドワーフやドリュアスと違って、青年の手先は不器用だったから、少し端が曲がってしまって不格好だけれど。 もしそれを茶化されたなら、いつもの調子で彼の背を軽く小突いたろう。]
ウォーレンが手伝ってくれたし、 ジリヤの魔法だってかかってるんだ。 きっとすごく効果あるよ!
[そう言いながら、一つ頷いて。 今度は絶対に、寂しさが滲んだりはしないように。]
(145) 2013/11/22(Fri) 00時半頃
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元気でね、サイラス。俺も元気でいるから。 春になったら、また会おう。 約束。
[握った拳を前に差し出して、にんまりと、いつものような笑みを浮かべた。 そうして、雲の切れ間。 朝日が照らす白と紺のグラデーション。その景色の中で。 銀灰色の翼をはためかせ、飛び立つ彼を、手を振って見送った。*]
(146) 2013/11/22(Fri) 00時半頃
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うん、わかった。
[元気よく頷いて、皿やコップをテーブルの上に並べていく。しばらくすると焼きたてのパンのいい匂いが部屋の中に漂った。 いただきます、と手を合わせ食事を始める。
あっという間に平らげて、落ち着いた頃。 チャールズから切り出された話題にぴくりと耳を動かした。]
えー…と、うん。 冬眠、することにした。
[獣人族は、種類にもよるが冬眠する者が多い。 山あいのこの村には、冬眠に使用できるような天然の洞窟がたくさんある。冬眠中は体温も、呼吸も脈拍も低下して、エネルギー消費量が極端に少なくなるから、食事も水もほとんどとる必要はない。らしい。 中途覚醒をした時用の食べ物など、準備を進めてはきた。
冬を初めて迎える青年は、他の獣人に教えてもらったことばかりで、本当にそれで大丈夫なのか、とか、いろいろ不安はあったけれど。]
(151) 2013/11/22(Fri) 00時半頃
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