112 燐火硝子に人狼の影.
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「では、これにて失礼。説明は以上だ。
我々自警団は何時でも、集会所の周囲で待機している。
あぁ、ところでアイリス君は――…」
私、部屋に戻る。
あなたたちは来なくて好いわ。
……1人きりじゃないと、『見極める』力は巧く使えないの。
「そうかい――あぁ、そう言えばそうだったな。
では、また会おう。アイリス君」
[こうして自警団員たちは、再び集会所外で警備――封鎖の任に就き。
アイリスは、たったひとり、1階の彼女の個室へと向かっていった。]
(#4) 2013/02/04(Mon) 00時頃
―アイリスの自室―
[個室の小さなテーブルに向き合い、丸みのある文字で日記>>0を綴る。
やがて、うつらうつら――硝子の軸を持つペンは、手から離れていた。
椅子に座したまま何をするでもなく、ただ、机上を見下ろしているばかり。]
なんで わたし ばっか ―――…
[ぽたり、ぼたり、日記帳のページに淡い涙が落ちる。]
(#5) 2013/02/04(Mon) 00時頃
[ ぽたり、ぼたり、色硝子より鮮やかな花が咲くのは――、
部屋に娘の無残な死体が転がるのは、暗い夜が訪れてからのこと。**]
(#6) 2013/02/04(Mon) 00時頃
[どれだけ紅茶を飲んでも、渇きは癒えず。
砂糖の甘さでも誤魔化しは効かない。
“紅茶よりも、血を。”
“砂糖菓子よりも、肉を。”
飢えとも言えるその衝動は、徐々に体を巡っていく――]
――…ク。
[押し殺したようなわらいごえ。
それは人として紡ぐ声よりも低い響き。
人狼といわれるものの意識は見極めるものへと向く]
容疑者の前で『見極める』者を紹介するなんて
自警団も酷なことをするものだ。
邪魔な力を持つ者を見過ごすほど甘くはない。
[俯き、垂れた髪の下。
口元は歪んだ笑みを形作っていただろう。]
……ああ、本当に、嘘みたい。
これでは食べてくださいと言っているようなもの。
[「居る」と分かっているのなら。
こんなところに護衛もなしに一人で残しておくなんて。]
………あァ。
喰え、って言ってるようなモンじゃ、ねェ、か。
喰えって。殺してくれ、って。死なせろ、って。
[聞こえてくる声に返す同意は、酷く震えたあかいこえ。]
ダメ、だろ。
生き延びろよ、オレみたいに。
こんな、ろくでなしの、オレ、みたい、に。……はは。
[「生き延びた」結果として、こうして こえ が聞こえるようになり。
そして、同じこえ紡ぐ力に、囚われるようになった。]
[同胞の聲は聞こえれど俯く彼女の表情までは読み取れぬ。
翡翠は足を庇う女の方へと向けられたまま]
用意された馳走に手を付けぬままは失礼だろう。
遠慮無く、頂くことにすれば良い。
[同意するように囁かれる聲は愉しむような音色]
[同意を示すもう一つの聲には
クツクツとわらうような響きが漏れた]
当人の意向というよりは自警団の意向なのだろうが
喰わぬ手はあるまい。
相容れぬ相手は喰らうに限る。
[いずれ邪魔になるだろう存在を思い伏せた眼。
邪魔と思う事が無ければ匂いの違う存在を喰う心算はない]
自警団の意向、かァ……。
ひっでェな。ひっでェよな……。
マジ、ろくでもねェわ。ろくでもねェ。
[響くわらいごえに返す、震えたこえ。
それは言葉通り、自警団に対する憤りのような。
それでいて、あかいこえの主に対する畏怖のようでもある。]
でもそのお蔭で、人狼サマの障害は真っ先に潰せて、
美味いニンゲンも喰らえて、一石二鳥、なんだよな。
なァ、人狼サマ。
あァ、オレも、人狼サマの為に、役に立たなきゃ、な……。
[ひとりごちるようにこえを零しながら、男は調理場へと向かう。
去る前、此方を見詰めて声を掛けてきたその人が。
あぁ、この彼が、「ケイトちゃん」が人狼なのだ、と思いながら。]
アイツ(自警団)ら、……人狼サマの力なら、「空腹」じゃなけりゃ多分、ぶち殺せる。
あァ、十数年前のあの時も、そうだった、っけなァ――。**
うら若き乙女を生贄にするとは自警団も酷いな。
[自警団がアイリスが危険に晒されると気づかぬとは思わない。
アイリスを食餌と見なす男は己の酷さなど気づかずに
震えるこえに再び同意する]
同じ聲を操る者にそう呼ばれるのは妙な感じだ。
私の名は、ルーカス。
――…いや、リヒトと名乗るべきか。
[人としての名と獣としての名。
二つを紡ぎ薄い笑みを浮かべる]
[これまで幾度となく食餌を得てきた。
天涯孤独で面倒のない相手を好んで襲う。
過去に一度だけ、標的とした者を逃した事があった。
薄い皮膚に牙を突き立てその血を舌で舐めとりはしたのだ。
――けれど、獲物の啼き声を聞くうちに
それが聞こえなくなってしまうのは惜しいと思った。
月光をうつしたかのような金の毛並みを持つ獣が
己より少しだけ歳上だろう少年を残し姿を消したのは
今となっては記憶も朧な、遠い遠い、昔のこと――]
狩りをするなら力の満ちる夜だが――
空腹であるならそちらに譲ろうか?
[同胞である彼女へと向ける聲は
それほど獲物に執着していない風]
何なら食べやすいよう私が捌いても構わないよ。
[甘やかすような言葉には悪戯な色が滲む**]
ああ、この声が聞こえるんですね…
[聞こえてきた声に笑みが漏れる。
同胞の声を聞くのは久しぶりだった。
先程言葉をかわしていたシーシャが
同胞に近い存在であった事には多少驚いたが。]
シーシャさんと…リヒトさんですね。
私はケイト。
ここでは、ミドルと名乗りましょうか。
[リヒトに倣ってもうひとつの名を明かし、
くすりと楽しげな笑いを音に乗せた。]
[なるべく身寄りのない者を。
奪う時はなるべく苦しまないように。
努めて余計な食事はしないようにしていたが、
ここ最近はなかなか食事の対象が見つけられずに、
空腹を持て余しぎみだった。]
譲っていただけるのなら、今回は。
…いいんです?
[空腹が強く、力は随分と弱まっている。
邪魔な力を持っているとはいえ、
抵抗されて苦しめるような事になるのは本意でもなく。
リヒトの言葉に甘えようかと伺った。]
聞こえているよ。
[気配を感じぬわけではなかったが
仕事柄遠出することも多々あり
この町を拠点としながらも縄張りとする意識は些か低い。
これまでミドルと交流がなくとも不思議ではなかったが]
これほど近くに同胞が居たとは思わなかった。
[ぽつとそう漏らし]
ミドル、この一件が片付くまで
共同戦線といこうじゃないか。
[仲間として協力する心算がある事を同胞に伝えた]
[確認するようなミドルの囁きには]
無論。
[短い応えを向ける]
――…ならば頃合をみて聲を掛けよう。
[狩りに関しては請け負う心算であるが
何らかの申し出があれば予定変更の余地はある]
この声を誰かとかわすのは久しぶりです。
母が死んで以来かも。
[同じく人狼だった母親が事故ーー人間に殺されてから、
返る声は久しく途絶えていた。
父親は血がつながっておらず、普通の人間であったから。]
本当に。
驚きました。
[狭くはない街だーー
同胞を積極的に探さなければ、出会う事は稀だったろう。]
ええ、もちろん。
よろしくお願いしますね、リヒトさん。
[共同戦線の話があがれば、
断る理由などなく、了承を返す。
この状況で同胞の存在は頼もしい。]
…はい、時期を見て。
それまでは静かにしている事にしますね。
[リヒトの声に、狩の合図を待つ事を伝え、]
何かお手伝いする事があれば、どうぞ遠慮なく。
母君と同じなのだね。
[ミドルの言に一つ返す。
己の血縁について語ろうとはしない]
何かあればお願いしよう。
[狩りについては軽く言葉を添えた]
[酷い、と思う心は人狼に対してよりも自警団への方が濃く。
その時の彼のこえには、頷くような軽いこえを零していた。
それから聞いた、ふたつの名前。言葉を紡いだのは、幾らか間を置いてから。]
ルーカス――いや、リヒト。
[ワッフルを買ってくれた女性客のこととはまた別に。
もう一つ、ルーカス――リヒトには思い当たる節があった。
まるで光そのものであるかのように輝く金色の髪。
その色を見て、薄らと思い出される遠い昔のこと。]
なァ、リヒト。
「サリス」ってガキ。14、5歳くらいの。
……覚えてねェ、か?
[それはシーシャ・ウェイという男の本来の名。
それを知る人間など、もうこの世に何人残っていることだろう。]
――回想――
[その夜は散々だった。
まだ自分の店も持って居ない頃、下働きしていたカフェでミスをして解雇された。
帰りを待つ友も、家族さえも持たない少年は、ただ行く宛も無く、人気のまるで無い通りを彷徨っていた。
そんな中で、出会ってしまった――襲われた。
まるで月明かりのような、うつくしい金色を持った獣に。]
[ただの人間、それも貧相な少年に、人狼の爪や牙から逃れることなど叶わない。
もがいて抵抗しても殆ど意味を為さず、ただ、惨めな啼き声と涙を零すばかり。]
厭だ、死にたくない、助けて、死にたく、ないッ……!
たすけ、て……ころさない、で……
オレ、なんでもする、から、
サリスは、なんでも、する、からァ …――――っあ、
[牙で破られ、舐め取る舌の唾に濡れた傷口。
其処がかっと熱くなり、どくりと心臓が強く鳴り。
あかい音色のようなものが、どっと意識に入り込んで――。
気がついた時には、もう誰の、何の姿も無く。
少年はただ一人、傷跡と共に路地裏に残されていた。]
――回想ここまで――
[シーシャとして、ケイトとして、互いの名は既に知っている。
そしてここで新たに聞くこととなった、ミドルの名。]
ケイトちゃ……じゃなかった、ミドルも。
こっちでは、サリス、ってことに。
[彼女にまで此方の名で呼んでもらおうとしているのは、
心までも、人狼なるものに囚われていることの表れ。
そんなサリスの耳にも、リヒトとミドルの「共同戦線」の話は聞こえてくる。
仲違いが起こらないのならば、今この男が寄せる意思は一つ。]
………オレ、なんでも、する、から。
[両方の人狼に対する、こえ。]
[気が滅入るというよりこの状況を面倒だと思っていた。
そんな素振り、表では微塵も見せはしない]
[シーシャの声から、
二人はかつて顔を合わせた事があると推測できたが。
どちらかから語られる事がなければ、
こちらから詮索するつもりはなかった。
改めて告げられた名を聞く。]
サリスさん。わかりました。
協力ありがとうございます。
サリスさんの思うように動いていただいて、
あたしは構いませんよ。
……んと。判った、ミドル。
[「思うように」、そのこえに頷くように小さく呟く。
とはいえ、今のところ何の策を持っている訳でも無く――。
目の前のシチューのことを。メアリーを、フランシスカを、その様子を確かめつつ。思考は漠然と流れていく。]
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