68 Trick or Treat? ― Battle or Die ―
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時の流れも何処か曖昧な、異世界。
人間としての正しい欲求か、それとも仕組まれたものか。
ともかく、貴方はいずれは一旦まどろみへとその身を委ねるだろう。
一方、13人を異世界へと誘った張本人、
グロリアは扉のない部屋で独り優雅にティーカップを傾ける。
(#0) 2011/10/20(Thu) 01時頃
― 部屋らしき空間 ―
さあ、このくらいで良いでしょう。
[愉しそうに考え込むような仕草で口許に人差し指を当てて]
そうね……折角お招きしたのだし、
お菓子の一つも振る舞わなくてはいけないわね。
[くるり、宙で人差し指を回すとぽん、ぽん、と様々な形をしたお菓子が現れる]
さて、この中には呪われたお菓子が3つあります。
お菓子が好きで好きで仕方なくなってしまう、素敵なお菓子。
でも、そんな困ったさんにお菓子を独り占めされてはつまらないわ。
だから、2つだけ特別なお菓子も混ぜておきましょう。
[お菓子に向けてまじないの言葉を呟くと、満足そうに頬杖を付く]
(#1) 2011/10/20(Thu) 01時頃
[しかし、また少し考え込んで]
もう少し、面白くならないかしら?
そうね、やっぱりもう1つ、呪われたお菓子を増やしましょう。
体がお菓子になってしまうかもしれない呪いなんて、どう?
[ふふ、と笑みを浮かべて指差したお菓子は犬の形に。
今度こそ満足した様子でティーカップをソーサーに戻し。
椅子を立ったその瞬間、お菓子と共にその姿はかき消えた――]
(#2) 2011/10/20(Thu) 01時頃
そうして、貴方は夢を見る。
夢の中に現れたグロリアは、「お菓子」がなければ「悪戯」は解けないと言う。
そのお菓子はどうやって手に入れれば良いの?
『さあ、……そうね、お化け達が持っているんじゃないかしら』
お化けからどうやってお菓子を手に入れれば良いの?
『やっつけてしまえば良いのよ』
どうやって?
『今から貴方にお守りをあげるわ』
『捨てないでちゃんと食べるのよ?』
(#3) 2011/10/20(Thu) 01時頃
『でないと、お化けに食べられてしまうかもしれないから――……』
(#4) 2011/10/20(Thu) 01時頃
そして、目覚めた時には。
貴方の手の中に、見知らぬお菓子がいつの間にか握らされていた。
それから異変がもう一つ。
昨日まではいなかったお化け達が沢山、街を徘徊するようになっていた――……**
(#5) 2011/10/20(Thu) 01時頃
殺人とは、快楽に等しい。
どんな上等の女を抱くよりも、どんな上等の酒を飲むよりも強い快楽が手に入れられる。
もう数え切れないくらい、殺した。
男も女も子供も年寄りも。俺の前ではただの肉塊に過ぎない。
とりわけ、女。あの恐怖に怯えた目が、震える唇が…堪らなく嗜虐心をそそる。
初めて赤い血の生き物を殺したのは、エレメンタリィを卒業する直前だった。
まあ、王道のウサギ小屋。鍵をくすねて、夜中に忍び込んだ。
それからは、猫やら犬やら。それがヒトに替わったのは、少し遅れて21の時。
シリアルキラーに良くあるような、同情すべき身の上なんか、俺には無い。
親父は役人だし、お袋はいいとこのお嬢様育ち。二人の兄貴は弁護士と医者。弟は教師で妹が看護婦。
両親は俺たち全員に惜しみなく、平等に愛を注ぎ、兄妹も皆両親を愛していた。絵に描いたような、幸せな家族。
――俺だけが…俺だけが、こうなった。
一体何処で間違えた?
[それはとても甘かった。
同時に陶酔させるような、引き込んでいく舌の痺れ。
実際この世界に陶然していたのはあるだろう。
グロテスクで、気味の悪いものにあふれた世界。
クラウンのようだと、男は小さく喉で笑った]
でもそれも楽しい。
[そう呟く声は、内容と裏腹に感情が込められない]
[宙に散る赤]
ああ きれい だ
[目を細めて胸中呟く。
耳をつんざくような歓声が聞こえる。]
[孤児院へと走りながら、彼女はある考えを抱いていた。
そういえば、あの、お化け、お菓子を、持っていなかったわ。
持っているお化けと、持っていない、お化けが、いるの?
お菓子、集めなければ。
集めて、お菓子を、食べ――]
シュキィ?
(食べたい?)
[自分の考えに驚く。
この世界から逃げ出すために、必要なのでは。
甘い、甘い、お菓子。
それははるか昔に味わったことのあるような。
恐ろしい、麻薬のような味。
彼女は思い出してしまった。
幼い頃から忘れられなかった、血の味を]
[歯列に舌を這わせる。
獣の血がいまだ口腔内に残って、甘い。]
……これより、あれが。
……――ほしいよなぁ
[酔ったような声音で、間延びした声で。
思い浮かべるのは甘いお菓子。
呟く脳裏にノイズ混じりの音が入るのに、感情をのぞかせない瞳は瞬いた**]
ホウ……。
(ほう……。)
[と、ため息一つ。
彼女は病気だったのだ。
医者は、血が足りない、と放り投げた。
心配した両親は怪しげな宗教家の言うことを信じ、彼女に血を飲ませた。
最初は、スープに混ぜて。赤い肉と共に。
そのうち、血でソースを作り。パンの生地の練りこんで。
やがて、そのまま飲めるように。
気付けば病は治っていた。
何の血だったかは言うまでもない。
10歳の時に彼女の両親が逮捕され、彼女は友人の両親に引き取られた。
それ以来、血など飲むことはできず、彼女はすっかりそれを忘れてしまった]
[懐かしい味。
歓喜の味。
ずっと飢えていた味。
どのお菓子も、こんな味がする。
その感覚は、なぜか確信に近いものだった。
お菓子を持ったお化けを殺せ。
殺して、お菓子を、食べる。
ただただその衝動に駆られ、当初の目的も忘れ、彼女は孤児院へと向かっていた]
[もしかしたら、お菓子を持ったお化けいるだろうか?
そう考えた瞬間、逡巡は吹き飛んだ。
お化けは、殺す。
殺して、あの、甘い、お菓子を……]
ホウ……。
(ほう……。)
[と恍惚のため息を一つ。
彼女は寝室に踏み込んだ]
[この猫は、お菓子を、持っているかしら?
直感が持っていると告げる。
ためらうことはない。
殺すのだ。
どうやって?
武器も何もないのに。
私は、ただの、女よ。
せめて、包丁一つ、あれば……]
[一体、何が起こっているのだろう。
彼女は混乱の極みにあった。
今分かるのは、黒猫が逃げてしまったということ。
目の前のカボチャもお菓子を持っているということ。
けれど、見えない攻撃に彼女はおびえていた。
きっと他のお化けもお菓子を狙っているのだ。
突如吹っ飛んだ黒猫を思い出し、彼女は戦慄した。
どうしたら、戦えるの。
お守り、何かの、役に立ってるのかしら!?]
/*
方針確認の為中の人で失礼します。
・赤COについて
・サイモン襲撃について
・襲撃セットについて
以上三点、ご意見お聞かせ下さい。
当方、キリングと同時に首無COの方向で考えております。サイモンキリングは可能であれば希望します。
また、襲撃は各自セットで通ったら描写、処刑者に関しては都度相談、と考えておりますが如何でしょうか?
/*
・赤COについて
えーと、ローズマリーはまだ自分の力に気付いてません。
気付くと同時に赤COしたいなとか希望しておきます。
その時、誰かを殺すわけですが……特に相手はまだ決めてません。流れ次第でサイモンでもいいかと考えていました。
・サイモン襲撃について
ザックが希望して言えるようなので、お任せします。
・襲撃セットについて
処刑者相手にキリング描写はありなのでしょうか?
のであれば、ザックの提案で問題ないです。
そうでないと、襲撃が通らなかった場合いつまでも覚醒できないので><
そんな感じです。
よろしくお願いします。
/*
・赤coについて
割と早死にする予定なので、今日ではないですが、co するつもりでした。
方法は考えてなかったので適当に対応します。
行動面で赤と村側の違いが襲撃以降でないと見えにくいかな?と思いつつ。
・サイモン襲撃について
希望者にどうぞ。お譲り体勢。
・襲撃セット
各自でいいと思いますよ。逆に私は相談させていただくかもしれません。
赤相談が嫌いな方がいらしたら教えてくださいね。
処刑者に関しては村側の見せ所、とも思うので村側の動向を見てから考えたいですね。村側で積極的に希望者がいない、キャラが動けないなら引き受けてもいいと思います。
数日ですがよろしくお願いしますね。
くそっ……
[本当ならば皮を剥いでやるつもりだったのに。
滴る血を、甘い菓子を、隠すようなら全て剥ごうと思ったのに。
思考に従わない体に向ける苛立。]
[あの、カボチャを、殺すために、武器を。
武器を、見つけなきゃ!
ナイフ一本でもどうにか倒し、お菓子を奪うのだ。
彼女の思考はそれのみに支配されていた。
ナイフを手に、恍惚の吐息]
ホウ……。
(ほう……。)
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