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[真顔になったのはもう一つ理由がある。(
颯成がなにかをこわがっているせいだ。]
螟ァ荳亥、ォ?
[大丈夫?と聞いた。耳に水が入った時や耳鳴りで音が遠い時のようによく聞こえない。颯成が頭をふっている。虫でもいたのかな?虫、虫、虫、虫、陌ォ縲虫、陌ォ縲虫を探す。みつからなかった。ごめんね。]
[きょろきょろするレイ姉に、何でもないってもう一回首を振った。
頭の中で鳴っている声の主を目で探そうとしたって無理だと思う。
特に、レイ姉に聞こえてないんだとしたら。
何でもないっていうのは、もうずいぶん無理がある言い分かもしれないけど。]
[相変わらず声は何を言ってるのかはわからない。
わからないから怖いけど、さっきより落ち着けたのは、声が途切れて、目の前のレイ姉が何かを探すようなのを止めたからだ。
何でもないって言ったのが、聞いたんだろうか。]
レイ姉、なの。
[声の内容も聞こえる理由もわかんないけど。
こっちの訴えを聞いてくれるのがレイ姉で、声が重なってるのがレイ姉なら、可能性はそれくらいしかなかった。]
[言葉をうしなった。考える先から目玉の裏が思考につられて引っ張られているようなかんじがする。……]
………?
[あたしは宍井澪だ。
だから颯成の質問に黙って頷いていた。
あたしは鳥肌と同時に、難しいことや不安を思うよりも何よりも先に、ただシンプルに「ああ、――じゃあ、あたしの願いは叶っていた」と考える。]
[これがあたしにとって
唯一のやり直しの方法なのだろう。]
………
縺溘@縺九↓螟休みおわらなければって、……
言った縺代←縺……
[(
腕を摩り、そこを強く手で握る。]
[喉が震えている。
涙をこらえる時のように苦しい。
この想いだけは、明瞭だ。]
じゃあ………あたし……
まだ諦めなくていいんだ……
[あたしの胸はそれでいっぱいになって
気付けば、小さく絞り出すような声になっていた。**]
[さっきまでの恐怖も何もかも忘れて。]
[己の身の内を焦がし燻り続ける炎を押し宥めながら祭りに浮かれた人いきれや石畳を行き交う下駄の立てる音に耳を傾けていた。
社の何処からか響くくぐもった水音…と言うには濁り切たノイズのように届いたそれにゆるりと眼を向ける。
生者の体に流れる血潮や息吹の持つ熱には程遠いただひたすらに冷たい何かが其処にあって。
嗚呼……これは、と焼け付いている癖に酷く冷えた心に一つ刻んだ。
此処には自分と同じようなものがいるんだ。
もう一つ、それに寄り添うような これは生者の気配に思える。
だって命の炎が暖かく周囲を照らしているように見えるもの。
たまたま、同じ社に足を踏み入れて距離が近付いた事でこの邂逅を察する事が出来たのだろう。
ノイズの内容までは耳にする事が出来なかった。]
ハ、ッハハハハ、ハハ!!なあんだよろしくやってんじゃん
素敵だね、ああ素敵ィ……いいねえ、そう言うのウラヤマ。
[死が二人を分かつまで、と言うけれど。
その死すらも乗り越える絆ってやつ。
私も欲したら手に入るだろうか?とクツクツと笑みを零した。
否、零れたものは笑みなどと言う柔らかなものではない、ただ煮えたぎるような何か。
自分の領分を侵さぬのであればあれは自分の預かり知らぬ事だ、と思っておけばいいのだろうか。
漏らした溜息が神聖な筈の境内の風を焦がす。
きっと屋台や何かの煙に紛れてしまうだろうけれど暫く焼け焦げたような匂いが風に混じっただろう。]
[その声がきこえたとき、あたしは一番最初に『怒っている』のだと判断した。
つぎに感じたのは、焦げ付くような熱さだ。
わらっているような音なのに、溶かした鉄みたいだった。
沸騰した金属のようなくせ、どうしようもなくひえている。
あんなにぐつぐつとはなすのに
その誰かは、とっくにもう手の施しようなく死んでいる。
新聞に死んだひとの名前が書かれる。
あの灰色の一覧をあたしは思い浮かべた。
あの笑う誰かは、いつ死んだのだろう。
熱した鉄はいつか冷えるもののように思っていたから
あのひとも、もしかして
つい最近、死んでしまったのだろうか?]
鄒ィ縺セ縺励>……?
[分厚い濁った音があたしから発しているとも気づかないで、あたしはただ耳が聞こえにくいせいだと思いながら「うらやましい」と言われたことを上手く理解できなくて、音だけは鸚鵡返しになぞろうとしていた。
あたしの人生には、誰かを見てはそう思うことばかりがくっきり刻まれてきた。
秋山先輩を好きになってからは、いっそう深くなって、いたいほどだった。
もう終わった短い一生ながら、自分がどう、なんかより、誰かより劣るばかりの一生だ。
すこし童顔なところが可愛い先輩。頭がよくて泳ぎの上手い先輩。野球のうまい先輩。我慢せずに嫌いなものに悪態をつける人もきさくで明るい人も、こうと決めたらまっすぐに覚悟をきめて飛んでいけるあの子も。みんなみんな、あたしにとってはうらやましいものだった。]
[欲しいことがあるらしいことは分かるのに、その燃える鉄がどんなものを欲しがっているものが、じゃあどんな形の何なのか、あたしにはいまひとつ想像することができなかった。
あたしという未練ばかりの水たまりは、あの燃える鉄のように「あたらしくほしいもの」を思わない。
ここにあるのは、
「かつてほしかったもの」ばかりなのだから。**]
[社を離れる間際、ゴブリと何かが沸き上がるような音が追って来たような気がした。
問いを投げかけるような響きだった。
もしかしたらあちらも私の事感じ取れたのか、と考えながら町の中を歩く。
夏の終わりの、私の秘密が保たれたままの世界を過ごす。
其処に過ごす人々も一緒に閉じ込めて、そこから出さない。
これでいいじゃん、完璧なままで───9月1日を一度過ごした記憶のある彼らの方が異物なのだ。
此処から出たいの?どうして?ずっと夏休みのままで、お祭りで、受験とか挫折とか失恋とか、そんな苦しみも絶対にやって来ないのに。
受験勉強が無駄になっちゃうのは気の毒かな?
でもこれからは今日みたいにたくさん遊べる───エミちゃん達みたいにずっと受験生のまんまのつもりで勉強し続ける人達を尻目に。]
[ねえ楽しいじゃない、楽しいよ、そうしよう?
ッハハハ!大丈夫私がずっとずっと遊んであげるから。
それはとても甘くて優しくて魅力的な想像で、ああこう言うのをきっと甘美と言うのだろうな。
煮え立つ胸の奥がもっと沸き立つみたい。
ああ、でも……ほんの少しだけ、それでは得られないものがある、と囁く声がする。
胸に空いた穴からそれが忍び込んで来て煮えて元の形もわからないくらいに溶け出した私の真ん中にあるものを冷やすようだ。
そこから罅割れて脆く崩れてしまいそうで、燃え燻る掌で胸を押さえた。**]
[もう、水の中でくぐもるような声だけでは、恐怖にとらわれない。
その声の主が、おおよそあたりがついているからかもしれない。
くぐもるような声、だけでは。]
[だから、そこにもうひとつ、ごぼごぼ煮えたぎるような声
びくん、と大きく肩を跳ねさせて、思わずレイ姉に縋りつきそうになった。
ぎりぎり密着するくらいで止められたのを褒めてほしいけど、誰にもわかるはずのない現状を誰も褒めちゃくれない。]
なっ、んだよぉ、よろしく?
そういうの……って、こういうの?
[頭の中に聞こえてくる声、っていうくらいだから、自分に向かって言ってるんだろうけど。
よろしくやってるとか、ウラヤマしいとか、そういう風に言われることがすぐには思い浮かばなくて――
一瞬の間のあと、レイ姉のことを見上げた。
いやいや、姉と弟(みたいなもの)だし。無理あるし。
そう思ったけど、照れ臭いしちょっと離れておいた。]
[そして、そのレイ姉が――いや、レイ姉っぽい"水"の声が、返事をするように頭の中で会話しようとした
なんなんだ一体もう。
そこの二人で話せるんなら、勝手に巻き込まないでほしい!]
何なの。
なんで、なんでさぁ、俺の頭ン中で話してんの……
[きもちわるい。きもちわるいきもちわるいきもちわるい。
理解ができないことってこんなにきもちわるくて怖いってことを、身をもって知った気分だ。
だからせめて、理解しようと聞いてみるけど。
返事があったらあったで、やっぱりきもちわるいとは、思う気がする。]
[隣に肩がくっついてきた。颯成も多分不安なんだろうとあたしは思った。どこからら聞こえてくる熱した鉄のような燃え滾る人の声におどろいたんだろう。(
あの莠コ縺ッ縺ュ、豁サんで繧九s縺?よ
[あの人はね、死んでるんだよ。
あたしは颯成を安心させようと声をかけた。耳がおかしくて自分の声は聞き取れなかった。見上げてくる颯成の目にあたしの顔はどんな風にうつったろう。おねえさんだから優しく隨代≧縺薙→縺悟?譚・縺溘°縺ェ?あたしには自分の顔を見ることはできない。ていうか……あたしの顔はどんな顔だったっけ。]
[――あたしはあたしの顔がわからないことを意識した途端、あたしの頭まるごとが、固まった黒い油か泥のように真っ黒になって零れそうになっていた。ほんの一瞬の妄想や幻覚みたいな出来事だった。
千早ちゃんと会うころには、まるで当たり前みたいにあたしの顔は戻っている。]
頭縺ョ荳ュで、誰か話て繧の?
[あたしは、あたしが頭の中ではなしているうちの一人だと考えていなかったから、颯成がなにを怖がっているのか嫌がっているのか不安がっているのか不思議がっているのかがわからなかった。
ひょっとして、最初の9月1日、あの時手を取った時にこちら側にひっぱりこんでしまったんだろうか。颯成にはいきている人のあたたかさがある。まだ死んでいないはずなのに。]
逵ゥ縺励>窶ヲ ……
[あたしは千早ちゃんとの会話の間ぶつぶつと周囲で誰かが囁き声でつぶやいているのを聞いていた。ぶつぶつした声はあたしの頭の周囲のあちこちから聞こえていて、とくに意味のなさない言葉なのかそれとも意味のある言葉なのかあたしには聞き分けられそうもなかった。そのぶつぶつした独り言のさざめきのひとつが自分から出てきているものだとは、あたしもおもわなかった。]
縺?>縺ェ縺…… 縺ゥ縺?@縺ヲ縺ゅ◆縺励?………
縺?>縺ェ縺…… 縺?>縺ェ縺……
[鳥居から参道を通り境内へと抜ける道に渦巻く風に酷く焼け焦げた匂いが混じる。
屍の肉を焼いているような、溶けた鉄を熱する炉のような、地中から溶け流れるマグマのような。
形容された言葉通りにも、またその何れでもないようにも感じられる熱に混じり、ぐらぐらと何かが煮え立つ音。
再び距離が近くなったのか、濃厚になった気配は社で寄り添う二つの存在に己を主張はしない。
ただ、どうしたって焦げ付いた匂いが漏れてしまう事と零れ落ちる不快な哄笑は抑えきれなかった
───二つに向けたものではなかったけれど。
それはクツクツと、ぐつぐつと、炎のようなそれ自身を絶え間なく自嘲し、灼いているのだ。]
[夢じゃないなら、この声は何なんだろう。]
あの……は? し……だよ?
[気付けば、少しずつ水の声の方は聞き取れるようになってきていた。
といっても、言ってることは相変わらずわからない。
もしかしたら向こうが聞かせる気で言ってくれてるからかな、って思うのは、言い方がなんとなく、優しく感じたから。
聞こえたぶんを繰り返したら、だんだんわかるようにならないかなって、そんなぐあいの探り探り。
優しいって。こんな声に何言ってんだろって、思うけどさ。]
[聞こえにくかったのだろうか。(
耳がきこえないと、こんなにも話にくいものなんだ。
神社のにそそぐ日の光。
太陽はだんだん高くなってきていた。
神社の夏の色をした樹が作っている濃い影のなかで
あたしは出来るだけ注意深くもう一度繰り返した。
スローモーションのように声が濁る。]
あのひとはね、しんでいるんだよ。
[セミが大声でないている。
屋台や枝、石畳がつよく陽を反射していてまぶしい。
あたしは颯成の肩に手をやって安心させてやろうとした。]
[走り出したのは、もしかしたら、手を振り払いたかったからかもしれない。
だって、そんな、何でもない、ふつうのことみたいに、そんな。]
しんでる、の。
なんで。
[レイ姉の手が肩に触れた瞬間、周りの全部の音がなくなったような気がした。
まるで、世界全部が、このレイ姉の言葉を聞けって言ってるみたいだった。
あのひとはしんでる。言葉の意味を呑み込みきるには少し大きくて、喉につっかかる。]
[なんでと理由を尋ねられても
あたしはただ颯成にすこし笑うだけでいた。
あの燃える誰かが死んだ理由を
あたしは答えられなかったからだ。]
[本当は音はなくなってなくって、蝉の声も風の音も、それに吹かれた木の葉の擦れる音もする。
祭りの太鼓も聞こえ出したし、町内会のおじさんたちの話し声もする。
だけど、レイ姉の声だけが、水の中みたいなくぐもりもなく、まっすぐに、はっきりと、聞こえた気がした。
理由はわからない。
でも、想像することはできた。]
……俺も、死んじゃうからかな。
[死んでる人の声が聞こえるなんて。
ちょっと前なら、笑い飛ばしてジョーダンキツいって言ってたと思う。
だけど今は、あんまり笑えない。]
[理屈はわかっても、覚悟はできてない。
言葉にしたが最後、ぞくりと怖くなって、おみくじを引きに行った。
神様の思し召しなら受け止められる気がしたのかも。]
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